♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

Entries

Op.265 モーツァルト:ピアノ協奏曲第15番 バーンスタイン(P&指揮)&コロンビア交響楽団

今迄、聴いたことがなかったバーンスタインのピアノ演奏。
初めて耳にすることができました。
バーンスタイン・エディションに収録されている作品の幾つかを
バーンスタインが弾き振りをしていますが
モーツァルトピアノ協奏曲第15番から聴いてみました。                      

              レナード・バーンスタイン・エディション ~
                      協奏曲&管弦楽曲全録音より
                 モーツァルトピアノ協奏曲第15番


             264レナード・バーンスタイン・エディション

                         (収録曲)

             モーツァルトピアノ協奏曲第15番変ロ長調 K.450
                      ピアノ協奏曲第17番ト長調 K.453

                  レナード・バーンスタイン(P&指揮)
                  コロンビア交響楽団
 
                     (録音:1956年5月7日 ニューヨーク
                              コロンビア・スタジオ)

              第1楽章:アレグロ 変ロ長調 4分の4拍子
              第2楽章:アンダンテ 変ホ長調 8分の3拍子
              第3楽章:アレグロ 変ロ長調 8分の6拍子


この第15番はモーツァルト28歳のとき、1784年3月5日に完成したそうです。
トラットナーホーフにおけるモーツァルトの予約制の私設演奏会においては
毎回、新作のピアノ協奏曲が一曲ずつ演奏され
モーツァルト自身の演奏レパートリーを増やすために書かれた作品とのことです。

この年、1784年1月から9月の間は
モーツァルトとコンスタンツェはグラーベン通りのトラットナーの邸に
住んでいたそうです。
1784年から1787年の約3年間はウィーンの音楽会の寵児となり
モールァルトの最も輝かしい絶頂期だったとのことです。
フリーメーソンに入団したのがこの年の12月のことだったとか。

モーツァルトは1784年2月から自身の作曲家としての活動を再確認し
自作を記録に留めておく「自作品目録」を作り始めたそうです。
「自作品目録」の記入は死の直前まで続いたとのこと。
この目録の最初に記録されているのがピアノ協奏曲第14番だそうです。
「自作品目録」の2曲目に当たるのが、このピアノ協奏曲第15番で
前作のピアノ協奏曲第14番より5週間後に書かれたとのことですが
前作よりもはるかに前進しているそうです。
従来のサロン的性格を脱却し、交響的響きが追及され
円熟期のピアノ協奏曲群の出発点をなすとのことです。
この第15番によりモーツァルトはピアノ協奏曲のジャンルで
新たな一歩を踏み出したそうです。

モーツァルト自身は第15番 K.450;第16番 K.451;第17番K.453 の3曲を
「大協奏曲」と呼び第14番K.449 から区別していたそうです。
3つの協奏曲はモーツァルトの自信作であったとのこと。

父親に宛てた1784年5月26日付け書簡には次のように綴られているそうです。

 「リヒター氏が感動した協奏曲は変ロ長調のものです。
 これは、ぼくが作った最初の方のもので、彼は出来上がった時からすでに
 ぼくに褒めてくれてくれていました。
 これら2曲の協奏曲(K.450 と K.451)のうち、
 どちらか一方を選び出すことはできません。
 ぼくは2曲とも汗をかかされる協奏曲だと思います。
 然し、難しさの点から見れば変ロ長調の方がニ長調(K.451)よりも上です。
 ところで、変ロ長調、ニ長調、ト長調(K.453) のうち
 どれが一番お父さんやお姉さんのお気に召すか、たいへん気になります。
 変ホ長調(K.449) は問題外です。
 これはまったく特別な種類の協奏曲で、大編成のオーケストラではなく、
 むしろ小編成のオーケストラのためのものです。
 つまり、3曲の大協奏曲についてだけの話です。」

前後してしまいましたが
第15番の自筆譜には多くの訂正が見られるとのことです。
第2楽章の主題が大幅に書き変えられ
フィナーレの第1部が追加されているそうです。

初演は1784年3月24日、と推定されるそうで
トラットナー邸における第2回予約制私的演奏会において
モーツァルト自身のピアノ独奏で行われたとのことです。


第1楽章の軽やかで爽やかな始まり。
暫くして加わる独奏ピアノは華麗に。
そして伸びやかに語り続けるピアノ。
再びオーケストラが奏する第1主題の軽やかさ。
第2主題では跳躍感が大きくなるようでより一層軽やかに。
茶目っ気も感じてしまいます。
聴いていてウキウキするような楽しい主題。
曲が進みピアノのカデンツァを経て
陽気な趣を感じさせつつ楽章の終わりに。

第2楽章での主題は楽節ごとのリピートを持たず
代わりにピアノが少し変奏しながら繰り返しているとのこと。
主題そのものが一つの変奏を含んでいて
二重変奏の技法がとられているとのことです。

穏やかで柔和な弦楽器の旋律で始まる第2楽章。
ピアノもゆったりとした大らかな調べを紡ぎ。
ピアノの響きが止んでは、オーケストラの調べが繰り返され
印象に残る調べです。
耳を傾けるごとに心に染み入る旋律になってきました。
柔和で優しい歌を聴いているような楽章に感じられます。
ピアノが消え入るように静かに音を紡ぎ楽章の終わりに。
お気に入りの楽章になりました。

愛らしいピアノの旋律で始まる第3楽章。
愛らしい旋律に愛らしいピアノ。
カデンツァでの流麗な調べを経て
ピアノとオーケストラが盛り上がり。
愛らしさから力強さに変身をするピアノ。
左手パートの重々しい力強さ。
盛り上がりつつ終わるこの曲。

因みに第1楽章の28小節のカデンツァと
第3楽章の34小節の自作カデンツァの自筆譜は
ニューヨークのY,ガイスト夫人が所蔵しているとのことです。

初めて耳にしたバーンスタインのピアノ演奏。
指が爽やかな歌を歌っているように感じられます。
第3楽章のような愛らしい旋律でも過剰な表現をせずに
自然なピアノタッチで好ましく感じられました。
左手パートに重さが感じられたのですが
それが至って落ち着きのあるものとして好感を抱きました。

モーツァルトのピアノ協奏曲の第20番以降はしばしば耳にする機会があり
また、お気に入りの作品も第20番以降でした。
今迄、ほとんど耳を傾けることがなかった第15番。
バーンスタインの弾き振りで聴き
モーツァルトのピアノ協奏曲に抱いていたイメージに
変化が起こり始めたように感じています。

第15番に続いて第17番もじっくりと耳を傾けてみたいと思います。
モーツァルトの作品以外にもバーンスタインのピアノ演奏を聴くことが
楽しみになってきました。

                にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
関連記事

Comment

Re: バーンスタインの15番、良いですね

burleskeさま、こんばんは。
コメントをいつもありがとございます。

モーツァルトのピアノ協奏曲の第20番以前の曲では17番と9番がお好きとのことですね。
第15番に続いて第17番を聴き、こちらもお気に入りになりました。
バーンスタインのピアノにますます惹かれるようになってきました。
9番はまだ聴いていないので他の演奏者ですが早速、聴いてみたいと思います。

burleskeさまがお挙げくださいましたバーンスタインの弾き振りでの2つの作品。
ガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」とラヴェルのピアノ協奏曲。
そうなんですよね、私、苦手なのです。
今までは尻込みをしてしまう作曲家であり作品なのですが。
このバースタインのBOXを求めるか迷っていた際に、苦手な作曲家や作品にも挑戦したいとの思いもありました。
ガーシュインではバーンスタインのピアノで
ラヴェルは残念ながらバーンスタインではなくワッツのピアノでした。
早速、聴いてみました、ガーシュインとラヴェル。
「ラプソディー・イン・ブルー」・・・ジャズ風なところが何と気に入ってしまいました。
ラヴェルのピアノ協奏曲は特に第2楽章がお気に入りになってしまったのです。
第1、第3楽章も、ジャズのような雰囲気が感じられて・・。
できればバーンスタインのピアノでも機会がありましたら聴いてみたくなりました。
2曲とも以前の自分だったら途中でディスクを止めてしまったと思うのですが。
2つの作品に「良いな~」と感じたりしています。
何だか自分が別人になったような・・・?
一昔前頃からジャズにも興味を持ち始め、今でも嫌いなジャンルではないのでそれが功を奏したのでしょうか。
2つの作品を初めて聴くことができてとても良かったと思っています。
喰わず嫌い、聴かず嫌い でしたが、少しは前に進むことができた?ようにも。
他の作品にも続けて挑戦してみることができそうです。
ありがとうございました。

シューマンのピアノ五重奏曲でバーンスタイン&ジュリアードSQの演奏があるそうですね。
機会がありましたら聴いてみたくなりました。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2014.12/01 20:06分
  • [Edit]

バーンスタインの15番、良いですね

モーツァルトのピアノ協奏曲、第20番以前の曲では17番と9番が結構好きなんですが、15番はあまり聴きませんねぇ。
バーンスタインは15番をウィーン・フィルと1966年に再録音していて、このディスクはもっているのですが、長らく聴いていませんでした。
luminoさまの記事を拝読して、早速聴いてみましたが、素敵な曲で、バーンスタインのピアノも良いですね。お気に入りになりました。

バーンスタインのピアノでは、ジュリアードSQとのシューマンのピアノ五重奏曲も面白いですよ。
弾き振りではガーシュインのラプソディー・イン・ブルーとラヴェルのピアノ協奏曲も良いのですが、こちの作品はluminoさまの趣味と合わないかも知れませんね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2014.11/30 20:00分
  • [Edit]

Re: こんにちは

rudolfさま、こんばんは。
最近、読み逃げばかりをしてしまって・・・。
月日が経つのは本当に早いですね。
もう明日から12月・・・信じられないくらいに早く時が過ぎ行くようです。

バーンスタインのこちらのBOX、わたしも買ってしまいました。
貴ブログでこのBOXからお取り挙げになられている作品を
楽しく、有意義に拝読させていただいています。
BOXになると「いつか、そのうち」という気分になってしまい
全ディスクを聴かないままに・・・ということが多いのですが
このBOXは例外的で少しづつ聴き進んでいます。

以前、貴ブログでバーンスタインのピアノをライブでお聴きになられた記事を拝読させていただいたことがありましたが、今になってライヴで聴いてみたかったと強く思っています。
ライブで聴くことができて良かったですよね(^^♪
第25番だったそうで・・・丁度、昨夜は第17番に続いて第25番を聴いていました。
第18番も良い曲とのことで、早速ディスクを探して聴いてみたいと思います。

今年は気が付いたら「冬」になっていたという感じで慌て出しました。
rudolfさまもどうぞ風邪などを召しませんようにご自愛なさってくださいね(^。^)
  • posted by lumino
  • URL
  • 2014.11/30 19:54分
  • [Edit]

Re: 15番の斬新さ

木曽のあばら屋さま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

モーツァルトの第15番、本当に愛らしい曲ですね。
今迄、あまり耳を傾ける機会がなかったのですが
今回、聴いてみて私もお気に入りの曲になりました。
聴き終えた後も爽やかな気分に満たされていました。
心もポカポカして、暖炉や炬燵のような曲ですね。
モーツァルトは最近、あまり聴かなくなってきていましたが
これを機会にピアノ協奏曲第1番から順に聴いてみたくなってきました。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2014.11/30 19:35分
  • [Edit]

こんにちは

luminoさま こんにちは
11月も今日までになりましたね
ホントに早いですね

バーンスタインBOX 買われたんですね
私も買ってしまいました、爆…
バーンスタインのピアノは1度だけライヴで聴きました、弾き振りだったです、確か25番です
柔らかなピアノの音だったですよ

モツアルトのコンチェルト、15番から19番も素敵ですね、ずっと18番とかは聴いてこなかったのですが、良い曲ですよ

寒くなってきましたので、お身体をご自愛くださいね〜
▼・。・▼
  • posted by rudolf2006
  • URL
  • 2014.11/30 11:52分
  • [Edit]

15番の斬新さ

こんにちは。
15番の冒頭の可愛らしいこと!
大好きな曲です。
管楽合奏で幕を開けるピアノ協奏曲というのは、
当時としては極めて斬新だったはず。
モーツァルトが自信満々だったのもうなずけます。
  • posted by 木曽のあばら屋
  • URL
  • 2014.11/29 23:32分
  • [Edit]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 現在非公開コメント投稿不可です。

左サイドMenu

プロフィール

lumino

Author:lumino
音楽が日々の活力源になっています。
特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
日々の生活に無くてはならないのが音楽と本です。
また2羽の小桜インコの兄弟は大切な家族です。

最新記事

lumino

右サイドメニュー

♪ こんにちは ♪

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

ブログ内検索

*翻訳*