♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

Entries

Op.268 J.S.バッハ:「アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帖」より by アメリンク;レオンハルト他

J.S.バッハの「アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帖」。
バッハ一家の団欒のひと時を彷彿とさせるバッハ家の音楽帖とのことで
初めて耳にしてみました。
レオンハルトのチェンバロとアメリンクの歌声には完全に魅了されてしまいました。
収録曲だけでブログが終わってしまいそうですが・・・一応。 

                         J.S.バッハ
           「アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帖」より


                268Notenbuchlein Fur Anna Magdalena Bach

                        (収録曲)

       1 ポロネーズ ト短調
       2. マーチ変ホ長調
       3. メヌエット ト長調;ト短調
       4. ジョヴァンニーニのアリア「あなたの心を下さるのなら」変ホ長調
       5. ロンド 変ロ長調
       6. アリア「御身がそばにあるならば」変ホ長調
       7. クラヴィーアのためのアリア ト長調BWV988
       8. アリア「喫煙者の教訓」ト短調
       9. マーチ ト長調
      10. アルマンド ニ短調BWV812
      11. コラール「汝に向って、エホバよ、私は歌おう」変ロ長調BWV299
      12. 前奏曲ハ長調BWV846
      13. メヌエット ト長調
      14. マーチ ニ長調
      15. ミュゼット ニ長調
      16 レチタティーヴォ「私は満ち足りている」と
        アリア「眠れ、疲れし眼よ」BWV82
      17 コラール「ただ神の御心に委ねる者は」イ短調BWV691
      18 コラール「おお永遠よ、汝おそろしき言葉」ヘ長調BWV513

               エリー・アメリング(S) 
               ハンス=マルティン・リンデ(Br) 
               テルツ少年合唱団 
               グスタフ・レオンハルト(cem) 
               ヨハネス・コッホ(Gamba) 
               アンゲリカ・マイ(Vc) 
               ルドルフ・エヴァーハルト(Org)

              (録音:1986年 キルヒハイム 
                      フッカー城 糸杉の間)

               
              Johann Sebastian und seine Frau Anna Magdalena, 1736 ? [
            1736年頃、J.S.バッハと妻アンナ・マグダレーナ


1721年12月3日にバッハは以前からの知り合いだったヴァイセンフェルスの
宮廷トランペット奏者J.カスパール・ビュルケンの末娘のアンナ・マグダレーナと
再婚したそうです。

彼女は美しいソプラノを持ち、バッハの創作活動を理解する音楽的才能もあり
バッハがこの頃から始めていた家族音楽会に積極的に参加したそうです。
バッハは友人のエールトマンに1730年10月28日付けで次のように
書き送っているとのことです。
 「子供たちは皆、生まれつき音楽の才能に恵まれまして、今では一家一同声楽
及び器楽の音楽会がやれます。ことに現在の妻はまことに綺麗なソプラノを
歌いますし(以下、略)」

              (wikiドイツ)268Clavier-Büchlein vor Anna Magdalena Bachin Anno 1722, Deckblatt
                    1722年、音楽帖の表紙

アンナ・マグダレーナ・バッハ音楽帖」はバッハが妻アンナに贈った
2冊の曲集だそうです。
第1巻には「1722年」、第2巻には「1725年」の年号が記されているとのことです。

第1巻は11曲からなるそうですが、その大半は紛失し現存するのは
3分の1程度と推定されるそうです。
第2巻には45曲があるそうです。
クラヴィーア曲やアリアやコラールのような声楽曲
バッハ自身の作と思われる詩や通奏低音の規則などが書かれているとのこと。
アンナはこの曲集に特別の愛着を持ったようで
その一部を第2巻にも自分で記入しているそうです。

原典は最初にあるパルティータだけがバッハの自筆譜とのことで
その他はほとんどがマグダレーナの写譜であり
またエマヌエル・バッハの筆跡も認められるそうです。
この曲集は バッハ一家の寄せ書き音楽帖 との性格が強いとのことです。

アンナ・マグダレーナ・バッハの「バッハの思い出」
(原著はEsther Meynell著 "The Little Chronicle of Magdalena Bach") 
から引用をさせていただきます。

 「結婚して間もない頃、彼はわたくしのために自分でこしらえた一冊の音楽帖をくれました。
今でもそれは持っています。どんなに貧しくなっても、これだけは、わたくしの生きている限り、肌身離さずもっております。
ある晩のこと、わたくしは4人の小さい者たちを寝ませてから、階下の居間の卓上蝋燭のもとに腰をおろして、とある楽譜から符を書き抜いておりますと、彼がこっそりわたくしの背後に歩み寄って、背と隅が皮になっている美しい緑色の装丁の、長方形の小冊子を目の前に置きました。その第1頁にはこう書いてありました。
    妻アンナ・マグダレーナ・バッハに贈る
    クラヴィーア小曲集
      1772年に。
そこで、夢中な指先で頁を繰ってみますと、その間彼はわたくしの後ろに佇んで優しく微笑みながら見守っておりましたが、この本の中にはわたくしのために易しいクラヴィーア曲が書き込んであることがわかりました。
つまり、彼はわたくしにクラヴィーアを教え始めていたのです。
結婚当時、わたくしは少しは弾けましたけれど、まだたいして進歩しておりませんでした。
そこで彼は、わたくしを喜ばせ、元気づけ、一番楽しい方法でわたくしの未熟な技量を高めるために、旋律の美しい小曲を書き込んでくれたのでした。
その中には、荘重でとりわけ美しいサラバンドが一つ  ― 組曲とパルティータの中のゼバスティアンのサラバンドはいつも際立って魅力のあるものに思われ、特によく彼の本質を現しているように見えました―と、わたくしのよく知っているとても明るい小さなメヌエットがありました。
とは言え、どの曲もみな、どんなピアノでも勉強せずにはいられなくなるような魅力を持っておりました(略)」
ドイツ盛期バロック音楽のオルガニスト・作曲家

「音楽帖」を聴きとても印象に残ったのは
3曲目に収録されている有名な「メヌエット」です。
オルガ二スト兼作曲家のクリスティアン・ぺツォールトが
作曲したクラビーア曲だそうです。
この曲が耳に入った瞬間に昔ヒットをした「ラヴァーズ・コンツェルト」を
思い出しました。
ザ・シュプリームスのコーラスでしたでしょうか。
次のような歌詞で始まる明るく爽やか、好きな曲です。
How gentle is the rain
That falls softly on the meadow
Birds high up in the trees
Serenade the flowers with their melodies

レオンハルトのチェンバロで聴くこのメヌエット。
愛らしさに満ち溢れて親しみ易い旋律で心和みます。
レオンハルトの演奏は当時のフランスに特有な習慣に従い
連続する8分音符を付点リズムに近く演奏しているとのことです。
無邪気に子供が喜び飛び跳ねているような情景が思い浮かぶようです。
最近はモダン・ピアノがお気に入りになっていますが
嘗てはチェンバロの音色が好みでした。
久し振りに耳にするチェンバロに「こんなに魅力的だった?」と
再認識をする機会にもなりました。
この曲に限らずレオンハルトのチェンバロには温かさのようなものが
感じさせられるようです。

次の4曲目の収録曲「ジョヴァン二ーニのアリア」。
作曲者も音楽帖への記入者も不明とのこと。
曲の開始と同時に耳に飛び込んでくるアメリンクの歌声。
優しく柔和、清楚で瑞々しい声質で歌われるアリアには虜になります。
ソプラノとチェンバロのための曲とのことで
バッハの家庭音楽会ではバッハの伴奏に合わせて
ソプラ二ストのアンナが歌ったのでしょうか。
アンナはどのようなソプラノで歌ったのかしら?と
多々の想いを馳せつつ耳を傾けています。
何とも愛らしい旋律のアリア。
収録されている他の曲でもアメリンクの歌声には聴き惚れるばかりです。
 
次曲、5曲目の「ロンド」。
クープランの作曲で「クラヴサン曲集第2巻」より。
音楽帖への記入はアンナとのことです。
チェンバロが奏する明瞭な旋律。
この曲を聴き、ほとんど縁のなかったクープランの他の作品も
聴いてみたくなりました。

収録曲8曲目のアリア「喫煙者の教訓」。
バッハとアンナの長男、ゴットフリート・ハインリヒの作とも言われているそうです。
バリトンのハンス=マルティン・リンデがユーモアを込めて
和やかな雰囲気を醸し出すかのように歌い聴かせてくれます。
バッハの家族音楽会では歌詞の面白さ?に
皆が微笑みを浮かべて耳を傾けたのでしょうか。

特に印象が深かった曲のみの感想で
肝心のバッハの作品についても飛ばしてしまいました。

バッハ家の家庭音楽会の様子を思い描きつつ
一曲一曲に耳を傾けホッとした時を過ごすことができるようです。
親しみを感じる曲たちが演奏され歌われ
ディスクを通して素晴らしい家族団欒の音楽会の雰囲気を
味わうことができた気分です。

                .にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
関連記事

Comment

Re: レオンハルトだけしか・・・

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

アメリングの歌はとても良かったです。
声質が好みのタイプですので・・・聴き惚れるばかりです。
アメリングの歌で他の作曲家の作品のディスクを探し始めたりしています。
レオンハルトのチェンバロでは「バッハ鍵盤作品集」をお持ちとのことですね。
「音楽帖」のレオンハルトのチェンバロに魅了され
こちらもディスクを探しを始めています。
「バッハ鍵盤作品集」、「バッハ鍵盤作品集成」・・・曲目を見比べたり、また楽しく迷っています。
「平均律クラヴィーア曲集」だけでも是非、レオンハルトで聴いてみたくなりました。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2014.12/22 19:34分
  • [Edit]

レオンハルトだけしか・・・

「アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帖」もタイトルだけはよく耳にするのですが、実際になじみがあるのはメヌエットくらいです。
ディスクも、レオンハルトのバッハ鍵盤作品集に収録されているチェンバロ曲だけの抜粋しか持っていません。
おそらくluminoさまのお持ちのディスクと同一音源だと思うのですが、こちらのディスクにはアリアとコラールは収録されていません。
レオンハルトのチェンバロも素敵ですが、アメリンクの歌も聴いてみたいですね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2014.12/21 20:05分
  • [Edit]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 現在非公開コメント投稿不可です。

左サイドMenu

プロフィール

lumino

Author:lumino
音楽が日々の活力源になっています。
特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
日々の生活に無くてはならないのが音楽と本です。
また2羽の小桜インコの兄弟は大切な家族です。

最新記事

lumino

右サイドメニュー

♪ こんにちは ♪

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

ブログ内検索