♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.278 チャイコフスキー:「交響曲第3番; ポーランド」 by オーマンディ&フィラデルフィアO.

チャイコフスキー交響曲に嵌り込んでいる相変わらずの日々です。
今回は現在のお気に入りの交響曲第3番を。

3種の演奏で聴いてみたのですが。
オーマンディ&フィラデルフィアO.
フィドセーエフ&モスクワ放送交響楽団(1998年録音)
カラヤン&ベルリン・フィル(1979年録音)

気に入っている演奏は
生き生きと楽想を伝えてくれるオーマンディ&フィラデルフィアO. です。
フィドセーエフとカラヤンにはお控えいただき
オーマンディ&フィラデルフィアO. の演奏を聴きつつ、になります。


            チャイコフスキー交響曲第3番{ポーランド」作品29

                278:チャイコフスキー:交響曲第3番オーマンディ&フィラデルフィア

                         (収録曲)

                       チャイコフスキー
               交響曲第3番 ニ長調 「ポーランド」 作品29
               弦楽セレナーデ 作品48

                   ユージン・オーマンディ指揮
                   フィラデルフィア管弦楽団

                    (録音:1974年10月28日)


       第1楽章:序奏とアレグロ・モデラート・アッサイ
             (テンポ・ディ・マルチャ・フネーブレ)二短調 4分の4拍子
       第2楽章:アラ・テデスカ・アレグロ・モデラート・エ・センプリチェ
             変ロ長調 4分の3拍子
       第3楽章:アンダンテ・エネルジコ ニ短調 4分の3拍子
       第4楽章:スケルツォ アレグロ・ヴィーヴォ ロ短調 4分の2拍子
       第5楽章:フィナーレ アレグロ・コン・フォーコ(テンポ・ディ・ポラッカ)
             ニ長調 4分の3拍子


作曲は1875年6月5日にスケッチを開始し、7月末に完成したそうです。
チャイコフスキーは35歳でしょうか。
副題の「ポーランド」の名称はフィナーレのポロネーズから付けられたそうです。
ロンドンで演奏された際に付けられた名称と推定されるとのことですが
ロシアではこの名称を用いてはいないとのことです。
尚、この年に作曲された他の作品には「憂鬱なセレナード」や
ハンス・フォン・ビューローが絶賛をし10月にボストンにて
初演されたピアノ協奏曲第1番があるとのことです。

交響曲第3番はチャイコフスキーの交響曲のなかでは
最も演奏されてる機会が少ない作品だそうです。
構成が5楽章であることも異例で
5つの楽章に統一性が認められないとも指摘されているとのこと。

因みにこの交響曲について
チャイコフスキーの親友ラロンは1月28日付け「ゴロス(声)」紙に
次のように批評をしているそうです。

「チャイコフスキーは力強く前進している。彼の新しい交響曲において、形式と対位法的展開の技法は、今迄の彼のどの作品よりも高められている。・・・
ロシアのみならず全ヨーロッパでもこの10年間の代表的作品に位置づけられる」。
フィナーレに関しては次のように批評をしているとのこと。
「大部分は大胆で輝かしい技法に隠されて入るが、相当程度に無味乾燥なところが多い」。

初演は1875年11月7日。
モスクワにおいてロシア音楽協会モスクワ支部の演奏会で行われたとのことです。
指揮はニコライ・ルービンシュタイン。
この曲は親友のジャーナリスト兼作家のコンスタンティン・シロフスキーに
献呈されているとのことです。


弱音で静かに始まる第1楽章。
「マルチャ・フネーブレ」、葬送行進曲とのことです。
葬送行進曲というと暗いイメージを抱いてしまうのですが
暗さをあまり感じることはありません。
低弦の重々しい響きを背景に
第1主題は口ずさみたくなる親しみある調べ。
音力が強くなり壮大な感じが醸し出されるようです。
トゥッティでの勇壮さ、その迫力には息を呑みます。
次第にゆっくりとなり力を弱め    
第2主題を奏するオーボエは穏やかな歌を歌うようです。
優美な歌のあとに(6分33秒程のところから)聴き覚えのある旋律が。
交響曲第5番第3楽章の印象に残る旋律が束の間ですが顔を出します。
早々に祝祭的な趣のある生き生きとした旋律に。
第1主題、第2主題が混じり合い進む旋律に活力を感じさせられるようです。
曲が進むうちに活力の中に一抹の寂寥感が漂っているようにも。
再び顔を覗かせる第5番の第3楽章の旋律。
エネルギーを迸らせ、力強さのうちに第1楽章の終わりに。

第2楽章の「アラ・テデスカ」は「ドイツ風」という意味とのことで
ワルツ、その原型のレントラの様式を指すそうです。
弦と木管の調べで始まる第2楽章。
優雅です。美しい旋律です。
中間部でのワルツ風な旋律は1891年作曲の「ハムレット」の付随音楽第2幕への
間奏曲に取り入れられたとのことです。
忙しげない楽器たちのトリオを経て戻る優雅な主題。
チャイコフスキーの交響曲の中では最も優美さを感じる主題です。
フィラデルフィアO.のヴァイオリン群の美しい音色に魅了されます。
ゆったりとした調べ、長閑な趣を漂わせつつ終わる第2楽章。

静かに鳴り響くトランペットの調べで始まる第3楽章。
のんびりと穏やかな第1主題。
優美な旋律の第2主題。
美しい調べに耳を奪われてしまいます。
木管たちの対話を経て美しい旋律が再び。
小刻みに奏されるヴァイオリンに緊張感を抱きます。
そして長閑に閉じられる第3楽章。

泳ぐかのように軽やかな調べで始まる第4楽章。
楽器たちは次々と弾むような趣を醸し出しているようです。
中間部には1872年にピョートル大帝生誕200年を記念し
モスクワで開催された全ロシア工業技術博覧会のために作曲をしたカンタータからの
楽想が用いられているとのことです。
壮大な雰囲気を経て再び軽やかに。
舞うような軽やかさのうちに終わに。

第5楽章は勇壮な趣での始まり。
主題の力強さ。
雄々しい歌のようです。
ロンド主題が3回繰り返された後に同じ主題による長大なフーガが特徴とのこと。
強壮でドラマティックな盛り上がりを感じさせられます。
強奏のトゥッティに響くトランペットは誇らしげに「勝利」を告げるかのようです。
聴いていて感無量になり涙腺が緩む個所に。
活力が漲る力強い感動的な曲の終わり。


第2楽章と第3楽章の美しさに惹かれたこの交響曲。
フィナーレでの高揚感は感動の渦でしょうか。
今まで聴いてきたチャイコフスキーの交響曲のいずれにも
「勝利」の文字が脳裏を過ぎります。
この第3番でも第5楽章に「勝利」の声を聞くような想いになりました。

印象深いのは第1楽章の中に第5番の第3楽章に類似した手法です。
フィドセーエフでは聴き取りにくかったのですが
オーマンディでははっきりと聴き取ることができます。
音楽の輪郭が鮮明に伝わり演奏にグイグイと引き込まれるような
オーマンディ&フィラデルフィアの演奏で繰り返し聴いていました。
やはりこの第3番も聴き終えて感嘆の溜め息が出るばかりです。

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Comment

Re: 第3番はあまり聴きませんが・・・

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

> オーマンディはメロディーの輪郭をくっきりと歌わせてくれるので、聴いていて気持ち良いですね。
そうですよね。最近、チャイコフスキーの交響曲はオーマンディ盤で聴き込むことが多くなりました。
少しづつ、オーマンディに惹かれるこの頃です。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2015.03/24 19:48分
  • [Edit]

第3番はあまり聴きませんが・・・

チャイコフスキーの第3番は、どうもまとまりに欠けるような感じがして、あまり聴かないのですが、旋律は綺麗ですよね。
オーマンディはメロディーの輪郭をくっきりと歌わせてくれるので、聴いていて気持ち良いですね。
多少、交響曲というよりバレエ音楽を聴いているような感じもしますが、この作品には合っているかもしれませんね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2015.03/23 20:41分
  • [Edit]

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