♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

Entries

Op.282 フランク:「ヴァイオリン・ソナタ」 by オイストラフ&ヤンポルスキー

フランクの作品に耳を傾けることもなく長い年月が過ぎてしまいました。
以前、ブログ仲間の御方がフランクの作品を記事にされたものを拝読し
初めてフランクの曲を聴いてみたい、との感情が芽生えました。

フランクの作品をお目当てにディスクを求めることもなく過ぎてしまった長い年月。
「ヴァイオリン・ソナタ」も聴いてみたいと・・・。
ヴァイオリン・ソナタはディスクを購入しないと聴くことができない、と思っていた矢先
たまたま、他のディスクを探している最中に「あった!フランクのヴァイオリン・ソナタ」。

何やら、次々とフランクのヴァイオリン・ソナタのディスクが出てきました。
数種のディスクが見つかりましたがすべて未聴のままCDラックで眠り続けていました。
その中の一枚でパールマン&アルゲリッチはお目当てのベートーヴェンの
ヴァイオリン・ソナタ「クロイツェル」を聴き、その際にフランクの曲も聴いていた筈なのですが。
まったく印象に残らないままCDラックに。
他の演奏ではメニューイン&ルイス・ケントナー
そしてオイストラフ&ヤンポルスキー も取り出してみました。
各ディスクに耳を傾けてみて気に入ったのがオイストラフでした。

私にとっては未知の作曲家に等しいフランク。
顏すら知らない有様で・・・。

                 282フランクCésar Auguste Jean Guillaume Hubert Franck
         César Auguste Jean Guillaume Hubert Franck
               (1822年12月10日-1890年11月8日)

          オイストラフ:コンプリートEMIレコーディングスより
                282オイストラフ.コンプリートEMIレコーディングス

             フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 OP.120
              
                ダヴィド・オイストラフ(Vn)
                ウラディミール・ヤンポルスキー(P)

             (録音(モノラル):1954年6月8日 ストックホルム)
        

          第1楽章:アレグレット・ベン・モデラート イ長調 9/8拍子
          第2楽章:アレグロ ニ短調 4/4拍子
          第3楽章:レチタティーヴォ ファンタジア 2/2拍子
          第4楽章:アレグレット・ポーコ・モッソ イ長調 2/2拍子


作曲されたのはフランクが64歳の時、1886年だったそうです。
フランクが唯一残したヴァイオリン・ソナタとのこと。
ヴァイオリン曲の中で最高峰の一つ、人気のある有名曲であるということも
今回、初めて知った有様です。

曲は4楽章構成でフランクが慣用形とする全曲を通じて現れる循環形式で
書かれているとのことです。
この曲では第1楽章の第1主題の最初の上昇下降する旋律形が
全曲を通じての基礎的楽想になっているそうです。

大器晩成だったフランクは1879年の「ピアノ五重奏曲」により
ごく一部の専門家の注意を引き
このヴァイオリン・ソナタによってようやくフランクに対する正しい認識が
芽生え始めたそうです。
ですが、一般大衆には彼の音楽は理解するところとはならなかった、とのことです。
大衆の喝采を博したのはフランク最後の年となった1890年に発表された
「弦楽四重奏曲」だったそうです。
大衆にも受け容れられるようになったこの年、1890年、フランクは逝去。

フランクが当時フランスにおいて顧みられなかった原因として
大木正興氏は次のように記述されています。

「極めて軽いサロン風な音楽あるいは歌劇にしか魅力を感じることのできなかった大衆の前に、ドイツ古典音楽の知的な構成力を持ち、そのうえにフランスの伝統的な感性を極めて純度高く持った抽象的な音楽を提供したためであった。」

フランクは自身の音楽が大衆に容易に受け容れ難いことを知りつつも
当時の時流に黙々と反抗を続け自分の音楽を開拓していった、そうです。
そのようなフランクの人間性にも惹かれるようになりました。

               (wikiアメリカ)イザイEugène Ysaÿe
                    Eugène Auguste Ysaÿe
                (1858年7月16日-1931年5月12日)

この曲は友人でフランクと同郷のリエージュー生まれで
ベルギーの作曲家、大ヴァイオリ二スト、ユジェーヌ・イザイに捧げられたそうです。
1875年に初めてイザイがパリに現れて以来、フランクと親交を結んだとのこと。
この曲はイザイの1886年9月26日の結婚の祝いとして贈られたそうです。

初演は1886年に故国のブリュッセルに於いてイザイのヴァイオリンと
フランスのピアニスト、ボル・デ・ぺーヌ夫人により行われたそうです。


第1楽章はピアノの静かに呟くような序奏での始まり。
ピアノの短い序奏が終わりヴァイオリンが奏でる旋律。
この第1主題は神秘的、また眩惑的とも感じられる趣。
美しい調べです。
時々、耳にしていた旋律のようです。
そしてピアノが歌う第2主題は第1主題に似た趣。
ヴァイオリンとピアノが静かに歌う美しい楽章のように感じられます。

荒々しさを感じさせるようなピアノで始まる第2楽章。
緊張感が漂っているようにも感じられます。
第1主題は基本楽想を用いたものとのことです。
第2主題の旋律は緊張感から解放され美しい調べに。
ヴァイオリンとピアノの静かな応答。
次第に高揚し華麗な雰囲気も漂っているようです。
静かな調べが戻り聴き入ってると
激情するかのよう閉じられる楽章。

第3楽章は従来のヴァイオリン・ソナタでは見られない独創的な形式とのことです。
ピアノの重厚な響きでの始まり。
幻想的な調べで応答するヴァイオリンとピアノ。
ヴァイオリンが奏でる抒情的な歌。
美しく歌い続けるヴァイオリン。
顔を出す第1楽章の第1主題。
時に現れる情熱的な調べ。
楽章の終わりは静けさのうちに。

第1、2、3楽章の主題たちが総出で現れる第4楽章。
ヴァイオリとピアノの奏する親しみを感じさせる和やかな調べ。
優雅な愛らしさが漂うロンド主題も印象的です。
ピアノの愛らしさ、ヴァイオリンの親しみ易さを経て
力強くピアノとヴァイオリンが高揚するかのように奏され
再びロンド主題が現れホッとしていると
ピアノとヴァイオリンが奏する華やかな躍動感のうちに曲の終了。


この曲はヴァイオリンとピアノが対等に扱われているとのこと。
パールマン&アルゲリッチ、メニューイン&ケントナーもスケールの大きな
演奏を聴かせてくれるようです。
が、私にとっては小じんまりとした趣を感じるオイストラフ&ヤンポルスキーが
気に入っています。
他の演奏からは感じられない素朴な美しさ、抒情性に惹かれています。

                  にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
関連記事

Comment

Re: フランク、気に入っていただけたでしょうか?

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

burleskeさまがフランクとR.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタをデュメイ&ロルティの演奏で記事になされてから、だいぶ日数が経ってしまいましたね。
フランクのヴァイオリン・ソナタ・・・素敵な曲に出合えました。ありがとうございます。
この曲は多くのディスクが出ているのですね。

フランクの交響曲の手持ちのディスクを探してみました。(いつもディスク探しばかりで・・・)
クレンペラー&ニュー・フィルハーモニアO.のディスクが見つかりました。
ヴァイオリン・ソナタに魅了されましたので、是非こちらの交響曲も聴いてみますね。
あと他に、弦楽四重奏曲、ピアノ五重奏曲(探しましたらこちらはリヒテル&ボロディン四重奏団のディスクがありました)も是非、聴きたくなってきました。
記事を拝読しなければ出合うことがなかったフランクの作品。
素敵な作品に出合うことができて嬉しさでいっぱいです。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2015.05/04 19:52分
  • [Edit]

フランク、気に入っていただけたでしょうか?

フランクのヴァイオリン・ソナタ、良いですよねぇ。
僕のお気に入りは、デュメイ&ロルティですが、ティボー&コルトー、フランチェスカッティ&カサドシュも良いですよ。
オイストラフはリヒテルとのライヴ盤を持っていますが、こちらもじっくりと聴かせてくれる聴き応えのある演奏です。
他にグリュミオー、ハイフェッツなど、名曲だけに名演が多いですね。

フランクの他の作品では交響曲も有名なので、気が向いたら聴いてみてください。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2015.05/03 20:22分
  • [Edit]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 現在非公開コメント投稿不可です。

左サイドMenu

プロフィール

lumino

Author:lumino
音楽が日々の活力源になっています。
特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
日々の生活に無くてはならないのが音楽と本です。
また2羽の小桜インコの兄弟は大切な家族です。

最新記事

lumino

右サイドメニュー

♪ こんにちは ♪

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

ブログ内検索