♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.283 フランク:「交響曲 ニ短調」 by クレンペラー&ニュー・フィルハーモニアO.

前回、フランクのヴァイオリン・ソナタを聴きすっかり魅了をされ
フランクの人柄にも関心を抱き始めました。

前回、お寄せいただきましたコメントを拝読し
フランクの「交響曲ニ短調」を聴いてみることにしました。
手持ちのディスクの中に収録されていないかと、またもや、ディスク探しです。
CDリストを作成しておけばよかった、と後悔しつつも
最早、手も足も出ない状況になってしまい、諦めました。
探す、探す・・独りごとをしつつ、ひたすら・・・探す、探す、の作業。
やっと見つかりました。
クレンペラー&ニューフィルハーモニアO.
そしてトスカニーニ&NBC響 のディスクです。
ディスク探し中に聴いてみたかったフランクのピアノ五重奏曲も見つかり
後日の楽しみになってきました。

フランクの人となり、について関心を抱き
人柄を知るにつれ、共鳴することが多い作曲家になりました。
作品に共感、共鳴することは多々あっても
その作曲家に対して共鳴することは多くはないのですが。
私にとっては強く惹かれる人柄のフランクです。

早々に寄り道をして、志鳥英八郎氏 他の記述を参考に自分のメモとして。

フランクは1822年12月10日にベルギーのリエージュにおいて
裕福な銀行家の息子として誕生したそうです。
父親はフランクを立派なピアニストにしたいという希望を持っていたとのことで
父の希望でフランクは15歳の時にパリ音楽院に入学。
ところが、オルガンの魅力に取り付かれしまったそうです。
父親の期待を裏切り、オルガ二ストとしての道を歩むようになったフランク。
オルガンの腕は、後に「バッハの再来」と讃えられたほど
素晴らしいものだったそうです。
38歳の時に、サン・クロティルド教会(有名な教会だそうですが)の
オルガ二ストに迎えられ、終生この教会のパイプ・オルガンの響きを愛し続け
オルガンとともに生き抜いたそうです。
オルガ二ストを務める傍らツコツと作品を書いていたそうです。
それらの作品は長い間、世に認められなかったとのこと。
また、彼には世間一般の出世欲というものが、まったくと言ってよいほど
なかったそうです。
静かにバッハとベートーヴェンを研究し、それを祖先として
自分の音楽を築いていったとのことです。
それは、世代の時流に対する無言の、そして厳しい抗議だったと。
そのようなフランクの真摯な態度は真剣に音楽を考える若い作曲家たちを
惹きつけたとのことです。
フランクの周囲には真の芸術家が集まり、自然に一つの楽派
フランク・ダンディ楽派が形成されたそうです。
衰亡に瀕していた古典主義的な純粋音楽をフランスに復興することを
理想としていたとのこと。
フランクは宗教的感動や哲学的思索を音楽によって表現しようとした、そうです。
また、音楽で思索する人であったそうです。

華々しい世俗的成功を求めることがなかったフランクは
自分の作品が評判にならなくても一向に気を止めることなく
断固として我が道を歩んで行ったとのことです。
この交響曲が初演された時も評判は良くなかったそうですが
家族に「演奏はいかがでしたか」と尋ねられてもフランク自身は超然として
「私の考えていたとおり、とても良い曲だったよ・・・・」
と答えたそうです。

前置きで終わってしまうくらいに長くなりましたが
初めて耳を傾けてみたフランクの交響曲。
クレンペラー&ニュー・フィルハーモニアO. とトスカニーニ&NBC響で聴いてみました。
最初はトスカニーニの演奏が気に入っていたのですが
繰り返し聴くうちに手に取るディスクはクレンペラーになっていました。

            クレンペラー ロマン派交響曲集、序曲集より
                   フランク:交響曲ニ短調


                 283フランク:クレンペラー ロマン派交響曲集、序曲集 

                 オットー・クレンペラー指揮
                 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

           (録音:1966年2月 ロンドン アビー・ロードスタジオ)


            第1楽章 レント―アレグロ・ノン・トロッポ 2/2拍子
            第2楽章 アレグレット 3/4拍子
            第3楽章 アレグロ・ノン・トロッポ 2/2拍子


作曲されたのは1885年から1886年(1888年8月22日完成、との記述も)にかけて。
初演は1887年1月9日(1889年2月17日との記述もあるようですが)に
パリ音楽院に於いて行われたそうです。
初演の評判は良くなかったとのこと。
オペラ「ファウスト」で名声を上げたグノーは
「この曲は、作曲者が無能であるということを肯定し、且つ、それを教義のように引き延ばしたものである」と酷評したとのことです。
総譜はフランクにピアノと作曲を師事した最初の弟子で
フランス後期ロマン派の作曲家アンリ・デュパルクに捧げられたそうです。


第1楽章全体はニ短調とヘ短調の2つの調性の共存という形で
構成されているそうです。
ゆったりと重厚な響きで始まる序奏。
ヴィオラ、チェロ、コントラバスの重々しい響きには荘厳さも感じられるようです。
これが循環動機になっているとのこと。
印象に刻まれる序奏であり循環動機です。
そしてヴァイオリンたちの奏する熱情的な旋律が現れ
これはギイ・ロパルツにより<希望の動機>と名付けられたとのこと。
この動機の旋律の美しさに耳を奪われます。
旋律が進み高揚感を漂わせるオーケストラ。
トゥッティでの第2主題をギイ・ロパルツは<信仰の動機>と名付けたそうです。
力強い壮大さを感じさせ悠として閉じられる第1楽章。

第2楽章は4つの主題からなっているそうです。
このように幾つかの異なる主題を組み合わせる手法は
フランクが最も得意とするものだそうです。
弦のピッツィカートとハープが奏する始まり。
これが循環動機からなる主題になっているそうです。
弦とハープが一歩、一歩、慎重に歩みを刻み進んでいるかのようです。
漂う幻想的な趣。
懐古するような美しい哀切の調べも漂っているよう。
3つの楽章のうちでは一番、歌心を感じる楽章でしょうか。
流麗な歌、美しい歌、哀切を感じさせる歌、多彩な歌の変容のようです。
いずれも静かな歌として耳に伝わってきます。
ハープの音色で静かに閉じられる第2楽章。
悠然とした雰囲気が漂いお気に入りの楽章になりました。

力強く壮大に始まる第3楽章。
循環動機にロパルツが名付けた動機たちが集合するような楽章。
第1主題でチェロとバス―ンが奏する歓喜に満ちた旋律<歓喜の動機>を。
流麗な旋律が現れ第2主題の<勝利の動機>
弱音で静かに旋律が奏される<苦悩の動機>
再び現れ力強く高揚する<歓喜の動機>
続く<勝利の主題>の勇壮さ。
劇的な趣が去り、戻る静かな旋律。
そして再度現れる<信仰の動機>と<歓喜の動機>
最後に<歓喜の動機>で力強く勇壮に曲の終結に。


               283:フランク:交響曲ニ短調Joseph Guy Marie Ropartz
                   Joseph Guy Marie Ropartz
                (1864年6月15日-1955年11月22日)

この曲の中で<・・・の動機>と名付けたギイ・ロパルツは
フランスの作曲家でフランク・ダンディ楽派の伝統に則り作曲をしたそうです。
第1楽章での<希望の動機><信仰の動機>
第3楽章<歓喜の主題><勝利の主題>そして新しく加わった<苦悩の動機>
ロパルツによる <…の動機> との名付け方は
曲をより一層身近に感じさせる手助けになるようです。
印象に残るのは<歓喜の動機>です。
また、この曲に耳を傾けているうちに物語性のようなものが感じられるようでした。

クレンペラーの演奏は
フランクの泰然自若とした人柄を偲ばせるかのように感じられます。
重厚、どっしりとした構え、悠然とした演奏。
トスカニーニは録音が1940年12月14日&1946年3月24日と記載されています。
重厚かつ活力が漲るような印象を受ける演奏です。
第3楽章では気迫も感じられるようです。

この曲を繰り返し聴いているうちに魅了されるものが次第に増幅してくるようです。
親しい友に出会ったような印象を抱く曲になってきました。


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Comment

Re: クレンペラーも良いですが・・・

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

フランクの交響曲が、これほど良い曲だったとは思っていませんでしたので、期待以上の曲で鑑賞をしていて嬉しさを感じました。
burleskeさまはフランス系の演奏がお好きとのことですね。
一度、フランス系の演奏(どのような演奏なのか想像するだけで)を聴いてみたいと思います。
お気に入りの演奏をお挙げくださいました中では自分の気に入っている指揮者ミュンシュで機会がありましたら聴いてみたく思います。
気になる指揮者、バーンスタインの演奏のディスクが昨日届いているのですが未聴で。
あと、アバドのディスクも。
重厚なドイツ的な演奏とフランス系の演奏のどちらに近いでしょうね。
これから楽しみに聴いてみますね。
集中的にフランクを聴き始めて、未知のフランクから親しい友フランクになってきたような気がしています。
burleskeさまのお陰で音楽の世界がまた広がってきました。
ありがとうございます(^^♪
  • posted by lumino
  • URL
  • 2015.05/17 19:52分
  • [Edit]

クレンペラーも良いですが・・・

フランクの交響曲、気に入ってもらえましたか。
クレンペラーの重厚で無骨な演奏、良いですね。
重厚な演奏なら、ジュリーニも良いですよ。
この作品はクレンペラーみたいなドイツ的表現も似合いますが、僕が好きなのはフランス系の演奏です。
僕のお気に入りは、モントゥーとミンシュです。
アンセルメ、マルティノンも良いですよ。
最近の演奏ではヤノフスキも気に入っています。
この作品も名曲なだけに、名演が多いですね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2015.05/16 20:30分
  • [Edit]

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特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
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