♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.285 フランク:「ピアノ五重奏曲」 by リヒテル&ボロディン四重奏団

フランクの曲を聴くシリーズ(?)も今回で第4回目になりました。
今日は「ピアノ五重奏曲」です。
この作品もまた、初めて耳を傾ける曲です。
リヒテルは今年2015年に生誕100年を迎えたそうで
その記念BOXからリヒテルのピアノとボロディン四重奏団の演奏で聴いてみました。

      スヴィヤトスラフ・リヒテル~デッカ、フィリップス、DG録音全集より
                    フランクピアノ五重奏曲


                 285:フランク:ピアノ五重奏曲スヴィヤトスラフ・リヒテル/デッカ、フィリップス、DG録音全集(51CD)

                         (収録曲)

            フランクピアノ五重奏曲 ヘ短調
            リスト:「詩的で宗教的な調べ」より S173 第4&9番
            リスト:アヴェ・マリア S182

                     スヴャトスラフ・リヒテル(P)
                     ボロディン四重奏団

                 (録音:フランク 1986年 モスクワ)


       第1楽章:モルト・モデラート・クアジ・レント ヘ短調 4/4拍子
       第2楽章:レント・コン・モルト・センティメント イ短調 12/8拍子
       第3楽章:アレグロ・ノン・トロッポ・マ・コン・フォーコ ヘ長調 3/4拍子


作曲されたのは1878年から翌年、1879年にかけてだそうです。
フランクの傑作曲の中で最も早く作曲されたのがこのピアノ五重奏曲とのこと。
フランクにとって室内楽作品としては約40年振りに作曲されたものだそうです。

20歳頃から創作活動を始めていたフランクの創作期は
3つに分けられるとのことです。
第1期は、1841年から始まり
第2期が1858年から
そして第3期が1876年から1890年まで、になるそうです。

室内楽で傑出した曲は第3期の作品で
ピアノ五重奏曲」「ヴァイオリン・ソナタ」そして「弦楽四重奏曲」の3曲とのことです。
尚、第3期での傑出した他の作品では「交響的変奏曲」「交響曲ニ短調」。

初演は1880年1月17日に国民音楽協会(Societe Nationale de Musique)の
演奏会に於いて。
サン=サーンスのピアノ、マルシック四重奏団の演奏で行われたそうです。

曲は初演の際にステージ上でサン=サーンスに献呈されたそうです。
が、サン=サーンスはフランクから渡された自筆譜を
ピアノの上に放り出して帰ってしまったそうです。
献呈辞「わが友、サン=サーンスへ」と付けられたその自筆譜は
その後、ピアノ製作者プレイエルの使用人により紙屑の山から発見されたとのこと。


第1楽章は情熱的に奏される第1ヴァイオリンでの始まり。
これは序奏主題になっているそうです。
ヴァイオリンに替わりピアノが登場して奏でる幻想的な調べ。
この序奏は44小節とのことです。
第1主題でのピアノとヴァイオリンの対話。
ピアノの小刻みな伴奏でヴィオラが歌う第2主題が印象的です。
曲が進みピアノの流麗な伴奏にヴァイオリンが歌う穏やかな調べは
束の間の憩いのようです。
ヴァイオリン・ソナタからも感じたものと同種の
其処此処に漂う幻想的な美しさと寂寥が混合されたような調べには
魅了されるものがあります。
穏やかさが次第に激情的な雰囲気にと転じ
穏やかさと激情が現れては消えるようです。
静かに終わりを迎える楽章。

柔和な調べで始まる第2楽章。
静かに穏やかに第1ヴァイオリンが歌う調べ。
ヴァイオリンに寄り添うピアノも穏やかな趣を感じさせます。
第1ヴァイオリンとピアノの対話が印象的です。
ピアノとヴァイオリンが朴訥と呟いているような楽章でしょうか。

第3楽章は全528小節中、序奏部は70小節余りとのことですが
調性は確定されていないそうです。
尚、楽章全体も明確な調整は長く保たれることがなく
多彩な転調が繰り広げられているそうです。
ヴァイオリン(第2)の忙しげな動きで始まる第3楽章。
ピアノと弦楽器の跳躍感。
ピアノに愛らしい調べが現れ耳をそばだててしまいます。
展開部での重厚な趣。
ピアノの力強い打鍵と跳躍するような弦楽器の高揚する旋律。
圧倒されるような壮大な趣。
速度を上げて力強く駆け抜けるように迎える曲の終わり。


曲が終わり、いつもの癖で出る溜め息。
曲に惹き込まれて耳を傾け
集中すればするほどに曲が終わった時に出てしまう溜め息です。

緊張に包みこまれるような曲に感じられ
憩い、寛ぎとは無縁の曲でしょうか。
3つの楽章は3兄弟のように似通っているような印象も受けてしまいました。
リヒテルのピアノの存在感は際立っているように感じられます。
ボロディン四重奏団は第1、2楽章では影の薄さを感じてしまいました。
ピアノ五重奏曲を聴いているというより
ヴァイオリン・ソナタを鑑賞しているような錯覚を抱いたり。
ですが、全曲が終了して大曲を聴き終えたような気分に満たされました。

さて、今月の第1週から始まったフランクの作品を聴くシリーズも
そろそろ終盤に。
弦楽四重奏曲を聴くのが楽しみになっている今日この頃です。

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Comment

Re: フランクの五重奏曲も・・・

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

フランクのディスクは本当に少ないですね。
たまたま手持ちの中にあったリヒテル&ボロディン四重奏団を聴くのみです。
burleskeさまがお持ちのカーゾン&ウィーン・フィルハーモニーQの演奏に関心を抱きました。

>ピアノはコルトー盤が絶品なんですが、録音の古いのが難点です
録音の古い演奏はリマスタリングして改めて発売したりしますよね。
人気のある、売れそうな曲が主なのでしょうかね。
もし、そうであるなら・・・憂慮してしまいそう。

コメントを拝読させていただき・・・ルービンシュタインのBOXで「交響的変奏曲」を探してみました。
いまだに、どのBOXにどのような曲が収録されているのか把握できていなくて・・・。
これで「交響的変奏曲」を聴くことができます。
興味津々ですので聴いてみますね。ありがとうございました。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2015.05/25 19:56分
  • [Edit]

フランクの五重奏曲も・・・

フランクの五重奏曲も名曲の割に録音が少ないですよね。
僕の持っている録音も、コルトー&インターナショナルSQとカーゾン&ウィーン・フィルハーモニーQの2種類だけです。
ピアノはコルトー盤が絶品なんですが、録音の古いのが難点です。
リヒテル盤も聴いてみたいですね。

ちなみに、傑作の一つの交響的変奏曲は、ルービンシュタインのコンプリート・セットに収録されているので、機会があれば聴いてみてください。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2015.05/24 20:00分
  • [Edit]

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