♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.287 フランク;「弦楽四重奏曲」 by プラハ弦楽四重奏団

先月よりフランクの作品を聴くことがシリーズ化していましたが
今回で一区切りを。
一区切りの曲は関心を抱いていた弦楽四重奏曲です。
プラハ四重奏団の演奏です。


                 287フランク:弦楽四重奏曲 プラハSQ

                 フランク弦楽四重奏曲 ニ長調

                     プラハ弦楽四重奏団

                  (録音:1980年6月10、11、13日 
                        プラハ 芸術家の家)


          第1楽章:ポーコ・レント―アレグロ ニ長調 4/4拍子
          第2楽章:スケルツォ ヴィヴァーチェ 嬰へ短調 3/8拍子
          第3楽章:ラルゲット ロ長調 3/4拍子
          第4楽章:フィナーレ アレグロ・モルト ニ長調 2/2拍子


1889年の春ごろから草稿や覚書を記し始め
完成は翌年、1890年1月15日だそうです。
1889年10月29日に第1楽章が完成し、11月9日に第2楽章の完成
全曲の完成は翌年1890年1月15日とのことです。

フランクが遺した唯一の弦楽四重奏曲になるそうです。
フランクの室内楽の最後の重要な作品とのことです。
この作品の後には、数曲のオルガンのための曲を書いたのみだそうです。

                         ダンディ
               287:フランク;Paul Marie Théodore Vincent d’Indy
               Paul Marie Théodore Vincent d’Indy
               (1851年3月27日-1931年12月2日)

フランクの高弟でフランスの作曲家、音楽理論家であったヴァンサン・ダンディによる
伝記「セザール・フランク」によると
フランクが初めて弦楽四重奏曲を作曲しようと思い立ったのは
1878年、56歳の時に「ピアノ五重奏曲」を書いていた頃に当たるとの
ことだそうです。
当時、フランクの高弟であるダンディはしばしばフランクのピアノの上
にベートーヴェンやシューベルトの弦楽四重奏曲の楽譜が散在していたのを
目にしたそうです。
四重奏曲を作曲する計画を抱いてから10年間は胸にしまい込んでいたとのこと。

初演は1890年4月19日にサル・プレイエルの国民音楽協会の演奏会で
メッス四重奏団により行われたそうです。
蛇足ながら当時、国民音楽協会の会長を務めていたのがフランクだったそうです。
フランクの逝去に伴い後任はダンディだったとのことです。
初演は大成功でフランクは何回かステージに呼び出されるほどに
一般聴衆から熱狂的に歓迎されとのことです。
フランクは「自分の音楽をやっと皆が理解してくれるようになった」と
喜んだそうです。
この初演の7カ月後、11月8日にフランクは68歳で逝去したとのことです。


第1楽章の始まりは歌うように調べを奏する第1ヴァイオリンの序奏で。
悠として重々しい響きで奏する他の弦楽器。
チェロが現れゆったりと歌い
歌い続けているヴァイオリンの美しい調べ。
展開部では速度も上がり忙しげな印象を受けるものの
再び戻る穏やかさ。
静かに終わる第1楽章。
抒情性を感じる楽章で淡々とした趣も魅力。
特に序奏部が印象的に感じられます。

駆け巡るような音符たちの導入で始まる第2楽章。
落ち着きを取り戻したように主題が穏やかに。
弦のピッツィカートで楽章の終わりに。

抒情的で美しい旋律で始まる第3楽章。
中間部で情熱的な趣を感じる以外は
全体として美しさと瞑想的な雰囲気が漂っているように感じられます。
耳を傾けつつ、いつしか無心の心境に。
束の間の高揚感を経て閉じられる楽章。

第4楽章は従来のソナタ形式を超越した楽章とのことです。
表面的な特徴は881小節からなる長大さ
そして各楽章の主題を原型で回想する点、だそうです。
劇的な「動」と穏やかな「静」を繰り返して始まる楽章。
躍動的でありエネルギッシュさに溢れているようです。
楽章を通して4つの楽器が活き活きと感じられます。
大きなスケール感を伴いつつ終曲。


聴く前には演奏時間が約50分との表記を目にして
「長いなぁ」と感じ躊躇もしてしまいました。
耳を傾けているうちに、時間を忘れ曲に惹き込まれていました。
音楽を聴いていながら可笑しな表現になりますが
視覚的な面白さを感じさせられるような曲。
フランクの曲を聴き始めてから一曲ごとにその想いが強くなるようです。

プラハ四重奏団の演奏で聴いた弦楽四重奏曲。
聴いていてホッとしたり、緊迫感も。
曲自体が惹き込む魅力があるとともに
演奏も如実に曲想を再現しているように感じられました。

フランクの作品では「ミサ曲」も気になっているのですが
いつか聴くことができたら、と願いつつ。

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Comment

Re: フランクの弦楽四重奏曲は・・・

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

曲の演奏時間を見た時には長さに、たじろいでしまいましたが
実際に聴き始めると・・・確かに聴き応えがありますね。
burleskeさまもプラハ四重奏団の演奏はすでにお聴きになられていらっしゃったのですね。
シューベルトの後期の室内楽に感じが似ているとことで
後期の室内楽作品が即座に浮かばないのですが、調べて聴いてみたく思います。
以前のようにシューベルトの曲に耳を傾けることが少なくなってきてしまい、シューベルトがとても懐かしくなってきました。

> 名曲だと思うのですが、ピアノ五重奏曲よりもさらにディスクの数が少ないみたいですね
本当に本当にフランクのディスクが少ないのが「???」です。
ミサ曲の方も未だにディスクが・・・入手できていないのです。
ディスク数が多い曲で「どのディスクにしようかな?」と迷うのも、私にはとても楽しいことなのですが・・・。
フランクのディスクに関しては目下の状況は残念ですね。

burleskeさまの記事が契機となって始まった、フランクの作品を聴くシリーズの一区切り。
いつでもフランクの作品を聴くことができるのに、妙に寂しいものがあります。
ディスク数の少なさで多々の演奏を聴くことができないことが原因?かとも思ったりしています。
フランクとの出会いのキッカケを与えてくださいましたburleskeさまの記事に感謝をしています。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2015.06/08 20:03分
  • [Edit]

フランクの弦楽四重奏曲は・・・

フランクの弦楽四重奏曲は確かに演奏時間が長いですが、聴き応えありますよね。
ちょっとシューベルトの後期の室内楽を聴いている感じと似ているかも。
名曲だと思うのですが、ピアノ五重奏曲よりもさらにディスクの数が少ないみたいですね。
僕もプラハSQ盤とパレナンQ盤の2種類のディスクしか持っていません。
もっと他の演奏でも聴いてみたいですよね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2015.06/07 19:51分
  • [Edit]

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