♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.288 シューマン:「チェロ協奏曲」 by シュタルケル:ジュリーニ&フィルハーモニアO.

シューマンの作品にまた疎遠になっている月日です。
「聴いてみたいなぁ」と思うのはいつもシューベルトやベートーヴェンそして
J.S.バッハ。
滅多に聴いてみたいとの思いを抱くことのないシューマンですが
1年数ヶ月振りにシューマンを。
有名曲でありながら耳を傾けることがなかったチェロ協奏曲です。

手元にあるディスクを聴いてみて親しみ(?)を感じたのが
シュタルケルジュリーニフィルハーモニアO. の演奏でした。
今日はこのディスクを聴きつつ。

           ヤーノシュ・シュタルケル EMI&エラート録音集より
                    シューマンチェロ協奏曲


                288シューマン:チェロ協奏曲ヤーノシュ・シュタルケル 

                       (収録曲)

               ハイドン:チェロ協奏曲第2番 ニ長調
               シューマンチェロ協奏曲 イ短調 Op.129
               サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番イ短調 Op. 33

                 カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
                 フィルハーモニア管弦楽団

                (録音:1957年 ロンドン
                     キングズウェイ・ホール)

           第1楽章:あまり速すぎないように イ短調 4/4拍子
           第2楽章:緩やかに ヘ長調 4/4拍子
           第3楽章:きわめて溌剌と イ短調 2/4拍子


              288:シューマン:チェロ協奏曲Robert Schumann (Daguerreotypie, um 1850)
                    シューマン 1850年

作曲時期は1850年頃と推定されるそうです。
シューマン40歳頃でしょうか。
この年の作品には他に「交響曲第3番」があるとのことです。
晩年のシューマンが創作に意欲を向けたのは
協奏曲的作品と室内楽作品であったそうです。
チェロ協奏曲は「ピアノ協奏曲」Op.54 に続いて書かれたとのこと。
尚、曲はシューマン自身により ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.129 として
編曲されたとのことです。

3楽章構成で各楽章は切れ目のない単一楽章で書かれているそうです。
独奏チェロが休止する部分が少なく
管弦楽部は伴奏の役割を持っているこの曲の原稿には
シューマン自身により「管弦楽の伴奏を持つ」、と記されているとのことです。

初演は作曲から10年を経て、シューマンの死後4年、1860年6月9日に
ライプツィヒ音楽院の演奏会において行われたそうです。
チェロ独奏はルートヴィッヒ・エーベルトとのこと。
この初演時の楽譜はマックス・ホッホコフラーにより部分的に加筆修正され
今日もこの楽譜が用いられているとのことです。


独奏チェロが奏する哀愁の漂う旋律で始まる第1楽章。
早々に顔を見せる第1主題の歌うようなチェロの調べ。
この主題は哀愁や夢見るような優しげな趣も感じられ
子守歌を連想してしまいます。
表情豊かに歌うチェロの音色と調べが琴線に触れます。
チェロで静かに奏されつつ楽章が閉じられ
静けさが維持されたまま第2楽章に。

静かに穏やかに始まる第2楽章。
弦が弱音でピッツィカートを奏するのが耳に入ります。
まるで通奏低音ででもあるかのように楽章を通じて奏されているようです。
美しくゆったりと歌い続けるチェロ。
チェロとオーケストラが情熱的に奏でられ・・・そのまま第3楽章に。

第3楽章は「きわめて溌剌に」との指定で
溌剌としてまた愉しげな雰囲気を感じる楽章です。
穏やかな第2楽章から移行したことを告げるかのように音量を上げ
活力を感じさせるオーケストラ。
オーケストラが静まるとリズミカルに奏し始めるチェロ。
チェロとオーケストラの対話も愉しげに感じられます。
コーダでのチェロのカデンツァは伸びやかで雄弁な語らいでしょうか。
弾むような愉しさや活力に満たされた楽章。
独奏チェロとオーケストラが力強く活き活きと奏されて曲の終わりに。


今回、3種の演奏でこの曲を聴いてみました。
初めに耳を傾けたのは
レナード・ローズバーンスタイン&ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏です。
優美な曲・・・と、感嘆の想いを抱きました。
次に聴いたのが今回の主人公、シュタルケルジュリーニフィルハーモニアO.
そして最後にフルニエサージェントフィルハーモニアO. を聴いてみました。
優しい趣に・・・聴いていて夢見心地に。

冷静(?)に、また集中をして耳を傾けることができたのがシュタルケルでした。
各楽章の変化が克明に感じられ
全楽章を通じてシュタルケルのチェロから生命の息吹のようなものが
感じられるようでした。
特に第3楽章はオーケストラと共に「生」の賛歌でも聴いているようでした。
チェロに主導を与えつつも時にジュリーニフィルハーモニアO.
主導し曲を盛り上げ、控えるところでは控えめに。
好感を抱くことができる独奏者とオーケストラのように感じます。
目下のお気に入りの演奏になっています。

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Comment

Re: シュタルケルのシューマン、良いですね

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

シュタルケルはシューマンのチェロ協奏曲を随分録音しているのですね。
今回、聴いたのはシュタルケルのBOXからだったのですが、BOXは古い録音が収録されているのかしら?と思ってしまいました。
他の録音も聴いてみたくなりますね。
デュプレ&バレンボイムは昔からの定番(?)ですよね。一度、聴いてみたいですね。

>シューマンのチェロ協奏曲は昔は人気があったのですが、最近はヴァイオリン協奏曲の録音の方が多いような気がします。やはりクラシックにも流行はあるみたいですね
最近はヴァイオリン協奏曲の録音の方が多いことに気が付きませんでした。
注目を浴びるチェリストが現れて録音をすれば・・・。
脚光を浴びるヴァイオリニストは次々と現れているのに、チェリストはあまり・・・ですよねぇ。
そのようなことも「流行」を左右しているのでしょうか?
「流行」って、面白いですね。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2015.06/15 19:53分
  • [Edit]

シュタルケルのシューマン、良いですね

シュタルケルのシューマンは62年録音のスクロヴァチェフスキー盤と94年録音のデニス・ラッセル・デイヴィス盤を持っていますが、ジュリーニ盤は聴いたことがありません。僕のお気に入りは62年盤ですが、ジュリーニ盤も聴いてみたいですね。
他の演奏では、ロストロポーヴィチ&バーンスタイン盤とデュ・プレ&バレンボイム盤が面白いですよ。
ところで、シューマンのチェロ協奏曲は昔は人気があったのですが、最近はヴァイオリン協奏曲の録音の方が多いような気がします。やはりクラシックにも流行はあるみたいですね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2015.06/14 20:24分
  • [Edit]

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