♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.290 ハイドン:「チェロ協奏曲第2番」 by フルニエ;クーべリック&フィルハーモニアO.

前回はドヴォルザークのチェロ協奏曲
前々回がシューマンのチェロ協奏曲と続いてきました。
チェロ協奏曲を聴くシリーズのスタート?

過日、ドヴォルザークのチェロ協奏曲にお寄せいただきましたコメントを拝読し
ハイドンチェロ協奏曲を聴いてみたくなりました。
演奏はドヴォルザークのチェロ協奏曲と同様で
フルニエのチェロ、クーべリックフィルハーモニアO. です。

こちらのフルニエの7枚組のBOXに収録されている曲には
初めて聴き、お気に入りになった作品もあります。
古い録音ばかりなのですが、まったく不満を感じることなく
最近出合って以来、愛聴しているBOXの一つになっています。
今まで、フルニエの演奏を耳にしてはいたのですが
最近はその演奏に何故か心を打たれるようになってきました。


              ピエール・フルニエ・EMIレコーディングスより
                   ハイドン:チェロ協奏曲第2番


                 (289)ドヴォルザーク:ピエール・フルニエEMIレコーディングス

                         (収録曲)

              ハイドン:チェロ協奏曲第2番 ニ長調 Hob.Vllb2
              シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821
              シューマン:幻想小曲集 Op.73
              プーランク:チェロ・ソナタ

                  (録音:1951年5月26-7日
                      ロンドン アビーロード・スタジオ)


               第1楽章:モデラート ハ長調 4/4拍子
               第2楽章:アダージョ ヘ長調 2/4拍子
               第3楽章:アレグロ・モルト ハ長調 4/4拍子


作曲されたのはハイドンがエステルハージ候に仕えていた時で
自筆楽譜によると1783年、51歳の時だそうです。
ハイドン全集のチェロ協奏曲篇を校訂したソーニア・ゲルラッハによると
ハイドンが作曲したチェロ協奏曲は2曲とのことです。

ハイドンのこのチェロ協奏曲第2番は
シューマンやドヴォルザークのチェロ協奏曲と共に
「三大チェロ協奏曲」と呼ばれているそうです。

曲はエステルハージ侯爵家のオーケストラで1778年から90年にかけて
活躍をしていたボへミヤのチェロの名手、またハイドンを作曲の師としていた
アントン・クラフト(1752-1820年)のために作曲されたそうです。

出版はパート譜として1803年にパリのヴェルナイ社から。
1890年に改編版がライプツィヒのブライトコップ・ウント・ヘルテル社から出版
されたそうです。

                 290ハイドン:チェロ協奏曲第2番 ジュヴェール
                 François-Auguste Gevaert
              (1828年7月30日-1908年12月24日)

この改編版はベルギーの作曲家兼音楽学者のF.A.ジュヴァールが
オーケストラにフルート、クラリネット、バス―ン各2本を加えて編曲したそうです。
この改編版は今日でも用いられることがあるそうですが
近年ではオリジナル版で演奏される傾向が強くなってきたとのこと。

因みにフルニエのディスクのブックレットには
ジュヴェール編曲、との記載がありました。

             
弦楽器の優雅で親しみを感じさせる旋律で始まる第1楽章。
この第1主題の美しく親しみ易い旋律。
曲の始まりから惹かれてしまいます。
第2主題もまた美しい歌のような旋律。
主人公の独奏チェロが軽やかに美しく奏でる調べ。
音程を低くした独奏チェロとオーボエとの語り合いも印象に残ります。
雄弁に大活躍をする独奏チェロ。
カデンツァになりしっとりとチェロが歌うパートでは
束の間、自分の心の世界に浸ってしまったり。
カデンツァが終わり軽やかなオーケストラの調べで閉じる楽章。
爽やかな歌の楽章でしょうか。

緩やかで優しい調べで始まる第2楽章。
子守歌を連想してしまうような主要主題。
独奏チェロが歌う抒情的な歌。
心に染み入る調べ。
静かに奏され優しく、柔和な旋律。
心が落ち着きます。和みます。
懐かしさを感じてしまう調べです。
静かに終わる第2楽章。

愛らしく軽快な独奏チェロが奏するロンド主題で始まる第3楽章。
爽やかさを感じる主題です。
生き生きと語るチェロ。
重音奏法の部分では力強さや緊張感も。
オーケストラが休み、独奏チェロだけが奏されるパートでは
身が引き締まるようです。
独奏チェロとオーケストラが盛り上がりつつ生き生きと迎える曲の終わり。


ハイドンのチェロ協奏曲第2番。
初めて聴く作品かと思います。
が、耳にしたような曲でもあり・・・。
親しみ易い旋律なのでそのように感じるのでしょうか。
すっかりお気に入りの曲になりました。
久しくハイドンの作品を聴くことがなかったのですが
こうして耳を傾けていると・・「やはり、ハイドンは良いなぁ」と。
改めて新鮮な気持ちになり聴いています。

この曲に耳を傾け久し振りに和む音楽に出合うことができたように感じました。
第2楽章はとてもとても気に入りました。
この曲を聴いていると
季節は梅雨でも、心は晴天になるようです。

曲想が優雅で美しく抒情的であるとともに
フルニエのチェロ、オーケストラからも
穏やかで優しい温もりのようなものが伝わってくるようです。
独奏チェロには技巧、ヴィルトゥオーソ的要素が求めらるとのことですが
フルニエの弓から生み出される調べに耳を傾けていると
技巧、ヴィオルトゥオーゾという言葉は脳裏から消え去ってしまいます。
とても自然体。
曲と演奏の魅力の虜になっています。

収録曲で次曲のシューベルト「アルペジョーネ・ソナタ」が鳴りだした時には
ハッとするものがありました。
好きな作品の一つですが、心に染み入る演奏に
初めて出合うことができたように感じています。

ハイドンのチェロ協奏曲第2番がとても気に入り
第1番も聴いてみたくなりました。

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Comment

Re: チェロ協奏曲シリーズ、採用していただけましたか

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

チェロ協奏曲シリーズ、burleskeさまのコメントより拝借してしまいました。
弦楽器が好きで、その中でもチェロの音色が一番好きなのですが・・・今迄チェロ協奏曲をあまり聴いていなかったみたいですね。
こうして「・・・を聴くシリーズ」として、そのジャンルの作品を集中的に聴いてみると、今迄聴くことがなかった作品にも耳を傾ける良い機会にもなりますね。(「フランクの作品を聴くシリーズ」の時に、良い機会になることを痛感しました)
また、好きな曲ばかりを聴いてしまう私にとっては他の作曲家、作品に接して音楽の世界が広がってゆきますし。

ハイドンのチェロ協奏曲を聴いてみて素敵な音楽に出合うことができました。
ありがとうございます。
第1番のディスクを探したのですが、デュ・プレ(&バレンボイム)しか手元になくて。
楽しみに聴いてみますね。
フルニエですが、古い録音ばかり聴いているのですが、歳を重ねたフルニエの演奏にも興味が湧いてきました。
ハイドンの第1番、第2番、をburleskeさまがお挙げくださっているフルニエの64年と67年録音で是非、聴いてみたくなりました。
機会がありましたら古楽器の演奏も聴くことができたらと思います。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2015.06/29 20:01分
  • [Edit]

チェロ協奏曲シリーズ、採用していただけましたか

チェロ協奏曲シリーズ、採用していただけましたか。ありがとうございます。

ハイドンのチェロ協奏曲は親しみやすくて良いですよね。第1番も親しみやすい旋律だと思いますよ。
フルニエのハイドンのチェロ協奏曲はパルムガルトナー&ルツェルン祝祭弦楽合奏団で64年録音の第2番と67年録音の第1番を持っていますが、こちらも素敵な演奏ですよ。
luminoさまのお持ちのディスクは51年録音だそうで、若い頃のフルニエの演奏も聴いてみたいですね。

ハイドンのチェロ協奏曲では、デュ・プレ、ロストロポーヴィチも面白いですが、古楽器のケラス、鈴木秀美がお気に入りです。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2015.06/28 19:54分
  • [Edit]

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