♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.297 サン=サーンス:「ヴァイオリン協奏曲第3番」 by メニューイン;G.プーレ&LSO

70回目の8月15日。
時が解決する・・・とは言うものの
残された方々の生涯癒されることのない涙と心身の傷。
亡き多くの霊が今現在のこの国を見たら・・・どのように思われるのか、と
例年、8月15日を迎えるとこの思いが強まります。


用事をしていてもこの旋律が耳に入ると手が止まってしまいます。
サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲の第2楽章。
この曲に出合ったのは昨年の暮れ。
最近、改めて聴き直してみて魅力に取りつかれ始めました。
サン=サーンスの作品にじっくりと耳を傾けたのは初めてかと思います。
メニューインの演奏です。


               サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲
           メニューイン~グレートEMIレコーディングスより


                297:サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲メニューイン~グレートEMIレコーディングス

                        (収録曲)

           サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調 Op.61
                     序奏とロンド・カプリッチョ Op.28
                     ハバネラ Op.83

                     ガストン・プーレ指揮
                     ロンドン交響楽団

                  (録音:1953年7月2-3日
                      ロンドン キングズウェイ・ホール)

      第1楽章:アレグロ・ノン・トロッポ ロ短調 2/2拍子
      第2楽章:アンダンティーノ・クアジ・アレグレット 変ロ長調 6/8拍子
      第3楽章:(序奏)モルト・モデラート・エ・マエストーソ ト短調 4/4拍子
            (主部)アレグロ・ノン・トロッポ ロ短調 2/2拍子


作曲は1880年。
サン=サーンスはヴァイオリン協奏曲を3曲書いたそうです。
第1番は1859年、第2番が1879年に作曲され
この第3番は第2番の翌年に書かれたとのことです。

第1、第2番は今日ほとんど演奏をされないとのこと。
第3番は広く愛好をされておりサン=サーンスの代表的な器楽作品の
一つだそうです。

初演は1881年1月2日。
パリにおいてサラサーテの独奏ヴァイオリンで行われたとのことです。
曲もサラサーテに捧げられたとのこと。

曲を聴く前にブックレトに記載された指揮者名、ガストン・プーレ。
ガストン・プーレ? 初めて目にする名前です。
曲を聴いてみて、曲と演奏に感銘を受けガストン・プーレに
いつもの好奇心が芽生え知りたくなりました。

      (wiki297サン=サーンス ガストン・プーレQuatuorPOULET
            (プーレ四重奏団、左から2番目ガストン・プーレ)
                     Gaston Poulet
               (1892年4月10日-1974年4月14日)

プーレはフランス、パリ生まれのヴァイオリニスト、指揮者だったとのことです。
1917年にドビュッシーのヴァイオリン・ソナタをドビュッシー自身のピアノで
初演したことで知られているそうです。


第1楽章は弱音で始まる小刻みな弦のトレモロそしてティンパニ。
張り詰めた雰囲気が漂っているように感じられます。
独奏ヴァイオリンが奏する第1主題には悲壮感のようなものが漂っているようにも。
曲の経過につれ悲壮感は情熱的な趣へと変化するようです。
(この変化は聴いている私自身の心境の変化かも知れませんが)
弦のピッツィカートに乗って抒情的な調べを歌う独奏ヴァイオリンが印象的。
力強く終わる楽章。
動的で情熱を感じさせる楽章でしょうか。

オーケストラが奏する穏やかな前奏。
前奏が終わり静かに調べを奏する独奏ヴァイオリン。
この第1主題を奏でる独奏ヴァイオリンの調べは抒情的な美しさに満ち
温もりを感じる優しい旋律。
琴線に強く触れます。
続くヴァイオリンと木管の対話が愛らしくお気に入りのパートです。
心に染み入るような愛らしさに感じられます。
この楽章に耳を傾けていると多々の想いが呼び起こされるようです。
静かに閉じられる楽章。
お気に入りの楽章になりました。

第3楽章は情熱的なヴァイオリンで始まり
応酬するオーケストラとドラマティックに。
オーケストラの覇気を感じさせる旋律。
第1主題を奏する独奏ヴァイオリンは躍動的で弾むようです。  
第1主題とと対照的な第2主題の抒情的な調べ。
穏やかな美しさが漂うこの第2主題を奏する独奏ヴァイオリンとオーケストラ。
和みの旋律として耳に響きます。
ファンファーレのように奏されるオーケストラの力強さを経て
忙しげに奏される独奏ヴァイオリン。
力強く華やかに迎える曲の終わり。
ドラマティックな主題と抒情的な主題の対照が印象的な楽章として
心に残るものがあります。


今までサン=サーンスは自発的には聴いてみたい作曲家ではなかったのですが
耳を傾けてみると惹かれるものがあります。
この曲を聴き、特に第2楽章に惹かれ
サン=サーンスの他の作品にも耳を傾けたく思い始めました。

演奏時間は20分少々だそうですが長く感じられました。
と言っても、退屈なのではなく
各楽章の密度が高い、とでも言うのでしょうか。
新展開をする長編小説でも読んでいるかのような愉しさが感じられました。

メニューインの演奏は耽美的な旋律でも抑制が効いているように感じられます。
愛用をしているヴァイオリンはグァルネリとのことで
個人的には楽想に深味や豊さを感じられるようです。
また、この曲を通して指揮者ガストン・プーレを初めて知ることができ
記憶に残るディスクになりそうです。

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Comment

Re: お早うございます〜

rudolfさま、こんばんは。
コメントを嬉しく拝読させていただきました。ありがとうございます。

> 人間の「脳」は厄介なもので、あまり学習をしないようですね、「記憶」もすぐに消してしまうようです
「歴史は繰り返す」にならないと良いですね。
古代ローマ時代のこの言葉が現代でも通用するようで・・・。

サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲を演奏なさったことがあったのですね。
美しい曲・・・本当にそうですね。
このような曲を演奏される時のお気持ちはどのようなものかと、想像をしています。

> ちょっとメンデルスゾーンの曲に似ていませんか?
そのようにご指摘をされると、確かに・・・共通するような「美」でしょうか。

コメントをお寄せ下さいました御二人共がこの曲の演奏ではフランチェスカッティをお挙げになられ、フランチェスカッティの演奏を聴いてみたくなりました。
サン=サーンスのオペラ「サムソンとデリダ」があることを初めて知りました。
美しい作品、とのことですね。とても興味が湧いてきました。
オペラ好きですので是非、聴いてみたく思います(*^_^*)
  • posted by lumino
  • URL
  • 2015.08/18 19:55分
  • [Edit]

お早うございます〜

luminoさま 
お早うございます…
ご無沙汰ばかりで申し訳ありません

人間の「脳」は厄介なもので、あまり学習をしないようですね、「記憶」もすぐに消してしまうようです

この曲は2回演奏したことがありますよ
美しい曲です
本当に美しいですね
フランチェスカッティの蠱惑的な音が大好きですね

ちょっとメンデルスゾーンの曲に似ていませんか?
サン=サーンスでは「サムソンとデリダ」というオペラ、これも美しい作品ですよ

ミ(`w´彡)
  • posted by rudolf2006
  • URL
  • 2015.08/18 05:30分
  • [Edit]

Re: サン=サーンスは親しみやすくて良いですね

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

サン=サーンスの曲も聴いてみると良いですね。
メニューインのBOXはburleskeさまもお持ちだったのですね。
このBOXはとても気に入っています。
メニューイン&G.プーレがburleskeさまのお気に入りの演奏の仲間に入ると良いのですが。

サン=サーンスの曲はほとんど聴いていなくて。
チェロ協奏曲は以前、お寄せいただいたコメントにて「チェロ協奏曲を聴くシリーズ」を始め、聴いてみて好印象を受けました。
改めてチェロ協奏曲にじっくりと耳を傾けてみますね。
嘗ては最後まで聴き通せなかった交響曲第3番、ピアノ協奏曲にも再挑戦してみたくなりました。
苦手だったサン=サーンスの世界も広がり、嬉しさを感じています。
ブログのお陰ですね(^^♪
  • posted by lumino
  • URL
  • 2015.08/17 19:56分
  • [Edit]

サン=サーンスは親しみやすくて良いですね

サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番は親しみやすいメロディーで良いですよね。
僕のお気に入りはグリュミオー&ロザンタール盤とフランチェスカッティ&ミトロプーロス盤です。
luminoさまのお持ちのメニューインのEMIレコーディングスは僕も持っているのですが、このメニューイン&ガストン・ブーレの演奏はまだ聴いていません。早速聴いてみますね。

サン=サーンスの他の作品では「動物の謝肉祭」が有名ですが、交響曲第3番「オルガン付き」、ピアノ協奏曲第2番、チェロ協奏曲第1番も良く知られた作品です。
どれも馴染みやすいメロディーの作品ですよ。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2015.08/16 21:05分
  • [Edit]

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