♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.299 シューベルト:「交響曲第4番『悲劇的』」 by ジンマン&チューリヒ・トーンハレO.

まだ、8月・・・なのに、涼しい、肌寒いです。
5月には、5月・・・なのに、夏日、真夏日。
この数日来、室内は夏日、窓を開けると秋が入ってきます。
気温が目まぐるしく変わり、すでに秋本番のような錯覚に陥っています。


先日、お寄せいただいたコメントにてジンマンチューリヒ・トーンハレO.
ディスクでシューベルト交響曲全集が発売されていることを知りました。
すでに2年前に発売されていたようですね。

ジンマンチューリヒ・トーンハレO. はモダン楽器で古楽奏法による演奏
ということで関心はあったものの、長らく一歩を踏み出せずにいました。
「未完成」は手持ちのディスクがあり早速聴いてみました。
「未完成」を聴き、予想を覆す演奏です。
シューベルト交響曲全曲を聴きたくなり全集を求めてみました。
まだ全曲を聴き終えていないのですが新鮮な曲として耳に伝わってきます。

今日は第4番「悲劇的」を。

              シューベルト交響曲第4番『悲劇的
        ジンマンチューリヒ・トーンハレO. シューベルト交響曲全集より


               299シューベルト交響曲第4番:ジンマン&チューリヒ・トーンハレ管弦楽団~シューベルト:交響曲全集

                         (収録曲)

                   交響曲第3番ニ長調D.200
                   交響曲第4番ハ短調D.417

                   デヴィッド・ジンマン指揮
                   チューリヒ・トーンハレ管弦楽団

                 (録音:2012年2月13-15日 トーンハレ)


            第1楽章:アダージョ・モルト ハ短調 3/4拍子
            第2楽章:アンダンテ 変イ長調 2/4拍子
            第3楽章:アレグロ・ヴィヴァーチェ 変ホ長調 3/4拍子
            第4楽章:アレグロ ハ短調 2/2拍子


作曲の完成はシューベルトの自筆譜に1816年4月27日と記されて
いるそうです。
シューベルト、19歳でしょうか。
標題の「悲劇的」は、後にシューベルト自身が命名したそうです。
この曲はシューベルト家のメンバーによる弦楽四重奏団から発展し
組織された私的オーケストラで演奏するために作曲されたものと
推測されるそうです。

初演。
私的初演は前述の私的オーケストラでの演奏で
ヴァイオリニスト(指揮者?)のオットー・ハットヴィッヒ家の演奏会で
初演されたと考えられるようです。
公開初演は1848年11月19日、シューベルトの死後20年後に
ライプツィヒに於いて行われたそうです。

過去に綴ったことと重複するかと思いますが
復習のつもりでシューベルトの1816年前後1815年から1817年をメモ的に。

1815年にシューベルトは父親の経営する学校の補助教員として
働き始めながら本格的に創作活動を始めたそうです。
歌曲を145曲、交響曲第2、3番を書き上げたとのことです。

1816年に入ってシューベルトは新しい道を模索していたそうです。
2月にはライバッハの教員養成学校の音楽教師の募集に応募し
4月には友人たちの勧めよりゲーテに自作の歌曲を送ったそうです。
これらは実を結ばなかったそうですが、シューベルトが音楽だけで
生計を立てようとした意欲の表れになっているとのこと。
この時期にシューベルトは芸術家としての自覚が強くなり
芸術的野心も芽生え始めたそうです。
この年に作曲されたのが交響曲第4番と第5番。
尚、この年のクリスマスにスウェーデン貴族の友人であり終生の友
フランツ・フォン・ショーバーの下宿に遊びに行き1年余りの間居候を
していたとのことです。
この間の、1817年2月 或いは 3月に
ショーバーは後にシューベルトの歌曲の重用な紹介者となる
ウィーン宮廷歌劇場のバリトン歌手ミヒャエル・フォーグルを
シューベルトに紹介したとのこと。
ショーバーの下宿での1年余りの生活はシューベルトにとって
一つの大きな転機になったとそうです。


第1楽章は全合奏で力強い序奏での始まり。
第1主題の上昇するような旋律と力強さ
弦楽器の忙しげな小刻みな動き
躍動的なリズムが印象に残ります。
ティンパ二はスパイスのように楽想に力を添えているかのように感じられます。
動的で生き生きとした雰囲気に満たされているようです。
溌剌と力強く閉じられる第1楽章。

親しみやすい穏和な旋律で始まる第2楽章。
弦が奏する柔和な調べ。
平安、平和の旋律の象徴のようにも感じられます。
清楚で厳かな趣が漂いクリスマス・キャロルを連想してしまう調べ。
一転して緊張感漂う雰囲気に。
楽章を通して小刻みに刻まれる弦は印象的ですが
このパートでは緊張感が深まるようです。
穏和な調べを経てコーダでは厳かな雰囲気を漂わせつつ
静かに閉じられる第2楽章。
ホッと一息をつくことができる楽章でしょうか。
お気に入りになった楽章です。

第3楽章は動的な旋律での始まり。
主題には愛らしさや親しみが感じられます。
活気が漂い、楽章の終わりもまた動的なリズムで。

流麗な導入で始まる第4楽章。
続く第1主題、華やかな趣を感じます。
対照的な第2主題。
勇壮に、そして躍動する旋律。
楽章の終始、高揚したようなエネルギーを感じるようです。
前進をする力強い活力。
未来への明るい希望も感じます。
力強く迎える曲の終わり。
前途洋々とした趣が溢れる楽章でしょうか。


漲る力、躍動する生命力、を感じる曲。
標題の「悲劇的」とはかけ離れた曲に感じられてしまいます。
悲劇的に感じられるものは皆無・・・。
シューベルトは何故この曲の標題に「悲劇的」と名付けたのかしら?と
思いあぐねていました。
「悲劇的」という言葉に対する単なる憧れ?かしら。ec.etc.
小林宗生氏の次の言葉に出合い・・・苦笑が浮かんでしまいました。

「標題の『悲劇的』は確かにシューベルト自身の命名だが、いくら天才とはいえ19歳の青年のレヴェルのことであり、あまり深読みはしなくて良い・・・」

ジンマンチューリヒ・トーンハレO.の切れが良く推進力のある演奏。
爽やかを感じます。
兼々、ジンマン&チューリヒ・トーンハレO.の演奏で気になっていたのが
ベートーヴェンの交響曲。
思いきって求めてみました。
全集を手にすると第5番から聴き始め、次に第9番を聴くという習慣(?)に従い
第5番から。
引き込まれる面白さ(?)を感じました。
まだ4曲くらいしか聴いていないのですが耳を傾ける毎に
惹かれる演奏です。
但し、第9番に関しては・・・今のところ物足りなさも感じていますが。
じっくりと、シューベルトとベートーヴェンに耳を傾けたく思います。

主役がシューベルトのなのか
ジンマン&チューリヒ・トーンハレO. なのか混乱状態になってきたようで。
遅まきながらジンマン&チューリヒ・トーンハレO. に好感を抱くようになりました。


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Comment

Re: ジンマンのシューベルトは・・・

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

コメントを拝読してアーノンクールのベートーヴェン交響曲全集は気になりました。
ベルリン・フィルとの全集をお求めになられたそうですね。
ヨーロッパ室内O.との全集もあるのですね。評判が良さそう。
アーノンクール・・・「じっくりと聴かせてくれる」とのことで気になる演奏です。
モダン楽器による古楽奏法、実際に聴いてみると好感が持てるものだったのですね。

ジンマンのベートーヴェン・・・面白いですよね。
マーラー・・・どうも、未だに近寄りがたいものを感じてしまっています。
(シューベルトがまったく出てこないでベートーヴェンばかりになってしまいました)
  • posted by lumino
  • URL
  • 2015.08/31 19:21分
  • [Edit]

ジンマンのシューベルトは・・・

ジンマンのシューベルト、気にはなっているのですが、まだ購入していません。
最近、アーノンクール&ベルリン・フィルのシューベルトの交響曲全集を購入したばかりなので、ジンマン盤は購入するとしても、当分先送りになりそうです。
アーノンクールもモダン楽器で古楽奏法の演奏ですが、じっくりと聴かせてくれます。
切れの良いモダン楽器の古楽奏法の演奏では、ダウスゴー&スウェーデン室内管盤が気に入っています。

ジンマンのベートーヴェンは僕も持っていますが、面白くて良いですよね。
ジンマン&チューリヒ・トーンハレoの演奏では、他にマーラーの交響曲全集もお気に入りです。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2015.08/30 21:03分
  • [Edit]

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