♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.302 ベートーヴェン:「ピアノと管楽器のための五重奏曲」 by リヒテル&モラゲス木管五重奏団団員

ベートーヴェンの作品16「ピアノと管楽器のための五重奏曲」の曲名を
目にする度に、「どのような曲?」かと関心を抱いていました。
リヒテルのピアノ、モラゲス木管五重奏団団員の演奏で聴いてみました。
第3楽章の始めの旋律を耳にして
昔々、LP時代に聴き気に入っていた曲との記憶が甦ってきました。
云十年が経ち、その間、すっかりこの曲を耳にすることなく
今日に至ってしまいました。


    ベートーヴェン:ピアノと管楽器のための五重奏曲 変ホ長調 Op.16
    スヴィヤトスラフ・リヒテル~デッカ、フィリップス、DG録音全集より


                 301ベートーヴェン:五重奏曲・リヒテル~デッカ、フィリップス、DG録音全集

                         (収録曲)
            
        ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 Op.97 「大公」
        ベートーヴェン:ピアノと管楽器のための五重奏曲 変ホ長調 Op.16

                   スヴィヤトスラフ・リヒテル(P)
                    
                   モラゲス木管五重奏団団員
                     David Walter(Ob)
                     Pascal Moraguès(Cl)
                     Pierre Moraguès(Horn)
                     Ptrick Vilaire(basoon)

                     (録音:1992年 ライヴ)


         第1楽章:(序奏)グラーヴェ 4/4拍子
                アレグロ・マ・ノン・トロッポ 変ホ長調 3/4拍子
         第2楽章:アンダンテ・カンタービレ 変ロ長調 2/4拍子
         第3楽章:ロンド アレグロ・マ・ノン・トロッポ 変ホ長調 6/8拍子


作曲はスケッチ帳などによると1796年から97年にかけて書かれたそうです。
ベートーヴェン、26-7歳頃でしょうか。
自筆譜は散逸しているとのことです。
初版は1801年にウィーンのモロ社から刊行されたとのこと。
尚、楽器編成はピアノ、オーボエ、クラリネット、ホルン、バス―ン。

ベートーヴェンの創作の一つの区切りとされるのは1800年頃だそうです。
その頃までベートーヴェンは数々の娯楽音楽を作曲したとのことで
この曲もその中の一曲。
この曲にはモーツァルトが1784年に「これまでに最も成功した作品として
世に出した ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 K.452 と
以下のような共通点があるとのことです。
楽器編成と調性が同じであり、第1楽章が序奏付きのソナタ形式をとり
第3楽章はロンド形式になっている点だそうです。
ベートーヴェンはモーツァルトのこのK.452 を模範として書かれたと
指摘されているとのことです。
尚、この曲はベートーヴェン自身の編曲により
ピアノ四重奏版、ピアノ三重奏版、ピアノ連弾版があるそうです。

初演は1796年4月6日にシュパンツィヒの演奏会に於いて行われたそうです。
献呈はシュバルツェンベルク侯爵。

ベートーヴェンの一つの区切りになった1800年について自分のメモとして。
1800年の4月2日、ベートーヴェン29歳の初め頃に
自らの計画であった音楽会をブルク劇場にて主催。
ピアノ協奏曲第1番、七重奏曲や
1799年に着手した交響曲第1番がこの年、1800年に完成し
交響曲第1番なども演奏、指揮したとのこと。
指揮と独奏とピアノ即興演奏で交響曲作家としてのスタートを切った。
カール・チェルニーをピアノの弟子として持ったのもこの頃。


第1楽章の序奏はファンファーレを連想させるような木管での始まり。
穏やかな旋律を奏しつつ現れるピアノ。
主部に入るとピアノに力強さが。
ピアノと管楽器の掛合い。
穏やかな雰囲気になり呟くようなピアノ
囁くように吹奏される管楽器。
この楽章ではピアノを主人公として管楽器との明朗で軽やかな対話に
耳を傾け楽しさ、親しみを感じられます。
弦楽器が登場しない協奏曲のような趣を感じる楽章です。

ピアノの愛らしい調べで始まる第2楽章。
ピアノとクラリネットが奏でる主題の美しさ。
ピアノとオーボエ、ピアノとホルンが各々組み合わさり奏される調べ。
オーボエ、ホルンにそっと寄り添うようなピアノ。
穏やかな調べの中に翳りを感じさせる趣も。
美しく華やかさも漂う楽章でしょうか。

弾むように軽やかなピアノの奏でる旋律で始まる第3楽章。
昔LPで聴いた懐かしい旋律が記憶に蘇ります。
この曲では昔も現在も変わることなく好きな旋律。
ピアノが奏でる愛らしい旋律。
ピアノと交替をして旋律を繰り返すバス―ン。
ピアノとバス―ンの対話。
音量を上げ軽快に曲の終わりに。


モーツァルトの作品を模範として書かれたとのことですが
曲の雰囲気にもモーツァルトを想わせる雰囲気が感じられるようです。
耳を傾けているうちにモーツァルトの曲を聴いている錯覚に。
第1楽章では、モーツァルトのピアノ協奏曲でも聴いているみたい。
第2楽章で、モーツァルトのピアノ・ソナタ曲を聴いているみたい。
第3楽章になり、やっとベートーヴェンの曲を聴いているとの
認識が戻る有様です。

云十年前のLP時代この曲に初めて出合った時の演奏は
ベルリン・フィルのメンバーによるものでした。
管楽器のための八重奏曲とのカプリングでB面に収録されていたように
記憶しています。
イェルク・デムスのピアノ、オーボエがロータ・コッホ
クラリネットがカール・ライスターなどの今では懐かしい名前が並んでいます。
当時、聴いた時にはとても軽やかで明るく生き生きとした曲との
印象を抱いたものでした。

記憶の中で眠っていたこの曲。
今回リヒテルモラゲス木管五重奏団団員の演奏で聴き
初めて聴いた時よりも木管が重く感じたりしています。
リヒテルのピアノ・タッチは優しさや愛らしさ
そして生き生きとした趣が特に印象に残りました。

長い長い期間、記憶の中で眠り続けていたこの曲。
感慨に近い想いを抱きつつ耳を傾けていました。
初めてこの曲に出合った時から多くの年月が経ちました。

喜怒哀楽、多々の出来事を通じで今日に至り
昔は無心にこの曲を楽しむことができたのですが
辿ってきた云十年を振り返りつつ耳にするこの曲。
音楽にも自分の心が投影されるのでしょうか。
昔のように無心に楽しむことが軽減されているように感じてしまいます。
無心に音楽を楽しむことができること・・・それは本当に幸せなことかと
思ったりしています。
何やら感傷的?で気障なことを綴ってしまいました。
やはり、秋だから・・・と、季節の所為にしてしまいましょう。

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Comment

Re: お早うございます…

rudolfさま、こんばんは。
いつもコメントをありがとうございます。

今回の記事にミスがあり昨夜、慌てて訂正したのですが・・・。
カール・ライスター、ロータ・コッホをウィーン・フィルのメンバーとのヒドイ思い違いをして・・・。
コメントで間違いをご指摘いただいて、もうビックリしました。
ミスがないようにと気を付けているのですが、どうしても・・・。
もし、rudolfさまもミスに気が付かれることがありましたらご指摘いただけると幸いです。
早々に、おかしなお願いになってしまいました。

モーツァルトのピアノと管楽器のための五重奏曲をまだ聴いたことがないのです。
御二方がお寄せくださったコメントを拝読しモーツァルトのディスク探しを。
手持ちのディスクがないみたいで・・・早く聴いてみたくなってしまいました。

リヒテル盤のモラゲス木管五重奏団はフランスの名手たちだったのですね。
私にとっては未知の演奏団体でした。
rudolfさまのコメントを拝読しなければ、これからも「モラゲス木管五重奏団?」のままでした。
ありがとうございました。

ゼルキンの録音もあるとのことで、こちらも初めて知りました。
やはり、聴いてみたくなるものですね。
ショップ・サイトへ・・・目下、ディスクを探し中です。
rudolfさまはアシュケナージの演奏がお気に入りだそうですね。
コメントにてお気に入りの演奏をお挙げくださるのも楽しみになっています(*^_^*)
  • posted by lumino
  • URL
  • 2015.09/22 20:33分
  • [Edit]

Re: 第3楽章の旋律、僕も好きです

burleskeさま、こんばんは。
いつもコメントをありがとうございます。

また、やってしまいましたミスを。ご指摘をいただき本当にありがとうございました。
コメントにてウィーン・フィルの管楽アンサンブルではなく、ベルリン・フィルの楽団員とのご指摘を拝読してビックリ。
すぐにブログの方を訂正させていただきました。
演奏者を間違えるなど、もってのほかのミスですね。改めてご指摘に感謝しています。

第3楽章はburleskeさまもお好きな旋律なのですね。
云十年振りにこの旋律を耳にして、云十年前にタイムスリップをしてしまいました。
肝心なモーツァルトの「ピアノと管楽器のための五重奏曲」を聴いていないのです。
これを機会に聴いてみることにしますね。

> 平穏無事に暮らせるのが一番です
本当にその通りですよね。
ベートーヴェンのこの曲もベートーヴェンの作品の中では平和を感じさせる曲・・・ですよね。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2015.09/22 19:31分
  • [Edit]

お早うございます…

luminoさま
お早うございます…

ベトベンの「木管とピアノのための五重奏曲」、モツアルトのものと並んで、木管が絡んだ室内楽の中で、最も美しいものの2つでしょうね…

リヒテルの演奏もあったんですね
知りませんでした…
モラゲスはフランスの名手たちですね

ゼルキン師もマールボロで録音しています、機会があれは聴いてみてくださいね…
私のお気に入りはあの、アシュケナージの演奏なんですよ…爆

ミ(`w´彡)
  • posted by rudolf2006
  • URL
  • 2015.09/22 06:46分
  • [Edit]

第3楽章の旋律、僕も好きです

ベートーヴェンのピアノと管楽器のための五重奏曲の第3楽章の旋律は親しみやすくて、耳に残りますね。僕も好きです。
デムス、ライスター、コッホ他の演奏は僕も持っています。明るくおおらかな感じで、聴いていてなごみますね。
ちなみに、この演奏、ウィーン・フィルハーモニー管楽アンサンブルではなくて、ベルリン・フィルの楽団員ですよ。
他に、ブレンデル、ホリガー、ブルンナー他の演奏も絶品で気に入っています。
ブレンデル盤のカップリングはモーツァルトのピアノと管楽器のための五重奏曲で、こちらも素敵な演奏です。

こうして、無心に音楽を楽しめるということは、幸せというか、贅沢なんでしょうね。
平穏無事に暮らせるのが一番です。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2015.09/21 19:54分
  • [Edit]

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