♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.309 ベートーヴェン:「弦楽四重奏曲第3番」 by ゲヴァントハウス四重奏団

ベートーヴェン弦楽四重奏曲、初期の作品18の6曲の中での
一番のお気に入りは第5番作品18-5です。
ベートーヴェン弦楽四重奏曲で初めて惹かれたのは中期の作品で
日頃、耳を傾けるのは中期の作品が主でした。
音楽愛好家歴、云十年を経てゲヴァントハウス四重奏団のディスクとの
出合いのお陰でやっと最近になり後期作品にも目覚めてきたところです。

今日は初期の弦楽四重奏曲第3番、作品18-3を。
演奏もお気に入りのゲヴァントハウス四重奏団です。

                ベートーヴェン弦楽四重奏曲第3番
                          by
                    ゲヴァントハウス四重奏団


                 299ベートーヴェン弦楽四重奏曲全集 ゲヴァントハウス四重奏団

                          (収録曲)

           ベートーヴェン弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 Op.18-3
                     弦楽四重奏曲第4番 ハ短調 Op.18-4

                    ゲヴァントハウス四重奏団

                        (録音:2003年)

              第1楽章 アレグロ ニ長調 2/2拍子
              第2楽章 アンダンテ・コン・モート 変ロ長調 2/4拍子
              第3楽章 アレグロ ニ長調 3/4拍子
              第4楽章 プレスト ニ長調 6/8拍子


嘗て弦楽四重奏曲第5番を取り上げた時に綴った内容と
重複する部分がありますが自分の備忘録として。

作品18の弦楽四重奏曲は6曲から成っているそうです。
作曲年代については確実な資料は残されていないそうで
1798年から1800年頃までの短時日の間に一気に6曲が完成したと
推定されるとのことです。
ベートーヴェン、28歳から30歳頃にかけてでしょうか。
6曲全部を残らず完成したのは少なくとも30歳を超える年のことだったそうです。

完成された6曲の順は
今日作品18の配列の順とは違い実際には次のような順序になっているとのこと。
 第3番 ニ長調
 第1番 ヘ長調
 第2番 ト長調
 第5番 イ長調
 第6番 変ロ長調
 第4番 ハ短調
これらの作曲順については異説もあるそうですが
セイヤーをはじめとして大方の推定になっているとのことです。
6曲の弦楽四重奏曲はウィーンに出てきた若いベートーヴェンを
最初に援助をしたチェコの貴族、ロブコヴィッツ侯爵に捧げられたとのこと。
              
作品18の6曲が誕生するにあたり
ベートーヴェンより22歳年長で、ハイドンやモーツァルトとも親交があったオーストリアの作曲家、音楽教育者のエマヌエル・アロイス・フェルスターの存在も大きかったそうです。
当時、リヒノフスキー公邸の金曜音楽会では優秀な弦楽四重奏団が
毎週演奏会を開きハイドンやモーツァルトの作品などが演奏されたそうです。
金曜音楽会はベートーヴェンにとってハイドンやモーツァルトの作品に
接する機会になったそうです。
演奏される作品には当時、ウィーンでその作品をかなり高く評価されていたフェルスターの作品も含まれていたとのことです。
フェルスターは弦楽四重奏曲を最も得意としていたそうです。

              309ベートーヴェン:Emanuel Aloys Förster
                   Emanuel Aloys Förster
                (178年1月26日-1823年11月2日)

ベートーヴェンはリヒノフスキー侯爵を通じて知り合いになったフェルスターを尊敬し、彼の作品から大いに学ぶこともあり直接弦楽四重奏曲の作曲法を学んだそうです。
フェルスターの作品とベートーヴェンの作品との間には相通ずるものがあると言われているとのこと。

ベートーヴェンは弦楽四重奏曲の作曲法を手中に収めたことが動機となり
また、これまで蓄積されたベートーヴェンの音楽的個性が展開されて
作品18の6つの弦楽四重奏曲が誕生したとのことです。

この弦楽四重奏曲第3番は他のすべてに先立ち完成されたもので
ベートーヴェンが完成した最初の弦楽四重奏曲になるそうです。


第1楽章は第1ヴァイオリンの清明で伸びやかな主題での始まり。
軽やかで楽しげな雰囲気が漂っているようです。
第2主題でのチェロとヴァイオリンの応酬も楽しそうな雰囲気が。
終始、屈託がなく伸びやかな旋律の連続。
楽章の終わりは力強く。
耳を傾けていて楽しく寛ぎの気分にさせてくれるようです。

ゆったりと穏やかな調べで始まる第2楽章。
4つの楽器たちの対話に耳をそばだててしまいます。
時には愛らしく、少々内省的な趣も顏を出したり。
束の間、漂う優雅な旋律も。
それぞれの想いを込めて語り合う楽器たち。
この楽章で印象的なのはチェロの規則正しい伴奏に乗って
ヴァイオリンが穏やかに歌う調べ。
静かに終わる楽章。

第3楽章は瑞々しさを感じさせる主題での始まり。
旋律に生命の生き生きとした息吹を連想してしまいます。
トリオの部分では翳りのような暗さがあるものの
再び生き生きとした旋律が復活。
迎える楽章の終わり。

軽快で生き生きとした旋律で始まる第4楽章。
楽器たちは躍動的に動き、また弾むような趣も。
他の楽器たちの楽しそうな会話にも美しさが感じられるようです。
明瞭に迎える曲の終わり。


ベートーヴェンが書いた最初の弦楽四重奏曲であることに感慨の想いを
抱きつつ耳を傾けた第3番。
作品18の6曲は明朗な感じが気に入っています。
ベートーヴェンは希望に満ちた前途を心に描きつつ
曲を書いていた姿を想像させるような6曲のように思います。
この第3番もまた明るく楽しい雰囲気が漂い
清涼剤のような爽やかさも感じます。

ゲヴァントハウス四重奏団が奏する曲の明るさの中にも
落ち着いた印象を受け好感を抱きます。
紡ぎ出される音の繊細で端正な趣。
どのようなボウイングをしているのかと思ってしまうほどです。
奏し出される音を服飾生地に例えると・・・シフォン でしょうか。

他の四重奏団で聴くこの曲ではリズムを強調するような演奏もあり
殊更に生き生きと明るく感じられます。
そのような演奏がこの曲想には合ってているのかも、と思いつつ
やはりゲヴァントハウス四重奏団の演奏に戻ってしまいます。
作品の初期、中期、後期を問わず
じっくりと耳を傾けたくなる魅力を秘めているように感じるこの頃です。

                 
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Comment

Re: ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は・・・

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとございます。

> どうしても全集で購入してしまうので、初期の作品はなんとなく聴き流してしまいます。
私も同様なのですよ。
昔、初めてベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集を求めた時には最初から聴いたものでしたが。
今回は届いた全集の中からお気に入りの第5番(ゲヴァントハウス四重奏団ではなかったのですが)を聴きたく思いディスクを手に、カプリング曲が第3番でしたので、第3番も・・・というパターンで聴き、気に入ってしまいました。
お目当ての曲のカプリングになっていて、それが機になり・・・お気に入りの曲になるということもしばしばあります、ね。
初期の弦楽四重奏曲もじっくり耳を傾けてみると、良いですよね。
ベートーヴェンは弦楽四重奏曲を人生の終わりに至るまで書き続けたとのことですし、これからは偏らずに耳を傾けてみたいと思う昨今になりました。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2015.11/09 19:49分
  • [Edit]

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は・・・

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲はやはり中期以降の作品は印象に残っている演奏が多いのですが、初期の作品で特にお気に入りとなると、なかなか思いつきませんね。
どうしても全集で購入してしまうので、初期の作品はなんとなく聴き流してしまいます。
エマーソンSQとタカーチSQが面白かったような気がするのですが、改めてじっくりと耳を傾けてみようと思います。

ゲヴァントハウスSQの全集は評判が良いみたいなので聴いてみたいとは思っているのですが、なかなかそこまで手が回りそうにありません。
いつか機会があれば購入したいと思っています。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2015.11/08 19:48分
  • [Edit]

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