♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.310 ヴィオッティ:「ヴァイオリン協奏曲第22番」 by メッツェナ&ペルージャ交響楽団

昔、しばしば耳を傾けていたヴィオッティのヴァイオリン協奏曲。
旋律も忘れてしまっていながらも好きな曲だった・・・という記憶だけが
残っています。
ヴィオッティのヴァイオリン協奏曲の第22番と23番です。
云十年振りに第22番に耳を傾けてみました。


              ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲第22番
             ヴィオッティ・ヴァイオリン協奏曲全集より


                310ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲全集 メッゼーナ

                         (収録曲)

             ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲第22番 イ短調
                                 第24番 ロ短調                                 
                                 第28番 イ短調

                   フランコ・メッツェナ(Vn&指揮)
                   ぺルージャ交響楽団

                  (録音:2002年10月 ペルージャ)


               第1楽章 Moderato イ短調 4/4拍子
               第2楽章 Adagio ホ長調 2/2拍子
               第3楽章 Agitato assai イ短調 2/4拍子


               301:ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲第22番
                   Giovanni Battista Viotti
                 (1775年5月12日-1824年3月3日)


作曲された時期については詳しくは分からないそうですが
1792年から93年にかけて作曲されたと推定されるようです。

ヴィオッティは18世紀末の優れたヴァイオリニストであり
また、作曲家としての才能もあったとのことです。
14歳の時には協奏曲を作曲しているとのこと。
ヴァイオリン協奏曲は29曲を残したそうです。

ヴィオッティのヴァイオリン協奏曲の数々は後の作曲家たちに
影響を及ぼしたとのこと。
ベートーヴェンはヴィオッティの協奏曲をよく知っていたそうです。
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲やピアノ協奏曲だけでなく
序曲や交響曲にもヴィオッティの影響があるとさえいわれているとのことです。
ヴィオッティのこの曲の第3楽章のカデンツァには伴奏がついているそうです。
過日、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のピアノ編曲版を聴き
カデンツァにティンパニが入っていたことが印象的でした。
それも、ヴィオッティのカデンツァの影響?とも思ったりしていますが。

尚、ヴァイオリン協奏曲第22番からはブラームスやヨーゼフ・ヨアヒムが
霊感を受けているそうです。
ブラームスは1878年6月付けのクララ宛の書簡に次のように書いているとのこと。
「ヴィオッティの『イ短調』協奏曲は私の特に愛する曲です。そしてヨアヒムもまた私のためにこの曲を選んだのだと思います。
これは構想の点で注目すべき自由さを持つ傑作です。
ちょうど、彼が幻想に浸り、それを音にして響かせているかのようで、すべては大家らしく考え作られています。(略)
一般世間が一番よいもの、すなわちモーツァルトの協奏曲とヴィオッティのこの曲を理解せず、尊敬もしない」

また、ヨーゼフ・ヨアヒムは次のように述べているそうです。
「ハノーヴァーの独身生活時代(1853年頃)に、私は私室でブラームスと幾晩となく合奏したが、その時には2回、いや3回も続けてこの曲を演奏しなければならなかった。
すると、ブラームスは顔を紅潮させ肩をすぼめ、喜びで唸り、鍵盤をかき鳴らして感極まっていた」
このことが後にブラームスが作曲したヴァイオリン協奏曲の
遠因であったともされているとのことです。


トゥッティで始まる第1楽章。
すぐに独奏ヴァイオリンが奏でる第1主題。
流麗な趣の中にも寂寞としたものが感じられる印象的な主題です。
対照的に第2主題は明るさも漂い親しみが感じられます。
オーケストラが現れ高揚する力強さ。
ティンパ二はこの楽章に覇気を感じさせるようです。
独奏ヴァイオリンが登場し主題の美しさをゆったりと歌い上げ
琴線に触れるものがあります。
力強く迎える楽章の終わり。

穏やかにゆったりとした調べで始まる第2楽章。
主題の穏やかさと木管の調べが心に触れます。
独奏ヴァイオリンの登場で奏される優しく柔和な旋律。
夢想的な趣のヴァイオリンの調べに魅せられるようです。
カデンツァを経て静かに閉じられる楽章。
ゆっくりと時が流れるように、旋律もゆったりと優美に流れてゆくような
この楽章は和みの楽章でしょうか。
とても気に入った楽章です。

軽快な独奏ヴァイオリンの旋律で始まる第3楽章。
オーケストラのトゥッティでの力強さを経て現れる独奏ヴァイオリン。
軽やかにチャーミングな歌を歌っているかのようです。
弾むような調べを奏するヴァイオリンとオーケストラに
聴いていて心も弾むようです。
第1楽章と同じようにトゥッティでの力強さとティンパ二が印象に残ります。
交響曲を聴いているような錯覚も。
この楽章では殊更に独奏ヴァイオリンの活躍に耳を奪われてしまいます。
ティンパ二の連打と力強いオーケストラで終曲に。


曲を聴き終え独奏ヴァイオリンが活躍する交響曲を聴いたような感じです。
スケールの大きさも印象的です。
メッツェナの独奏ヴァイオリンには耳を奪われ通しでした。
端正で真摯な印象を受けます。

記憶の中にあったヴィオッティのヴァイオリン協奏曲は
旋律も忘れ去りながらも優しく柔和で親しみやすい曲・・・の、筈でした。
耳を傾けつつ初めて楽想の深さ、漂う一抹の翳を感じたように思います。
云十年振りにヴィオッティに耳を傾け
記憶とは正反対の感じを受けるようでした。

同ディスクで初めて耳にする他の2曲、第24番、28番も
聴いた後に充実感が残る曲のように感じています。

                   

Comment

Re: ヴィオッティの名前は聞いたことあるのですが・・・

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

ヴィオッティの協奏曲からはベートーヴェン、ブラームスが影響を受けたことを私自身今回初めて知りました。
興味を抱き耳を傾けるのにも力が入ってしまいました。
どうしても自分のお気に入りの作曲家や演奏家が先になってしまいますよね。
いつか機会に恵まれお気が向きましたら・・・ですね。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2015.11/16 19:47分
  • [Edit]

ヴィオッティの名前は聞いたことあるのですが・・・

ヴィオッティは名前は聞いたことあるのですが、作品は聴いたことありません。
ヴァイオリン協奏曲も気になる作品なのですが・・・
ベートーヴェンやブラームスが影響を受けたということで、これは聴いてみたいですね。
機会があればと思うのですが、なかなかそこまで手が回りそうにないですねぇ。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2015.11/15 19:36分
  • [Edit]

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