♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.311 ラフマニノフ:「ピアノ協奏曲第1番」 by ラフマニノフ;オーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団

ラフマニノフの4曲のピアノ協奏曲のうち
じっくりと耳を傾けたことがあるのは有名な第2番だけでした。
いつかラフマニノフのピアノ演奏を聴いてみたいと思ってから
久しい年月が経ちました。
やっと、ラフマニノフの演奏を聴く機会に恵まれました。
ピアノ協奏曲の第1番と第3番です。
超廉価盤のMembran 、オーマンディ指揮の演奏を集めた10枚組からです。
今日は第1番を。

                  ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番

                 311ラフマニノフ:ユージン・オーマンディ

             ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番嬰へ短調 Op.1
                     ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30

                   セルゲイ・ラフマニノフ(P)
                   ユージン・オーマンディ指揮
                   フィラデルフィア管弦楽団

               (録音:1939年12月4日;1940年2月24日)


             第1楽章 ヴィヴァーチェ 嬰へ短調 4/4拍子
             第2楽章 アンダンテ ニ長調 4/4拍子
             第3楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ 嬰へ短調


作曲されたのは1890年から91年にかけ
ラフマニノフがモスクワ音楽院の学生だった頃だそうです。
学生時代にはピアノ協奏曲第1番の他には若干の管弦楽曲と弦楽四重奏曲を
試作をしていたそうです。
ピアノ協奏曲第1番はラフマニノフの作品では初めて認められたもので
「作品1」としてモスクワのA.グートヘイルから出版されたとのことです。


               311:ラフマニノフ アレクサンドル・ジロティ
                   Alexander Iljitsch Siloti(左)
                 (1863年10月9日-1945年12月8日)

曲は従兄でピアニスト、指揮者、作曲家でもあったアレクサンドル・ジロティに
捧げられたそうです。
ジロティはモスクワ音楽院を卒業後にドイツに留学をし
リストの最後の弟子だったとのことです。
ラフマニノフは1888年からモスクワ音楽院教授となったジロティのクラスで
学んだそうです
この時期からラフマニノフは作曲を始めたとのこと。
因みにラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の初演は
ラフマニノフのピアノとジロティの指揮で行われたそうです。

1917年の秋、ロシア革命の最中にラフマニノフは曲を徹底的に
改作をしたそうです。
現在演奏されている改作されたこの第1番はピアノ協奏曲第2番、第3番が
発表された後に完成されたとも言えるとのこと。
革命の後、ソビエト政権が樹立された年の暮れに
ラフマニノフは家族とともにフィンランドに亡命し
間もなくアメリカに定住しロシアに再び帰ることはなかったそうです。
ピアノ協奏曲第1番はラフマニノフが母国で作曲した最後の作品となったとのことです。

初稿版の初演は1892年3月17日に第1楽章のみ
ラフマニノフのピアノ、ワシリー・サフォーノフ指揮でモスクワ音楽院の
学生演奏会に於いて演奏されたそうです。
初稿版の全曲初演、1900年12月2日にラフマニノフのピアノ、ジロティ指揮
モスクワ・フィルハーモ二ー管弦楽団により演奏。
改訂版の初演は1919年1月29日にニューヨークに於いて。
ラフマニノフ自身のピアノ、モデスト・アルトシュラー指揮、ロシア交響楽協会の演奏会にて行われたとのこと。

第1楽章は管楽器が奏するファンファーレ風の始まり。
すぐにピアノが強い打鍵で加わりドラマティックに曲の開始。
この序奏の後に趣が一転してヴァイオリンたちが奏でる抒情的な調べ。
ピアノも美しい歌を響かせ惹かれる第1主題です。
第2主題になり第1ヴァイオリンが奏する流麗で夢見るかのような旋律。
華やかな彩りを添えるピアノ。
幻想的な雰囲気に漂うピアノの華麗さに魅了されます。
突如、閉じられる第1楽章。
この楽章で印象に残るのは第1主題です。
また幾度も現れるカデンツァには珍しさも感じつつ耳を奪われます。

静かに穏やかに奏されるホルンの旋律に始まる第2楽章。
ピアノの長い独り言、カデンツァに漂う幻想的な趣。
オーケストラが加わりつつも続くピアノの語らい。
オーケストラに漂う憂愁の調べに惹かれるものがあります。
静かに迎える楽章の終わり。

力強く劇的に始まる第3楽章。
駆け巡るピアノとオーケストラの応酬を経て
憂いが漂う主題の調べをゆったりと奏するオーケストラ。
憂愁を打ち消すかのように彩りを添えるピアノ。
華やかなコーダを経て力強く迎える曲の終わり。


終始、休みことなく活躍するピアノ。
これほどまでにピアノが大活躍するピアノ協奏曲は・・・?
初めてラフマニノフ自身によるピアノ演奏を聴き
ラフマニノフ自身、19世紀末から20世紀初頭にかけてのピアノの
ヴィルトゥオーソの一人であった、ということを遅まきながら
認識させられました。
ピアニスト、ラフマニノフの力量に感嘆の溜め息です。
オーケストラは主役のピアノの影になってしまっているようにも感じますが
オーマンディ&フィラデルフィアO. は確固とした存在感を示すかのように
曲を取り仕切っているように感じられました。

録音年代が1939年、40年と記載されていましたが
聴いていて不満を感じる点はありませんでした。
演奏者たちの思いが熱く伝わってくるような演奏で
録音年代を忘れ感銘だけが残っています。

                   

Comment

Re: ラフマニノフ、第2番と第3番はよく耳にしますが・・・

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

第1番をアンスネス&パッパーノで聴き直してくださったのですね。
何か「良いなぁ」って感じさせてくれる曲ですよね。
ラフマニノフのピアノ協奏曲では有名な第2番が昔の気に入りでしたのでよく聴いていたものですが、それ以外の曲には・・・。
第1番をラフマニノフの演奏で聴き、できれば第2番もラフマニノフのピアノで聴いてみたいと思うようになりました。
burleskeさまがお持ちのディスクにはストコフスキー指揮の第2番、オーマンディ指揮の第3番が収録されているようですね。
一気呵成に聴かせてくれる演奏、とのコメントを拝読させていただき、ますますラフマニノフ自身のピアノで第2番を聴いてみたくなりました。
第1番、第4番はあまり演奏されることがない曲だそうですが、いつか第4番も・・・と思っています。

他の御方のブログを拝読させていただいては聴きたい演奏が
コメントを拝読させていただいては、またまた聴きたい演奏が。
本当に聴いてみたい演奏が増えて困ってしまいますよね。
嬉しく楽しく、気分をウキウキさせてくれる大歓迎の困り事。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2015.11/23 19:59分
  • [Edit]

ラフマニノフ、第2番と第3番はよく耳にしますが・・・

ラフマニノフのピアノ協奏曲、第2番と第3番はよく耳にしますが、第1番と第4番は聴いたことはあるのですが、ほとんど印象に残っていません。
改めて第1番をアンスネス&パッパーノ盤で聴いてみたのですが、思っていたより面白いですね。
他の演奏でも聴き比べてみたいと思います。

ラフマニノフの自演はストコフスキー指揮の第2番とオーマンディ指揮の第3番を持っています。
一気呵成に聴かせてくれて良いですね。
第1番もいつか機会があれば聴いてみたいと思うのですが・・・
なんだか、聴いてみたい演奏が益々増えてしまって、困ってしまいますね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2015.11/22 19:22分
  • [Edit]

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特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
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