♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.315 シューベルト:歌曲「エルラフ湖」 by エリー・アメリンク

一年近くが経ってしまいましたが
今年の年明けに初買いしたディスクの中の一枚から
アメリンクが歌うシューベルト歌曲です。
1987年のタングルウッドでのライヴ録音だそうです。
ディスクが届いて2回ほど聴いただけでした。
初めて聴いた時には予想以下でガッカリしていたのですが・・・。
今回、聴き直し良さを感じられるようになった気がしています。

                      シューベルト歌曲
                            by
                       エリー・アメリンク


                   315シューベルトElly Ameling sings Schubert 

                          (収録曲)

                  春に D.882
                  春の想い D.686
                   エルラフ湖 D.586
                   蝶々 D.633
                   月に寄せて D.259
                   月に寄せて D.193
                   独りずまい D.800
                   遠く離れた人に D.765
                   シルヴィアに D.891
                   水の上で歌う D.774
                   秘めた恋 D.922
                  ズライカ「吹き通うものの気配は」 D.72
                   若い尼 D.828                    
                  イフィゲーニア D.573
                  ガニュメート D.544
                  シラーの一節『ギリシャの神々』 D.677
                  ミューズの子 D.764
                      花の言葉 D.519

                    エリー・アメリング(ソプラノ)
                    ルドルフ・ヤンセン(ピアノ)

               (録音:1987年 タングルウッドでのライブ)


作曲は1817年9月。
シューベルトの親友で詩人のマイアホーファーの詩に付曲されたそうです。
マイアホーファーの詩は6節からなるそうですが
シューベルトは第1節と第3節のみに付曲をしたとのこと。
この「エルラフ湖」はシューベルトの作品としては初めて
雑誌の付録として公刊されたものだそうです。

自分のメモとして。
この曲が作曲された1817年には「死と乙女」「ガニメート」「楽に寄す」「ます」や交響曲第6番なども作曲されたそうです。
前年の1816年には後にシューベルティアーデと呼ばれる集いが催され
友人のシュパウン、ショーバー、詩人マイアホーファー、歌手ヴォーグルなどが集まりシューベルトの作品を鑑賞したとのこと。
前後しますが1818年にシューベルトは教師を辞めて作曲に専念するようになったとのこと。


          bing Erlaufsee
                        エルラウフ湖

タイトルになっているエルラフ湖はオーストリアの小都市マリーアツェルの
北西にある湖だそうです。
マイアホーファーの詩中で Erlafsee となっていますが
エルラフ湖はふつう Erlaufsee エルラウフ湖 と呼ばれるとのことです。


1987年の録音とのことですので、アメリンクは54歳頃でしょうか。
声には張りも艶もあり若々しい歌声を聴かせてくれる一枚かと思います。

ディスクを入手し初めて1曲目の「春に」が耳に入ってきた途端に
歌唱には驚いてしまいました。
次曲の「春の想い」も同様に。
ディースカウの歌唱が脳裏に焼き付いている曲ですが、それにしても・・・。

耳を傾けていてリートというよりはオペラ・アリアのように聴こえてしまいます。
曲想に漂う抒情性や素朴な趣は感じられず・・・。
収録曲全曲に同様の印象を受けました。
また、アメリンクにとってドイツ語は母国語ではないせいでしょうか
発音が・・・聴き取りにくい単語もあったり・・・。
聴き難い印象を抱いてしまったものでした。

収録曲の第1曲目「春に」、第2曲目「春の想い」はともにシューベルトの
歌曲の中でも5本の指に入るほど好きな曲です。
今日は第3曲目に収録されている「エルラフ湖」。
初めて聴く曲です。
また、アメリンクが歌うリートもこのディスクが初めてです。

さて、今回聴き直してみて
歌唱に抑揚があり情感も豊かなものとして感じるようになりました。
速いテンポの曲になると・・・どうもオペラ・アリアを連想してしまいますが。
最後の曲「花の言葉」は、いまだに・・・受け入れ難いものを感じてしまいます。
このディスクに収録されている曲の中では
「エルラフ湖」が心に残りました。

ゆったりと静かに歌いだされる第1節。
美しい旋律です。
第2節になると趣が少々変わり明るくテンポも速目に。
最後に繰り返して謳われる2行 
 “Mir ist so wohl, so weh’
  Am stillen Erlafsee.”
第1節のこの詩と同じ旋律で静かに歌われ
ピアノで消え入るように曲の終わりに。
この曲が透明で楚々とした声質でのびやかに歌われ
暫し耳を奪われてしまいました。

     わんぱぐさん:小鳥と

              エルラフ湖:Erlafsee D586
                   (詩: ヨハン・バプティスト・マイアホーファー)

           僕の心はとても楽しく、とても悲しい
           静かなエルラフ湖のほとり。
           厳かな沈黙が
           松の枝に宿り
           じっと動かない
           青く若い枝
           雲の影だけが流れ
           滑らかな鏡の上をゆく。

           爽やかな風が
           水を
           穏やかに波立たせ
           太陽の
           金色の冠は
           さらに淡く煌めく。
           僕の心はとても楽しく、とても悲しい
           静かなエルラフ湖のほとり。

          (詩引用)
           Mir ist so wohl, so weh’
           Am stillen Erlafsee;
           Heilig Schweigen
           In Fichtenzweigen,
           Regungslos
           Der blaue Schoß,
           Nur der Wolken Schatten flieh’n
           Überm glatten Spiegel hin,

           Frische Winde,
           Kräuseln linde
           Das Gewässer
           Und der Sonne
           Güldne Krone
           Flimmert blässer.
           Mir ist so wohl, so weh’
           Am stillen Erlafsee.
                                       (若林氏訳 引用)

                     
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Comment

Re: シューベルトでオペラ・アリアみたいなのは・・・

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

ディースカウで「エルラフ湖」をお聴きくださったのですね。
同感です。ディースカウですと安心をして聴いていられますよね。
アメリンクについて極力「悪くは綴らない」と自分を制していたのですが・・・やはり本音が出てしまったようで。
アメリンクの声質は好きですし好印象を抱いてはいるのですが・・。

シューベルトの三重唱曲「結婚式の焼き肉」という曲があるのですね。
明るくて軽妙な曲なのでしょうか。
アメリンクの歌唱と合っているとのことで、汚名挽回(?)のためにも聴いてみたいです。
リートばかりを聴いて重唱曲を聴いていないのですが
ディースカウ、シュライアー、アメリンクとのことですのでとても気になってきました。
ショップ・サイトで探してみますね。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2015.12/21 19:55分
  • [Edit]

シューベルトでオペラ・アリアみたいなのは・・・

「エルラフ湖」をディースカウで聴いてみましたが、やはり安心して聴いていられますね。
この曲でオペラ・アリアみたいというのは、やはりどうかと思いますよね。

アメリンクのシューベルトの歌曲は、三重唱の「結婚式の焼肉」D930があったので聴いてみましたが、作品自体がモーツァルトのオペラみたいなので、アメリンクの歌唱と合っているみたいで楽しめました。ちなみにこの三重唱で共演しているのは、ディースカウとシュライアーです。
シューベルトの三重唱を聴いたのはこれが初めてなのですが、独唱とはまた違う面白さがあるように思えました。
機会があれば聴いてみれば、面白いかもしれませんよ。
  • posted by ご訪問者さま
  • URL
  • 2015.12/20 20:00分
  • [Edit]

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