♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.319 ベートーヴェン:「弦楽四重奏曲第9番 『ラズモフスキー第3番』」 by スメタナ四重奏団

最近、執拗に登場をするようになったベートーヴェン弦楽四重奏曲
心の在り様が好きな作品に対しても変化が起きるようです、少なくとも自分の場合は。
ベートーヴェン弦楽四重奏曲の「ラズモフスキー」3曲の中では
初めて聴いた云十年前より第2番が長年のお気に入りでした。
今回も第2番から聴いてみたのですが・・・どうも今の心境には。
今日は第3番を聴いてみました。
スメタナ四重奏団のディスクからです。


        ベートーヴェン弦楽四重奏曲第9番「ラズモフスキー第3番」
                           by
                      スメタナ四重奏団


                319:ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第9番『ラズモす付キー第3番」スメタナ四重奏団
                        
                         (収録曲)
                       ベートーヴェン
        弦楽四重奏曲第9番ハ長調「ラズモフスキー第3番」Op.59-3
        弦楽四重奏曲第10番変ホ長調「ハープ」Op.74

                       スメタナ四重奏団
                (録音:1979年10月14-20日 プラハ )


        第1楽章:序奏 アンダンテ・コン・モート 3/4拍子
              主部 アレグロ・ヴィヴァーチェ ハ長調 4/4拍子
        第2楽章:アンダンテ・コン・モート・クアジ・アレグレット イ短調 6/8拍子
        第3楽章:メヌエット グラツィオーソ ハ長調 3/4拍子
        第4楽章:アレグロ・モルト ハ長調 2/2拍子


3曲の「ラズモフスキー」が作曲されたのは1805年から6年にかけて
ベートーヴェンが35-6歳の時だったそうです。
第1番作品59-1 の草稿には「1806円5月26日着手」と書かれているとのこと。
3曲の「ラズモフスキー」はかなり短期間に作曲されたようです。

            319ラズモフスキー伯爵
             Andrei Kirillowitsch Rasumowski
              (1752年11月2日-1836年9月23日)

作品59の3曲はウィーン駐在のロシア大使ラズモフスキー伯爵の依頼により作曲されたとのことです。
伯爵邸が抱えていた当時の名人を揃えた歴史的な弦楽四重奏団のために
伯爵がベートーヴェンに作曲を依頼したそうです。
また伯爵自身は第2ヴァイオリンを奏したとのこと。
献呈はラズモフスキー伯爵に。
この曲は「英雄四重奏曲」とも呼ばれているそうです。


ベートーヴェンの弦楽四重奏曲のいろいろな演奏のディスクを求めては
聴き入っている昨今になりました。
以前にベートーヴェンの弦楽四重奏曲を取り上げた折に
お寄せいただいたコメントを拝読し気になっていたのがスメタナ四重奏団です。
ディスクが分売されていましたので中期作品の「ラズモフスキー」と
後期の作品を求めてみました。
いつもの事ながら初めて耳にするディスクを手にするとワクワク、ドキドキしてしまいます。


第1楽章は茫漠とした呟きのような序奏での始まり。
序奏が終わり、ヴァイオリンが奏する第1主題の生き生きとした明るさ。
4つの楽器からは溌剌とした力強さが感じられます。
好きな第1主題は跳躍をするような明るい演奏が好みですが
スメタナ四重奏団の演奏は落ち着いた明るさに感じられます。
第2主題で奏される各楽器が輪唱のように耳に響きます。
明るく溌剌とした対話を聴いているような楽章。

チェロのピッツィカートとヴァイオリンで奏し始められる第2楽章。
重々しく暗澹とした雰囲気が漂う第1主題。
チェロの響きに不気味な雰囲気も感じてしまいます。
第2主題が現れ第1ヴァイオリンが奏する歌謡風の調べは哀愁の美しさでしょうか。
時折顔を見せる主題が愛らしく印象的。
またこの楽章で活躍するチェロのピッツィカートは独特な雰囲気を醸し出しているようにも感じます。

優美なヴァイオリンの調べで始まる第3楽章。
穏やかで美しいメヌエット主題には親しみを感じます。
トリオでは明るく軽やかに楽器たちが歌い
ゆったりとした旋律に転じ伸びやかに奏する楽器たち。
聴き入っているとアタッカで第4楽章に。

忙しげに流動するようなヴィオラの動きで始まる第4楽章。
第2ヴァイオリン、チェロそして第1ヴァイオリンが
順次加わり力強く奏される第1主題。
壮大で迫力に満ちている楽章。
緊張感を伴う気迫のうちに曲の終了。


遅まきながらベートーヴェンの弦楽四重奏曲を初めてスメタナ四重奏団で聴き
今迄、聴いてきた演奏の中ではとても穏和な印象を受けました。
「ラズモフスキー」の3曲や後期の弦楽四重奏曲も暖かさの感じられる演奏のように感じられました。
落ち着いた穏やかさ、柔和な趣が演奏に滲み出ているようで
じっくりと味わうかのように耳を傾けてしまいます。
こちらの演奏で特に心に残るのは第3楽章のコーダでした。
曲が終わると聴いていて肩に力が入るほど緊張してしまのですが
スメタナ四重奏団の演奏は緊張を強いる演奏ではなく
迫力を感じさせつつも穏和な演奏のように思いました。
個人的にはクッキリと線のはっきりした演奏が好きなのですが
スメタナ四重奏団の温もりを感じさせるベートーヴェンに出合い
魅力ある演奏の一つのように感じられてきました。

                  
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Comment

Re: スメタナのベートーヴェン、じっくりと聴きたいのですが・・・

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

やっとスメタナ四重奏団でベートーヴェンの弦楽四重奏曲を聴くことができました。
以前、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲にお寄せいただいたburleskeさまのコメントに「魅力のある演奏が多い」とのことで、そのなかにスメタナ四重奏団も入っていたように記憶しています。
全集を求めなかったのですが、中期、後期弦楽四重奏曲を聴いてみて
どの作品も本当に落ち着いた感じで温か味を感じる演奏ですね。
いろいろな四重奏団の演奏でこれからもベートーヴェンの弦楽四重奏曲を聴いてゆきたいとの想いが益々強くなってきました。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.01/25 19:50分
  • [Edit]

スメタナのベートーヴェン、じっくりと聴きたいのですが・・・

スメタナSQのベートーヴェンは全集で持っています。
「ラズモフスキー第3番」、久しぶりに聴いてみましたが、落ち着いた雰囲気が良いですね。
なんだか安心して聴いていられます。
「ラズモフスキー」の第1番と第2番、それに後期の作品も改めて聴いてみたくなりましたが、他にも聴きたい作品と演奏が目白押しで・・・
いいかげん、新しいディスクを購入するのを控えて、持っているディスクを改めてじっくりと聴く方がよいとは思うのですが・・・
でも、ついつい魅力的な新譜に目が行ってしまうのですよね。
ホント、困ったものです。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2016.01/24 19:38分
  • [Edit]

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