♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.326 シューマン:「弦楽四重奏曲第1番」 by メロス四重奏団

過日、いつもお邪魔をさせていただくブログでシューマン弦楽四重奏曲の記事を
拝読しました。
忘れかけていた手持ちのシューマン弦楽四重奏曲全集を思い出しました。
第2番はブログに綴ったのですが・・・第1,3番は「そのうちに」と思いつつ
早くも2年が経ってしまったようです。
残りの2曲、第1、3番にも今度はじっくりと耳を傾けてみました。
今回は第1番。メロス四重奏団です。

                 シューマン弦楽四重奏曲第1番  
      メロス四重奏団シューマン、ブラームス弦楽四重奏曲全集より


                230シューマン弦楽四重奏曲第2番
                        (収録曲)

                        シューマン
                弦楽四重奏曲第1番イ短調op.41-1
                弦楽四重奏曲第2番ヘ長調op.41-2
                        
                      メロス四重奏団

                ヴィルヘルム・メルヒャー(1st.Vn)
                ゲルハルト・フォス(2nd.Vn)
                ヘルマン・フォス(Vla)
                ペーター・ブック(Vc)

                (録音:第1番、1987年6月
                  バンベルク、ツェントラルザール)

       第1楽章:序奏 アンダンテ・エスプレッシーヴォ イ短調 2/4拍子
       第2楽章:スケルツォ プレスト イ短調 6/8拍子
       第3楽章:アダージョ ヘ長調 4/4拍子
       第4楽章:プレストイ短調 2/2拍子


嘗て第2番の時に綴ったことと重複する点もあると思いますが
自分自身の復習も兼ねて。

シューマンは3曲の弦楽四重奏曲を残したそうです。
1842年に入り四重奏曲に対する情熱が本格的に燃えてきて
ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲の研究を始めたとのことです。
そして、書き上げられた3つの曲にシューマンは自信を持っていたそうです。
3曲とも1842年6月から7月にかけて短時日に書き上げられとのこと。

シューマンの日記には四重奏曲についての記述が散見されるそうです。
以下、シューマンの日記より主に第1番に関して抜粋引用を。

1842年 6月2日:四重奏曲を試み始める   
      6月4日:イ短調四重奏曲(第1番)に着手する
      6月6日:四重奏曲のアダージョ完成
      6月8日:我が四重奏曲かなり仕上がる
      6月10日:なおも四重奏曲に精を出す
      6月11日:第2の四重奏曲(第2番)に着手。
      6月20日:第1の弦楽四重奏曲に精を出して記入する
      6月24日:第1の四重奏曲完成。

尚、楽譜の出版までの間にシューマンは多々、修正をしたとのことです。

曲が書かれた1842年。シューマンは32歳頃でしょうか。
この年は「室内楽の年」と呼ばれているそうで
3曲の弦楽四重奏曲の他にピアノ五重奏曲変ホ長調作品44
ピアノ四重奏曲変ホ長調作品47などが作曲されたそうです。
因みに1840年「歌曲の年」、1841年「交響曲の年」とのこと。

曲の第2楽章について。

                326シューマン:弦楽四重奏曲Heinrich August Marschner
                Heinrich August Marschner
              (1795年8月16日-1861年12月14日)

シューマン家での室内楽演奏会でドイツの作曲家ハインリッヒ・マルシュナー
ピアノ三重奏曲ト短調作品112が演奏されシューマンは感銘を受けたそうです。
シューマンの弦楽四重奏曲第1番第2楽章はマルシュナーの曲の
スケルツォ楽章に刺激を受けて書かれたと言われているとのことです。
マルシュナーのものと近似しているそうです。

初演は非公開では1842年9月8日にシューマン宅で行われたそうです。
公開初演は第1、第2番が1843年1月8日にゲヴァントハウス管弦楽団の
コンサート・マスター、フェルディナント・ダヴィッドを中心とする
四重奏団によって行われたとのことです。

この曲が書かれた前後の年はシューマンにとっては「幸」な時期だったのでしょうか。
1839年にはクララと初めてのクリスマスを過ごし幸福な時を過ごしたそうです。
1840年9月12日、クララと結婚。「歌曲の年」と呼ばれる。
そして「交響曲の年」と呼ばれる1841年。
「室内楽の年」と呼ばれる1842年。
翌1843年にはメンデルスゾーンがシューマン夫妻を訪問
12月にはシューマンは指揮者としてデビュー。
シューマンの年表を見ていると順風満帆で幸せな時期だったように思われます。


第1ヴァイオリンが悲哀を込めた美しく静かな調べを奏する序奏で
始まる第1楽章。
しみじみとした旋律。耳を傾けていてジーンとするものがあります。
序奏が終わると一転して明朗な第1主題を奏する第1ヴァイオリン。
明朗さから変わってゆったりと歌うような旋律に。
希望を感じさせるような調べに心惹かれます。
再び第1主題の始めの部分が軽やかなリズムで。
展開部になり活躍する第1主題。
4つの楽器が優雅に歌うような雰囲気も感じられます。
楽器たちは楽しみつつ伸びやかに歌っているかのようです。
第1主題の調べと共に静かに閉じられる第1楽章。
歌心が溢れた美しい楽章。お気に入りになりました。

覇気、活力を感じさせるリズムで始まる第2楽章。
緊張感や勇壮な趣もある独特なリズム。
間奏曲と題された第2部の穏やかな旋律。
第3部で再び現れる冒頭のリズム。
次第に高揚感を漂わせつつ楽章の終わりに。

第3楽章は自由な変奏曲形式になっているそうです。
静かな序奏で始まる第3楽章。
序奏が終わり第1ヴァイオリンが奏する主題。
瞑想しているかのような調べです。
第1変奏でチェロが奏する主題。荘重な趣も感じます。
第1ヴァイオリンのアルペッジョのピッツィカートが印象的です。
第2変奏になり力強さが加わるようです。
第3変奏で再び現れる主題。優雅な雰囲気が漂っているようにも。
冒頭の調べで静かに閉じられる第3楽章。

力強く始まる第4楽章。
第1主題の活力を感じさせる旋律。
生き生きと奏される楽器たち。
第2主題も活力が漲るような跳躍感。
4つの楽器たちは溌剌として弾むようです。
高揚し跳躍しつつ一気に迎える曲の終わり。
生き生きとした活力が漲る楽章。


メロス四重奏団の4人が奏する楽器の一つ一つに耳を惹かれ
聴き入ってしまいます。
第1楽章の美しさ、第2楽章での印象的なリズム
第3楽章の力強さ、第4楽章での跳躍するような明るさ。
各楽章に込められた曲想が豊かに伝わってくるようです。
精彩と歌心に溢れた演奏のように感じられます。

この四重奏団名の由来を初めて知りました。
第1ヴァイオリンのMelcher の「Mel」
第2ヴァイオリンGerhard Voss と ヴィオラの Hermann voss、 Voss兄弟の
「os」の組み合わせ「Melos」に。
ラテン語で「歌」「音色」「旋律」を意味するそうです。
シューマンの弦楽四重奏曲第2番を聴いた時以上に
第1番を聴きメロス四重奏団に魅力を感じるようになってきました。

                  
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Comment

Re: メロスQのシューマン、僕もお気に入りです

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

メロス四重奏団、以前聴いた時よりもお気に入りになってきました。
>豊かな響きと歌心が良いですよね
本当にそうなのですね。

メロス四重奏団ではシューベルトの弦楽四重奏曲も良いとのことで、ショップ・サイトで探してみました。
取り扱いされているディスクが少なくて残念に思いました。
探した限りですが、シューベルトも第13,14番のみの一枚しか見当たらずで。
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲も探してみたのですが・・・どうも・・・見当たらないみたいです。
もっとディスクが発売されていても良いのに、と思ってしまいます
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.03/14 20:02分
  • [Edit]

メロスQのシューマン、僕もお気に入りです

メロスQのシューマンの弦楽四重奏曲は僕もお気に入りの演奏です。豊かな響きと歌心が良いですよね。
シューマンの弦楽四重奏曲では、他にライプツィヒSQも気に入っています。

メロスQの演奏では、シューベルトの弦楽四重奏曲も良いですよ。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2016.03/13 17:51分
  • [Edit]

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