♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.329 フォーレ:「夢のあとに」 by ジェラール・スゼー

フォーレの室内楽曲が続いていましたが
今日は有名な歌曲夢のあとに」。
シューベルトの歌曲「万霊節のための連祷」をジェラール・スゼーで聴いてみたく
入手したディスクにフォーレ歌曲も収録されていました。

有名なフォーレ歌曲でありながらチェロ版では聴いていましたが
歌曲としてこの曲を聴くのは初めてです。
初めて聴くフォーレ歌曲
フランス歌曲を聴くのも初めて。
スゼーの歌唱を聴くのも初めて。
初めてづくし・・・の「夢のあとに」です。
こちらのディスクで初めてスゼーが歌うシューベルト歌曲を聴き
お気に入りのバリトンの仲間入りをしました。
Membran の4枚組、超廉価盤です。

                    フォーレ:「夢のあとに
           ジェラール・スゼー~歌曲集、バロック・アリア集より


             329フォーレ「夢のあとに」スゼー
                         (収録曲)

            フォーレ:悲しみ op.6-2
                  夢のあとに op.7-1
                  川のほとりで op.8-1
                  月の光 op.46-2
                  5つのヴェネチアの歌 op.58~『ひそやかに』
                                   (他、デュバルク 10曲)    
                以上、 ジャクリーヌ・ボノー(P)
                   ( 録音:1950年、1953年)
                      
            フォーレ:憂うつ op.51-3
                  5つのヴェネチアの歌 op.58~『マンドリン』
                  5つのヴェネチアの歌 op.58~『やるせない夢心地』
                  牢獄 op.83-1
                    
                 以上、 ダルトン・ボールドウィン(P)
                     ( 録音:1955年)


フォーレは生涯に99曲の歌曲を書いたそうです。
99曲と言う曲数には連作歌曲などの構成数をそのまま数えているとのこと。
フォーレは生涯のすべての時期に書き続けていたのが歌曲だそうです。
ピアノ独奏曲は55曲、室内楽曲は19曲とのことでフォーレにとって
歌曲は最も身近で最良の領域だったとのことです。

歌曲の作曲時期により4つに区別されるそうです。
(1)最初期が1861年から1868年の「夢のあとに」までの20曲
(2)1878年から1887年
(3)1887年から1906年。この時期は一般に習作期と呼ばれているそうです。
この時期に書かれた歌曲の大部分が3冊の歌曲集として出版されているとのこと。
(4)晩年、1906年から1921年。最後の歌曲となった連作歌曲「幻想の地平線」まで。
以上のように区分されるそうです。


さて「夢のあとに」。
詩はイタリア、トスカーナ地方の伝承詩が基になっているとのことで
フランスの詩人でパリ音楽院声楽科教授のロマン・ビュシーヌ(1830年 - 1899年)の作だそうです。
ビュシーヌはパリ音楽院でフォーレの同僚だったとのこと。
フォーレはビュシーヌの幾つかの詩に付曲をしているそうです。

スゼーの声質、歌唱には強く惹かれます。
フランス語は(もまた、チンプンカンプンです)訳詞のお陰で助かりました。
第3節の詩は心に突き刺さるようです。
3行目の “Reviens, reviens・・・” の言葉が悲痛に伝わってきます。
この曲を歌い上げるスゼーの声には陰影が漂い
ゆっくり言葉を紡ぎ歌い上げる歌唱からは
悲哀と悲痛な想いがひしひしと心に伝わります。
詩を読む時には常に私情が入り込んでしまい
この曲に関しては殊更に感情移入をして聴いてしまっているような気がしています。

同じディスクに収録されている「5つのヴェネツィアの歌」からの
『マンドリン』では一転してスゼーの歌声も明るく軽やかで
愉しい雰囲気の曲。

フォーレの歌曲に難解というイメージを勝手に抱いていましたが
実際に聴いてみるととても親しみを感じました。
シューベルトの歌曲から感じるような親しみに似ているようにも。
こちらの4枚組ディスクに収録されているフォーレの歌曲は13曲ほどでしょうか。
フォーレ最後の歌曲となった連作歌曲「幻想の地平線」も収録されているので
これから聴いてみたいと思います。

今までスゼーの名前はしばしば耳にする機会がありましたが
ほとんど関心を抱くことがないまま懐かしい歌手名として記憶に留まっている存在でした。
こちらのディスクのお目当てだったシューベルトの「万霊節のための連祷」他を
聴きすっかりスゼーの声質と歌唱に強く惹かれてしまいました。
滑らかで艶やかな声。
情感が手に取るように伝わってくるようです。
人間味溢れる表現で好感を抱きました。
シューベルトの歌曲ではドイツ語にも拘らず母国語のような発音。
単語が克明に聴き取れます。
フランスのディースカウ・・・・そのような感じがしてしまいます。
フォーレからシューベルトに話が逸れてしまったような・・・。
今後、スゼーでいろいろな歌曲を聴きたいと思っています。


     ライン

              「夢のあとに」 Après un rêve
               (詩:ロマン:ビュシーヌ)

          君の姿に魅了され まどろみの中
          燃え立つ幻のような幸福を私は夢見ていた
          君の瞳はかくも優しく その声は澄み 響き渡る
          君は光っていた あけぼのに輝く空のように

          君は私を呼び 私は地上を離れ
          一緒に光の方へと逃げ去っていった
          空は私たちに雲を開き
          そこにかいま見た未知なる輝き、神の閃光よ

           ああ しかし 悲しき夢の目覚め
          私は呼びかける おお夜よ おまえのいつわりを返しておくれ
          再び戻り来れ 輝きよ
          今一度帰り来れ おお 神秘なる夜よ

            (詩引用)
          Dans un sommeil que charmait ton image
          Je rêvais le bonheur, ardent mirage,
          Tes yeux étaient plus doux, ta voix pure et sonore,
           Tu rayonnais comme un ciel éclairé par l'aurore;

          Tu m'appelais et je quittais la terre
           Pour m'enfuir avec toi vers la lumière,
           Les cieux pour nous entr'ouvraient leurs nues,
           Splendeurs inconnues, lueurs divines entrevues,

          Hélas! Hélas! triste réveil des songes
          Je t'appelle, ô nuit, rends moi tes mensonges,
          Reviens, reviens radieuse,
          Reviens ô nuit mystérieuse!

                  
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Comment

Re: スゼーのフォーレ、素敵ですね

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

スゼーでフォーレの歌曲をお聴きくださったのですね。
本当に素敵な声で、暖かく優しくて・・・聴き飽きない声、歌唱ですね。
記事の方に書くのを忘れてしまいましたが、伴奏のポールドウィンのピアノを聴きボールドウィンにも惹かれるものがあり関心を抱いてしまいました。
ボールドウィン単独のピアノ演奏も聴いてみたくなってきています。

burleskeさまは新しい録音の方をお聴きになられたそうですね。
私は50年代の古い録音のものしかディスクを持っていなくて・・・70年代のスゼーの声、歌唱の変化も気になってきました。
スゼーのお陰でフォーレの歌曲が身近に感じることができました。
スゼーが歌うシューベルトの歌曲も素晴らしいので目下、聴き入ってしまっています。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.04/04 20:00分
  • [Edit]

スゼーのフォーレ、素敵ですね

スゼーのフォーレの歌曲、luminoさまの記事を拝読して、改めて聴いてみましたが、素敵な歌声で聴き惚れてしまいますね。(フランス語はさっぱりわかりませんが)
僕の持っているディスクはボールドウィンのピアノで、1970~74年録音のEMI盤です。
確かにディースカウのシューベルトを聴いているときと似たような印象を受けますね。
スゼーで他の歌曲も聴いてみたくなりますね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2016.04/03 19:07分
  • [Edit]

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