♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.327 フォーレ:「チェロ・ソナタ第2番」 by G.カピュソン&アンゲリッシュ

フォーレの室内楽作品全集より一枚づつディスクを聴く日々になっています。
初めて聴く曲がほとんどですので期待と好奇心で耳を傾けています。
少しづつディスクを聴き進む中、惹かれたのは
CD2枚目の最後に収録されているチェロ・ソナタ第2番。
今日はこの曲を。

            フォーレチェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op.117
                 フォーレ室内楽作品全集より


            324フォーレ室内楽作品全集.
                        (収録曲)

               チェロ・ソナタ第1番ニ短調 Op.109
               エレジー Op.24
               チェロのための小品より「蝶々」 Op.77
               ロマンス Op.69
               セレナード Op.98
               シシリエンヌ Op.78
               チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.117

                  ゴーティエ・カピュソン(Vc)
                  ニコラ・アンゲリッシュ(P)
                     (録音:2010年)

             第1楽章:アレグロ ト短調 3/4拍子
             第2楽章:アンダンテハ短調 4/4拍子
             第3楽章:アレグロ・ヴィーヴォ ト短調 2/4拍子


フォーレは2曲のチェロ・ソナタを作曲したそうです。
第2番のチェロ・ソナタは第1番が作曲された1917年の4年後
1921年2月から11月にかけてフォーレ77歳の時に書かれたとのことです。
その2年後にフォーレは他界。
フォーレが作曲した室内楽では最後から3番目の曲になるそうです。
この曲の後に作曲されたのは翌年に書かれたピアノ三重奏曲と
弦楽四重奏曲の2つだけとのこと。

曲は1921年5月に行われたナポレオン1世没後100年記念式典のために
その年の初め、フランス政府からの依頼で作曲されたそうです。
フォーレが作曲した「葬送歌」を中心楽章にして
チェロ用に編曲したものだそうです。

初演は1922年5月13日に国民音楽協会の演奏会に於いて
チェロ、ジェラール・エッキング、ピアノがアルフレッド・コルトーにより
行われたそうです。
曲は称賛の的になったとのこと。
この初演の前日はフォーレの76歳の誕生日だったそうです。


第1楽章はピアノの幻想的な趣が漂う旋律での始まり。
すぐに加わるチェロ。
チェロが歌う調べは優雅さの漂う抒情的な美しさ。
第2主題でチェロとピアノの対話も流麗に。
伸びやかに美しく歌うチェロにピアノは自由に戯れるているかのようにも感じられます。
チェロの音量が上がり力強く終わる第1楽章。

ゆったりと歌い出すチェロに寄り添うピアノで始まる第2楽章。
耳を澄ませて聴き入ってしまう抒情性が漂う調べ。
耳を傾けていると夢想の世界に誘われるようです。
静寂の世界に響くようなチェロとピアノの調べ。
荘重な趣を湛えたチェロ。
自身の「葬送歌」を編曲したという先入観からでしょうか
ゆっくりと静かに行進する葬送の列を連想してしまいます。
中間で高揚するようなピアノとチェロ。
高揚感は即座に収まり取り戻される穏やかさ。
チェロとピアノの音色が遠去かるように次第に小さくなり
静かに終わりを迎える第2楽章。
とても印象的で心に残る楽章です。

冒頭から第1主題の旋律での始まる第3楽章。
緊張感を伴ったような力強いピアノ。
すぐに続くチェロ。 
伸びやかさに奏されるチェロにピアノのアルペッジョが花を添え
流麗な雰囲気が漂っているようです。
チェロとピアノが奏する懐かしさを感じさせるような調べが耳に届きます。
チェロとピアノの穏やかな応答を経て
無邪気な趣のピアノにチェロのピッツィカート。
愉しげな雰囲気が感じられるようです。
情熱的な雰囲気すら感じさせるチェロとピアノ。
コーダでの力強い躍動感。
速度も上がり活力を漲らせつつ一気に迎える曲の終わり。


フォーレの曲には幽玄な趣が漂っているようで惹かれるものがあります。
このチェロ・ソナタ第2番では殊更に幽玄な美しさのようなものを感じ
曲の終始、惹かれてしまいます。殊に第1、第2楽章。
印象深く心に残るのはやはり第2楽章になります。
第3楽章はフォーレの音楽の別の一面を見た想いを抱きました。

チェロはカピュソン兄弟の弟のゴーティエ・カピュソン
耳を傾けていて曲想と相俟り吸い込まれるような魅力を感じます。
アンゲリッシュのピアノは繊細、端正に音を紡ぎだしているように感じられます。
しみじみと心に伝わる第2番。
第3楽章ではG.カピュソンアンゲリッシュの演奏に目を見張り
一気呵成の勢いでのコーダには息を呑む思いがするようです。


いつもの蛇足です。井戸端会議のオバサン話。自分のメモとして。
ショップ・サイトでフォーレについての記事が目に留まりました。
敢えて取り上げることもないのかも知れませんが、オバサン話として。
「フォーレの情熱」とのタイトルの記事。

 「 教会オルガニスト出身の敬虔なイメージのあるフォーレですが、実際にはサロンを好み、歳をとってからも多くの恋愛に情熱を 傾けていたというだけあって、その音楽にも繊細な情感表現が色濃く反映され、あこがれや喜び、哀しみ、諦めといった喜怒哀楽 の移ろいが見事に表現されているのも大きな魅力となっています」

あと一つ。
チェロ・ソナタ第2番を聴き曲とともに感銘を受けた第2楽章についての
大宮真琴氏の記述です。また引用を。
 「簡素な、一音の無駄もない、しかし自然な音の動きの、深い感動に満たされている
 音楽である。この境地こそ希なる天才のみが行き着くことの許された至高の音楽と
 言わねばならない」

                  
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Comment

Re: フォーレの室内楽、くせになりますよね

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

フォーレのヴァイオリン・ソナタもbulreskeさまがご紹介くださったこちらの全集を求めたお目当ての曲の一つだったのですが
第1番の初めの部分しか聴いていなくて。
お目当て以外だったチェロ・ソナタの方に耳を奪われてしまいました。
コメントを拝読させていただき、今日からヴァイオリン・ソナタを聴き始めました。
今度はじっくりとR・カピュソンのヴァイオリンに耳を傾けて。

>フォーレの後期の室内楽には確かに「幽玄な趣」が感じられて、他では得がたい魅力がありますよね
そうなのですよね~。前期の曲よりどうしても後期に惹かれてしまいます。
長年フォーレに抱いていたトラウマは何処へやら・・・で、本当に「他では得がたい魅力」、虜になってしまいますね。

チェロ・ソナタではトゥルトゥリエの演奏も良いそうですね。
また手を広げたくなってしまいました。機会がありましたら聴いてみたいと思います。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.03/21 20:00分
  • [Edit]

フォーレの室内楽、くせになりますよね

フォーレの後期の室内楽には確かに「幽玄な趣」が感じられて、他では得がたい魅力がありますよね。
カピュソン弟のチェロは僕も好きですが、兄のヴァイオリンも素敵ですね。
フォーレのチェロ・ソナタでは、他にトルトゥリエも良いですよ。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2016.03/20 17:27分
  • [Edit]

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特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
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