♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.333 ブラ-ムス:「ピアノ三重奏曲第2番」 by ヴァーシャーリ;ブランディス&ボルヴィツキー

久しくブログに顔を出していなかったブラームス
ブラームスの作品で未聴だったピアノ三重奏曲第2番に耳を傾けてみました。
ヴァーシャーリブランディスボルヴィツキーの演奏です。

                ブラームスピアノ三重奏曲第2番
              ブラームス・コンプリート・エディションより


                308ピアノ三重奏曲ブラームス:コンプリート・エディション
                        (収録曲)
    
            ブラームスピアノ三重奏曲第1番 ロ長調 Op.8
                    ピアノ三重奏曲第2番 ハ長調 Op.87

                  タマーシュ・ヴァーシャーリ(P)
                  トマス・ブランディス(Vn)
                  オトマール・ボルヴィツキー(Vc)
            (録音:1981年3月 ベルリン イエス・キリスト教会)


             第1楽章:アレグロ ハ長調 3/4拍子
             第2楽章:アンダンテ・コン・モート イ短調 2/4拍子
             第3楽章:スケルツォ プレスト ハ短調 6/8拍子
             第4楽章:アレグロ・ジョコーソ ハ長調 4/4拍子



ブラームス、47歳の1880年夏にイシュルに避暑に出かけたそうです。
既にこの頃にピアノ三重奏曲第2番の幾つかの楽章は完成または
着手されていたとのことです。
クララ・シューマンの日記によると第1楽章は1880年3月に
ウィーンで書き上げられていたそうです。
この三重奏曲は合唱曲やピアノ協奏曲第2番、交響曲第3番の作曲により
しばらく中断されていたとのこと。
再びイシェルに移って作曲に取り掛かり1882年4月から6月までの間に
書き上げられたそうです。
ブラームスの友人のビルロートはこの曲について次のように記述をしているとのこと。
「ブラームスは意識的にこれまで以上の簡潔さと簡明さに向かって努力していた」

初演は1882年12月28日にフランクフルトにおいて
ヴァイオリン、フーゴー・へールマン、チェロ、ミュラーそしてピアノは
ブラームス自身の演奏により行われたそうです。


重厚な弦楽器の深い響きに加わるピアノで始まる第1楽章。
この第1主題には力が漲っているようです。
第2主題ではピアノの優美さに惹かれます。
展開部になり力強い生命力と荘厳とも感じられる趣も。
闊達で生き生きとした力溢れるこの楽章の中で
第2主題のピアノの奏する調べが印象に残ります。
ピアノの強靭な響き、弦楽器の覇気が溢れる演奏で閉じられる楽章。

第2楽章は主題と5つの変奏、コーダで構成されているとのことです。
弦とピアノが奏する旋律で始まる第2楽章。
この主題を奏するヴァイオリンと
ゆっくりとした歩みを刻むように寄り添うピアノの調べには
暗く悲しげな雰囲気が漂っているように感じられます。
第1変奏は静かに奏される弦楽器。対照的にピアノは華麗な趣で。  
第2変奏ではピアノが主人公になり麗しい調べを経て
弦とピアノが静かに対話するような雰囲気に。
第3変奏で趣が変わり音量を上げ力動的なピアノと弦。力強い変奏です。
第4変奏でピアノの柔和な調べにのり伸びやかに歌い語るヴァイオリンとチェロ。
第5変奏で弦が奏する哀愁を帯びた調べに、ピアノは優しげな伴奏を。
コーダに入りゆったりと静かに終わる第2楽章。

ピアノと弦が素早く忙しげに奏され始まる第3楽章。
ピアノのアルペッジョの早い動き。
そして弦もまた忙しく奏され何となく不安感が漂っているようにも。
トリオでは速度が落ち弦はゆったりと歌うように。
控え目に寄り添うピアノ。
ホッと一息の気分で耳を傾けていると第3部に。
再び第1部同様に忙しげに奏されるピアノと弦。
楽器たちの忙しげな動きからは活気も感じられるようです。

弦が奏する闊達な調べで始まる第4楽章。
第1主題の活力を感じさせる弦楽器。
第2主題はピアノが優しい調べを。
展開部での明朗な軽快さ。
流麗なピアノ。弦楽器たちは生き生きとした趣で。
優雅なピアノ、明朗なヴァイオリン。
翳りのない調べに希望が感じられるようです。
ピアノのアルペッジョを経て弦楽器で闊達、力強く閉じられるこの曲。
前途に明るい兆しを予感させるような楽章でしょうか。


力強くダイナミックな曲で聴き終え感嘆の溜め息が出ました。
ピアノのヴァシャーリは昔々LP時代に聴いた記憶があるのですが
特に印象に残るものはなくこちらの演奏も期待をせずに・・・。
ですが、云十年振りに聴くヴァーシャーリのピアノ。
豪快とも言えるようなピアニズムに息を呑む思いを抱きました。
ボルヴィツキーの名前は記憶になかったのですが
ベルリン・フィルの首席チェロ奏者を務めていた時期もあったことを知りました。
ボルヴィツキーのチェロの重厚で深い響き。
お馴染のブランディスのヴァイオリン。
三者の気迫を感じさせる演奏。
楽想から力強い生命力、エネルギーを感じるとともに
演奏からも溢れるような生命力を感じます。

今回は上記の演奏者で聴いてみましたが
ルービンシュタイン、シェリング、フルニエによる演奏が
手元にありましたので聴き比べを楽しみにしつつ。

                  
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Comment

Re: ヴァーシャリのブラームスは・・・

burleskeさま
コメントをありがとうございます。

DGのブラームス室内楽作品集を知らなかったのですが、充実した内容と演奏者でヴァーシャーリのピアノも堪能できそうですね。
魅力を感じる作品集ですね。
ボザール・トリオも演奏をしていることをコメントを拝読して知りました。
ボザール・トリオのフィリップス録音全集が手元にあることをすっかり忘れて・・・。
コメントを拝読して早速、収録曲を探したところ
1973年と1986年録音の2種が収録されていましたので聴くことができますね。
burleskeさまはスーク・トリオの演奏もお気に入りとのことで。
スーク・トリオには関心がありますので機会があったら聴いてみたいと思います。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.05/02 19:52分
  • [Edit]

ヴァーシャリのブラームスは・・・

ヴァーシャリのブラームスの室内楽は、ブランディス、ボルヴィツキーとのピアノ三重奏曲第3番と、このメンバーにヴィオラのクリストが加わったピアノ四重奏曲第1,2,3番、それにライスター、ボルヴィツキーとのクラリネット三重奏曲が収録されたDGのブラームスの室内楽作品集を持っています。
なかなか聴きごたえがあって良いですね。
ちなみにこのセットに収録されているピアノ三重奏曲第1,2番はピリス、デュメイ&ワンの演奏で、こちらも素敵な演奏です。
ルービンシュタイン、シェリング&フルニエのピアノ三重奏曲は定評のある名盤ですね。僕もお気に入りの演奏です。
ボザール・トリオも良いですね。他にスーク・トリオの演奏も気に入っています。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2016.05/01 19:15分
  • [Edit]

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