♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.335 ブラームス:「ピアノ四重奏曲第1番」(オーケストラ版) by クレンペラー&ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団

クレンペラーのブラームス交響曲全集にブラームスピアノ四重奏曲第1番の
シェーンベルク編曲によるオーケストラ版があることを知りました。
ディスクを求めた目的の交響曲を後回しに
ピアノ四重奏曲のオーケストラ版を肝心の原曲の方より先に
興味津々で聴いてみました。


         ブラームスピアノ四重奏曲第1番(オーケストラ版)
              クレンペラー~ブラームス交響曲全集 他

               335:ブラームス交響曲全集、ピアノ四重奏曲第1番(管弦楽版)クレンペラー
                   (収録曲)
          ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op.98
                 ピアノ四重奏曲第1番ト短調Op.25(シェーンベルク編)

                     オットー・クレンペラー(指揮)
                     ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団

               (録音:ピアノ四重奏曲 1938年5月7日 ロサンぜルス
                   フィルハーモニック・オーディトリアム ライヴ録音)


               第1楽章:アレグロ ト短調 4/4拍子
               第2楽章:アレグロ・マ・ノン・トロッポ ハ短調 9/8拍子
               第3楽章:間奏曲 アンダンテ・コン・モート 変ホ長調3/4拍子
               第4楽章:プレスト ト短調2/4拍子


ブラームスはピアノ四重奏曲を3曲残しているそうです。
第1番ト短調作品25、イ長調作品26、ハ短調作品60
この第1番は1855年頃に着手され1861年に完成したとのことです。
ブラームス22歳頃から28頃でしょうか。
ブラームスの創作第2期の最初の代表的な作品とのこと。

                335Der junge Johannes Brahms (um 1866)
                 若き日のブラームス 1866年


曲が完成した年、1861年7月にクララに第1楽章と第2楽章が送られたそうです。
9月の終わりにブラームスはハンブルク近くのレ―ジング博士の家に移り住み
曲を書き上げたとのことです。
書き上げた曲をヨアヒムに送り批評を求めたとのことです。
ヨアヒムは10月2日に友情の溢れた批評を寄せたそうです。
尚、ヨアヒムの忠告に従い曲に手を加えたとのこと。

この曲を書いた頃の前後のブラームス。メモとして。
曲に着手する前年の1854年、21歳。1月ハンス・フォン・ビューローと知り合う
1855年、22歳。ピアニスト、指揮者として本格的に演奏活動を開始。作曲は停滞
1856年、23歳。7月29日シューマン逝去。
1857年、24歳。9月から12月のみデトモルトの宮廷に初めて定職を得る。
1859年、26歳。最初の大作「ピアノ協奏曲第1番」の初演、失敗に終わる。
1860年、27歳。「弦楽六重奏曲第1番」で室内楽の作曲が本格的に始まる。
1861年、28歳。作曲活動に専念。「ピアノ四重奏曲第1番」と「同第2番「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ』作曲。


公開初演は1861年11月16日にハンブルクの「音楽の夕べの愉しい集い」第1回において
クララのピアノ、弦楽器はボイーエ、ブロイトラー、レーなどにより行われたそうです。

曲ははオルデンブルク大公の宮廷管理人ラインハルト・フォン・ダルヴィク男爵に
献呈されたそうです。
この曲は出版社の依頼で1870年にブラームスは4手用に編曲したとのことです。

シェーンベルクは1937年にこの作品を編曲したそうです。
曲の構造はそのままでピアノ・パートをオーケストラに置き換えているとのことです。
初演は1938年5月7日、ロサンゼルスにおいて
クレンペラー指揮、ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団で行われたそうです。
このディスクに収録されている演奏がその初演の時の録音とのこと。

録音状態についてはショップ・サイトで
戦前のライヴ録音でノイズの多い劣悪な音質、と記述されていました。
音質に関しては覚悟をして・・・いたものの・・・。
2か所ほど途中で音が消えてしまいそうになったり
線香花火のようなシュッシュッというノイズがあったり
少なからず安心をして鑑賞をするのには・・・・。
ですが、音質、ノイズ云々を忘れさせてしまう演奏に感じられました

何よりも、このピアノ四重奏曲第1番は嘗て聴いたことがあるのですが
特に共鳴することもなく・・・。
オーケストラ版を聴き曲に目覚めたように思っています。
早速、手持ちの原曲を聴き始めるという有様でした。

さて、興味津々で耳を傾けたブラームスのピアノ四重奏曲第1番のオーケストラ版。

暗澹と重々しく始まる第1楽章。
次第に高揚して熱情的な趣に。
印象に残るのはだい1しゅだいの流れるような主題。
力強さと穏やかさを繰り返しつつ静かに終わる第1楽章。
この楽章を聴き風格を感じる交響曲を聴いてる気分のようです。

第2楽章は「間奏曲」と題されているそうですが
元来は「スケルツォ」と名付けられたとのこと。
静かに始まる第2楽章。哀愁を感じさせる第1主題。
音力が強くなり情熱的な雰囲気の第2主題。
トリオでの軽快で明るい旋律。
軽快な明るさのうちにプツンと途切れるかのように終わり・・・「?」の気分に。
楽器たちの愉しげな戯れを感じる楽章でしょうか。

第3楽章は明朗で大らかな旋律での始まり。
格調のある厳かな調べのようにも感じられます。
一転して軽快で行進曲のような雰囲気に。
次第に高揚する行進曲風に。
静かな旋律が戻り流れるような旋律で静かに終わる第3楽章

第4楽章は「ジプシー風のロンド」とブラームス自身の手で記されているそうです。
勇ましく始まる第4楽章。
勇壮、豪快、突き進むような旋律。
シンバル、トライアングルやタンバリン
そしてトランペットも登場し熱狂的な雰囲気が漂っているようです。
束の間、聴き慣れた主題の調べが顔を出すとホッとする気分になります。
音力も大きくなり熱狂的なうちに曲の終わりに。
高揚し、激しく熱狂する楽章でしょうか。


第1楽章が始まったときには交響曲でも聴いている気分でした。
終楽章に至っては・・・ブラームスの姿を見失ってしまいました。
楽章が進むにつれて次第にブラームスの姿が薄くなり
消えてしまうように感じられた編曲版。
ですが、この編曲版には関心を抱いています。
それにしても気迫のある凄まじい演奏。
クレンペラーは録音当時、53歳頃でしょうか。  
クレンペラーに対する認識が変わってしまいそうです。

じっくりとブラームスの作品として耳を傾けることができるのは
原曲の方になりそうです。

                 
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Comment

Re: お早うございます…

rudolfさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

今日の貴ブログの記事を拝読させていただきました。
シェーンベルクの編曲版について参考になりました。ありがとうございます。
私自身、シェーンベルクは苦手な作曲家で昔々、その作品を聴いてもまったく分からず。
以来、自分にはシェーンベルクは理解できない作曲家になっていました。
ですが、こちらの編曲を聴き俄かにシェーンベルクに関心が湧いてきました。
曲はかなり難しい・・・とのことですが、私には「難しい」ということも理解できなくて・・・。

> 原曲を聴いてから、この編曲を聴く、それに シェーンベルクの初期の作品などを聴いて、この曲を聴くと 面白さが倍増しますね…
シェーンベルクのディスクは一枚も持っていない有様です。
もしかしたら、なにかのBoxセットの曲に紛れているかもしれませんので探してみることにします。
rudolfさまがシェーンベルクの「モーゼとアロン」を数回に渡り記事にされていらっしゃったのを拝読して遠い遠い存在の作曲家の距離が少し短くなったようにも・・・。

編曲版に惹かれて本末転倒(?)で原曲を聴いてみました。
ルービンシュタイン盤とブッシュ四重奏団で。
rudolfさまの記事を拝読して求めたブッシュBoxの演奏がお気に入りになっています。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.05/16 20:15分
  • [Edit]

Re: シェーンベルク編は・・・

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

シェーンベルク編曲のこちらの作品はburleskeさまのお気好きな曲なのですね。
そうですね、面白く聴かせてくれる編曲になっているのですね。
打楽器の登場には・・・びっくりしましたが。
それも編曲者の考え、編曲版の愉しさでしょうか。
この編曲を聴いて原曲にも目覚めました。

シェーンベルクの編曲に興味が湧き他の演奏でも聴いてみたくなってきています。
ディスク探しの愉しい旅をしてみますね。

> シェーンベルク編曲では、バッハの前奏曲とフーガBWV552も面白いですよ。
バッハの作品も編曲しているのですね。
こちらの編曲も興味津々になってきました。
本来はシェーンベルクは大の苦手な作曲家だったのですが、興味が湧いてきました。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.05/16 19:49分
  • [Edit]

お早うございます…

luminoさま お早うございます…

ご無沙汰しております <(_ _)>
この記事を読んで、私もCDを出してきました… 原曲を聴いてから、この編曲を聴く、それに シェーンベルクの初期の作品などを聴いて、この曲を聴くと 面白さが倍増しますね…

「ピアノ五重奏曲」の編曲かと思って買ったのですが… 違うので、あまり聴いていなかったのですよ… 曲はかなり難しいように感じました…
(ミ`w´)彡━━┛~~ ' ぷっくぷく~~~
  • posted by rudolf2006
  • URL
  • 2016.05/16 10:37分
  • [Edit]

シェーンベルク編は・・・

シェーンベルク編のブラームスのピアノ四重奏曲第1番は僕の好きな作品で、原曲のピアノ四重奏曲よりもこちらの方が馴染みがあります。
ブラームスとしては打楽器が活躍したりして、派手な印象がありますが、面白く聴けて気に入っています。
ドホナーニ&ウィーン・フィルとラトル&ベルリン・フィルがお気に入りの演奏です。
クレンペラーも聴いてみたいですね。

シェーンベルク編曲では、バッハの前奏曲とフーガBWV552も面白いですよ。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2016.05/15 19:30分
  • [Edit]

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