♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.340 ベートーヴェン:「弦楽四重奏曲第4番」 by ズスケ四重奏団

聴きたい作品は山ほどあるのに。
聴きたいディスクたちも開封されないまま順番待ち(?)をしているのに。
時間的余裕がある時に限ってこの曲を聴きたいと思うディスクが浮かばず
「今日は何を聴いてみようか?」とふと思いあぐねてしまうことがあります。

そのような時、脳裏に浮かぶのはベートーヴェン弦楽四重奏曲
今回は今までじっくり耳を傾けないまま年月が過ぎ去ってしまった第4番です。
いつしか集まってしまった数種のベートーヴェン弦楽四重奏曲全集。
最もお気に気に入りの某弦楽四重奏団の演奏で第4番を聴き始め
現在、ズスケ四重奏団の演奏を聴き停止状態です。
ズスケ四重奏団の演奏が気に入り繰り返し耳を傾けるばかりで
他の四重奏団のディスクに進まない有様です。


                ベートーヴェン弦楽四重奏曲第4番
          ズスケ四重奏団ベートーヴェン弦楽四重奏曲全集より


             340:ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 ズスケ四重奏団
                         (収録曲)
                       ベートーヴェン

               弦楽四重奏曲第4番ハ短調 Op.18-4
               弦楽四重奏曲第5番イ長調 Op.18-5
               弦楽四重奏曲第6番変ロ長調 Op.18-6
               弦楽四重奏曲のためのメヌエット 変イ長調 Hess 33

                      ズスケ四重奏団
           Karl Suske(Vn. 1) ; Klaus Peters(Vn.2)
           Karl-Heinz Dommus(Vla.) ; Matthias Pfaender(Vc.)

                (録音:1977年 ドレスデン 聖ルカ教会)

 
        第1楽章:アレグロ・マ・ノン・タント ハ短調 4/4拍子
        第2楽章:スケルツォ アンダンテ・スケルツォーソ・クアジ・アレグレット
                             ハ長調 3/8拍子
        第3楽章:メヌエット アレグレット ハ短調 3/4拍子
        第4楽章:アレグロ ハ短調 2/2拍子


以前、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲作品18につき綴ったことと重複個所がありますが忘却が特技の自分の復習を兼ねて。
この弦楽四重奏曲第4番はベートーヴェンの弦楽四重奏曲、作品18の6つの曲中では最後に完成されたとする見方が一般的とのことです。
作品18が作曲されたのは1798年から1800年頃にかけ短時日のうちに
一気に書かれたようです。
ベートーヴェンは28歳から30歳頃でしょうか。

作品18の6曲はウィーンに出てきた若いベートーヴェンを最初に援助をした
チェコの貴族、ロブコヴィッツ侯爵に献呈されたとのことです。

完成された6曲の順は 今日作品18の配列の順とは違い
実際には次のような順序になっているそうです。
 第3番 ニ長調
 第1番 ヘ長調
 第2番 ト長調
 第5番 イ長調
 第6番 変ロ長調
 第4番 ハ短調
これらの作曲順については異説もあるそうですが セイヤーをはじめとして
大方の推定になっているとのことです。

作品18の6曲のうちで短調で書かれているのはこの曲一曲のみだそうです。
この第4番はベートーヴェンにとり特別な調性で劇的な作品を形成している
ハ短調で書かれているとのこと。
ベートーヴェンはこの曲の前にも数多くのハ短調の曲を作曲しているそうですが
それらの初期の作品の中にはベートーヴェンがこの調性を使い
成功した悲劇的美しさは充分に現れていないとのことです。
この第4番に至り初めて深い感動的美しさを表現することができたそうです。
また。情緒の深さ迫力において作品18のなかでも特別な境地にあり
最も明瞭に次のベートーヴェンに繋がりを持っている曲であるとのことです。


第1楽章は第1ヴァイオリンが奏する第1主題での始まり。
曲が流れ始めた瞬間から感傷的な雰囲気が漂う第1主題に惹き付けられます。
流れるように奏されるズスケのヴァイオリンにも魅了されます。
続いて現れる第2主題。
第2ヴァイオリンが弾むような切れ味の良さで奏される旋律。
展開部になり再び第1主題を奏する第1ヴァイオリンの流麗な趣。
チェロの調べにも魅力を。
伴奏のように寄り添うが楽器たちの刻む切れ味のよいリズム。
この楽章に生気を注ぎ込んでいるように感じられます。
第1主題の旋律による力強いコーダで迎える楽章の終わり。
生き生きと明朗に楽器たちが織りなす旋律が印象的な楽章でしょうか。
お気に入りの楽章です。

第2ヴァイオリンが奏する旋律で始まる第2楽章。
軽快で明るい主題です。
第2主題も茶目っけを感じさせるように楽器たちが奏する切れ味の良い旋律。
第1ヴァイオリンの愛らしさを感じさせる響きが印象的。
楽器たちが愉しげに、時には悪戯っぽくお喋りをしているような趣も。
軽やかに楽章の終わりに。

メヌエットそのものの優雅な旋律で始まる第3楽章。
特徴的なリズムで躍動感が漂う主題。
トリオになり忙しげに三連音で奏しされる第1ヴァイオリン。
続いて第2ヴァイオリンと他の楽器たちが歌う旋律に
伴奏のように寄り添う第1ヴァイオリン。
相変わらずの忙しげな三連音で生き生きとした趣を添えているようにも。
再び優雅な旋律が戻り明るく生き生きとして閉じられる第3楽章。 

力強い勢いを感じさせるロンド主題で始まる第4楽章。
この主題を奏する第1ヴァイオリンに躍動感、生き生きした活力を感じます。
続く第2主題では趣が変わり柔和な旋律が歌われホッとした気分に。
第3主題が現れ、そして再びロンド主題の登場で躍動感、活気に溢れているようです。
次第に速度が上がり力強くエネルギッシュに奏されつつ
迎えるコーダでは力を漲らせつつ終曲に。


ベートーヴェンの初期の弦楽四重奏曲、作品18には
屈託のない軽快な曲とのイメージを抱いていました。
今回、第4番にじっくりと耳を傾け作品18の中では例外的な曲のように
感じられました。
殊に第4楽章を聴きつつ、その力動的で力強さに圧倒されるものを感じます。

前述をしましたが、今回この曲を自分の一番のお気に入りの某弦楽四重奏団の
演奏で聴き始めてみました。
次に手にしたディスクがこちらもお気に入りのズスケ四重奏団
ズスケ四重奏団の演奏を聴いて最もお気に入りの前者の某四重奏団の演奏が
色褪せたものに感じられてしまいました。

ズスケ四重奏団で聴いた第4番。
各楽器の音色が鮮明に感じられます。
朴訥で素朴な雰囲気が漂うような演奏。
克明に刻まれるリズムは曲想を生き生きと伝えてくれるようです。
ディスク演奏を聴いていると言うよりも
演奏される情景を目の前にしているような錯覚を抱きます。

このディスクの第4番の次に第5番が収録されていましたので
自然に第4番に続いて第5番が耳に入ってきました
作品18の6曲の中では以前から一番のお気に入りだった第5番。
その第3楽章が耳に・・・。
未だ嘗て経験のないほど心に沁み入る演奏です。

ズスケ四重奏団の演奏するベートーヴェンの弦楽四重奏曲の一曲一曲に
時間をかけ、じっくりじっくりと耳を傾けたく思い始めました。

                 
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Comment

Re: こんばんは

rudolfさま、こんばんは。
いつもコメントをありがとうございます。

> ベトベンの弦楽四重奏曲、初期と後期を聞く機会が増えています
> 中期も素晴らしいのですが、聴くのにエネルギーが要りそうな感じがします…
私も最近、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲では初期、後期の作品に耳を傾けることが多くなりました。
昔々、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲では「ラズモフスキー」の3曲を聴き大好きになりました。
現在も変わらず「ラズモフスキー」は大好きなのですが・・・。
年月の経過とともに自分の中で変化するものがあるのでしょうか、ね。

目下、ズスケ四重奏団の演奏が一番のお気に入りになっていますが
最近、ruodlfさまが「ヴェーグ四重奏団の芸術」からベートーヴェンの弦楽四重奏曲の初期の作品をお取り挙げになられていらっしゃった記事を拝読させていただきヴェーグ四重奏団の演奏も聴きたく思っていました。
今週中には届きそうですので、聴くことができるのを楽しみに♪

いつも曲の説明を虎の巻を参考にしつつ、曲の作曲過程や作曲されたいろいろな背景等々、好奇心に駆られてしまいグダグダと綴り・・・時々自問自答をすることもあるのですが。
rudolfさまのお一言のお陰で気持ちが軽くなりました(^。^)
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.06/22 20:17分
  • [Edit]

こんばんは

luminoさま こんばんは

こんな時間にお邪魔しています…爆
ベトベンの弦楽四重奏曲、初期と後期を聞く機会が増えています
中期も素晴らしいのですが、聴くのにエネルギーが要りそうな感じがします…

ズスケの演奏は堅実でありながらも歌のある演奏だと思っています。
またズスケ盤を出して聴いてみようかと思っています。
詳しい解説 感謝です
ミ(`w´彡)
  • posted by rudolf2006
  • URL
  • 2016.06/22 01:38分
  • [Edit]

Re: ベートーヴェンの作品18は・・・

burleskeさま
コメントをいつもありがとうございます。

実は私自身、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲では初期(作品18を含み)のみに限らずお気に入りの作品しか記憶になくて・・・。
第何番、と言われても「?」になってしまうことが多いのです。
>改めて聴いて、この曲だったかと思い出す始末です
私も同様で・・・。

burleskeさまは、今はタカーチ四重奏団の演奏がお気に入りだそうですね。
聴く時々によって同じ四重奏団であっても違う演奏のように感じることがありませんか。
今回、そのような感じを強く受けました。面白いですね。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.06/20 19:53分
  • [Edit]

ベートーヴェンの作品18は・・・

ベートーヴェンの作品18の6曲は、正直言うと未だに何番がどんな曲だったか把握できていません。
改めて聴いて、この曲だったかと思い出す始末です。
第4番も、すぐにはフレーズが思い浮かばなかったのですが、改めて聴いてみて、思い出しました。
素敵な作品なんですけどねぇ。

作品18の6曲、じっくりと腰を据えて耳を傾けたいと思います。
ちなみに、今はタカーチQの演奏が気に入っていますが、他の四重奏団の演奏も聴いてみたいと思います。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2016.06/19 19:31分
  • [Edit]

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特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
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