♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.343 ベートーヴェン;「ピアノ協奏曲第3番」 by アンスネス&マーラー・チェンバー・オーケストラ

過日、ベートーヴェンピアノ協奏曲第5番をシフ;ハイティンク&ドレスデン・シュターツカペレの演奏で取り上げた際に、お寄せいただいたコメントを拝読し
アンスネス&マーラー・チェンバー・オーケストラの演奏でベートーベンの
ピアノ協奏曲を聴きたくなりディスクを求めました。
“The Beethoven Jouney”と題された3枚組。
ベートーヴェンの5曲のピアノ協奏曲と好きな作品の一つ「合唱幻想曲」が
収録されています。
財布に優しい廉価盤も嬉しいところ。

先ず最初に第5番を聴き次にベートーヴェンピアノ協奏曲の中で
お気に入りの第3番を聴いてみました。
今日はこの第3番を。

                ベートーヴェンピアノ協奏曲第3番
                            by
             アンスネス&マーラー・チェンバー・オーケストラ
                ベートーヴェンピアノ協奏曲全集より

             432:ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番(全集より) アンスネス&マーラー・チェンバー・オーケストラ
                         (収録曲)
                       ベートーヴェン
                  ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
                  ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37

                 レイフ・オヴェ・アンスネス(P&指揮)
                 マーラー・チェンバー・オーケストラ

               (録音:2012年5月22,23日 ライヴ
                      プラハ ドヴォルザーク・ホール)


              第1楽章:Allegro con brio ハ短調 2/2拍子
              第2楽章:Largo ホ長調 3/8拍子
              第3楽章:Rondo Allegro ハ短調 2/4拍子


作曲に着手されたのは1797年頃で1800年頃にはほぼ出来上がっていたそうです。
が、その後、多々手を加え1803年4月5日の初演には完成に達していなかったとの
ことです。
リハーサルの時にベートーヴェンが演奏する譜面台にはほとんど空白の五線紙が
置かれ所々にベートーヴェンだけに通用する記号があるだけのものだったとか。
ベートーヴェンは暗譜と即興で演奏したとのこと。
楽譜が1804年に初めて出版されたときには「大協奏曲」と題されたそうです。

初演は1803年4月5日、ウィーンのアン・デア・ウィーン劇場の
ベートーヴェンの作品のみが演奏される演奏会において
ベートーヴェン自身のピアノ独奏により行われたそうです。
演奏会ではベートーヴェンの交響曲やオラトリオほどには好評ではなかったそうです。
原因としてはこの協奏曲が当時の聴衆の協奏曲一般への期待に沿うものではなく
特殊な性格のものだったと推測されているようです。

曲の献呈はプロイセンのフリードリヒ大王の甥でルイ・フェルディナント王子に。

              343:ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番Louis Ferdinand von Preußen
                Louis Ferdinand von Preußen
             (1772年11月18日 - 1806年10月10日)


ルイ・フェルディナントはプロイセンの王族、軍人でありまた優れたピアニスト
作曲家としても才能を認められ数々の優れた器楽曲、室内楽曲を遺したそうです。
ベートーヴェンの作曲の弟子であったルドルフ大公は彼の作品を高く評価していたとのこと。
フリードリヒ2世同様に熱心な音楽家でベートーヴェンの崇拝者だったそうです。
1796年にベートーヴェンはベルリン旅行をした折りにルイ・フェルディナントと
知り合ったとのことです。
1804年にルイ・フェルディナントがウィーンに短期間滞在した時に
2人は更に交友を深めたそうです。
彼のウィーン訪問によりこの曲が献呈されることになったとのこと。
ルイ・フェルディナントはナポレオン戦争で活躍したそうですが
1806年、ザールフェルトの戦いで敗れ戦死をしたとのことです。


第1楽章のカデンツァをベートーヴェンは64小節と145小節の2種類を
残しているそうです。
一般に演奏されるのは64小節のほうで1809年にルドルフ大公のために作曲されたと推測されるようです。
145小節のカデンツァは作曲時期も不明で出版もされなかったとのこと。

暗い翳りを帯びた旋律で始まる第1楽章。
弦楽器で奏し出されるこの第1主題。次第に力強さも。
第2主題が現れて柔和な調べに。
ヴァイオリンとクラリネットが優しく歌っているような趣です。
暗い翳りは消え去り力強く。
呈示部が終わり現れるピアノが奏する第1主題。
アンスネスのピアノはシフトペダルを踏んでいるような
響きを抑えすっきりとした音色で。
オーケストラとピアノの熱を帯びたような応答を経て
第2主題を奏するピアノ。繰り返すオーケストラ。
ピアノの調べには華麗な趣も漂っているようです。
展開部ではオーケストラが勇壮に力強く奏する第1主題。
ふと気が付くとピアノの豊かな響きが耳に入ります。
カデンツァになり低音域での豊かな響き、右手の力強くも軽やかなタッチ。
聴き惚れてしまうカデンツァ。
コーダに入りピアノのアルペッジョに控え気味に相槌を打つようなオーケストラ。
オーケストラとピアノが力強く奏詩閉じられる第1楽章。

一音一音を噛みしめるかのように奏し出されるピアノで始まる第2楽章。
ゆっくりと穏やかな調べは恰もピアノが夢想をしているような。
オーケストラは美しい抒情性に満たされた歌を。ピアノもまた美しい調べを。
心に染み入るよ穏やかな美しさを醸し出すピアノとオーケストラ。
カデンツァでピアノは物想いに耽るかのように。
オーケストラとピアノで静かに奏されつつ閉じる第2楽章。

軽やかに弾むようなピアノで始まる第3楽章。
明朗な主題を奏するピアノ。
加わるオーケストラは力強く活力に溢れているようです。
躍動的で生き生きとしたピアノとオーケストラの応酬。
漲る力を感じます。
情熱的に高揚するオーケストラ。
速度を上げ気迫を込め疾走するように力強く締め括られ終曲に。


この協奏曲をアンスネスのピアノで聴くのも
小編成の室内オーケストラの演奏で聴くのも初めてです。
耳を傾ける前には 室内オーケストラでは物足りなく感じるのでは? と思っていました。
物足りなさを感じたのは曲の初めの頃だけでした。
小編成のオーケストラの利点(?)でしょうか
管楽器の一つ一つが存在感を持ち耳に届いてくるようです。
キリッと引き締まった推進力を感じさせる演奏でしょうか。
楽想が克明に伝わってくるようにも感じられました。
アンスネスのピアノには興味をそそられるものがありました。
響きを極力押さえていたかと思うと豊かな響きに変身。
変幻自在のピア二ズムに耳を奪われてしまいました。

第5番の「皇帝」と同様に、このピアノ協奏曲第3番も
今ままで聴いてきた演奏と異なり新鮮味が感じれます。
以前から好きな第3番でしたが改めて「良い曲」と認識をさせてくれる
演奏に出合うことができたようです。

                   
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Comment

Re: アンスネス、いかがでしたか?

burleskeさま
コメントをありがとうございます。

アンスネス&マーラー・チェンバーオーケストラの演奏をご紹介くださりありがとうございました。
まだ全曲を聴いていないのですが、こちらの全集に出合うことができて本当に良かったです。
シフの演奏が頭にこびり付いていたのですが、ピアノの音色もシフより明るく、力強さもあり気に入っています。

> アンスネスはラフマニノフのピアノ協奏曲も面白いですよ。
ピアノ協奏曲第3番のカデンツァが話題になったようですね。
ラフマニノフのピアノ協奏曲では第2番しか耳に馴染みがないのですが。
全集も発売されているようですね。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.07/11 19:51分
  • [Edit]

アンスネス、いかがでしたか?

アンスネスのベートーヴェン、早速お聴きになられたのですね。
ドイツ系の演奏とはまた違った新鮮な感じが魅力的だと思いますが、いかがでしたでしょうか?
アンスネスはラフマニノフのピアノ協奏曲も面白いですよ。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2016.07/10 17:45分
  • [Edit]

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