♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.344 ベートーヴェン:「ピアノ・ソナタ第9番」(弦楽四重奏版) by 東京クァルテット

ベートーヴェンピアノ・ソナタ第9番をベートーヴェン自身の編曲による
弦楽四重奏版を聴いてみました。
ピアノ・ソナタ第9番・・・旋律がまったく浮かびません。
聴いたことがあるのか、ないのかも記憶に定かでない有様です。
興味津々で耳を傾けた弦楽四重奏編曲版。
即、お気に入りになりました。

        ベートーヴェンピアノ・ソナタ第9番(弦楽四重奏曲編曲版)
         東京クァルテットベートーヴェン弦楽四重奏曲全集より

           (HMV)342ベートーヴェン:弦楽五重奏曲 東京カルテット
                          (収録曲)
               弦楽四重奏曲第1番ヘ長調 Op.18-1
               弦楽四重奏曲第2番ト長調 Op.18-2
               弦楽四重奏曲ヘ長調 Hess.34 
                   (ピアノ・ソナタ第9番ホ長調 Op.14-1の編曲版)

                       東京クァルテット
                    ピーター・ウンジャン(Vn)
                    池田菊衛(Vn)
                    磯村和英(Vla)
                    原田禎夫(Vc)

                 (録音:1992年 プリンストン大学
                           リチャードソン・ホール)

            第1楽章:Allegro ホ長調 4/4拍子
            第2楽章:Allegretto ホ短調 3/4拍子
            第3楽章:Rondo. Allegro commodo ホ長調 2/2拍子


ベートーヴェンピアノ・ソナタ作品14の2曲の正確な作曲時期については
自筆譜の紛失により分かっていないそうですが
1797年から翌年にかけて書かれたと推定されるようです。
 作品14-1 ホ長調 第9番
 作品14-2 ト長調 第10番

当時のベートーヴェンは大型のソナタを作曲する一方
この作品14の2曲のように引き締まった形式感を備える作品を書き
ソナタにいろいろな工夫を試みていたそうです。
因みにほぼ同じ時期に作曲されたのが有名なピアノ・ソナタ第8番「悲愴」
とのことです。

作品14の2曲に関しての評価は
シンドラーは「最も内容の豊かな優れたものであるにも関わらず、あまり一般に認められない曲」とする一方
エルターラインという人物はこの曲に関して駄作と評価をしているとのことです。

ピアノ・ソナタ第9番作品14-1をベートーヴェンが弦楽四重奏ヘ長調 Hess.34 として
編曲をしたのは1801年、或いは翌年だそうです。

作品14の2曲のピアノ・ソナタ 及び 弦楽四重奏編曲ともに
ブラウン伯爵夫人のヨゼフィーネ・フォン・ブラウンに献呈されたそうです。
伯爵夫人の夫、ペーター・フォン・ブラウン男爵は1794年から1806年まで
ウィーンで劇場支配人をしていたとのことです



軽快で明朗、簡潔な第1主題で始まる第1楽章。
口ずさみたくなるような親しみを感じる旋律。
主役のヴァイオリンの弾むような軽快さ。
楽器たちが愉しげに踊るような雰囲気が漂っているようです。
第2主題では幾分穏やかに語り合う楽器たち。
軽やかに明るく4つの楽器たちが呼吸を合わせ活気のうちに閉じられる楽章。

第2楽章は前楽章から一転して速度を落として仄暗さが漂う主題での始まり。
簡潔な主題です。
旋律に漂う美しさは主題の灯のようにも感じられ惹かれます。
静かに閉じられる第2楽章。

流麗な趣のロンド主題で始まる第3楽章。
静かに現れる第2主題。
この楽章で印象に残る主題。
第3主題は忙しげな趣の楽器たちの取りとめのないお喋りでしょうか。
ロンド主題が華々しく奏され迎える終曲。


初めて聴くピアノ・ソナタ第9番の弦楽四重奏編曲版。
作曲年代も近い所為でしょうか、1800年に作曲された初期の弦楽四重奏曲
作品18の6曲の面影を感じます。

原曲のピアノ・ソナタは1回しか聴いていないのですが
編曲の方が気に入り繰り返し聴いていました。
明るく愉しい曲調。
演奏はあくまで精緻。
心に残る第2楽章、そして第3楽章の第2主題。
演奏にもまた殊更耳を奪われます。
美しい「歌」が聴こえるような。
各楽器の精緻さ、緻密さが曲想を際立たせているように思われます。
この9枚組の中で印象に残る作品になりました。

                 
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Comment

Re: こんばんは

rudolfさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。
沖縄・・・訪問をしたこともないのに懐かしさを感じるようになりました。

今日、この作品のruodlfさまの記事を拝読させていただきました。
弦楽四重奏に編曲されたこの作品がとてもお気に入りになりました。
東京クァルテットの Box は、ruodlfさまと芳野さまの記事を拝読させていただき聴いてみたくなり求めたものでした。
この作品に出合うことができて本当に嬉しく思っています。
私の方こそ感謝をしています。

大好きなベートーヴェンなのですがピアノ・ソナタには苦手なものを感じていた長い年月でした。
嘗ての私でしたらピアノ・ソナタ第9番にもあまり関心を抱くことがなかったように思います。
ソナタ第30番を聴き苦手意識が飛び去り、以来、第30番をいろいろな演奏で聴きたくディスクを求める月日になりました。
第30番が契機となりベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲にじっくり耳を傾けてみたいと思う程になりました。
第30番との出合いもrudolfさまの記事、存在のお陰です。
本当に感謝ですm(__)m
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.07/24 19:56分
  • [Edit]

こんばんは

luminoさま こんばんは

お久し振りです
沖縄の写真を見てくださりありがとうございます <(_ _)>

luminoさんの記事に触発されて
この弦楽四重奏曲、ピアノ・ソナタ 
今朝 繰り返し聴いていました
まだまだ聴いていない曲、聴いても覚えていない曲が多いですね

感謝です
ミ(`w´彡)
  • posted by rudolf2006
  • URL
  • 2016.07/24 18:45分
  • [Edit]

Re: ピアノ・ソナタ第9番は・・・

burleskeさま
コメントをありがとうございます。

弦楽四重奏版、本当に良いですよね。
原曲のピアノ・ソナタ第9番を先に聴いた時には・・・あまり・・・だったのですが、編曲を聴きとても気に入りました。
コメントを拝読し改めてピアノ・ソナタ第9番に耳を傾けてみました。
編曲版を聴く前にアラウ(1980年代の録音)を聴き、先程シュナーベルでも聴いてみました。
曲想の素直な伸びやかさを感じるのはアラウの演奏でした。
シュナーベルは堅牢で立派すぎみたいで・・・。

> 他のピアニストの演奏も聴いてみたくなりました
私も同じ気持ちになってきました。
手持ちのディスクを聴いてみますね。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.07/18 19:58分
  • [Edit]

ピアノ・ソナタ第9番は・・・

ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第9番は、原曲の方は僕も印象に残っていなかったのてすが、この弦楽四重奏版は良いですね。僕も気に入りました。
で、改めて原曲のピアノ・ソナタをケンプで聴いてみましたが、こんな魅力的な曲だったんですね。
他のピアニストの演奏も聴いてみたくなりました。
原曲のピアノ・ソナタもなかなか良いですよ。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2016.07/17 19:29分
  • [Edit]

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