♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

Entries

Op345 ベートーヴェン:「ピアノ・ソナタ第1番」 by アシュケナージ

前回、ベートーヴェンピアノ・ソナタ第9番の弦楽四重奏版を聴いたのが
契機となり、改めてピアノ・ソナタ第9番の聴き直しをしたり
自分にとっては珍しくベートーヴェンピアノ・ソナタを聴く日々。
ふと、第1番のソナタはどのような曲?と興味が湧いてきました。

ピアノ・ソナタの第1番は昔々LP時代に聴いたような気もするのですが。
1回位は聴いたのかも・・・これまた記憶が定かでありません。

今日は第1番を。
作品第2には3曲のピアノ・ソナタがあるそうですが
3曲を聴いてみて作品2-2の第2番が気に入っています。

最近、ベートーヴェンピアノ・ソナタ全集では聴く機会が多くなっている
アシュケナージで聴いてみました。

                 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第1番
           アシュケナージベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集より


                 345:ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第1番 ソナタ全集 アシュケナージ
                          (収録曲)
      
                  ピアノ・ソナタ第1番へ短調Op.2-1
                  ピアノ・ソナタ第2番イ長調Op.2-2
                  ピアノ・ソナタ第3番ハ長調Op.2-3

                  ウラジミール・アシュケナージ(P)
                    (録音:1979年 ロンドン)


           第1楽章:Allegro ヘ短調 2/2拍子
           第2楽章:Adagio ヘ長調 3/4拍子
           第3楽章:Menuetto & Trio:Allegretto ヘ短調 3/4拍子
           第4楽章:Prestissimo ヘ短調 2/2拍子


作品2の3曲
第1番、作品2-1 ヘ短調
第2番、作品2-2 イ長調
第3番、作品2-2 ハ長調
が作曲されたのは1793年から1795年にかけてだそうです。
ベートーヴェン、23歳から25歳にかけてでしょうか。
作品2の3曲が書かれる前年、1792年にベートーヴェンはハイドンに弟子入りを
するために11月10日にウィーンに到着したそうです。

3曲の特徴は
第1番は作品2の3つのソナタの中では一番悲劇的な情緒を持つ
第2番、3曲のうちでは最も晴れやかな明るい美しさを持つ
第3番、規模が大きく、ピアノ技巧も華麗な曲
とのことです。

作品2にはすでにベートーヴェンの個性が深く刻印され
当時のピアノ・ソナタの一般様式を踏み越えた音楽になっているとのことです。
作品2の3曲は4つの楽章からなり形式的には定型通りのピアノ・ソナタだそうですが
音楽の中身はそれぞれが性格的であり3曲はまったく異なった趣を持っているとのことです。
これらの曲は音楽が類型的な枠の中で書かれることが普通だった時代の
常識を破っている、と言えるそうです。

ベートーヴェンがウィーンに来て間もない頃、強い関心はピアノ・ソナタに向けたれたそうです。
この時期、ベートーヴェンの生活はピアノと切り離しては考えられなかったとのこと。
1795年にベートーヴェンは初めてピアニストとして公開演奏会に現れ
力量が認められ貴族のサロンから声がかかるようになり
またピアノの生徒も次第に集まり経済的に好転したそうです。
自然な成り行きでこの時期にピアノ曲の創作に力を注いだとのこと。

ベートーヴェンのピアノ・ソナタ32曲の最初に位置する作品2の3曲が書かれたのが
この時期。
1795年から1799年の短い期間に2曲のピアノ協奏曲を書き上げ
ソナタでは作品番号を持つもののうちの12曲が既に作曲されたそうです。

1795年8月にリヒノフスキー侯爵邸の演奏会でイギリスからウィーンに帰った
ハイドンにベートーヴェンは完成した作品2の3曲のピアノ・ソナタを弾き
聴かせたそうです。
献呈はJ.ハイドンに。

出版は1796年、ウィーンのアルタリア社から刊行。
3曲とも自筆譜は紛失したとのこと。


凛とした趣の第1主題が奏され始まる第1楽章。
鋭さを感じさせる記憶に残る旋律。
第2主題に転じて美しさも。
この楽章で活躍し度々登場する第1主題。
キビキビとした趣の中に未来への希望を感じさせるようです。
力強く終わる第1楽章。
脈々と息づく希望に溢れた青春の息吹を感じさせる楽章でしょうか。

次の第2楽章冒頭の第1主題は1785年、ベートーヴェンが15歳の時に
ボンで作曲されたピアノ四重奏曲ハ長調WoO36 の第2楽章からの
転用とのことです。

ゆったりと静かな調べで始まる第2楽章。
夢を見るような美しい旋律に満ちた楽章。
ピアノは呟くかのように。
静かな抒情性を讃える調べで迎える楽章の終わり。
心惹かれる楽章です。

軽やかな雰囲気でピアノはハミングするかのように始まる第3楽章。
トリオでは流麗な調べが。
ピアノの独り言にように終わる第3楽章。

第4楽章は力強く激しさを感じさせる始まり。
忙しげに動き回るような第1主題。
激しさを与えるようなピアノの力強い打鍵がアクセントのようで印象的。
このアクセントが楽章を盛り上げているように感じられます。
第2主題では愛らしげな歌を歌うようなピアノ。
心に残る調べです。
情熱的な高揚感を伴い迎える曲の終わり。 

「初めて聴いた」も同然の第1番。
曲が終わり・・・出る溜め息。
いつものように曲に惹き込まれ曲の終わりと同時に深い一呼吸が出てしまいます。

初期のピアノ・ソナタ、まして第1番ともなれば・・・・云々、と勝手に曲に対して
自分なりのイメージを抱いていました。
良い意味でイメージとは裏腹の曲。
堅牢な趣さえ感じさせられます。
聴き始めた時には自分の感性に訴えるものがないように思えました。
が、数回聴くうちに長い年月、親しんできた曲のように感じてしまうような
魅力のある曲。

今回、アシュケナージのピアノで聴いてみましたが
こうして第1番を聴きアシュケナージのピアノにも惹かれるものがあります。
クッキリとした音の輪郭。生き生きとしたピアニズム。
端正。自然さ。瑞々しさのようなものも感じます。

                  
関連記事

Comment

Re: ベートーヴェンのピアノ・ソナタは・・・

burleskeさま
コメントをありがとうございます。

ベートーヴェンのピアノ・ソナタでも初期の作品や知名度の低い作品はあまり聴く機会もなく、ディスクも少ないですよね。
いざ聴いてみると、良い曲と感じたり・・・最近、ベートーヴェンの「初期」に関心が芽生えてきました。
第1番をブレンデルでお聴きになられたそうですね。
CDになって初めて求めたベートーヴェンのピアノ・ソナタの全集はレコード店の店頭で目に付いたブレンデルでした。
ディスクを求めて20年以上も経ち、やっと最近ブレンデルにも目覚めてきた有様です。
まだブレンデルでは第1番を聴いていないのですが早速聴いてみますね。

アシュケナージではピアノ協奏曲全集をお持ちなのですね。
ピアノ・ソナタが気に入ったのでアシュケナージでピアノ協奏曲も聴いてみたくなりました。
次々と聴いてみたいディスクが増えてしまい求めるのが追い付かなくなっている昨今ですが。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.07/26 19:45分
  • [Edit]

ベートーヴェンのピアノ・ソナタは・・・

ベートーヴェンのピアノ・ソナタも例によって表題のついているものと後期の作品以外はピンとこないのですが、第1番は聴いてみたら聞き覚えのあるメロディーでした。
第9番もそうですが、改めて聴いてみると、表題の付いていないピアノ・ソナタも魅力的ですよね。
改めてベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲にじっくりと耳を傾けたくなりました。

僕は第1番はブレンデルで聴いてみたのですが、なかなか素敵な演奏でしたよ。
アシュケナージのベートーヴェンはメータとのピアノ協奏曲全集ならもっているのですが、ソナタも面白そうですね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2016.07/25 18:33分
  • [Edit]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 現在非公開コメント投稿不可です。

左サイドMenu

プロフィール

lumino

Author:lumino
音楽が日々の活力源になっています。
特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
日々の生活に無くてはならないのが音楽と本です。
また2羽の小桜インコの兄弟は大切な家族です。

最新記事

lumino

右サイドメニュー

♪ こんにちは ♪

カレンダー

08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

ブログ内検索