♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.348 ベートーヴェン:「交響曲第1番」 by シェルヘン&スイス・イタリア語放送管弦楽団

ベートーヴェンの『第1番』を聴くシリーズ」はまとまりのないまま今回で最終回。
チェロ・ソナタ、ピアノ三重奏曲そしてピアノ協奏曲の各曲の「第1番」は
すでに以前、登場していましたので割愛をしました。
残るのは交響曲第1番になりました。

目下、関心を寄せている指揮者シェルヘンベートーヴェンの交響曲を
聴く日々になっています。
シェルヘンはいつもお邪魔をさせていただいているブログを拝読させていただき
初めて知った有様です。
今年はシェルヘンの生誕125年、没後50年になるそうです。

ベートーヴェン交響曲第1番。
シェルヘンスイス・イタリア語放送管弦楽団です。
1965年にスイス、ルガーノで行われたベートーヴェン・ツィクルスのライヴ録音
とのことです。

                 ベートーヴェン:交響曲第1番
                           by
            シェルヘンスイス・イタリア語放送管弦楽団
                 ベートーヴェン~交響曲全集より


          (348)ベートーヴェン 交響曲第1番 シェルヘン&スイス・イタリア語放送管弦楽団
                         (収録曲)
                  
                       ベートーヴェン
                   交響曲第1番 ハ長調 Op.21
                   交響曲第2番 ニ長調 Op..36
                (録音:第1番 1965年1月8日 
                         RTSIオーディトリアム)


        第1楽章:Adagio molto - Allegro con brio ハ長調 2/2拍子
        第2楽章:Andante cantabile con moto ヘ長調 3/8拍子
        第3楽章:mnuetto Allegro molto e vivace ハ長調 3/4拍子
        第4楽章:Adagio - Allegro molto e vivace ハ長調 2/4拍子


作曲されたのは1799年から1800年にかけてだそうです。
ベートーヴェンがウィーンに出てきてから着想され
1799年に本格的に作曲に取り掛かったとのこと。
素材やスケッチはかなり以前の1796年頃のものも用いているとのことです。
この作品と前後して書かれたのが弦楽四重奏曲作品18の6曲やピアノ協奏曲第3番だそうです。

ベートーヴェンはこの交響を中心として先輩作曲家のハイドンやモーツァルトの
影響から抜け出て自分の個性的なものを示すために意欲作として
この作品に取り組んだとのことです。

初演は1800年4月2日にウィーンのブルク劇場において
ベートーヴェン自身の指揮により行われたそうです。

献呈はゴットフリート・ファン・スヴィーテン男爵に。

            348:ベートーヴェン 交響曲第1番 スヴィーテン男爵
                Gottfried Freiherr van Swieten
               (1733年10月29日-1803年3月29日)

スヴィーテン男爵はオーストリアの外交官だったそうです。
宮廷図書館長や書籍検閲委員長などを歴任し、大の音楽愛好家だったとのこと。
バロック音楽を好み、当時のウィーンで活躍するほとんどの音楽家と交友があったそうです。
モーツァルトの理解者の一人であり、モーツァルトは男爵を通じてJ.S.バッハや
ヘンデルを知ったとのことです。
ベートーヴェンも男爵のサロンでは皆の前でバッハのフーガの演奏を引き受けていたそうです。
男爵は自ら作曲をしたり貴族仲間を集め後のウィーン楽友協会の前身となる音楽協会を設立。
また古い音楽の収集などもし、ウィーンの音楽界に大きな貢献を果たしたとのことです。


印象的な序奏で始まる第1楽章。
流れのような旋律の序奏の後に現れる第1主題。
活気と躍動感。溌剌とした主題。
第2主題がオーボエとフルートで。
穏やかな雰囲気が漂っているようです。
展開部での勇壮、雄大さ。劇的な高揚感。
印象的なティンパニの響きが耳に。
ティンパニが轟き渡る中力強く閉じられる楽章。   

第1ヴァイオリンの奏する第1主題で始まる第2楽章。
モーツァルトの交響曲第40番、第2楽章の冒頭に似ているということで
話題になったそうです。
この主題の温もりを感じさせる調べ。
足並み軽く歩むような楽器たち。
第2主題で管楽器と弦楽器の応答、加わるティンパニ。
管楽器対弦楽器の力強い応答は議論でもしているかのように感じられます。

躍動感のある激しさで始まる第3楽章。
切迫したような趣です。
トリオでの主役のホルンが印象的。
抒情的な美しさも感じる調べです。
高揚する躍動感、激情的な趣に凛とした厳格ささえ感じられる楽章。 
メヌエットとは名ばかりで演奏の気迫に息を呑む想いがします。

第4楽章は大きな一撃の序奏での始まり。
躍動するヴァイオリン。
第2主題でのヴァイオリンからは明るさも。
この楽章からは溌剌と迸るエネルギーを感じます。
ヴァイオリンが奏する中ティンパ二の響き。
息をつかせないような推進力。
トランペットが強く奏され躍動と勇壮さのうちに迎える曲の終わり。


ベートーヴェンの交響曲全集を手にしても
全曲を聴き終えるまで日数を要してしまう私です。
が、シェルヘン&スイス・イタリア語放送管弦楽団の全集を手にして
各一曲一曲が耳新しいものと感じられ、演奏に惹き付けられました。
何時になく・・・たぶん初めて短時期で聴き通してしまう全集でした。

交響曲で長年親しんでいるのはベートーヴェンです。
耳に馴染んでいた筈の第1番ですが、新鮮に感じられます。
気迫、息を付かせない推進力に溢れた演奏。
力強く勇壮でありながら美しさも感じさせる演奏。
美しく拡がるように鳴り響くオーケストラ。
コンサート・ホールの空間の限界を忘れてしまうようです。

この全集の演奏を聴いていると 新しさ と 美しさ にハッとすることがあります。
特に印象に残るのは第1番以外にも第3番と第9番です。

他の演奏者で改めて第1番を聴いてみました。
シェルヘンには取り繕ったところのない感情の放出が感じられるようです。
今まで出合った演奏が取り澄ましたものに感じられてしまうくらいに。

各曲から伝わるシェルヘンの情熱(?)。
またスイス・イタリア語放送管弦楽団の壮絶とも感じる演奏には衝撃すら受けます。
42歳のシェルヘンは1933年にナチスが台頭したドイツを去りスイスに移住をしたそうです。
その当時、指揮者を歴任したオーケストラの一つがスイス・イタリア語放送管弦楽団だったとのこと。

シェルヘン&スイス・イタリア語放送管弦楽団のベートーヴェンは
元気いっぱいのやんちゃ坊主、でしょうか。
尽きることのない生命力を感じさせられます。

因みに、1965年、スイスに於けるこのベートーヴェン・ツィクルスの翌年
1966年6月12日にシェルヘンは急逝。74年の生涯を閉じたとのことです。


                 
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Comment

Re: こんにちは

ruodlfさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。
立秋を過ぎても本当にまだまだ暑い日々ですね。

rudolfさまのブログで知ることができた指揮者シェルヘン。
こちらの全集が初めて聴いたシェルヘンの演奏です。
記憶に残る、想いで深い全集になりました。

> シェルヘンの演奏は 他では聴けない音楽をふと教えてくれることがありますね

それが聴いていて時々感じる「新しさ」でしょうか。

一つの作品の演奏を聴く毎にシェルヘンに対する魅力が深まって行きつつある昨今です。
シェルヘンとの出会いの契機となったrudolfさまに感謝しています。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.08/16 19:51分
  • [Edit]

こんにちは

luminoさま こんにちは
お久し振りです
まだまだ暑い日々が続いていますね

シェルヘンの演奏は 他では聴けない音楽をふと教えてくれることがありますね…
あの指揮に合わせていくオケは大変ですよ…爆 あのオケも上手いと思います
紹介 ありがとうございます。

ミ(`w´彡)
  • posted by rudolf2006
  • URL
  • 2016.08/16 13:53分
  • [Edit]

Re: シェルヘンのベートーヴェン

burleskeさま
いつもコメントをありがとうございます。

「ベートーヴェンの『第1番』を聴くシリーズ」・・・何だか、あっけなく終わってしまいました。
ブログに綴った曲を忘れてしまい、遡って調べてみるとすでに登場していた曲が多くて。

シェルヘンのこちらの全集をお持ちとのことですね。
このようなベートーヴェンの演奏に接するのは初めてのことでした。
聴いていて驚きやら、惹き込まれてしまいました。
スタジオ・レコーディングは手持ちのディスクは全集ではなく
第1、5、7、9番 が残念ながらないのですが未聴でしたので
早速聴いてみますね。
シェルヘンの演奏を数多く聴きたく思うた昨今になりました。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.08/15 19:56分
  • [Edit]

シェルヘンのベートーヴェン

ベートーヴェンの第1番シリーズ、交響曲で締めくくりとは、なかなか良いですね。
第1番の第2楽章とモーツァルトの第40番の第2楽章冒頭が似ているというのは気が付きませんでした。
言われてみると確かに似てますね。

このシェルヘンのベートーヴェンの交響曲全集は僕も持っていますが、いわゆる『名演』というのとはちょっと違うようですが、聴いていて惹きつけられるものがありますね。
シェルヘンのベートーヴェンの交響曲全集にはスタジオ・レコーディングもありますが、このルガノのライヴの方が面白いみたいですよ。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2016.08/14 19:48分
  • [Edit]

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