♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.352 シューベルト:歌曲集「冬の旅」より『幻』 by マイスキー&オヴォラ(チェロ版);ディースカウ&ムーア

久し振りにシューベルト歌曲です。
歌曲集「冬の旅」より第19曲目の『』。
シューベルトの三大歌曲集の中であまり聴くことがない「冬の旅」。

』に惹かれる契機となったのはつい先日、マイスキーの演奏を聴いてから
です。
久し振りに寄ったCDショップ店頭で一枚のディスクが目に付きました。
「セレナーデ~シューベルト名曲集」。
マイスキーのチェロ、ダリア・オヴォラのピアノです。
「アルペジョーネ・ソナタ」他に歌曲から14曲が収録されています。
「万霊節の連祷」と「音楽に寄せて」が収録されており
マイスキーのチェロで聴いてみたく求めたディスクです。
このディスクとの出合いのお陰で疎遠だった「冬の旅」が親しみを感じる
歌曲集になりつつあります。

                  セレナーデ~シューベルト名曲集
              ミッシャ・マイスキー(Vla)&ダリア・オヴォラ(P)


                 352セレナーデ~シューベルト名曲集 マイスキー
                         (収録曲)

                 アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D821
                 知りたがる男 D795の6
                 ミニョンの歌 D877の4
                  D911の19
                 辻音楽師 D911の24
                 夜と夢 D827
                 海辺にて D957の12
                 音楽に寄せて D547
                 ます D550
                 セレナーデ D957の4
                 孤独な男 D800
                 水車職人と小川 D795の19
                 野ばら D257
                 万霊節の連祷 D343
                 君こそは憩い D.776

                  ミッシャ・マイスキー(Vla)
                  ダリア・オヴォラ(P)
                    (録音:1996年1月)


マイスキーのチェロで奏される『』は心に染み入ります。
次の収録曲、「冬の旅」の最後の第24曲『辻音楽師』。
この曲も同様で、他の曲も耳を奪われるばかりです。

マイスキーのチェロの調べから微細なニュアンスが伝わってくるようです。
チェロが 本当に歌を歌っているような演奏 に感じます。
人声で歌われているかのようにブレスさえも感じられます。
心の琴線に触れるマイスキーの演奏に飽きることなく毎日、聴き入っています。
こちらのディスクは既に廃盤になっているようで。
店頭で出合うことができて幸いでした。

マイスキーで『』を聴き
歌曲集「冬の旅」(全曲)を聴きたくなりラックで眠り続けていたディスクを
取り出してみました。
1962年録音のディースカウムーアです。

              シューベルト:歌曲集「冬の旅」(全曲)
                   ディースカウムーア


                352:シューベルト:「冬の旅」から「幻」ディースカウ&ムーア

            ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
            ジェラルド・ムーア(P)
                   (録音:1962年 ステレオ)


手持ちのディスクはかなり以前にEMI グランドマスター・シリーズとして
発売されていたものです。
この画像は手持ちのディスクとは違いますが同じ音源のようですので
貼り付けてみました。
ディースカウにとって「冬の旅」の初めてのステレオ録音になるそうです。
このディスクも廃盤になっているようです。

「冬の旅」が作曲されたのは1827年。
シューベルトが亡くなる前年だそうです。
ヴィルヘルム・ミュラーの連作詩「冬の旅」への付曲で全24曲。
「冬の旅」はシューベルトの歌曲集としては「水車小屋の娘」の4年後に
作曲された2番目の歌曲集であり、シューベルト自身が意図した歌曲集では
最後のものになるとのことです。

初演は1828年1月10日。第1曲のみがウィーン楽友協会で歌われたそうです。
全曲の初演は不明とのこと。
作詩のミュラーは作曲された年、1827年9月30日に33歳で夭折。
その翌年にシューベルトはミュラーよりも若くして世を去ったとのことです。

「冬の旅」より第19曲『幻』D.911-19
通作形式 イ長調 6/8拍子 やや速く。

ディースカウで聴く『幻』。
ディースカウ30歳代後半の録音になるそうです。
詩の内容は、現実に絶望をし幻影に惹かれ、孤独はますます深まる
とのことです。
聴く回数を重ねる毎に印象に変化が生じてきました。
1回目に聴いた時にはピアノ伴奏もディースカウの歌声も詩の内容を
忘れさせてしまうような明るさを感じてしまいました。
次に耳を傾けると、曲の開始の踊るような一筋の光を表すピアノは
変わることなく軽やかなステップを踏むかのようなリズム。
一方、ディースカウの声音からは翳りを感じるように。
第1節から4節までは明るい感じの声音で。
第5節から7節からは悲愴な趣を感じさせるように。
第8節から10節では自分の心に語りかけるような憧れのような雰囲気を感じます。
聴く毎に味わいが深まる曲に思われます。

今回は連作歌曲の中の『幻』だけを聴きましたが
改めて「冬の旅」全曲をじっくりと味わいつつ聴き直してみたく思います。
ディースカウは「冬の旅」を得意としていたそうで7回程録音をしているとのこと。
できることなら録音年別に聴いてみたいものです。

      2016 317ライン イラスト

                 Täuschung:「幻」 D.911-19
                     (詩:ミュラー)

            光が一つ 僕の前を親しげに躍って行き、
            僕はそれをあちこちと追いかけ回る。
            僕はすすんでその後を追いかけて、
            それが旅人を惑わすものだと考えつく。
            ああ、僕のような惨めなものは
            こんな鮮やかな誘惑には身を任せてしまうものだ。
            それは氷と夜と恐怖の向こう側に、
            明るく、暖かい家を旅人に見せてくれる
            そしてその中の一つの愛しい魂を―。
            ただ 幻覚だけが僕の得られるものなんだ!
                                          (訳:若林氏)

            (原詩引用)
            Ein Licht tanzt freundlich vor mir her;
            Ich folg' ihm nach die Kreuz und Quer.
            Ich folg' ihm gern und seh's ihm an,
            Das es verlockt den Wandersmann.
            Ach, wer wie ich so elend ist,
            Gibt gern sich hin der bunten List,
            Die hinter Eis und Nacht und Graus
            Ihm weist ein helles, warmes Haus
            Und eine liebe Seele drin -
            Nur Täuschung ist für mich Gewinn!

                  
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