♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.355 モーツァルト:「ヴァイオリン協奏曲第5番」 by オークレール;クーロー&シュトゥットガルト・フィルハーモニーO.

久々振り、数年振りに聴いたモーツァルトヴァイオリン協奏曲第5番。
先日、いつもお邪魔をさせていただいているブログでミシェル・オークレール
というヴァイオリニストを知りました。
オークレールの演奏でモーツァルトヴァイオリン協奏曲第5番を
お取り挙げになられていらっしゃった記事を拝読させていただき
是非、オークレールの演奏で聴きたくなりディスクを求めてみました。
8枚組Boxで私には大助かりな廉価盤。
ヴァイオリン協奏曲では他にブラームス、チャイコフスキー、ブルッフなどが
収録されており喜々として手にしました。

モーツァルトヴァイオリン協奏曲は5曲ともすべてお気に入りです。
第5番は長いこと第3楽章に関心を抱いていた曲です。
興味津々、楽しみにしつつ聴いてみました。

               モーツァルトヴァイオリン協奏曲第5番
                ミシェル・オークレール・ボックスより


             355モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番ミシェル・オークレール・ボックス
                         (収録曲)

            モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番 K.218
                    ヴァイオリン協奏曲第5番 K.219

                 ミシェル・オークレール(Vn)
                 マルセル・クーロー指揮
                 シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団
                       (録音:1961年)

          第1楽章:Allegro aperto イ長調 4/4拍子
          第2楽章:Adagio ホ長調 2/4拍子
          第3楽章:Rondeau Tempo di Minuetto イ長調 3/4拍子


モーツァルトは1773年と1775年にヴァイオリン協奏曲を5曲作曲したそうです。
この第5番はモーツァルトが作曲した最後のヴァイオリン協奏曲で
前作の第4番から約2ヶ月後の1775年12月20日に完成したとのこと。

モーツァルトの協奏曲作品は一定の周期に集中的に作曲されているとのことで
その傾向が著しいのはヴァイオリン協奏曲だそうです。
5曲のヴァイオリン協奏曲のうち4曲は1775年、19歳の時に
作曲されているそうです。
これら4曲は1775年6月から12月にかけて故郷ザルツブルクで作曲されたとのこと。
ザルツブルクはモーツァルトが少年期に多くの長い旅行ののち
青年芸術家としての過渡的歳月をこの故郷で送ることになったそうです。

モーツァルトのヴァイオリン協奏曲についての海老沢敏氏の記述を
引用させていただきます。
 「ザルツブルクで作曲された当時の数多い作品、特にヴァイオリン協奏曲の響きには故郷ザルツブルクの町をはじめとする南ドイツの音楽の反映とともに、かつての実り多い旅の思い出を鮮やかに聴き取ることができる」


全合奏で始まる第1楽章。
第1ヴァイオリンが奏するスタッカートが溌剌としています。
伴奏の第2ヴァイオリンとヴィオラの細やかな刻みも印象的です。
アダージョになり独奏ヴァイオリンが現れ奏される優しく美しい調べ。
オークレールが奏するゆったりとした優しさに惹かれます。
アダージョから再び始めのアレグロ・アぺルトに戻ると
独奏ヴァイオリンは活気を帯び明るく軽やかに。
のびのびと軽快に歌い続ける独奏ヴァイオリン。
カデンツァを経てオーケストラにバトンタッチをされ
生き生きと楽章の終わりに。

穏やかに奏される第1主題で始まる第2楽章。
第1ヴァイオリンの旋律に漂う長閑な雰囲気。
再現部になり独奏ヴァイオリンの登場。
甘美な調べを奏する独奏ヴァイオリン。
丁寧に弾き込まれる一音一音。
弱音が殊更に美しく耳に響きます。
噛みしめるかのように紡ぎ出される調べの端正な趣。
前楽章同様にオークレールのヴァイオリンに耳を奪われ通しです。

ロンドと記されている第3楽章は実際にはメヌエット楽章とのことです。
愛らしく軽やかな弦楽器の旋律で始まる第3楽章。
独奏ヴァオリンの軽やかさに心が弾むようです。
中間部になり一転して速度を上げて躍動的に。
早いパッセージを華々しく奏する独奏ヴァイオリン。
全合奏でトルコ風に。
コル・レーニョで奏する弦楽器群。
このコル・レーニョの部分はトルコの軍隊が行進をする時の
太鼓を表現しているそうですが
モーツァルトはこの曲で弦楽器の弓の裏側、木の部分を使い
弦を叩く奏法のコル・レーニョを取り入れて太鼓を表しているとのことです。
この演奏では勇壮で重厚な趣が漂うコル・レーニョ。
テンポが元に戻り生き生きと奏される主題。
曲は穏やかに終了。


第5番は第3楽章で奏されるコル・レーニョに関心があり
いろいろな演奏で聴いてきた曲です。
耳に焼き付いている旋律ですが、いつ聴いても新鮮さを感じます。
第5番以外の4曲からも同じように、いつ聴いても新鮮。
そして何故か、いつ聴いても 懐かしい のです。

               355モーツァルトPhotograph of young Michèle Auclair
                     Michéle Auclair
               (1924年11月16日- 2005年6月10日)

オークレールを始め指揮のマルセル・クーロー
シュトゥットガルト・フィルハーモニーO.の演奏を耳にするのも初めてです。

オークレールのヴァイオリンの優しい響きに惹かれます。
丁寧に弾き込まれたヴァイオリンの優しい歌のように感じられます。
曲に耳を傾けつつも独奏ヴァイオリンばかりに耳が集中してしまったようです。
オークレールはパリ音楽院卒業後にジャック・ティボーにも学んだそうです。
「女ティボー」と呼ばれたりしたとのこと。
30歳で現役を引退した後は後進の指導をしていたそうです。

この曲で一番の関心を抱いていた第3楽章のコル・レーニョ。
昔、まだカセットテープの時代にFM放送をエア・チェックをしました。
とても印象深いコル・レーニョでした。
コル・レーニョの部分を楽団員が床を靴で踏み鳴らすものでした。
愉しい雰囲気・・・を通り越したような陽気さ。
カセット・テープはすべて処分をしてしまいましたがこの演奏は
記憶に刻み込まれています。
残念ながら演奏者名はすべて記憶になし、ですが。

指揮者のクーロー(1912年-1986年)はミュンシュに指揮法を学んだそうです。
クーローが率いるシュトゥットガルト・フィルハーモニーO. の
ゆったりとした余裕のある響きにも好感を抱きました。

彼らの演奏はじっくりと聴かせてくれる第5番のように感じられました。
ブログがなければ出合うこともなかったディスク。
この演奏を聴きつつブログの存在に感謝を。

                  
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Comment

Re: オークレールは・・・

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

ヴァイオリン協奏曲第5番の第3楽章でburleskeさまが面白いとお感じになられたのはクレーメル&アーノンクールだったそうですね。
クレーメル&アーノンクールはかつて聴いたのですがあまり印象に残っていませんでした。
早速ディスクを出して聴いてみました。
切り込みの良い颯爽とした演奏のように感じられました。
オークレール盤とは対照的かも・・・ですね。
このコル・レーニョにはいろいろな演奏があって興味が尽きません。

オークレールは私にとってはまったく未知のヴァイオリニストでした。
いつか機会に恵まれましたら、お耳を、と願っています。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.10/03 19:46分
  • [Edit]

Re: お早うございます…

rudolfさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

rudolfさまの記事のお陰で未知だった演奏家オークレールに出会うことができました。
心に染み入り演奏を聴くことができディスクを求めて本当に良かったです。
ありがとうございます。

> モツアルトのヴァイオリン協奏曲は スークの演奏が好きだったのですが… 最近はあまり聴いていません
> そういえば モツアルトも…
私も同様なのです。モーツァルトに疎遠になってしまったような昨今です。
ruodlfさまのブログを拝読することがなかったら、今でもモーツァルトのヴァイオリン協奏曲ですら聴く機会がなかったように思います。

このBoxの収録曲で気になっていたチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を聴いてみました。
聴いていて、ジーン とするものがありました。
今まで抱くことがなかった感情が芽生えたような・・・。

> このBOX、バッハのソナタも収録されていて
ウッカリしていました。早速、聴いてみますね(^^♪

これからもじっくりとこちらのBoxに耳を傾けてゆきたいと思います。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.10/03 19:36分
  • [Edit]

オークレールは・・・

オークレールは名前は聞いたことがあるのですが、演奏はまだ聴いたことがありません。
このモーツァルトの演奏、良さそうですね。そのうち(例によっていつになるかわかりませんが・・・)聴いてみたいと思います。

第5番の第3楽章のコル・レーニョはやはり印象に残りますよね。たしか僕が最初に聴いたのはスターン&セルだったと思います。
クレーメル&アーノンクールも面白かったですよ。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2016.10/02 19:58分
  • [Edit]

お早うございます…

luminoさま お早うございます…

お久し振りです
見せていただいているのですが、なかなかコメントができなくて… 
オークレールの廉価盤 入手されましたか…
良い音楽を奏でているかと思います

モツアルトのヴァイオリン協奏曲は スークの演奏が好きだったのですが… 最近はあまり聴いていません
そういえば モツアルトも…爆

このBOX、バッハのソナタも収録されていて
安いですよね…

もう一度 聴いてみます…
ミ(`w´彡)
  • posted by rudolf2006
  • URL
  • 2016.10/02 06:44分
  • [Edit]

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