♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.356 チャイコフキー:「交響曲第2番『小ロシア』」 by プレトニョフ&ロシア・ナショナル管弦楽団

昨今、チャイコフスキー交響曲に関心を抱き聴き始め
プレトニョフ&ロシア・ナショナルO. の演奏で聴きたいと願っていました。
やっと、プレトニョフ&ロシア・ナショナルO. の交響曲全集を手にして
お気に入りの第5番、第6番と聴き進み
今日は新たにお気に入りの仲間入りをした第2番「小ロシア」を。

               チャイコフスキー交響曲第2番「小ロシア
            ミハイル・プレトニョフ&ロシア・ナショナル管弦楽団
                   交響曲全集、管弦楽曲集より


              356チャイコフスキー:交響曲第2番 交響曲全集、管弦楽曲集プレトニョフ&ロシア・ナショナル管弦楽団
                         (収録曲)

                   交響曲第2番ハ短調 Op.17
                   序曲「運命」Op.77
                   大序曲「1812年」Op.49

              (録音:1995年11月 モスクワ音楽院大ホール)


        第1楽章:Andante sostenuto – Allegro vivo ハ短調
        第2楽章:Andantino marziale quasi moderato 変ホ長調4 /4拍子
        第3楽章:Scherzo. Allegro molto vivace 変ホ長調 3/8拍子
        第4楽章:Moderato assai ハ長調


作曲されたのは1872年7月から10月にかけてだそうです。
チャイコフスキーは音楽院の学生時代から夏休みには妹アレクサンドラの
嫁ぎ先であるウクライナのカメンカのダヴィドフの家で過ごしていたそうです。
チャイコフスキーは付近を散策してウクライナ民謡に親しんだとのことです。
この交響曲第2番はその地方の民謡を素材として作曲されたそうです。

小ロシア」というのは現在のウクライナのことだそうです。
第1楽章、第4楽章にウクライナ民謡が用いられていることから
小ロシア」と名付けられたとのこと。

初演は1873年2月7日にモスクワのロシア音楽協会の演奏会で
ニコライ・ルビンシテインの指揮により行われたとのことです。
この初演は大成功だったそうですが曲は未出版だったそうです。
1880年に改訂され現在演奏されるのは改訂された第2版とのことです。

改訂版の初演は1881年2月12日、ペテルブルクに於いて
カール・ツィーケの指揮により行われたそうです。

リムスキー=コルサコフに作曲を師事したロシア国民楽派の作曲家
アレクサンドル・タネーエフ(他、多数の評価)によると改訂された第2版より
初版の方が優れていると評したとのことです。
因みにこのタネーエフはセルゲイ・タネーエフの遠縁になるとのこと。


第1楽章はトゥッティの強音の序奏での始まり。
すぐにホルンの穏やかな悠とした調べに。
この主題の旋律はロシア民謡の「母なるボルガを下りて」だそうです。
暗く重々しい雰囲気が漂う主題。
聴き進むうちに美しさも。
序奏が終わりクラリネットで始まる主部に。
序奏から一転して第1主題を奏するクラリネットは動的。
勇壮で華やかなオーケストラ。
序奏に似通った第2主題が少し顏を出し早々と戻る第1主題。
躍動、リズミカル、力強さ。
これぞチャイコフスキーという感じの盛り上がりには気迫を感じます。
力強い勇壮さ、雄大さ。
序奏の旋律が静かに奏され楽章の終わり。

第2楽章は行進曲形式で書かれているそうです。
1869年にチャイコフスキーが作曲した歌劇「ウンディーナ」の旋律が
素材として用いられているそうです。
ティンパニの弱い連打で始まる第2楽章。
すぐにコミカルに奏されるクラリネット。
劇音楽を連想してしまう旋律です。
主題を奏するクラリネットはリズミカルな趣から勇壮さに変わり。
トリオの主題は歌謡「紡げ、わたしの紡ぎ女よ」の旋律が
転用されているとのことです。
静かに閉じられる楽章。

弦が生き生きと躍動的に奏され始まる第3楽章。
木管の奏するスケルツォ主題は動的で忙しげな趣で緊張感も。
オーケストラの踊るかのような激しい動きには
コミカルな雰囲気も感じます。
各楽器たちが奏する音符は踊るかのようです。
次第に音量が上がり軽快且つ力強く終わる第3楽章。

第4楽章に用いられているウクライナ民謡「「ジュラーぺり」(鶴)の詩は
R・ガムザトフという詩人が書いたものだそうです。
彼はロシア連邦共和国に属する小さな自治共和国でカフカス山脈と
カスピ海に挟まれたダケスタン(山国の意味)の詩人とのことです。

序奏がトゥッティで力強く雄大に奏され始まる第4楽章。
ティンパニの連打と打ち鳴らされるシンバル。
力強く終わる序奏。
第1主題が現れヴァイオリンが奏し始める第1主題。
この主題の素材として用いられたいるのがウクライナ民謡「ジュラーぺり」。
動的で力強い雰囲気。
次第に高揚した後に現れる第2主題。
束の間の第2主題には和みの趣でしょうか。
早々と華やかなかな曲調に転じ弦とシンバルの躍動する応酬。
展開部で現れる第2主題にホッとするのも束の間。
コーダでのトゥッティでの勇壮さ、高揚感、連打されるティンパニ。
ティンパニの最強打で閉じられる曲。


チャイコフキーの交響曲第2番。初めて耳にする曲です。
勇壮、雄大、躍動、息を付かせないような気迫。
聴いていてただただ溜め息ばかりです。
ウクライナ民謡を用いているとのことで
聴く前には穏やかな傾向の曲調かと思いこ込んでいました。
見事に期待は裏切られた(?)ものの、引き込まれています。
チャイコフスキーの交響曲では演奏時間が一番短く約35分とのことですが
この曲を聴きつつ巨大にそびえ立つ構築物を連想してしまいます。
チャイコフスキーの魅力が、てんこ盛りになっているような。

ロシア・ナショナルO. の演奏は嘗てTVで鑑賞をしたような記憶があります。
放映される演奏等、映像には関心がないので滅多に観ることはありません。
が、偶然にTVに映し出されたコンサートの模様。
オーケストラの演奏、生み出される音に耳を奪われました。
曲の途中からでしたが最後まで聴いてしまいました。
演奏が終わり演奏していたオーケストラ名がロシア・ナショナルO. であると
知りました。
以来、気になっていたオーケストラです。

プレトニョフ&ロシア・ナショナルO. で聴く第2番。
自然な流れ、オーケストラも記憶にある響き。
楽器の見通しが良く、鮮明に聴き取ることができ
一曲一曲が期待を裏切らない演奏でした。
プレトニョフの指揮にも「素直」さを感じられるようです。
ベートーヴェンの交響曲全集で衝撃を受けた記憶が強いだけに
このチャイコフスキーの演奏には好感を抱いています。
お気に入りの交響曲全集になりそうです。

                    
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Comment

Re: 第2番は僕もお気に入りです

burleskesさま
コメントをありがとうございます。

チャイコフスキーの第2番はburleskeさまもお気に入りだったのですね。
良いですね、この曲も。
聴き始めると・・・惹き込まれるばかり。
> チャイコフスキーの交響曲は第4,5,6番が有名ですが、第1,2,3番も魅力的で良いですよね。
本当に。同感です。

4年前になってしまいましたがプレトニョフ&ロシア・ナショナルO. の演奏でベートーヴェンの交響曲第4番を聴き、当時burleskeさまがお寄せくださったメントが印象的で心に残っております。
「第九は恐ろしくて未だ聴いていない」とのコメントでしたね。
数年前にプレトニョフ&ロシア・ナショナルO. でベートーヴェンの交響曲全曲が揃い(分売を求めたので)、興味津々で第九を聴いてみました。
初めてburleskeさまの当時のコメントが理解できました。
私自身、第九を聴き・・・以来、プレトニョフ拒否症になってしまったものでした。
今回、チャイコフスキーの交響曲をプレトニョフで聴くまで少々、不安を抱いていました。
幸いに完全に不安は払拭されました。
プレトニョフ&ロシア・ナショナルO は再録音をされているそうですね。
やはり関心を抱いてしまいます。早速、ショップ・サイトへ。(高い!尻込みです)
burleskeさまが最近お聴きになられたキタエンコ&ケルン・ギュルツェニヒが良かったとのことですね。
チャイコフスキーの交響曲はいろいろな演奏で聴きたいと思っていますので、食指が動いてしまいます。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.10/10 19:49分
  • [Edit]

第2番は僕もお気に入りです

チャイコフスキーの交響曲第2番は僕もお気に入りの曲です。
プレトニョフ盤は僕ももっていますが、ロシアの民俗的雰囲気を感じさせながらも泥臭くならなくてよいですね。
プレトニョフのチャイコフスキーの交響曲全集は2010~2013年の再録音盤も良いですよ。
最近聴いたキタエンコ&ケルン・ギュルツェニヒ管盤も良かったです。
チャイコフスキーの交響曲は第4,5,6番が有名ですが、第1,2,3番も魅力的で良いですよね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2016.10/09 19:31分
  • [Edit]

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