♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.358 パガニーニ:「ヴァイオリン協奏曲第2番」 by ドゥバッハ;フォスター&モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団

パガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番第3楽章、ロンド主題で
標題「ラ」・カンパネッラ」(鐘)。
リストの編曲で有名な「パガニーニによる大練習曲第3番」。
有名な曲なのに旋律が思い浮かばず、リストの編曲を聴いて
思い出した次第です。


今日はご本家(?)パガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番を。
一昔程前に求めたパガニーニのヴァイオリン協奏曲全集からです。
第1番ばかりを聴いていたので第2番以降は未だ聴いていなかったような・・・。
演奏はピアノ、アレクサンドル・ドゥバッハ
フォスター&モンテカルロ・フィルハモニーO. 。

               パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番 
          ドゥバッハ~パガニーニ ヴァイオリン協奏曲全集より
 
              
             358パガニーニ ヴァイオリン協奏曲全集ドゥバッハ モンテカルロ・フィル
                         (収録曲)

              パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ短調
                      ヴァイオリン協奏曲第2番 ロ短調 Op.7


                 アレクサンドル・ドゥバッハ(Vn)
                 ローレンス・フォスター指揮
                 モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
                       (録音:1991-94年)


          第1楽章: Allegro maestoso ロ短調 12/8拍子―4/4拍子
          第2楽章: Adagio ニ長調 2/2拍子
          第3楽章: Rondo Andantino - Allegro moderato
                 “La campanella”  ロ短調 6/8拍子


作曲年代は不明だそうですが
1811年頃作曲の第1番の直後に書かれたとも言われているとのことです。
また第1楽章の主題が1816年、ロッシーニの「セヴィリアの理髪師」序曲の
主題から引用との説もあり、その場合1816年以降に書かれたことになるとのこと。
いずれにしても演奏旅行に明け暮れていた30歳代の間に作曲されたそうです。
パガニーニが自分の演奏のレパートリーの一つとして作曲したとのこと。
初演年代についても不明とのことです。

鈴木順子氏の解説には次のように記されていました。
「パガニーニのヴァイオリン作品は彼が演奏するために、彼の特異な技巧を余すところなく見せるために書かれている。
従って彼の協奏曲はソナタ形式、或いはロンド形式を一応とってはいるものの、主題や主題の論理的発展をまったく持たず、即興的なカンティレーナで技巧的な見せ場をつなぎ合わせたものに過ぎない。
管弦楽は前奏と間奏のほかは終始伴奏の役だけを務めている」
私にとってパガニーニは数多くの作曲家の単なる一人ではあるものの
この一文に少々、疑問等を抱いてしまいました。


オーケストラの軽快で明朗な前奏で始まる第1楽章。
現れる独奏ヴァイオリンが奏する旋律の美しさ。
第2主題に相当する旋律にはロッシーニの「セヴィリアの理髪師」序曲の
旋律が引用されているとのこと。
ゆっくりとしたテンポで独奏ヴァイオリンが歌う調べには抒情性を感じます。
オーケストラの軽やかな旋律の間奏を経て独奏ヴァイオリンの独壇場でしょうか。
駆使されるヴァイオリン技巧。
再び現れる美しい調べを奏するヴァイオリン。
オーケストラの演奏を終え楽章が閉じられるものと・・・。
楽章の終わりの方にカデンツァを挿入されることがあるとのことで
この演奏ではカデンツァがあります。
技巧を駆使したカデンツァを想像をしていたのですが、さにあらず。
このカデンツァはドゥバッハ自身の作とのこと。
抒情性が漂う歌うようなカデンツァ。
歌心を込めたドゥバッハのカデンツァには聴き入ってしまいます。
カデンツァを終えオーケストラが生き生きと奏され閉じられる第1楽章。
楽章を終えても旋律の美しい余韻が脳裏に残ります。

木管で奏される長閑な雰囲気で始まる第2楽章。
オーケストラトの木管の対話も穏やかに。
現れる独奏ヴァイオリンは弦のピッツィカートを伴奏に
静かで柔和な調べを歌うかのようで惹かれます。
ヴァイオリンが歌う甘美な調べ。
中間で現れるオーケストラ。
ヴァイオリンが美しい響きを消え入るかのように奏しつつ終わる第2楽章。
美しい旋律で印象的な楽章です。

独奏ヴァイオリンが奏するロンド主題での始まる第3楽章。
主題は例の有名な「ラ・カンパネッラ」。
明るく躍動的。生き生きとした生命感が満ちているようです。
技巧を要するパートになり速い重音奏法等を聴かせる独奏ヴァイオリン。
このパートは極めて演奏が難しいとのこと。
曲芸的な数種の難しい奏法にはひたすら聴き入るのみ。
耳を傾けつつ手に汗を握るような緊張感を抱いてしまいます。
ロンド主題が現れ・・・ホッと一息。
明るく閉じられる曲。


曲を聴き終え、気分が明るくなるようです。落ち込んでいる時の特効薬?
ドゥバッハのヴァイオリンを聴くのはこのディスクが初めてです。
1955年生まれのスイスのヴァイオリニスト、ドゥバッハはミルシテインや
アッカルドに師事をしたそうです。

ヴァイオリンの奏法については無知に等しいのですが
特に第3楽章で駆使される種々の奏法に興味深く耳を傾けていました。
ドゥバッハの演奏は各種のヴァイオリン奏法が明瞭に聴き取ることが
できるようにように感じられます。
また旋律の美しさを歌い上げる演奏にはただただ聴き入ってしまいます。
今までこれほど美しく感じれたことはなかったような・・・。

カプリングの第5番の演奏も歌心を感じさせる美しさに魅了されました。
今回、ドゥバッハの演奏で第2番を聴きパガニーニのヴァイオリン協奏曲に
対する認識が新たになったように思います。

                   
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Comment

Re: パガニーニのヴァイオリン協奏曲は・・・

burleskeさま
コメントをありがとうございます。

「ラ・カンパネッラ」とのタイトルを耳にすると、リストの編曲の方ばかりが思い浮かんでしまいます。
そうなんですよね、リスト編曲の方が耳にする機会が多いですね。

buleskeさまのお気に入りはアッカルドの弾き振りによる演奏だそうですね。
一昔程前に初めて求めたパガニーニのヴァイオリン協奏曲第1,2番がアッカルド(デュトワ&LPO)でした。
そのディスクを聴き全曲を聴きたくなり求めたのが今回のデュバッハの全集でした。

アッカルドの弾き振りの演奏は
> 協奏曲というよりイタリア・オペラのアリアを聴いているような雰囲気を感じさせて面白いですよ。
とのことで興味が湧いてきてしまいました。
取り敢えず手持ちのアッカルド、デュトワの第1,2番を久しく聴いていませんでしたので改めて聴いてみようかと思います。

>改めて聴いてみると第1番以外のヴァイオリン協奏曲も魅力的で面白いですよね
そうですよね。未だに全曲を聴いていないのでこの全集をゆっくり聴いてみたいと思います。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.10/24 20:00分
  • [Edit]

パガニーニのヴァイオリン協奏曲は・・・

パガニーニのヴァイオリン協奏曲は第1番以外は滅多に聴かないですよねぇ。
第2番の第3楽章の「ラ・カンパネッラ」もリストの編曲の方が耳にする機会は多いですよね。
でも、改めて聴いてみると第1番以外のヴァイオリン協奏曲も魅力的で面白いですよね。
僕のお気に入りはアッカルドの弾き振りでオケがOrchestra da Camera Italianaの演奏です。
協奏曲というよりイタリア・オペラのアリアを聴いているような雰囲気を感じさせて面白いですよ。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2016.10/23 19:51分
  • [Edit]

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