♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.361 ブラームス:「弦楽四重奏曲第1番」 by メロス四重奏団 

一つの作品を何ヶ月後、何年後かに改めて聴き直してみて
初めて曲に惹かれることが多くなってきたこの頃です。
ブラームス弦楽四重奏曲もその中の一つ。
ブラームスとシューマンの弦楽四重奏曲を収録したメロス四重奏団
3枚組ディスク。
こちらのディスクを入手してからすでに2年以上が経ってしまったようです。
シューマンの弦楽四重奏曲には好感を抱くことができたのですが
一方のブラームスになると・・・聴いた感じが混沌としてしまいほとんど聴くこともなく
時間が過ぎ去ってしまいました。
お気に入りの作曲家ブラームス、疎遠なシューマンでしたが
弦楽四重奏曲に関しては逆転傾向になっていた年月です。

近頃、拝読するブログ記事やお寄せ抱くコメントを通して
再びブラームスを聴き始めるようになりました。
気になっていた弦楽四重奏曲
先ず、第1番から聴き始めてみました。
嘗て聴いた時の印象に大変化です。

                 ブラームス弦楽四重奏曲第1番  
      メロス四重奏団~ブラームス、シューマン弦楽四重奏曲全集より


            230シューマン弦楽四重奏曲第2番
                        (収録曲)
              
           ブラームス:弦楽四重奏曲第1番 ハ短調 Op.51-1
                   弦楽四重奏曲第2番 イ短調 Op.51-2
                   

                      メロス四重奏団

                 ヴィルヘルム・メルヒャー(1st.Vn)
                 ゲルハルト・フォス(2nd.Vn)
                 ヘルマン・フォス(Vla)
                 ペーター・ブック(Vc)
            (録音:1987年6月 バンベルク ツェントラルザール)


       第1楽章:Allegro ハ短調 3/2拍子
       第2楽章:Romanze: Poco Adagio 変ニ長調 3/4拍子
       第3楽章:Allegretto molto moderato e comodo ヘ短調 4/8拍子
       第4楽章:Allegro ハ短調 2/2拍子


この曲はブラームスが遺した3曲の弦楽四重奏曲のうち最初の作品だそうです。
ブラームスは40歳になるまで弦楽四重奏曲を発表しなかったとのこと。
理由は交響曲第1番を43歳まで書かなかった理由と同じで
ベートーヴェンが遺した同種の作品に対しての畏敬と恐れ
またブラームスの自己批判と強い完璧主義の性格で曲の発表に
慎重だったからだそうです。

同時に発表された最初の2曲の弦楽四重奏曲 第1番と第2番には
最低8年間の歳月を要したとのこと。
1873年7月に修正をしたりしてやっと出版に漕ぎつけたようです。
因み作曲に20年以上の歳月をかけていることで有名な交響曲第1番は
この弦楽四重奏曲の3年後、1876年秋に完成されたそうです。

弦楽四重奏曲をひとたび発表すると3年の間に3曲の作品を出し
それ以後は亡くなるまで弦楽四重奏曲を書くことがなかったそうです。
この弦楽四重奏曲を発表するまでブラームスは弦楽四重奏曲をまったく
書かなかった訳でなかっとのこと。
ブラームスがシューマンに初めて会った時に、これまで書いた曲の出版を
勧められたそうです。
その時、すでにブラームスはハ短調の弦楽四重奏曲を持っていたとのことです。
その作品をシューマンの賛意を得て 作品1 として発表するはずだったところ
自己批評と不満な点の多いことから遂に出版をしなかったそうです。
その曲は永久に失われてしまったとのこと。

幾多の経験を経て1873年夏、ブラームスはバイエルンの山中の
トゥツィングでこの2曲の弦楽四重奏曲が完成したそうです。

公開初演は1873年12月11日にウィーンでヘルメスベルガーの主催する
四重奏団により行われたそうです。
献呈はブラームスの親友の外科医、テオドール・ヴィルロート博士に。
ビルロートは素人離れのしたヴァイオリンとヴィオラの演奏の腕を持っていたそうです。

1873年の10月頃にジムロック社から出版。
翌年にブラームス自身によるピアノ4手用編曲もジムロック社から
出版されたとのことです。


厳格で緊張した旋律を奏する第1ヴァイオリンで始まる第1楽章。
この始まりの第1主題を奏するヴァイオリンのクレッシェンドからは
厳格な緊張感が次第に高まるような感じがします。
ヴィオラに代わり緊張から解放されるような力動的な雰囲気に。
第1ヴァイオリンと他の楽器たちが対位法で奏され
あたかも生き生きとした会話を聞いているよう。
雄弁に語り合う楽器たち。時には賑やかなお喋りに。
チェロは他の楽器たちのお喋りの仕切り役でもあるかのように。
活発に奏される雄弁な楽器たちの調べからは
4つの楽器が奏している以上に多くの楽器が活躍しているように感じます。
スケールの大きな四重奏曲。
活気のある楽器たちの長い会話の後に静かに閉じられる楽章。

穏やかで厳かに奏し出される第2楽章。
この第1主題の崇高で美しさをも感じさせる旋律に聴き入ってしまいます。
憂愁が漂うような第2主題。
主題を奏するヴィオラが印象的。
この楽章で活躍をするヴィオラに耳を惹かれます。
静かにピッツィカートで閉じられる第2楽章。
温かさを感じさせる静けさの楽章として心に刻まれます。

暗鬱な調べで始まる第3楽章。
第1主題を奏するヴァイオリンとヴィオラの旋律には不安定な趣が。
第2主題を奏し始める第1ヴァイオリンも暗い印象。
展開部で気分転換のようなシンコペーションのリズム。
ヴィオラと第1ヴァイオリンとの対話に明るさが感じられるようです。
またこの楽章でしばしば使用されるピッツィカートは
彩りを添えているかのように感じられます。
トリオでの軽快さ、明るさ。優雅な楽器たちの調べを経て
始めの憂愁な趣が戻り終わる第3楽章。

情熱的に奏され始まる第4楽章。
掻き立てるような旋律の後に現れる第2主題。
第2ヴァイオリンとヴィオラが奏する穏やかな旋律に暫しホッとした気分に。
それも束の間。
活発、躍動的に始まる楽器たちの会話は第1楽章の再来のよう。
休む間もない楽器たちの応酬。
第1楽章同様にこの楽章でも4つの楽器だけとは感じられない趣が。
活動的に迎える曲の終わり。


嘗ては惹かれることのなかった曲ですが
今回、耳を傾けて聴き入ってしまいました。
第1楽章と第4楽章からは四重奏曲の楽器編成とは思えないほどの
スケールの大きさを感じます。
この曲では従来、あまり重視されていなかったヴィオラが巧妙に生かされれて
いるとのこと。
第2楽章でのヴィオラの活躍が心に染み入ります。

各楽章で自在に変容するような演奏を聴かせてくれるメロス四重奏団
特に第2楽章ではこの四重奏団の魅力が発揮されているのでしょうか。
メロス四重奏団のこちらの演奏を聴き
ブラームスの弦楽四重奏曲に目覚めたように思います。

                 
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Comment

Re: お早うございます…

rudolfさま、こんばんは。
いつもコメントをありがとうございます。

ブラームスの弦楽四重奏曲にはrudolfさまも馴染みが薄かったのですね。
最近、ブラームスの室内楽をブログでお取り挙げになられることが多くありましたね。
ブログの記事を拝読しつつ、ピアノ三重奏曲第1番等、聴いたお気に入りの作品を想い出していました。
ですが・・・弦楽四重奏曲となると、どうも・・・の状態が続いていました。
やっと、ブラームスの弦楽四重奏曲の世界に一歩踏み出したところです。

> シュベルトとブラームスの作品が入っている、ジュリアードの演奏を聴き直そうかな〜と

ジュリアード弦楽四重奏団のシューベルトとブラームス・・・聴いてみたくなってしまいました。
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集を初めて求めたのがLP時代でジュリアードの演奏でした。
今でもジュリアードの名前を目にすると懐かしく感じてしまいます。
演奏の聴き直し・・・多々、新発見に出合うこともあり楽しみですね(^^♪
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.11/16 20:11分
  • [Edit]

お早うございます…

luminoさま お早うございます…

ブラームスの弦楽四重奏曲
馴染みが薄かったですよ、ピアノ・トリオ、ピアノ五重奏曲などを聴いてきて、ようやく 弦楽四重奏曲まで たどり着いた感じです
CDは色々と思っていたようですが、あまり聴いていなかったような…
シュベルトとブラームスの作品が入っている、ジュリアードの演奏を聴き直そうかな〜と
ミ(`w´彡)
  • posted by rudolf2006
  • URL
  • 2016.11/16 08:47分
  • [Edit]

Re: ブラームスの弦楽四重奏曲は・・・

burleskeさま
コメントをありがとうございます。

> 確かにブラームスの弦楽四重奏曲は馴染みにくいところがありますね。でも聴き進むうちに味わいが増してくるように思えます。

そうなのですね。シューマンの弦楽四重奏曲の方はスンナリと聴くことができたのですが、ブラームスの方はやっと・・・という有様でした。
burleskeさまがおっしゃるように「聴き進む内に味わいが増して」くるものですね。
ブラームスの弦楽四重奏曲にやっと目覚めたようですので、続いて第2番、第3番も聴いてみようと思っています。

メロス四重奏団の演奏はburlskeさまもお気に入りだそうですね。
シューマンの方は旋律の美しさに聴き惚れてしまうものもあり、気に入っています。本当に良いですね。

ブラームスの弦楽四重奏響ではタカーチQ と ブダペストSQ がお気に入りとのことですね。
やはり他の演奏でも聴いてみたくなってしまいます。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.11/15 20:05分
  • [Edit]

ブラームスの弦楽四重奏曲は・・・

確かにブラームスの弦楽四重奏曲は馴染みにくいところがありますね。でも聴き進むうちに味わいが増してくるように思えます。
メロスQのブラームスは僕もお気に入りの演奏です。カップリングのシューマンも良いですよねぇ。
ブラームスの弦楽四重奏曲は他にタカーチQとブダペストSQもお気に入りです。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2016.11/14 20:15分
  • [Edit]

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