♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.362 ブラームス:「弦楽四重奏曲第2番」 by メロス四重奏団

前回、ブラームス弦楽四重奏曲第1番を聴き
やっとブラームス弦楽四重奏曲に目覚めたようです。
これを契機に続いて第2番を聴いてみることにしました。
演奏は前回と同じくメロス四重奏団

                ブラームス弦楽四重奏曲第2番  
      メロス四重奏団ブラームス、シューマン弦楽四重奏曲全集より


             230シューマン弦楽四重奏曲第2番
                        (収録曲)
              
           ブラームス弦楽四重奏曲第1番 ハ短調 Op.51-1
                   弦楽四重奏曲第2番 イ短調 Op.51-2
                   
                      メロス四重奏団
                 ヴィルヘルム・メルヒャー(1st.Vn)
                 ゲルハルト・フォス(2nd.Vn)
                 ヘルマン・フォス(Vla)
                 ペーター・ブック(Vc)
                 (録音:第2番 1986年5月 
                     バンベルク ツェントラルザール)


          第1楽章:Allegro non troppo イ短調 2/2拍子
          第2楽章:Andante moderato イ長調 4/4拍子
          第3楽章:Quasi Menuetto, moderato イ短調 3/4拍子
          第4楽章:Finale. Allegro non assai イ短調 3/4拍子



1869年6月24日に第1番の他にもう1つの弦楽四重奏曲があることを
ブラームスはジムロックに仄めかしているそうです。
もう一つの弦楽四重奏曲・・・それがこの第2番。

1873年にトゥッツィングで夏を過ごしている時に第1番とともに完成し
同時に出版された第2番。
同じ時期に書かれた第1番と第2番でありながら曲の性格は
完全に異なっているとのことです。
尚、この時トゥッツィングにおいて他に書き上げられた作品は
「ハイドンの主題による変奏曲」だそうです。
ブラームスはこの年から大規模なオーケストラ作品を平均して2年に1曲の
ペースで作曲したとのことです。

公開初演は1873年10月18日にベルリンでヨアヒム四重奏団により
行われたそうです。

出版は第1番と同様、1873年10月にジムロック社から。
この第2番もまた第1番同様に翌年、ブラームス自身のピアノ4手用編曲が
ジムロック社から出版されたとのことです。

献呈は第1番と同じく親友のビルロート博士に。
本来は第1番だけを献呈するつもりだったそうですが2曲が同時に
出版されたので2曲ともビルロート博士に献呈されることになったとのことです。

第1楽章ですが。
曲の開始に出る第1楽章の第1主題の最初の4つの音は
AFAE になっているそうです。
AFAE はヨーゼフ・ヨアヒムのモットーである FAE からブラームスが
考えついたものとのことです。
ヨアヒムのモットーの FAE は ”Frei aber einsam” 「自由に、しかし孤独に」 を
音名化した頭文字をとったものだそうです。
ドイツ音名の「 FAE 」はイタリア音名で「ファ・ラ・ミ」になるそうで
このモットーである AFE が第1楽章で幾度となく現れ主題の関連のみならず
曲の重要なモティーフになっているとのことです。


穏やかな旋律の第1主題で始まる第1楽章。
この主題の最初の4つの音が前述した AFAE で始まっているそうです。
ヴァイオリンが奏する主題の内省的な雰囲気。
そして美しく抒情的な趣も。
経過部に入ると高揚し活気も。
現れる第2主題は「憧憬の歌」のようです。
チェロのピッツィカートを伴奏にヴァイオリンが歌う調べは
第1主題との関連を想わせる抒情的な趣が。
印象に残る第2主題。
展開部での第1主題の多様な変容に耳を奪われます。
楽器たちの盛り上がりを経て閉じられる第1楽章。

荘重な趣のヴァイオリンが奏する旋律で始まる第2楽章。
ヴァイオリンの奏する調べは落ち着きを伴い穏やかに。
突如変化し熱情的な雰囲気に。
再び戻る穏やかさ。
穏やかな歩みで進む雰囲気に水を差すかのように現れる第1ヴァイオリン。
雄弁に語る第1ヴァイオリンの主導のもとに奏される各楽器たちの応答も
また雄弁に。
楽章の終わりは始まりと同様に荘重な雰囲気で。
ゆっくり静かに閉じられる楽章。

典雅な趣を感じさせる旋律で始まる第3楽章。
曲調が典雅さから明朗さに。
テンポも上がり活気を帯びる楽器たち。
明朗な応答が愉しげに響くようです。
テンポが元に戻り穏やかに終わる第3楽章。

躍動する活発さで始まる第4楽章。
前楽章の活気さがより一層強まるかのよう。
第1楽章の第1主題に類似した旋律が生き生きと。
親しみを感じます。
活発さから情熱的な雰囲気に。
一時、穏やかになるものの高揚し起伏も大きく。
速度を上げ耳に馴染みのモットーが。
そして再び穏やかに。
音を引き延ばすようにゆったりと奏された後
活気に転じて力強く閉じられる曲。


飛翔するかのような伸びやかさを感じる曲。
お気に入りになりました。

この第2番を今回は先ず手持ちのラサール四重奏団の演奏で聴いていました。
曲の感じが掴めず・・・抽象的な曲としてしか感じることができません。
初めて聴く曲でもあり聴いていて共感をするものもなく・・・困惑。
気に入った曲、演奏でないと文章が浮かばないのです。
過去、ブログに登場したのは気に入った曲、演奏がほとんどでした。
ラサール四重奏団の演奏には残念ながら自分の感性では
付いて行くことができませんでした。

気を取り直して第1番と同じメロス四重奏団の演奏で聴いてみることにしました。
目から鱗の心境です。これが同じ曲?! 同じ第2番?!
清明な演奏。
起伏のある演奏で聴いていて惹き込まれてゆきます。
気障な言い方になりますが
奏される旋律から声、言葉が聞き取れるように感じられます。
穏やかな調べの中に見え隠れする典雅さ、美しさ、抒情性。
時には明るさを感じさせるリズム。
生き生きとしていて親しみを抱く演奏。
メロス四重奏団の演奏に出合うことができ感謝の一言。
第1番以上に好感を抱いた第2番です。

                 
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Comment

Re: ラサールQのブラームスは・・・

burleskeさま
コメントをいつもありがとうございます。

ブラームスの弦楽四重奏曲でラサールの演奏よりメロス四重奏団の方が親しみやすいのですね。
かなり演奏に違いがあるので驚いてしまいました。

>ある程度作品に馴染んでから聴くと納得できるんですけど・・・

各四重奏団による演奏の違い、個性とても言うのでしょうか、そのようなことについてまだまだ分からない状態です。
聴き込んでみてから後日、改めてラサールで聴いてみますね。

ブラームスの弦楽四重奏曲第3番は3曲の中では明るく親しみ易いのでしょうか。
じっくりと耳を傾けて・・・次回はこの第3番の登場になりそうです。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.11/22 19:38分
  • [Edit]

ラサールQのブラームスは・・・

ラサールQのブラームスの四重奏曲は僕も持っていますが、確かに最初はとっつきにくいですよね。ある程度作品に馴染んでから聴くと納得できるんですけど・・・
やはりメロスQの方が親しみやすいですよね。第3番も良いですね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2016.11/21 19:08分
  • [Edit]

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