♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.364 ブラームス:「弦楽五重奏曲第2番」 by ジュリアード弦楽四重奏団

ジュリアード弦楽四重奏団の演奏が気に入り
ブラームスの弦楽四重奏曲に続いて弦楽五重奏曲を聴いてみました。
第1番は嘗て聴き春の雰囲気を感じさせるお気に入りの曲。
第2番は初めて聴く曲です。

              ブラームス弦楽五重奏曲第2番
                ジュリアード弦楽四重奏団
          ブラームス:弦楽四重奏曲、五重奏曲全集 他より

        
      363:ブラームス:弦楽四重奏曲第3番 ジュリアードSQ
                       (収録曲)

             ブラームス弦楽五重奏曲第1番 ヘ長調Op.88
                    弦楽五重奏曲第2番 ト長調Op.111        

                  ジュリアード弦楽四重奏団
                   ロバート・マン(Vn)
                   ジョエル・スミルノフ(Vn)
                   サミュエル・ローズ(Vla)
                   ウォルター・トランプラー(2nd Vla)
                   ジョエル・クロスニック(Vc)
                      (録音:1995年5月)

     
       第1楽章:Allegro non troppo, ma con brioト長調 9/ 8拍子
       第2楽章:Adagio ニ短調 2/4拍子
       第3楽章:Un poco Allegretto ト短調 3/4拍子
       第4楽章:Vivace ma non troppo presto ト長調 2/4拍子


ブラームスは1889年、56歳の春に好きなイタリアに8回目の旅行をし
帰ってからはお気に入りの地、バート・イシュルに落ち着いたそうです。
イシュルにおいてこの弦楽五重奏曲第2番の作曲に着手。
曲は1890年9月末までには完成されていたとのことです。
ブラームスはヴィオラを愛好していたとのことで
第1番同様にこの第2番でもヴィオラ2艇の構成になっているそうです。

因みに1885年にブラームスは交響曲第4番を完成した後に
交響曲第5番の構想を練っていたそうですが実現せずに
その代わりにこの弦楽五重奏曲が書き上げられたとのこと。

この作品は晩年のブラームスが老齢の精力を使い果たして
書き上げたものだそうです。
書き上げてからはブラームスは自分の創作力が尽き果てたと考え
大曲を作曲しないと、決心をしたとのこと。
そしてこれまで書いた作品で未完成のものを完成させたり
完成しているものを改訂したりして創作的努力を必要としない仕事を
したそうです。
また、死の予感をし遺言状までも書いたとのことです。

初演は1890年11月11日にウィーンにおいてローゼ弦楽四重奏団を中心に
行われたそうです。

寄り道をしてブラームスの年表を。メモとして。
この曲の作曲の1889年から。
1889年(56歳):ブラームスはハンブルクの名誉市民になる。
          4月に第7回目のイタリア旅行。夏をバート・イシュルで過ごす。
          弦楽五重奏曲第2番の作曲。
1890年(57歳):春に第8回目のイタリア旅行。夏をバート・イシュルで過ごす。
          弦楽五重奏曲第2番の完成
          秋に遺言書を作成。
1891年(58歳):夏、バート・イシュルに滞在。
          新たに遺言書作成。
          「クラリネット三重奏曲」作品114
          「クラリネット五重奏曲」作品115を作曲
1893年(60歳):ウィーンでの60歳の誕生日を祝う式典を避け最後のイタリア旅行。
          夏、最後のバード・イシュル滞在。 
1896年(63歳)5月20日:クララ・シューマン死去。
          ブラームス、バート・イシュルに戻り肝臓癌発病。
          「4つの厳粛な歌」作品121を完成。
          「オルガンのための11のコラール前奏曲」
1897年(64歳)4月3日朝:ブラームス死去。4月6日にウィーンの中央墓地に埋葬。


ジュリアード弦楽四重奏団で聴く弦楽五重奏曲第2番。

チェロが奏する第1主題で始まる第1楽章。
活発で明朗な趣を感じさせる第1主題
他の楽器たちは音符を短く奏しつつチェロの伴奏を。
主題はチェロからヴァイオリンに。
2つのヴィオラが奏する第2主題の登場。
第1主題の明るい雰囲気はゆったりとした優雅な趣に。
愛らししい旋律を歌うヴァイオリン。
楽章の終わりは活発に奏されつつ。
穏やかな抒情的な旋律が全体に漂いつつも
活き活きとした雰囲気の楽章。

ヴィオラが奏する調べで始まる第2楽章。
沈鬱な雰囲気が漂っているようです。
ヴィオラからヴァイオリンに移り変奏のように。
相変わらず漂う不安気で沈鬱な趣。
調べは次第に弱く静かに。
楽器たちは疲弊したような歩みを奏するかのよう。
そして消え入るような弱音に。
一転して再び元に戻り束の間の高揚感。
沈鬱な旋律を奏するヴァイオリン。
暗く重く奏される主題。
沈鬱に静かに閉じられる第2楽章。

第1ヴァイオリンが奏する旋律で始まる第3楽章。
明るさと悲哀感が混在しているような調べ。
ヴァイオリンとヴィオラの対話が耳を惹きます。
現れる流麗な旋律。
楽章の終わりに近付き現れる冒頭に旋律。
ゆっくりと静かに溜め息をつくかのように閉じられる第3楽章。

駆け巡るような忙しげな主題で始まる第4楽章。
活発な躍動感。明るい旋律。
音を切り込むような鋭角的な旋律が奏され楽章の盛り上がりに。
多々に変容する主題。
テンポを速めて目まぐるしく闊達に迎える曲の終わり。


弦楽五重奏曲第1番に漂う春のような雰囲気。
第2番では春の明るさに情熱的な雰囲気も感じられます。
第2楽章に漂う沈鬱さは曲の中では異種のようにも伝わります。
諦観のような趣でしょうか。
第1番はブラームスが第3回目のイタリア旅行の後の1882年、49歳の時に書かれ
第2番もまたイタリア旅行の後に書かれた曲。
第1番の方が親しみを感じますが、第2番も数回聴いているうちに親しみを感じる曲。
ブラームス最晩年のこの曲にも春の明るい雰囲気を感じます。

ジュリアード弦楽四重奏団でブラームスの室内楽を聴いている日々。
弦楽四重奏響と同様に五重奏曲にも
曲、また演奏に好感を抱いています。
第1楽章での第1ヴァイオリンの抒情的な調べは歌のようで
この曲の中では印象に残ります。
明確、明瞭に語られる 「言葉」のようなものを感じる演奏のように思われます。

                 
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Comment

Re: こんにちは

rudolfさま、こんばんは。
いつも私の方こそありがとうございます。

rudolfさまはシューベルトがお目当てでジュリアードSQのBoxをお求めになられたのですね。
シューベルトがブラームスの室内楽に誘ってくれたのでしょうか。

>ブラームスの室内楽、けっこうクセになりますね

確かにそうですよね。
私もブラームスの室内楽を聴き始めた頃、ブラームスに惹かれてゆく自分が我ながら不思議なくらいでした。
私にとってブラームスは疎遠な作曲家のひとりでしたし、長年ヴァイオリン協奏曲以外はほとんど耳を傾けることがなかったのです。
シューマンに対しても同様でした。
ブラームスの室内楽に目覚め、次にシューマンでした。
ブラームスの曲の明るさが「初夏」だとするとシューマンは優しい明るさの「春」のような気がしたり・・・。
と綴っていましたら久し振りにシューマンを聴いてみたくなってきました。

>不思議ですね、ホントに何が起こるか、自分の関心がどこに向かうか分からないものですね…
どこに吹かれていくのか、分かりません

自分の関心の向かう先も・・・不思議なことばかりですよね。
音楽への関心は不動と信じているのですが、急に音楽への関心を失い・・・だけは起こって欲しくないのですが。
本当に分かりませんね。
それがまた楽しみであるような気もしたり・・・です。(^^♪
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.12/12 19:55分
  • [Edit]

こんにちは

luminoさま こんにちは
いつも拙ブログにコメント ありがとうございます

ブラームスの室内楽、けっこうクセになりますね
どちらかというと シューマンの方が好きな感じもしますが… こんなにブラームスを聴くようになるとは思いもしませんでした… 爆

ジュリアードのBOX、シューベルトを聴きたくて買ったのです、シュベルトばかり聴いていました、ふとしたきっかけで ブラームスを聴きだして、はまってしまっています

不思議ですね、ホントに何が起こるか、自分の関心がどこに向かうか分からないものですね…
どこに吹かれていくのか、分かりません、爆
ミ(`w´彡)
  • posted by rudolf2006
  • URL
  • 2016.12/11 13:46分
  • [Edit]

Re: メロスの五重奏曲は・・・

burleskeさま、こんばんは。

メロス四重奏団はブラームスの弦楽五重奏曲第1番の方は録音されていなかったのですね。
サイト・ショップで探してみましたがburleskeさまがおっしゃるように第1番の録音はないようでした。
てっきり、第1番の演奏が「ダメ」なのかと早トチリをしてしまいすみませんでした。

「第九を聴く会」はこれから開催予定なのですね。
プログラム、企画をお考えになられたりお忙しい時期でしょうね。
愉しい忙しさでしょうか。
「第九を聴く会」に集う皆さま方は、きっと3日後を楽しみにしていらっしゃることでしょうね。
貴ブログでのご報告記事を楽しみにしております。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.12/07 19:51分
  • [Edit]

メロスの五重奏曲は・・・

すいません、またお邪魔します。
メロスのブラームスの五重奏曲なんですが、第2番とクラリネット五重奏曲とのカップリングのディスクなので、第1番は収録されていないのです。
第1番がダメというわけではなくて、演奏を聴いていないのです。たぶん第1番は録音していないんじゃないかと思います。

それから、『第九を聴く会』は今週末から開催の予定です。またブログで報告させていただくと思いますので、お待ちください。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2016.12/06 20:40分
  • [Edit]

Re: ブラームスの室内楽も・・・

burleskeさま
いつもコメントをありがとうございます。

> ブラームスの室内楽も、聴きだすとクセになりますね。
そうなのですよね~。一時期、ブラームスの室内楽ばかりを聴いていて・・・しばらく疎遠になっていましたが、またブラームスばかりになってきたこの頃です。

弦楽五重奏曲のディスクもあまり手持ちがなくて・・・探してみました。
burleskeさまがお気に入りの演奏の一つに挙げられていらっしゃるアマデウス四重奏団が見つかりました。
早速、聴いてみたく思います。
メロス四重奏団の第2番は良い(第1番はダメ?)とのことですね。
メロス四重奏団では弦楽五重奏曲は持っていないので、是非ともいつか聴いてみたいです。

早いもので、もう12月になってしまいましたね。
「第九を聴く会」はすでに開催されている頃でしょうか。
今年は誰の演奏?と毎年楽しみにしています。
集いのご成功を祈っています。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.12/06 19:57分
  • [Edit]

ブラームスの室内楽も・・・

ジュリアードのブラームスの弦楽五重奏曲、良いですよねぇ。
弦楽五重奏曲は他に、タカーチ、アマデウス、ブダペストもお気に入りです。第2番だけならメロスも良いですよ。
ブラームスの室内楽も、聴きだすとクセになりますね。

  • posted by burleske
  • URL
  • 2016.12/05 19:33分
  • [Edit]

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特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
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