♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.366 シューマン:「弦楽四重奏曲第3番」 by メロス四重奏団

ふとした時に、ふと聴きたくなる曲。
その時々によって聴きたくなる曲は違いますが
今回はシューマン弦楽四重奏曲を、ふと聴いてみたくなりました。
初めてシューマン弦楽四重奏曲に耳を傾けたのは2年前になるかと思います。
その当時のお気に入り順は第2番、1番、3番 だったようです。
今回、じっくりと耳を傾け第3番がお気に入りの筆頭になりました。
演奏はいつものメロス四重奏団で聴いてみました。

弦楽四重奏曲シューマン、ブラームスともに3曲遺し
ともにベートーヴェンの弦楽四重奏曲からの影響を受けたそうで。
ブラームスの弦楽四重奏曲では第3番がお気に入りでした。
今回、シューマンの第3番を聴きシューマン弦楽四重奏曲もまた第3番が
お気に入りになりました。
私にとっては何故か符合するブラームスとシューマン

                 シューマン:弦楽四重奏曲第3番  
      メロス四重奏団~ブラームス、シューマン弦楽四重奏曲全集より


            230シューマン弦楽四重奏曲第2番
                        (収録曲)
              
           シューマン:弦楽四重奏曲第3番イ長調 Op.41-3
           ブラームス: 弦楽四重奏曲第3番 変ロ長調 Op.67
                   
                      メロス四重奏団
                 ヴィルヘルム・メルヒャー(1st.Vn)
                 ゲルハルト・フォス(2nd.Vn)
                 ヘルマン・フォス(Vla)
                 ペーター・ブック(Vc)
                 (録音:第2番 1986年5月 
                     バンベルク ツェントラルザール)

  第1楽章:Andante espressivo - Allegro molt modeerato イ長調 4/4拍子
  第2楽章:Assai agitato - un poko adagio - Tempo risoluto
                                  嬰へ短調 3/8拍子
  第3楽章:Adagio molt ニ長調 4/4拍子
  第4楽章:Allegro molt vivace イ長調 2 /2拍子


シューマンが遺した3曲の弦楽四重奏曲 作品41。
これらの3曲は1842年6月から7月にかけ相次いで短時日のうちに
書き上げられたそうです。
3曲は各々の特徴を持ちながらもベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲からの
影響を受けているとのこと。
この第3番は3曲の中で最もしばしば演奏される曲だそうです。
そのわりには発売されているディスクが少ないみたいで・・・。

シューマンの日記には弦楽四重奏曲の作曲経過について
1842年6月から7月にかけ記述されているそうです。
門馬直美氏が四重奏曲についてのシューマンの日記を整理されて
いましたので簡略し一部分を引用させていただきます。

1842年:シューマン32歳(1810年6月8日生)
6月2日   四重奏曲を試み始める。
6月4日   イ短調(第1番)に着手。
6月11日  第2の四重奏曲に着手。
6月24日  第1の四重奏曲完成。
7月5日   第2の四重奏曲を書き上げる。
7月8日   第3の四重奏曲に着手。
7月22日  第3の四重奏曲完成―歓喜。

楽譜が出版されるまでの間にシューマンは更に多々、修正を施したそうです。

非公開の初演は同年9月8日、3曲はシューマン宅で行われたそうです。
第3番の公開初演は1848年1月18日に、第1・2番(公開初演1843年1月8日
ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサート・マスター、フェルディナント・ダヴィッドを
中心とする四重奏曲によって)と同様にゲヴァントハウスに於いて
行われたとのことです。


ゆっくりとした序奏で始まる第1楽章。
短い序奏ながら印象に残ります。
各楽器たちは溜め息をついているようにも感じられるようです。
主部に入り第1ヴァイオリンが奏する第1主題。
流麗な明るさを感じさせる旋律。
主題に続く新たな旋律は伸びやかに流れる歌のように。
第2主題ではチェロの歌が。
終始、華麗な歌を聴いているような楽章でしょうか。

第2楽章は変奏曲になっているそうです。
主題は動的な趣で第1ヴァイオリンに始まりヴィオラに。
第1変奏は主題よりも一層動的な雰囲気。
第2変奏は第1変奏とはっきり区別できなかったのですが
力強さが加わったような動的な趣に。
第3変奏になり速度を落とし、ゆっくりと静かに奏される主題。
穏やかな旋律に哀感が漂うようで美しい調べ。
第4変奏で一転して活発、躍動的に。
各楽器の存在が拡大されるかのように飛翔をするような雰囲気。
高揚感と生命力を感じます。
コーダになり再び穏やかに。
音を引き延ばし静かに名残惜しそうに閉じられる第2楽章。

第1ヴァイオリンが奏する第1主題で始まる第3楽章。
平穏な趣を感じさせる第1主題。
ゆったりと語り合う他の楽器たち。
第2主題になり第2ヴァイオリンの刻むリズムにのって
対話をする第1ヴァイオリンとヴィオラ。
旋律は流れのように進み第1ヴァイオリンが歌い続ける間
悠然とした調べを聴かせる他の楽器たち。
しばしば現れる第2ヴァイオリンの付点リズムが印象に残ります。
終わりの方で豊かに響くチェロのピッツィカートと
対照的な第1ヴァイオリンの歌も印象的。
落ち着いた趣で閉じられる第3楽章。
第2楽章同様に歌を感じる楽章。

明朗で躍動的な旋律で始まる第4楽章。
始まりのロンド主題の弾力のある明るさ、溌剌さ、活気。
口ずさみたくなる親しみ易さ。
一度耳にすると記憶に刻み込まれるようです。
続く第1、第2副主題の合間を縫い顔を出すロンド主題。
喜々とした明るさ、溌剌さ、活発さに満ちたロンド主題。
ロンド主題とともに心に刻まれるのが第2副主題。
明るい旋律を耳にステップを踏みたくなるような愉しさ、親しみ
そして愛らしさを感じます。
ロンド主題以上に心に刻まれる第2副主題の調べ。
活発に勇壮ささえ感じさせつつ力強く迎える曲の終わり。


この曲にもっと早く出会いたかった・・・と感じる曲の一つになりました。
特に第4楽章のロンド主題と第2副主題は心に刻み込まれます。
シューマンの作品の中でこのような明朗な旋律をもった曲は
他にあるのか思い付かないのですが。
とても気に入った曲になりました。

作曲された前々年、1840年9月12日にシューマンはクララと結婚。
そして翌1841年9月にはメンデルスゾーンが名付け親となった長女の
マリエの誕生等が思い浮かびます。
この曲に漂う明るさと温かさ。
シューマンの幸せな日々がこの曲にも反映されいるように思ってしまいます。

メロス四重奏団の演奏もも活き活きとして明るく
持ち前の歌を感じさせる演奏に切れ味の良さが加わり
耳を傾けていて爽快さを感じるようです。

聴き終えても第4楽章のロンド主題と第2副主題は
脳裏に焼き付き歌い続けているようです。
   
                 
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Comment

Re: メリークリスマス♬

rudolfさま、こんばんは。
メリー・クリスマス♪ ですね。
いつもコメントをありがとうございます。

シューマンの弦楽四重奏曲、良いですね。
特に第3番はすっかりお気に入りになりました。

ジュリアードSQ でお聴きになられたのですね。
とても気に入ってしまいシューマンの弦楽四重奏曲をショップ・サイトで探していました。
ジュリアードSQ は「取り寄せ」の表示で・・・。
是非、聴きたいと思っています。

シューマンの作品で一番最初にこの曲を聴いていたら、即、シューマン・ファンになっていたかも・・・と思ってしまいました。
本当に出合い、出会いも、不思議なものですね。

今日はクリスマス・イヴなのですね。
これからクリスマス・ツリーを出す予定です。
家族のコザクラインコが楽しんでくれるかな、と毎年いろいろなオーナメントをツリーに付けてみるのですが、毎年無視をされていますが。
rudolfさまも佳い週末をお過ごしくださいね(^^♪
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.12/24 20:19分
  • [Edit]

メリークリスマス♬

luminoさま お早うございます…
メリークリスマス♬

このブログを見てから、シューマンの弦楽4重奏曲を聴いてみようと思いました
持っていて すぐにでてくるジュリアードの演奏を聴きました
ふと思ったのですが、この曲、演奏も聴いていたと思うのですよ、でも まったく記憶に残っていないのですよ 
不思議ですね… 出会いは…
どうして あまり聴いていなかったのか??
不思議です… 
来年はどんな出会いがあるのでしょうか??
豊かな週末を〜
ミ(`w´彡)
  • posted by rudolf2006
  • URL
  • 2016.12/24 09:46分
  • [Edit]

Re: メロスのシューマン、良いですね

burleskeさま
いつもコメントをありがとうございます。

シューマンの弦楽四重奏曲第3番がこれほど良い曲だとは思っていなかったので聴いてみて、喜びと幸せの境地です。
メロスQ、本当に良いですね。
本当にいろいろな四重奏団の演奏で聴いてみたいですよね。
そしてメロスQの演奏も、もっともっと聴いてみたいと望みつつです。

> シューマンの室内楽では他にピアノ五重奏曲の第1楽章も印象に残ると思うのですが、どうでしょうか?
この第3番同様にシューマンのピアノ五重奏曲の第1楽章は曲が鳴り始めた途端に虜になってしまったものでした。
過去のブログ記事を調べてみたところ、このピアノ五重奏曲に出合うことができたのはブラームスのヴァイオリン協奏曲(2013年12月)の際にburleskeさまがお寄せ下さいましたコメントのお陰だったのですね。
もう3年が経ったのですね。
burleskeさまのお勧めで聴いてみてとても気に入った曲でした。
burleskeさまのお陰で出合うことができた素晴らしい曲。
ブログがなければ出合うことがなかった曲。
改めて、いつもありがとうございます。

それから、パールマンDG&DECCAの録音全集、無事に届きました。
コメントを拝読して思い切って求めて良かったです。ありがとうございました。
毎日、聴いています(^^♪
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.12/20 20:10分
  • [Edit]

メロスのシューマン、良いですね

メロスQのシューマン、良いですよねぇ。
聴き惚れてしまいますよね。
第3番の第4楽章のロンド主題は確かに耳に残りますよね。
シューマンの室内楽では他にピアノ五重奏曲の第1楽章も印象に残ると思うのですが、どうでしょうか?

実はシューマンの弦楽四重奏曲は、メロスQの他はライプツィヒQの全集とタカーチQの第3くらいしかディスクを持っていません。ブラームスの弦楽四重奏曲ならけっこう持っているのですけど・・・
シューマンの弦楽四重奏曲も、もっと色々な演奏で聴いてみたいですね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2016.12/19 17:38分
  • [Edit]

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