♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.380 ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番「ドゥムキー」 by ボザール・トリオ

3月も末日。年度替わりの時期。
例年は 他人事 でしたが今年は、そうも行かなくなりました。
4月からの新年度を目前に気忙しさだけが先立っています。

しばしば耳にする曲名、ドヴォルザークピアノ三重奏曲第4番「ドゥムキー」。
お気に入りの Box から今回もボザール・トリオの演奏です。
この曲は1969年と1985年の2種の録音が収録されているようですが
1969年の録音の方を聴いてみました。

            ドヴォルザークピアノ三重奏曲第4番「ドゥムキー
              ボザール・トリオ~フリップス録音全集より


               380:ドヴォルザークピアノ三重奏曲 ボザール・トリオ
                         (収録曲)

         ドヴォルザークピアノ三重奏曲第3番 へ短調 Op.65
                   ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調 「ドゥムキー」 Op.90

                      ボザール・トリオ
                   メヘナム・プレスラー(P)
                   イシドア・コーエン(Vn)
                   バーナード・グリーンハウス(Vc)
                       (録音:1969年)

    第1楽章:Lento maestoso - Allegro quasi doppio movimento-
           Lento maestoso - Allegro ホ短調 6/8拍子
    第2楽章:.Poco adagio - Vivace non troppo - Poco adagio - Vivace
           嬰ハ短調 4/8拍子
    第3楽章:Andante - Vivace non troppo - Andante - Allegretto
          イ長調 4/4拍子
    第4楽章:Andante moderato,quasi tempo di marcia -
          Allegretto scherzando - Meno mosso - Allegro - Moderato
          ニ短調 2/4拍子
    第5楽章:Allegro 変ホ長調 6/8拍子
    第6楽章:.Lento maestoso - Vivace - Lento - Vivace ハ短調 4/8拍子
              (ブックレット記載の速度記号を参照)

作曲に着手したのは1890年11月。翌1891年2月12日に完成したそうです。
ドヴォルザークピアノ三重奏曲を6曲書いたそうですが
そのうち2曲は失われたとのことです。
この第4番「ドゥムキー」はピアノ三重奏曲として作曲された6曲目の
最終作になるそうです。

ドヴォルザークの最盛期は1892年にアメリアに渡る直前の4、5年間で
40歳代半ばから50歳頃にかけてだったそうですのでこの曲は
ドヴォルザークの最盛期の作品ということに。

ドヴォルザークが作曲し完成された形で現存する多楽章の室内楽は
32曲あるそうです。
それらの作品の中で最もユニークな傑作とのこと。

曲名の「ドゥムキー:dumky」は本来ウクライナのバンドゥラやゴブザなどの
民族楽器の伴奏を持ったバラード風の民謡形式『ドゥムカ:dumuka』の
複数形だそうです。
“dumuka”はチェコ語で「回想」「瞑想」を意味するとのことです。
ドヴォルザークはこの民謡形式に厳密に従ったドゥムカを書いたことは
なかったとのことです。

初演は1891年4月11日にプラハの市民クラブ会館における記念の夕べで
ヴァイオリン、フェルディナント・ラフナー、チェロがハヌシュ・ヴィハン
ピアノがドヴォルザーク自身の演奏で行われたそうです。
彼らはプラハ音楽院の教授仲間とのこと。


第1楽章は対照的な2つの部分が交互に現れる2部形式とのことです。
ピアノとヴァイオリンで華やかに始まる第1楽章。
主題は「悩みと憧れ」とのこと。
ヴァイオリンは翳りを感じさせる雰囲気の調べ。
ピアノが加わり相変わらず憂愁の調べを歌うヴァイオリン。
一転して始めの明るい雰囲気が再び。
明るく軽快に奏されるピアノと弦楽器。
弾むような明るいリズムで奏されるピアノとヴァイオリン。
チェロもヴァオリンに呼応をして。
力強くなり主奏をするチェロ。
ピアノの美しい弱音にのりヴァイオリンが奏する歌。
呼吸を合わせるヴァイオリン、ピアノ、チェロが明朗に。
3つの楽器で明るくリズミカルに閉じられる第1楽章。
この楽章の明るさには一緒に口ずさみたくなる親しみを感じます。

第1楽章同様に対照的な部分が交互に現れる2部形式とのこと。
ピアノがゆっくりと奏され始まる第2楽章。
加わるチェロ。チェロの調べは「ドゥムカ」そのものの雰囲気に感じられます。
哀愁の趣も漂っているように。
ヴァイオリンはそっと寄り添っているよう。
主奏はピアノに移り右手が郷愁を感じさせるような懐かしさを感じさせる調べ
左手は静かな伴奏を。
チェロが現れ主奏を。ピアノとヴァイオリンが寄り添うように伴奏を。
チェロの調べも郷愁、哀愁のような趣。ピアノもまた。
一転してヴァイオリンが明るく奏されピアノも弾むようなリズムを。
チェロも加わり舞踏風に奏される3つの楽器たち。
速度、音量を上げ陽気で情熱的な雰囲気に。
主奏のヴァイオリンの明るく速いリズム。
ピアノは素早い動き。チェロはピツィカートで。
ピアノだけの主奏からチェロのゆっくりとした主奏に。
3つの楽器たちはそれぞれも想いを囁くかのよう。
瞑想的な雰囲気。
ヴァイオリンが奏する歌が印象的。
ピアノはアルペッジョのように、チェロは同一音を奏し。
主奏がピアノに替わり続く瞑想的な雰囲気。
終わりは陽気に。

ピアノの抒情的な旋律で始まる第3楽章。
すぐにヴァイオリン、チェロも加わり
静かにゆっくりとピアノが独り言のように。
チェロ、ピアノ、そしてヴァイオリンと続き
再びピアノの主奏で瞑想的な調べを。
ヴァイオリンが歌い、チェロも歌い、2つの楽器に寄り添うピアノ。
瞑想的な雰囲気から活発な雰囲気に。
曲の終わり頃から再び抒情的な雰囲気を醸し出すヴァイオリンとチェロ。
次第に音域を低くし重厚な雰囲気
静かに終わる第3楽章。

ピアノで始まる第4楽章。
ヴァイオリンとチェロが奏する郷愁の感じられる主題。
ヴァイオリンとチェロを伴奏として躍動的に奏されるピアノ。
ヴァイオリンの主奏を経て主奏はチェロに。
ピアノとヴァイオリンが切れの良いリズムを。
まるで歩みを感じさせるようなリズム。
一瞬舞踏風の華やかさ。激しさも。
再び郷愁を感じさせる主題に。
チェロの調べが心に響きます。
ゆっくりと閉じられる第4楽章。

明朗に始まる第5楽章。
チェロの主導でヴァイオリン。ピアノはアルペッジョで。
溌剌と、活き活きと奏される3つの楽器たち。
一時、静かに奏されるヴァイオリンとピアノ。
再び軽快な明るさに。
陽気に力強く閉じられる第5楽章。

第1、第2楽章と同様に対照的な2つの部分が交互に現れる2部形式とのこと。
3つの楽器の深刻そうな雰囲気で始まる第6楽章。
次にピアノが力強く刻むリズム。
この繰り返しのあとに現れるヴァイオリンが奏する悲哀を感じさせるような調べ。
郷愁や抒情性、活気さが混合しているよいうな楽章でしょうか。
明るく力強いピアノの打鍵で閉じらる曲。


「明」と「暗」で構成されているような
はたまた気分がコロコロと変わるようなドヴォルザーク流のドゥムカでしょうか。
聴き終えて「ドゥムキー」の「回想」「瞑想」の雰囲気よりも
「明」の部分が記憶に残り愉しい曲として感じられるようです。
ピアノ、ヴァイオリン、チェロがそれぞれ主役のように活躍をし
3人の息の合った演奏。
曲想からも活き活きとした印象を強く受けるとともに
プレスラーのピアノの溌剌さ、表情の豊かさに
この曲でも耳を奪われてしまいます。

                  
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Comment

Re: 「ドゥムキー」は・・・

burleskeさま
コメントをありがとうございます。

> ドヴォルザークの「ドゥムキー」は6楽章制だったり、一つの楽章に対照的な部分があったりと、一般的なピアノ・トリオとは違うので、最初聴いたときにはかなり戸惑ってしまいました。

burleskeさまでさえ、この曲の6楽章構他には初めて聴いた時には戸惑いを感じられたのですね。
昔、聴いたことがあったと思うのですが長い間この曲に馴染むことができませんでした。
今回、思い出して久々振りにじっくりと耳を傾けて・・・やっと、やっと・・・でした。
「伝統的」な形式等の曲が恋しくなってきましたが。

スーク・トリオの演奏がお気に入りなのですね。
スークもお気に入りのヴァイオリニストなのですが、それにも拘らず手持ちのディスクが少なくて。
スーク・トリオの演奏も私なりの「聴いてみたい演奏リスト」に入れておきますね。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2017.03/27 20:03分
  • [Edit]

「ドゥムキー」は・・・

ドヴォルザークの「ドゥムキー」は6楽章制だったり、一つの楽章に対照的な部分があったりと、一般的なピアノ・トリオとは違うので、最初聴いたときにはかなり戸惑ってしまいました。
でも、馴染むと魅力的で素敵な作品ですよね。
ボザール・トリオの演奏も素敵ですが、僕のお気に入りのスーク・トリオも良いですよ。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2017.03/26 16:52分
  • [Edit]

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特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
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