♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.381 ベートーヴェン;「弦楽四重奏曲第12番」 by ズスケ四重奏団

冬に逆戻りをしたような今日一日でした。
明日からは春が戻ってくるようです。
明るい日差しの春に似つかわしい曲。
ベートーヴェン弦楽四重奏曲第12番。
ズスケ四重奏団の演奏で聴いてみました。

               ベートーヴェン弦楽四重奏曲第12番
                       ズスケ四重奏団
                ベートーヴェン弦楽四重奏曲全集より

            381:ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番 ズスケ四重奏団
                        (収録曲)
        
         ベートーヴェン弦楽四重奏曲第12番 変ホ長調 Op.127
                   弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 Op.133」
 
                     ズスケ四重奏団
           Karl Suske(Vn. 1) ; Klaus Peters(Vn.2)
           Karl-Heinz Dommus(Vla.) ; Matthias Pfaender(Vc.)
             (録音:1978年11月 ドレスデン ルカ教会)

       第1楽章:Maestoso - Allegro 変ホ長調 2/4拍子
       第2楽章:Adagio ma non troppo e molto cantabile
             変イ長調 12/8拍子
       第3楽章:Scherzando vivace 変ホ長調 3/4拍子
       第4楽章:(原譜には速度記号の記述がなく通常はPresto 或いは
              Allegro で演奏とのこと) 変ホ長調2/2拍子


作曲されたのは1822年から25年にかけてだそうです。
ベートーヴェンは30代の終わりに弦楽四重奏曲第10番「ハープ」と
第11番「セリオーソ」を書いて以降、10年余の間は弦楽四重奏曲を書くことは
なかったとのことです。
再び弦楽四重奏曲を書き始める頃には50歳を過ぎていたそうです。
当時のベートーヴェンはピアノ・ソナタの創作はすべて終わり
交響曲第9番と「ミサ・ソレムニス」の時代だったとのこと。
弦楽四重奏曲を再び書き始めた契機の一つは
1824年の暮れ頃にペテルブルクの音楽愛好家の貴族ガリツィン侯爵から
数曲の弦楽四重奏曲の依頼があったことだそうです。
伯爵自身、熟練したチェロ奏者でもあったとのこと。

ガリツィン侯爵の依頼により1826年までに3曲の弦楽四重奏曲
第12番 作品127
第13番作品130
第15番作品132
が書かれたそうです。
3曲の中で作品130は最後に完成したそうですが出版順に従い
第13番となっているとのことです。

これらの3曲のうち1曲は1822年のうちにだいたいの構想が
まとまっていたそうです。
1822年6月5日付けの出版社宛ての書簡で
ベートーヴェンは、近いうちに弦楽四重奏曲を渡すことができる、との主旨を
伝えていたそうです。
しかし、交響曲第9番の仕上げに忙殺されるようになり
弦楽四重奏曲の作曲に本腰を入れることができたのは
1824年5月に交響曲第9番の初演の終了後になったそうです。
そのような折に舞い込んだガリツィン侯爵から弦楽四重奏曲の作曲依頼。

             132ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 ガリツィン侯爵
               Nikolai Borissowitsch Golizyn
             (1794年12月19日-1886年11月3日)

ガリツィン侯爵の依頼により書かれた第1作目に当たるこの第12番は
1925年2月(10月の説も)に完成。
3月6日にシュパンツィヒ弦楽四重団により初演されたそうです。


荘厳で重厚な弦の響きの序奏で始まる第1楽章。
序奏から主部への橋渡しをする第1ヴァイオリン。
第1主題が現れチェロを伴奏にリズミカルでありながらも
力強い旋律を奏する第1ヴァイオリン。
度々、顔を出すこの主題は印象的。
再び、第1ヴァイオリンが奏する第2主題に。
序奏の重厚な調べを経て展開部に。
展開部は第1主題の自由な展開とのこと。
展開部の中で繰り返される序奏が印象的。
再現部では明るく軽やかな雰囲気に。
現れる第1主題も明るく。
終始、この楽章で活躍をする第1ヴァイオリン。
コーダでは第1ヴァイオリンが流麗さを感じさせる調べを奏しつつ終わる第1楽章。

第2楽章は自由な変奏曲形式で5つの変奏からなっているそうです。
低弦のゆっくりとした重々しさを感じさせる導入部で始まる第2楽章。
主題を奏する第1ヴァイオリンとチェロ。静かな調べです。
柔和な雰囲気が漂いホッとする主題。
変奏に移りチェロと第1ヴァイオリンが奏する第1変奏。
第2変奏ではヴィオラとチェロで静かに奏されるなかで歌うヴァイオリン。
美しい調べとして耳に響きます。    
第3変奏は一転して明るく。ユーモアを感じるような雰囲気でしょうか。
始めは第1ヴァイオリンが奏し、後半はチェロで。
第4変奏、ヴァイオリンとチェロは前変奏の面影を残し
明るい雰囲気を感じさせるようです。   
第5変奏、重厚な雰囲気。思索するような趣の変奏でしょうか。
趣を変えて光が射すような明るさに。
再び静かな調ベが戻り、上行、下降を繰り返すヴァイオリン。
変奏のうちに閉じられる第2楽章。

4つの和音がピッツィカートで奏され始まる第3楽章。
すぐに現れるチェロが奏する主題の躍動感。
トリオの部分ではリズミカルな軽やかさ、舞うような雰囲気を醸し出し楽器たち。
活発に奏される楽器たちの活き活きとした会話。
活発に生き生きとして閉じられる第3楽章。

力強く始まる第4楽章。
第1ヴァイオリンの奏する流動的な第1主題。
第2主題も活気を感じさせる雰囲気。
展開部での4つの楽器たちの力強い対話。
雄弁な楽器たち。
コーダで速度を速め力強く閉じられる曲。


「第12番はどのような曲だった?」とすぐには旋律が未だに想起できない有様です。
第1楽章の序奏を耳にした瞬間に甦る記憶。
この序奏が殊更、印象深い曲。
旋律が停滞することなく終始、歌心を感じさせる曲。
第2楽章の主題には惹かれます。
5つの変奏の中で第2変奏の美しく静かな調べ。
この調べを奏するズスケのヴァイオリンは心に残ります。
穏やかで、安らぎの調べでしょうか。

第2楽章の変奏の後に続く第3楽章の軽やかさ、活発さ
第4楽章の活気ある趣。
曲から受ける明るく生き生きとした趣が気に入り
この数日来、聴き続けています。

                   
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Comment

Re: お早うございます

rudolfさま、こんにちは。
コメントを嬉しく拝読させていただきました。
桜にとっては一番大事な時期に連日の曇りや雨そして強い風の日々。
酷な気象状況であっても頑張って花を見せてくれています。
近くに川に沿って桜の木々があります。川面に伸びた枝、川面に浮かぶ桜の花びらには例年、目を奪われてしまう好きな風情です。
折角の日曜日なのに今日も雨模様で。

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集のうちでズスケ四重奏団もお気に入りになってきました。
カール・ズスケも10本の指に入るお気に入りのヴァイオリニストなのですが、それにも拘らず経歴などについてもほとんど知らない有様です。
コメントを拝読させていただき、ズスケについて知りたくなってきました。
いろいろな四重奏団の演奏でベートーヴェンの弦楽四重奏曲を聴くうちに、次第に好みの四重奏団が限られてきたように感じるこの頃になりました。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2017.04/09 14:28分
  • [Edit]

お早うございます

luminoさま  こんにちは…
お久しぶりです

サクラの季節がようやくやってきましたが、雨続きですね
luminoさんのお近くではいかがでしょうか??

ズスケの演奏は 本当にイイものですね
ズスケはオケのコンマスを長くされていたようですが、ソリストとしても 相当の腕前を持っていたようですね
しかも カルテットの演奏も 一つのスタンダードを作り上げたのではないかもしれませんね

サクラがもう少し待ってくれると良いのですが…
ミ(`w´彡)
  • posted by rudolf2006
  • URL
  • 2017.04/08 15:42分
  • [Edit]

Re: ベートーヴェンの後期の四重奏曲は・・・

burleskeさま
コメントをいつもありがとうございます。

そうなのですよね、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲は聴くまでに身構えてしまうというか。
第12番・・・歌心を感じさせてくれるようで今のところ後期弦楽四重奏曲の中ではお気に入りになっています。
手持ちの全集の数種の演奏を聴いた中ではアマデウス四重奏団にも暫し傾聴してしまいました。
結局、ズスケ四重奏団に戻り繰り返し聴き入っていました。
初期の弦楽四重奏曲も好きですが、後期にも魅力を感じるようになりました。

ズスケ四重奏団ではモーツァルトの四重奏曲をお聴きになられたことがあるそうですね。
モーツァルトの弦楽四重奏曲も聴きたいと思いつつディスクを求めたままで・・・。
ズスケ四重奏団の演奏ではないのですが、モーツァルトも聴いてみたくなりました。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2017.04/03 20:40分
  • [Edit]

ベートーヴェンの後期の四重奏曲は・・・

ベートーヴェンの後期の弦楽四重奏曲は、聴くまでにちょっと覚悟がいるように感じてしまうのですが、聴いてしまうと引き込まれてしまいますよね。
第12番も良いですよね。
ズスケQはモーツァルトの四重奏曲を聴いたことがあるのですが、ベートーヴェンもよさそうですね。いつか聴いてみたいです。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2017.04/02 19:45分
  • [Edit]

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特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
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