♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

Entries

Op.383 メンデルスゾーン:「交響曲第2番『讃歌』」 by マズア&ゲヴァントハウスO. ボ二ー、ウィーンズ&シュライアー

前回のメンデルスゾーン交響曲第1番に引き続いて第2番を聴いてみました。
第1番と同じく第2番も初めて聴く曲です。
カラヤン&ベルリンフィル、サヴァリッシュ&ニュー・フィルハーモニO. そして
マズア&ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO. 3種の演奏を聴いてみました。

キリスト教では4月9日の受難の主日からの聖週間、今日は復活徹夜祭。
そして明日4月16日は復活祭。
この時期に耳を傾けるメンデルスゾーン交響曲第2番「讃歌」は
心の中で復活祭と密接に結びついてしまいます。
カンタータの歌詞で旧約聖書からの詩篇他の一句一句が
メンデルスゾーンの音楽とともに心に染み入ります。

                メンデルスゾーン交響曲第1番
                クルト・マズア&ゲヴァントハウスO.
       メンデルスゾーン交響曲全集、弦楽のための交響曲全集より

             382:交響曲全集、弦楽のための交響曲全集 クルト・マズア&ゲヴァントハウス管弦楽団
                         (収録曲)
          メンデルスゾーン: 交響曲第2番変ロ長調 Op.52「讃歌

                 クルト・マズア指揮
                 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
                 ライプツィヒ放送合唱団

                 バーバラ・ボニー(S Ⅰ)
                 イーディス・ウィーンズ(S Ⅱ)
                 ペーター・シュライアー(T)
                 ミヒャエル・ショーンハイト(Org)
                     (録音:1988年4月)


作曲された時期について門馬直美氏によると
メンデルスゾーンの1839年1月1日付け書簡を根拠とし
その前年、1838年末には作曲に取り掛かっていたと推定されるようです。

メンデルスゾーンはこの曲に「讃歌ー聖書の言葉による交響カンタータ」
“Sinfonie-Cantate Lobgesang” とのタイトルを付けたそうです。
讃歌」というのはメンデルスゾーン自身が考察した題名で
「交響カンタータ」というのはイギリス在住のメンデルスゾーンの友人の
カール・クリンゲマンが考えついたものだそうです。

曲は1部と2部、10曲で構成されているそうです。
第1部はシンフォニアで3楽章構成。
第2部がカンタータになっているとのこととのことです。
カンタータの歌詞はルターによるドイツ語訳聖書から選び出したとのこと。

1840年6月に印刷術の発明者ヨハネス・グーテンベルク400年記念祭が
ライプツィヒで開催される祝祭のためにライプツィヒ市からの依頼で
メンデルスゾーンは2つの曲を書いたそうです。
一つは男声合唱と吹奏楽団のための「祝典歌(Festgesang)」
通称「グーテンベルク・カンタータ」。
そしてもう一つがこの曲、交響曲第2番「讃歌」とのことです。
メンデルスゾーンは本来このような形態の曲を書き上げるつもりはなく
器楽用の交響曲の構想とカンタータ風の構想とが一体になり出来上がったそうです。
「祝典歌」の方はメンデルスゾーンがを気に入らずに
生前には出版しなかったとのことです。

讃歌」の総譜にメンデルスゾーンは作品のモットーとして
マルティン・ルターの次の言葉を書き記したそうです。
 「私は芸術を与え、贈られた主への奉仕の中で、あらゆる芸術を
 特に音楽を見たいのだ」

ベートーヴェンの交響曲第9番に似た構成のものとなったこの曲。
メンデルスゾーン自身はベートーヴェンの第9交響曲の模倣と見なされることを案じ
合唱の部分を拡大し、第1から第3楽章までを完全に単なる祝典的な序奏のものに
なるようにしたそうです。

初演は1840年6月25日にグーテンベルク400年記念行事の
一つとしてメンデルスゾーン自身の指揮により
ライプツィヒの聖トーマス教会で行われたそうです。
この初演の後、同年に更に3回演奏されたとのこと。
そのうちの2回はザクセン王フリードリヒ・アウグスト2世の希望だったそうです。

尚、初演には友人のシューマンも出席していたそうです。
この初演を聴いたシューマンの次のような批評を書いたとのこと。
「全体の形式は、この目的のためにはこれ以上に効果的になるとは思えないほどのものであった。全曲には情熱が溢れていて、確かに作品は、特に合唱の楽章はメンデルスゾーンのもっとも新鮮でもっとも魅力ある創作に数え入れられるべきものとなっている。・・・われわれは細部については述べないが、それにしても合唱に中断される二重唱『私は主を待ち焦がれ』のあとでは、演奏会場の大きな拍手よりもずっと教会では価値があることなのだが、ざわめきが聴衆の間に広まっていたのだ。」

この初演の後にメンデルスゾーンは声楽部分の改訂をし
第6曲、第8曲、第10曲が追加され原典版とは異なっているそうです。
改訂版は同年11月に完成し、12月3日にライプツィヒのゲヴァントハウスで
初演されたとのことです。
曲の献呈はフリードリヒ・アウグスト2世に。


初めて聴くメンデルスゾーンの交響曲第2番「讃歌」。

厳かなトロンボーンで奏される序奏で始まる第1楽章。
このトロンポーンが奏する旋律は曲全体の主題となる基本主題になっているそうです。
厳かな中にも祝祭的な喜びの雰囲気が漂っているよう。
簡潔で覚え易い主題を耳にして第1楽章から曲に親しみを感じます。
主部に入り第1主題の明るい躍動感。
第2主題での穏やかな雰囲気。
そして再び躍動的に。
活気を感じさせるリズムが進行役のように曲は進み
楽章の終わり頃に静かに吹奏されるクラリネット。
そのまま第2楽章に。

前楽章から一転してリズミカルに始まる第2楽章。
トリオでは流麗で美しい旋律が。
オーボエが奏する基本動機の変形に懐かしさのような心情に。
終始伴奏のように、あたかも通奏低音を連想させるかのように
奏されるピッツィカートはチェロでしょうか。
典雅な趣を湛えた楽章。
流麗な雰囲気を漂わせつつ楽章の終わり。

荘厳で重厚な響きで始まる第3楽章。
弦の重厚さとは対照的に明朗な木管たちが印象的です。
この楽章にも前楽章と似たような優雅な雰囲気が漂っているよう。
ゆったりと閉じられる第3楽章。


一番目に聴いたカラヤン&ベルリン・フィルの演奏に聴き応えを感じました。
が、声楽のソリストが個人的には・・・。
声楽のソリスト重視でマズア&ゲヴァントハウスO. がお気に入りになりました。
祝祭的な雰囲気よりも地味な趣の演奏のように感じられます。
オーケストラ部分をカラヤン盤から、声楽部分をマズア盤からピックアップを
した演奏が個人的な理想かも。

マズア盤でのシュライアーボ二ーは大のお気に入りです。
ソプラノのイーディス・ウィーンズは初めて耳にしました
ボ二ーとは対照的な声質、歌唱で・・・。
シュライアーは想像していたよりもオペラティックな歌唱でしょうか。
歌詞を、心で捉え、心で歌っているような感情の豊かさ。

第2部で印象に残り圧巻と感じられたのは
第5番から第8番。そして最後の第10番です。

第10番の力強く歌い始められる男声合唱の歌詞を
この曲から受けた感動を噛みしめつつ引用を。
「お前たちの種族よ、王よ、大地よ、天よ、主に栄光と権力を与えよ。
すべての者は主に感謝し、栄光を褒め称えよ」

                  
関連記事

Comment

Re: 「賛歌」も良いですね

burleskeさま
コメントをありがとうございます。

貴ブログでメンデルスゾーンの交響曲第1番の記事を拝読させていただき、第2番にも耳を傾ける機会になりました。
第2番も気に入っています。機会がないと未聴のままだったような。
ありがとうございました。

burleskeさまがお持ちのサヴァリッシュ盤はベルリン・フィルとのディスクだそうですね。
ベルリン・フィルとの演奏があることを知りませんでした。
ついつい声楽の方が気になってしまうのですが、こちらの演奏は
ソプラノがクリスティーナ・ラキと白井光子、テノールがペーター・ザイフェルトなのですね。
白井光子しか知らないのですが。
ニュー・フィルハーモニアO. よりもベルリン・フィルとの演奏の方が落ち着いているのでしょうか。
次々と関心が湧いてきてしまいます。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2017.04/17 20:00分
  • [Edit]

「賛歌」も良いですね

メンデルスゾーンの「賛歌」も第1番と同じく、聴いてみると魅力的な作品ですよね。
実はマズア盤は持っているのですが、まだ聴いていません。声楽陣がシュライアーとポニーというのは良さそうですね。早速聴いてみますね。
ちなみに、僕のお気に入りのサヴァリッシュ盤はニュー・フィルハーモニアoとの全集ではなくて、ベルリン・フィルとの再録音の方です。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2017.04/16 15:33分
  • [Edit]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 現在非公開コメント投稿不可です。

左サイドMenu

プロフィール

lumino

Author:lumino
音楽が日々の活力源になっています。
特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
日々の生活に無くてはならないのが音楽と本です。
また2羽の小桜インコの兄弟は大切な家族です。

最新記事

lumino

右サイドメニュー

♪ こんにちは ♪

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

ブログ内検索

*翻訳*