♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.387 ブラームス;「交響曲第3番」 by クレンペラー&ニュー・フィルハーモニアO. ~クレンペラー ラスト・コンサート

クレンペラーのラスト・コンサートということで是非、聴いてみたかったディスクです。
このディスクは1972年に引退表明をしたクレンペラーの事実上
最後のコンサートになった1971年9月26日のライヴ録音だそうです。
2枚組の収録曲の中で一番聴いてみたく思っていたブラームス交響曲第3番を。

                  ブラームス交響曲第3番
               クレンペラー ラスト・コンサートより

            クレンペラー・ラスト・コンサート
                        (収録曲)


              ブラームス交響曲第3番 ヘ長調 Op.90

                オットー・クレンペラー指揮
                ニュー・フィルハーモ二ア管弦楽団
        (録音:1971年9月26日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
                                  モノラル ライヴ)

             第1楽章:Allegro con brio ヘ長調 6/4拍子
             第2楽章:Andante ハ長調 4/4拍子
             第3楽章:Poco allegretto ハ短調. 3/8拍子
             第4楽章:Allegroヘ短調―ヘ長調 2/2拍子


作曲されたのは1883年、ブラームスが50歳の時、夏から秋にかけて
書かれたそうです。
交響曲第2番を完成してから6年振りに書かれた曲とのことです。
ウィーンで生活をしていたブラームスは1883年の5月にウィースバーデンに避暑をし
10月2日にウィーンに帰ったそうです。
ウィースバーデン滞在中の数ヶ月間にほとんど作曲がされていたそうで
ブラームスとしては珍しく速く書き上げられたとのこと。
尚、ウィースバーデンではアルト歌手を志すヘルミーネ・シュピースに惹かれ
恋愛にも似た感情を抱き朗らかで愉しい生活を送ることができたとのことです。

              387ブラームス交響曲第3番 Hans Richter 188年
                     Hans Richter
               (1843年4月4日-1916年12月5日)

初演は1883年12月2日にウィーンの音楽協会ホールで
ウィーン・フィルハーモニーO. の第2回演奏会に於いて
ハンス・リヒターの指揮により行われたそうです。
結果は大成功だったとのこと。
因みに初演された際、聴衆の中にドヴォルザークもいたそうです。

初演を指揮したリヒターはベートーヴェンの交響曲第3番になぞらえ
この曲をブラームスの『英雄』と呼んだそうです。

自分のメモとして寄り道を。Wikipediaを参照しつつ。
ハンス・リヒターは19世紀から20世紀初頭を代表する指揮者。
ウィーン音楽院に学び当初はホルン奏者として活躍した後指揮者に転向。
ハンス・フォン・ビューローに代わりワーグナーの助手を務める。
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」初演の合唱指揮者として参加。
1876年、第1回バイロイト音楽祭において「ニュルンべルグの指輪」全曲を初演。
ブラームスの交響曲第2番、3番を初演しブラームスの作品にも造詣が深かった。
ブラームス自身はイン・テンポ気味で音楽を運んでいくリヒターの解釈を
かなり味気なく感じていたとも言われる。
視覚障害により1911年引退。


本題に戻り、この交響曲第3番はブラームスの4つの交響曲の中では
最も男性的で逞しく最も壮大で最も重々しく、英雄的なもの、とのこと。
演奏時間は4曲中、最も短く約36-7分。
この曲で初めてブラームスは交響曲作者として世界的な名声を確保したそうです。



管楽器が上昇する和音を奏し始まる第1楽章。
すぐ続いて悠然と奏されるオーケストラの雄々しい旋律。
これは全曲の基本動機になっているとのこと。基本動機は第1楽章224章節のなかで60回現れるそうです。大きく上昇しているので迫力があり英雄的に感じられることにより、この基本動機は英雄動機と言われているとのことです。

冒頭の基本動機に続いて力強い第1主題が現れ伴奏のトロンボーンが印象的。
ヴァイオリンが奏する穏やかな調べを経て現れる第2主題。
主題を奏するクラリネットの愛らしさ。
展開部に入り開始のトゥッティは楽章中でも印象的に感じます。
コーダでは基本動機と第1主題が姿を見せ悠然と閉じられる第1楽章。
勇壮、雄大 且つ 生き生きとした明るさ
基本動機の多様な変化、変容を興味深く感じる楽章です。

クラリネットとバス―ンが奏する穏やかな第1主題で始まる第2楽章。
平和な穏やかさが満ち溢れているような旋律。
次にヴィオラが奏する基本動機も静かで穏やか。
主題の変奏パートになり音力が上がり穏やかさから雄大さに転じるような趣に。
現れる第2主題は冒頭の第1主題と同様にクラリネットとバス―ンで。
この主題に漂う暗い寂寥感。
寂しげな旋律を奏するヴァイオリンに呼応する木管楽器。
印象的な主題です。
曲想が変わり活気を帯びた旋律に。そして現れる基本動機。
コーダでは束の間の高揚感も。
穏やかに静かに閉じられる第2楽章。
美しい抒情性をも感じる楽章です。

チェロが主奏する美しい調べで始まる第3楽章。
第1部での耳に馴染み深い有名な旋律。甘美な調べ。
第2部では明るさを見せる調べ。
第3部で再び戻る美しい調べ。歌うホルン、繰り返すオーボエ、バス―ン。
弦は豊かな響きを伴いピッツィカートでの伴奏。
美しい調べで終わる第3楽章。

弦楽器とバス―ンが奏する第1主題で始ま第1楽章。
弱音で奏し始められ不安、緊張が漂うような主題。
現れるトロンボーンはあたかも悲劇の始まりの序曲でもあるかのよう。
トゥッティになり闘争的な雰囲気に。
第2主題が現れ闘争的な雰囲気は消え去り明るい旋律に。
闊歩をするような喜ばしい趣に満ち溢れているように感じます。
トランペットも現れ喜びを告げるかのよう。
トゥッティになり激しい曲想に。
重々しさを伴いゆっくりと静か迎える曲の終わり。


じっくりと繰り返し聴くうちに益々お気に入りになった曲。
ショップ・サイトに、ディスクは音源的にあまり良いものではなく・・・ご了承のうえ、お求めくださるようお願いいたします。
との記載がありました。
クレンペラー・ファン(?になってしまったような)の自分にとっては
音質は二の次、とにかく最後に指揮をされた作品を聴くことができると
感慨深い想いを抱きつつ耳を傾けてみました。
音質は・・・音の分離が悪く感じられ確かに音質は良いとは言えず残念に想われます。
ですが、音質を超越し収録当時86歳のクレンペラーが
指揮棒に託したこの曲への想いは伝わってくるように感じます。
演奏が終わった時、聴衆の「ブラボー」という声と拍手。
ディスクが終了し私自身も心の中で「ブラボー」と拍手を。

手元にある他のディスクでクレンペラーがフィラデルフィアO. に客演した際の
クレンペラー&フィラデルフィアO.
1962年10月28日、ステレオ ライヴ録音 も並行して聴いてみました。
「ラスト・コンサート」の方は音の分離の悪さ他が幸いとなり?曲の美しさが
主として印象に残ります。
フィラデルフィアとの演奏では曲想がしっかりと伝わり、生き生きとした明るさや
叙情的な美しさ、寂寥感などが雄弁とした語りの『英雄』として伝わってくるようです。
どちらの演奏も私にとってはかけがえのないクレンペラーの演奏です。


いつもの蛇足。オバサンの井戸端会議。自分のメモとして。

ディスにの収録された1971年9月26日のクレンペラーのコンサート。
当時、86歳の高齢でもクレンペラーの活動は充実し、新しいものに挑戦する姿勢は
若々しい、と形容したいほどだったとのこと。
この1971年はクレンペラーにとって多忙な年だったそうです。
2月にはエルサレムへの客演に備え、ヘブライ語の学習を始める。
5月、恩師マーラーの没後60年記念公演としてロンドンで演奏時間約99分の
マーラーの交響曲第2番「復活」を指揮。
この公演後にエルサレムに向かいコンサート。
9月にロンドンに戻り、9月18日、19日。20日と21日にはレコーディング。
このディスクに収録された9月26日に迎えたコンサート。
このコンサート後には指揮をしていないので、事実上のラスト・コンサート。
この時の演奏曲目。
ベートーヴェン:「シュテファン王」序曲、ピアノ協奏曲第4番
ブラームス:交響曲第3番  とのこと。

多くのレコーディング計画、コンサートもスケジュールが入っていたとのこと。
1972年1月、ロンドンでのブルックナーの交響曲第7番をキャンセルした後に
演奏活動からの引退表明。
同年末にはレコーディング活動からも引退する。
翌1973年にスイス・チューリッヒの自宅で死去。
以上。

                    
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Comment

Re: クレンペラーのラスト・コンサートは・・・

burleskeさま
コメントをいつもありがとうございます。

クレンペラーのラスト・コンサート、既にお持ちだったのですね。
いつも思っているのですが、burleskeさまがお持ちでないディスクはない、という感じですね。
「ラスト・コンサート」を私の方は以前から聴きたいと思いつつ、やっとディスクを手にして聴くことができました。

> こういう風格のある演奏は今ではほとんど聴かれなくなってしまったように思えます。
> やっぱり、昔の巨匠の演奏はよいですよね。

このような「風格のある演奏」は今ではほとんど聴かれなくなってしまったように・・・。
とのことで、時代によって好みも変わってくるのでしょうかね。
寂しい気がします・・・。
現代の演奏家をほどんど聴くこともなく、私は時代遅れになっているのかも、ですね。
昔の演奏・・・良いですね。どうしても惹かれてしまいます。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2017.05/16 19:56分
  • [Edit]

クレンペラーのラスト・コンサートは・・・

クレンペラーのラスト・コンサートは僕も持っています。
確かに71年という年代のわりに録音がさえないのが残念ですね。
それでも、音質をこえて伝わってくるものがありますよね。
こういう風格のある演奏は今ではほとんど聴かれなくなってしまったように思えます。
やっぱり、昔の巨匠の演奏はよいですよね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2017.05/15 20:29分
  • [Edit]

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特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
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