♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.386 ブラームス:「ヴァイオリン協奏曲」 by ジネット・ヌヴ―;ドヴロウェン&フィルハーモニアO.

この数年来、相も変わらずにブラームスヴァイオリン協奏曲に嵌り込んでいます。
嵌り込む契機になったのは約4年程前に聴いた
オイストラフ;クレンペラー&フランス国立放送O. の演奏でした。
クレンペラーの指揮に目覚め惹かれるようになったのもこの演奏を聴いた時からです。
この演奏を聴く以前の私にとってヴァイオリン協奏曲で一番のお気に入りは
ベートーヴェン。次がブラームスでした。

昔々から大好きだった第3楽章。
今は第2楽章冒頭に惹かれ、以来すっかりこの曲に嵌り込んでしまいました。
と同時に大好きだったベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲に入れ替わり
座を占めるようになったブラームス
以来、多々の演奏で聴いてみたくディスクを求め続けています。

いつもお邪魔をさせていただいているブログでジネット・ヌヴ―の演奏による
ブラームスヴァイオリン協奏曲の記事を拝読しました。
ジネット・ヌヴ―は私にとっては未知のヴァイオリ二スト。
ヌヴ―の7枚組 Box にはラームスのヴァイオリン協奏曲が4種収録されて
いるとのことで嬉々として入手をしてみました。
4種のブラームスヴァイオリン協奏曲を聴くことができると想うだけで
聴く前から喜びとドキドキの有様。
Box が届き落ち着いて収録曲を見るとベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲が
2種収録されていました。
心がときめく出合いの Box です。

                 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
                 ジネット・ヌヴ―・コレクションより

             386:ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ジネット・ヌヴー・コレクション
                        (収録曲)

             ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.77
             シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.47

                     ジネット・ヌヴ―(Vn)
       (ブラームス)イザイ・ドヴロウェン&フィルハーモニア管弦楽団
       (シベリウス) ワルター・ジュスキント&フィルハーモニア管弦楽団
                (録音:ブラーム 1946年8月16-18日)
                     シベリウス 1945年11月21日)


こちらのヌヴ―・コレクションには1939-49年に録音されたものだそうです。
収録されている4種のブラームスのヴァイオリン協奏曲をメモとして。
ディスク1:上記のもの。
ディスク2:ロジェ・デゾルミエール&フランス国立放送管弦楽団(1948年) 
ディスク3:ハンス・シュミット=イッセルシュテット&北西ドイツ放送交響楽団(1948年)
ディスク4:アンタル・ドラティ&ハーグ・レジデンティ管弦楽団(1949年)


この曲の復習を兼ね以前の記事と重複しますがメモとして。
作曲に着手したのは1878年7月頃だったそうです。
この年の前後はブラームスの創作力が充実していた時期で
大きなスケールの作品が次々と書き上げられていたそうです。
翌1877年には交響曲第2番。
その翌年、1877年にこのヴァイオリン協奏曲が完成したとのこと。

初演は1879年1月1日、ライプツィヒのゲヴァントハウスに於いて
ヴァイオリンがヨーゼフ・ヨアヒム、ブラームスの指揮で行われたそうです。

献呈はヨアヒムに。
ブラームスは終生続いたヨアヒムの友情に報いるために
立派なヴァイオリン協奏曲を作曲して贈りたい、という考えを
抱いていたそうです。

この曲が発表された時にハンスリックが評した有名な言葉。
 「ブラームスとヨアヒムの友情の樹になった良く熟した果実」

この曲を聴いていて思い出すのはサラ=サーテ。
ヴァイオリン独奏部に華やかさを持たせることがなく
苦労をして弾く割りには面白みがない曲、との評価もあるそうです。
曲が発表された当時からだいぶ後になるまで敬遠をされていたとのこと。
サラ=サーテに関するエピソード。
「サラサーテは第2楽章で独奏ヴァイオリンが美しい主題を奏する前に
 オーボエが前もってたっぷりとこの旋律を奏することにクレームを付け
 そんなに長々と待たされるのは我慢できないと言って この曲を弾きたがらなかった」  
とのことです。


さて、今回ヌーヴで4種の演奏、特に第2楽章を主として聴いてみました。
印象に残っているのは4種の中では一番古い1946年録音
イザイ・ドヴロウェン&フィルハーモニア管弦楽団 との演奏です。
気迫や勢い、強靭さ、スケールの大きさが最も強く感じられるようです。
録音年代順にディスク1から4までに収録されているようです。
年代が新しくなるほどにヌヴ―のヴァイオリンに柔らかさや大らかさが
感じられるように思いました。

第2楽章では長い冒頭のオーボエの調べが続いた後に
奏し出される独奏ヴァイオリン。
ソット・ヴォーチェそのもののように、弱く小さく静かに歌い始めるヴァイオリン。
ヌヴォ―は哀感のある美しい調べを客観的な感覚で捉えているように感じられます。
ヌヴ―のヴァイオリンはブラームスの心情(自分で勝手に想像)に迫るかのように
静かに美しく歌い上げているように耳に、心に響きます。

ブラームスでハッとしたもの束の間。
次曲のシベリウスでもまた、ヌヴ―のヴァイオリンにハッとするものがありました。
「シベリウスのヴァイオリン協奏曲って、こんなに良かった?」と自問を。
シベリウスのヴァイオリン協奏曲は特に好きと言える作品の仲間には
入らなかったのですが・・・・。
この曲に初めて好感を抱き他のいろいいろな演奏を聴いてみたい
との想いを抱くキッカケを与えてくれたヌヴ―です。

ブラームスからシベリウスへ、ヴァイオリン協奏曲からソナタへと話が逸れますが。
ディスク2 に収録されているブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3番。
ブラームスのヴァイオリン・ソナタでは一番のお気に入りの曲。
ピアノのジャン=ポール・ヌヴーはジネットの兄上だそうです。
ヌヴ―で聴く第3番の所為でしょうか
それともお気に入りの曲だからでしょうか
心に染み入るソナタ第3番に久しぶりに出合うことができたように想います。

先日、ブラームスのヴァイオリン協奏曲がお目当てで求めた
フランチェスカッティの超廉価盤Box。
楽しみにしていたフランチェスカッティ&ユージン・オーマンディ&フィラデルフィアO.
のブラームス。
安堵感を抱いて耳を傾けていられるフランチェスカッティ。
冒険心(?)を感じさせるようなヌヴ―。
対照的なヴァイオリニストのようにも感じます。

ヌヴ―の Box を駆け足のように聴いてきましたので
これからゆっくりと耳を傾けたく思います。


蛇足。いつものオバサンの井戸端会議。メモとして。
未知のヌヴ―でしたがショップ・サイトの記事他を参照しつつ。
ジネット・ヌヴ― 1919年8月11日-1949年10月28日 
大西洋アゾレス諸島で飛行機事故により逝去。29歳。

ヌヴ―は母親がヴァイオリン教師、父親もヴァイオリンを嗜む音楽一家に生まれたそうです。
1930年(11歳)。パリ音楽院卒業
1931年、ウィーンのコンクールに参加。ヴァイオリニストのカール・フレッシュ教授に才能を見いだされ、4年間、フレッシュの指導を受ける。
1935年(15歳)。ワルシャワでのヴィエニヤフスキー国際ヴァイオリン・コンクールに出場。
第1位入賞。因みにこの時のコンクールでダヴィッド・オイストラフ(当時26歳)は2位入賞とのこと。
1936年にニューヨーク、1938年にベルリンでデビュー。一躍スターに。
ヴァイオリニストとしてのキャリアの最初に演奏をしたのがハンブルクに於いてのブラームスのヴァイオリン協奏曲だったそうです。
その後、第二次世界大戦の勃発。 大戦中は演奏活動を中断。
フランスに平和が戻り1歳年上の兄ジャン=ポール・ヌヴ―のピアノ伴奏にて演奏活動を開始。
1949年10月20日、パリでのリサイタルがヌヴーの最後の演奏会に。
1949年10月27日、兄のジャンと共に3度目のアメリカ演奏旅行に向けて旅立つ。
搭乗していた飛行機が大西洋アゾレス諸島の主島サンミゲル島の山中に墜落。
乗員と48名の乗客全員死亡。
ヌヴーの遺体は、発見された時に愛器ストラディヴァリウスを両腕に抱え込むようにしていたと伝えられる、そうです。


                  
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Comment

Re: お早うございます〜

rudolfさま、こんばんは~。

> なかなかコメントできなくて〜
 どうぞ、どうぞお気になさらないでくださいね。
 嬉しくコメントを拝読させていただきました。

rudolfさまの記事を拝読させていただきヌヴ―と出会うことができました。
感謝です。

> 版権が切れて ヌヴーの時代の演奏家 廉価盤が続々と出ますね  それで この時代の演奏をまとめて聴くことができるようになりましたね
 経済的にもとても助かります。
 また、Box化され一括して鑑賞をすることができること、時の経過のお陰で恵みに与ることができるのですね。
 ヌヴ―の短い人生の日々に想いを馳せると、ただ喜んでばかりもいられないのですが、Box に遺された貴重なヌヴ―の演奏、生 きた記録を感慨深さとともに耳を傾けています。

> そして 今とは異なる「大きな演奏」 に 驚いています
> 面白いですよね…
 「大きな演奏」、本当にスケールの大きな演奏ですね。
 往年の演奏家の「今とは異なる」もの・・・具体的に言葉にできないのですが、「今とは異なる」ものには惹き付ける力が秘めら れているような・・・。

ヌヴ―との出会い、ありがとうございました(^^♪
  • posted by lumino
  • URL
  • 2017.05/08 20:44分
  • [Edit]

Re: ヌヴーは僕も好きです

burleskeさま
コメントをいつもありがとうございます。

やはりburleskeさまはヌヴ―のディスクをお持ちだったのですね。
皆さまはヌヴ―をご存知で・・・まったく知らなかった私。
ヌヴ―に出会うことができて音楽鑑賞の日々が豊かになってきました。

ヌヴ―のブラームスとシベリウスのヴァイオリン協奏曲はburleskeさまもお好きなのですね。
ブラームスにも聴き惚れ、シベリウスを聴き、今まで以上に惹かれる演奏で手持ちのディスクを探しては取り出しています。
改めていろいろと聴き比べてみたくなりました。
イッセルシュテットとのブラームスもじっくりと耳を傾けてみますね。

ブラームスのソナタ第3番・・・自分のお気に入りの曲だけに余計に印象深く感じたのかも知れませんが、お気に入りの演奏の一つになりました。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2017.05/08 20:24分
  • [Edit]

お早うございます〜

luminoさま お早うございます〜

お久しぶりです
いつもブログは読ませてもらっていますが
なかなかコメントできなくて〜

版権が切れて ヌヴーの時代の演奏家 廉価盤が続々と出ますね  それで この時代の演奏をまとめて聴くことができるようになりましたね 
そして 今とは異なる「大きな演奏」 に 驚いています
面白いですよね…
ミ(`w´彡)
  • posted by rudolf2006
  • URL
  • 2017.05/08 08:29分
  • [Edit]

ヌヴーは僕も好きです

ヌヴーのブラームスとシベリウスの協奏曲は僕も好きな演奏です。
ブラームスはドヴロウェンとイッセルシュテットの2種類持っていますが、どちらも良いですね。
ブラームスのソナタ第3番も持っていますが、こちらはなぜか聴いた印象が残っていません。改めて聴いてみますね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2017.05/07 21:04分
  • [Edit]

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