♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.388 ベートーヴェン:「交響曲第2番」(ピアノ三重奏曲版) by ボザール・トリオ

昨年の年明け早々に求めたボザール・トリオのBox は今でも時々ディスクを
取り出しては聴いているお気に入りの Box になっています。
入手して1年半近くが経つのにも拘らず未だに収録曲が把握できていませんが。
今回はブログ仲間の御方が以前、ベートーヴェン交響曲第2番の
ピアノ三重奏曲に編曲されたものも収録されている、と教えてくださり
聴きたい、聴きたい、と思いつつ・・・とうとう今日に至ってしまいました。

ベートーベンの交響曲第2番。
聴くことを楽しみにしていたベートーヴェン自身の編曲によるピアノ三重奏曲を。

           ベートーヴェン交響曲第2番(ピアノ三重奏曲版)
         ボザール・トリオ~フィリップス録音全集1956-1995 より

             (HMV) ボザール.トリオ~フィリップス録音全集
                         (収録曲)

         ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲ニ長調(原曲、交響曲第2番)
         アレグレット 変ホ長調 Hess.48
         ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調 Op.11「街の歌」

                      ボザール・トリオ
                   メヘナム・プレスラー(P)
                   イシドア・コーエン(Vn)
                   バーナード・グリーンハウス(Vc)
                 (録音:ピアノ三重奏曲ニ長調 1982年)

              第1楽章:Adagio molto ニ長調 4分の3拍子 ―
                    Allegro con brio ニ長調 4分の4拍子
              第2楽章:Larghetto イ長調 8分の3拍子
              第3楽章: ScherzoAllegro ニ長調 4分の3拍子
              第4楽章:Allegro molto ニ長調 2分の2拍子


交響曲第2番は1801年に着手され曲の完成は正確には不明とのことですが
1802年10月には完成していたと言われているとのことです。
1800年のベートーヴェンのスケッチ帳には交響曲第2番の第1楽章の序奏と
主要部の覚書が記されており1802年の夏と初秋に本格的に
交響曲第2番の作曲に取り掛かったようです。

作曲された場所は1802年5月から10月まで保養にために滞在をしていた
ハイリゲンシュタットだそうです。
その年の10月6日に「ハイリゲンシュタットの遺書」を記した後
再起をし芸術のために立ちあがったベートーヴェン
その直後に完成されたのがこの交響曲第2番とのことです。
曲が完成されたのはハイリゲンシュタット或いはウィーンに帰り間もなく、と
推測されるそうです。

ベートーヴェンの生活はこの曲のスケッチを始めた頃
1800年以降、カール・リヒノフスキー侯爵から年金を受け取るようになったことや
楽譜の出版の見通しも付き経済的には安定をしてきた時期だったそうです。

ハイリゲンシュタットの静かでベートーヴェンが好んだ自然の美しさにも恵まれた地で
この第2番と並行、或いは前後して書かれた曲は明るい長調のものが
主体になっているそうです。
ハイリゲンシュタットで芸術への強い意欲、生きるということが
頭を持ち上げた32歳前のベートーヴェンは次のように綴ったとのことです。
「不幸について考えないようにする一番良いことは、仕事に熱中することだ」
そして作曲に精を出し、不幸に対する反作用を見せた、そうです。

初演は1803年4月5日、ウィーン、アン・デア・ウィーン劇場に於いて
ベートーヴェン自身の指揮により行われたそうです。
因みにこの演奏会はベートーヴェンノ作品だけの演奏会だったとのことです。
交響曲第2番の初演の他にオラトリオ「オリーヴ山上のキリスト」初演、及び
ピアノ協奏曲第3番の初演も行われ独奏はベートーヴェン自身だったそうです。
この日のプログラムで他に演奏されたのは交響曲第1番の再演。
この演奏会で大きな成功を収め好評を博したのは「オリーヴ山上のキリスト」
とのこと。

交響曲第2番の出版は1804年。
献呈はリヒノフスキー侯爵に。
ピアノ三重奏曲用編曲版は1805年に刊行されたそうです。


ピアノ三重奏曲編曲版で聴くベートーヴェンの交響曲第2番


ピアノの力強い和音の打鍵で始まる第1楽章の序奏。
ピアノは静かな弱音になりヴァイオリン、チェロとの三重奏。
抒情的な雰囲気の中にも力強さが感じられるようです。
明るく軽快な第1主題。
第2主題も明朗な雰囲気。
この楽章では目立つことなく時折姿を見せるチェロ。
「ヴァイオリンの助奏を伴ったピアノ・ソナタ」という感じがします。
深刻な趣とは無縁で明るい喜びに満たされた旋律の数々。
五線紙に向かい心を躍らせ楽しみつつ音符を書き込んでいるベートーヴェンの
姿が想い浮かぶようです。
溌剌とした、明るい喜びに溢れた楽章。
喜びの内に閉じられる第1楽章。

第2楽章の美しい旋律は後に歌詞が付けられ歌曲に編曲されたことも
あるそうです。
ピアノが優しいタッチで穏やかな調べを奏し始まる第2楽章。
ヴァイオリンに旋律が移りピアノは伴奏に。
抒情的な美しさを湛えた調べ。
ピアノとヴァイオリンが交互に奏される美しい歌。
ピアノを伴奏にヴァイオリンとチェロがともに歌う旋律は
殊更に美しく印象に残ります。
展開部では一時的に激しくなるものの一貫して穏やか。 
久しく聴くことがなかった第2番ですが、この楽章を聴き記憶が甦りました。
第1楽章は明るい希望と喜びを
第2楽章は夢、憧れを感じさせるようです。

歯切れ良くリズミカルに始まる第3楽章。
明るく活発に奏されるピアノ。
ピアノの主導でヴァイオリン、チェロは控え目に
弾むような趣で進められる曲。 
トリオでは生き生きとした活気。そして激しい動きも。
このトリオ以降、影の薄かったチェロの存在がピアノ、ヴァイオリンと対等になるような。
ピアノの低域での力強い響き。プレスラーの打鍵に魅了されます。
曲が終わりに近付きピアノの跳ねるような伴奏に
チェロとヴァイオリンの対話が印象的です。 
速く力強い3つの楽器が奏され、応酬となり力強く閉じられる第3楽章。

ピアノの主導で弦が補助をするように奏され始まる第4楽章。
柔和な曲の開始。
オーケストラ演奏よりも激しさが軽減されているようにも感じられます。
この楽章ではチェロも最初から存在感を示し3つの楽器が対等に奏されるよう。
意気込みや決意を感じさせるような楽章のように感じます。
大らかな雰囲気で迎える曲の終わり。


ベートーヴェンの交響曲第2番はあまり聴かない曲でした。
「どのような曲だった?」と想いつつこのディスクを聴き、曲を想い出した次第。

交響曲をピアノ版に編曲をしたものには関心があり
他作品でもいろいろと聴いたものでしたが
ピアノ三重奏曲への編曲は初めて耳にするものです。

聴き始めると原曲のオーケストラ演奏以上に興味をそそられました。
曲全体の見通しが良く、旋律も克明に感じられるようです。
曲を主導し大活躍のピアノからは曲想がストレートに伝わってくるようにも
感じられます。
ボザール・トリオのこのBox ではいつも耳を奪われてしまうプレスラーのピアノ。
特に第1楽章のプレスラーのピアニズム
またコーエンのヴァイオリンにも惹き付けられます。
明るい希望、喜びを抱きつつ前進をするような
歯切れの良いピアノとヴァイオリン。
個人的にはオーケストラ演奏で聴くよりもこちらのトリオの方が愛着を感じます。 
リフレッシュ作用のある曲でしょうか。
聴いていて明るい喜びに包まれるようでした。


蛇足。いつものオバサンの井戸端会議。
ボザール・トリオの こちらのB ox に問題があるようなのです。
CD27 とCD30 の2枚です。
今回、ベートーヴェンの交響曲第2番のピアノ三重奏曲版を取り出す時に
シューベルトの作品で大好きな「ノットゥルノ」D.897が2種収録されていることに
初めて気が付きました。
「ノットゥルノ」が収録されているCD27 と CD28 を取り出しました。
CD28 は問題がありませんでした。
CD27 のジャケットに入っていたディスクにはCD30の番号が書かれています。
収録曲を確認するとCD30 に収録されている曲。
CD30と書かれたジャケットに入っているディスクのCD番号は30で
問題がないものと想いましたが。
ジャケットとブックレットに記載されている曲と実際に収録されている曲が違うのです。
こうなると、もう・・・アレ???になってしまいました。
CD30 の同じディスクが2枚。
それに加え収録曲、演奏者の違い。
CD30 の収録曲 はブックレット、ジャケット、ショップ・サイトの収録曲情報も同じで
以下の2曲。(ショップ・サイトよりコピーを)

「Disc30
● シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調『ます』
 サミュエル・ローズ(Va) ゲオルク・マキシミリアン・ヘルトナーゲル(Cb)
● クララ・シューマン:ピアノ三重奏曲ト短調Op.17 」

手元のCD30 に収録をされているのは
シューベルト「ピアノ五重奏曲」D.667
同じくシューベルトの「弦楽四重奏曲第14番」D.810 の2曲。
実際に聴いてみても確かにこの2曲でした。
ピアノ五重奏曲の方の演奏は自分なりに調べたところ
クリフォード・カーゾンと(多分)ウィーン・フィルハーモニアSQ らしいのです。
お気に入りの Box だけに・・・残念な想いです。
 
この Box をお持ちの方
お手元の Box はいかかでしょうか? 問題ありませんか?

                  
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Comment

Re: お早うございます〜

rudolfさま、こんばんは。
いつもコメントをありがとうございます。

ベートーヴェンの交響曲第2番のこちらの編曲版を私も知らなかったのです。
ブログ仲間の御方がお寄せくださったコメントにてこの編曲版を知りました。
聴いてみて気に入り、この編曲版があまり陽の目を見ないようなので残念に感じた位です。
機会がありましたらお聴きになってみてくださいね(^^♪
  • posted by lumino
  • URL
  • 2017.05/24 20:04分
  • [Edit]

お早うございます〜

luminoさま お早うございます

ご無沙汰しております
ベトベンの「2番」のシンフォニー、トリオ版があること
まったく知りませんでした
ここで教えてもらいました〜
一度 聞いてみたいですね〜
(ミ`w´)彡━━┛~~ ' ぷっくぷく~~~
  • posted by rudolf2006
  • URL
  • 2017.05/24 08:43分
  • [Edit]

Re: ボザール・トリオのBOX、重宝しています

burleskeさま
いつもコメントをありがとうございます。

ボザール・トリオのBoxを求めた際にベートーヴェンの交響曲第2番のピアノ三重奏曲編曲版が収録されていると教えてくださったのコメントを拝読して早く聴いてみたいと想いつつ・・・1年半近くになりやっと聴くことができました。
予想をしていたよりも遥かに素晴らしい編曲版でお気に入りになりました。
このBoxの購入を迷っている時に決心がついたのはburleskeさまがお寄せくださったコメントだったように記憶しています。
本当にこのBoxは気に入っています。
>他ではあまり聴くことができない作品も収録されているのが魅力的ですよね。
そうですよね、魅力がいっぱいのBoxですね。

CD27とCD30の件ですが、burleskeさまがお持ちのBoxには不備がないとのことで良かったです。
たまたま私のBoxに不備があったのですね。こういうこともあるのですね。初めてのことなので驚いてしまいました。
そうですね、早速ショップに問い合わせをしてみます。
今回、ベートーヴェンのこちらのディスクを取りださなければまだまだ気付くことがなかったと思います。
本当にいろいろとありがとうございます。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2017.05/22 20:03分
  • [Edit]

ボザール・トリオのBOX、重宝しています

ボザール・トリオのBOXは、演奏も素敵ですが、こういう他ではあまり聴くことができない作品も収録されているのが魅力的ですよね。
ほんとに重宝しています。

CD27と30の件なんですが、僕の持っているBOXではジャケット、ブックレット、収録曲に問題はなく、CD27にはシューベルトのトリオ第2番と「ノットゥルノ」、CD30には「ます」とクララ・シューマンのトリオがきちんと収録されています。
購入したショップに問い合わせしてみたほうがよいと思いますよ。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2017.05/21 20:30分
  • [Edit]

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特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
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