♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.40 ヴェルディ:「ファルスタッフ」~トスカニーニ:ヴェルディ録音集より

ゴールデン・ウィーク、全国的に好天に恵まれるとのことで、
今日は清々しい5月の初日。
音楽を聴くことができる時間と我が子たちが元気であること。
これが最高のゴールデン・ウィークです。
「新居」?に変わり、初めての音楽は、これしかない!ということで、
ヴェルディオペラ・ブッファ「ファルスタッフ」です。
 
             ヴェルディ:喜歌劇「ファルスタッフ」全曲
              トスカニーニヴェルディ録音集より


               トスカニーニ:ヴェルディ録音集
               アルトゥール・トスカニーニ指揮
               NBC交響楽団
               ローバート・ショウ合唱団
               (1950年 ニューヨークでの録音) 


ファルスタッフ」は初めて聴くオペラです。
初めて聴きまして、ヴェルディオペラの醍醐味を堪能できる素晴らしい作品であると思いました。
ヴェルディ、80歳の、最後のオペラだそうです。
作曲技法の頂点を極めた最高傑作、との記述も見られます。
ヴェルディの伝記作家であるウェルフェルという人が次のように述べているそうです。
「示導動機の使用からくる拘束を排し、イタリア・オペラの伝統である旋律性を劇的構成のなかにつとめて高揚し、極めて密度の高いオーケストレーションと、管弦楽と声部が一体となった緊張感は、この作品に永遠の生命を与えている。」
難しいことは、いつものことながら私には分からないのですが、
管弦楽と声部の一体となった緊張感、については、正に終始一貫。
オペラ・ブッファといえども、息をつかせないものがあるようです。

こちらのトスカニーニ:ヴェルディ録音集に収録されている他の作品「椿姫」しかまだ聴いていないのですが残念なことが一つ。
オーケストラは良いのですが、キャストが…なのです、私には。
「フォルスタッフ」を聴く前に、その点を心配しておりました。
キャストの各人は初めて耳にするお名前ばかりでしたが、心配は危惧でした。
CDの宣伝文句に…
   高音質リマスター・テープから再24bit/96kリマスター
と表記されていましたが、あまり期待をしていなかったのですが、音もとても良いです。
こちらのトスカニーニのヴェルディ録音集は
   ○現在廃盤となっているものがほとんど
   ○トスカニーニの資質にぴったり合うのがヴェルディの音楽
の宣伝文句に釣られ、
またヴェルディとトスカニーニ、この名前が目に入ってしまうと入手は即断に。
ファルスタッフ」を聴き大満足のCDになりました。

さて、いつものように、覚書として虎の巻からの引用になります。

【作曲】1892年
【初演】1893年2月7日 ミラノ・スカラ座
【原作】シェイクスピア:「ウィンザーの陽気な女房たち」
            「ヘンリー4世」
【台本】シェイクスピアの上記作品を
     アリーゴ・ポーイトが書き改めた
【構成・上演時間】3幕・約2時間10分
【時・場所】1399~1413年 英国国王ヘンリー四世の治下
       中部イングランドのウィンザーの街
【主な登場人物】
   ファルスタッフ:勲爵士(騎士)
   フォード:裕福な市民、アリーチェの夫
   アリーチェ:フォードの妻
   ナンネッタ:フォードの娘
   フェントン:若い紳士、ナンネッタの求婚者
   カイウス:フランス人医師
   クイックリー夫人
   ページ夫人(メグ)
   ピストーラ:ファルスタッフの従者 他
【物語】
 ウィンザーの居酒屋ガーター亭。
騎士ファルスタッフが人妻に恋文を書いていると、医師カイウスが怒鳴り込む。
追い返し「名誉だと」と現世哲学を披露し従者たちも叩き出すファルスタッフ。
騎士から同じ恋文を貰ったアリーチェとメグは、騙された振りをして懲らしめることに。
従者と医師、アリーチェの夫フォードら男衆も騎士への仕返しを画策。
女房らは騎士に密会を約束。
一方、金持ち紳士に扮したフォードは、妻の籠絡を騎士に依頼。
アリーチェが騎士の気を惹いていると、本当に浮気をしていると信じたフォードが郎党を連れて踏み込み大騒動。
騎士ファルスタッフはテームズ河に投げ込まれる。
ずぶ濡れになり嘆くファルスタッフだが、アリーチェの再度の誘いでウキウキ。
深夜、ハーンの樫の木の下でフォードの娘の恋人フェントンが《唇に喜びの歌が》(第3幕)を歌う。
鹿の角で登場した騎士は、妖精に扮した人々になぶられる。
策略が分かったファルスタッフは、自分の機知で皆の機知が生まれたと、皆も納得。
混乱の中、フォードは娘と恋人の結婚を認める。
アンサンブル《この世はすべて冗談だ》(第3幕)で幕。


このオペラの主人公ファルスタッフ。
底抜けの善人とのことで、嘘で他人を騙すよりも自分自身が騙されるとか。
それを怒りもせず、懲りもせずにまた騙しに乗ってしまうそうで。
淑女の前ではまるきりの意気地なし、時にはチョッピリ愛嬌も。
このようなお人好しで意気地なしのファルスタッフには人間的魅力さえ感じてしまいます。

ここでのフォルスタッフ役のバリトン(バスバリトンのように聞こえます)はジョぜッぺ・ヴァルデンゴでしょうか。
ファルスタッフの人間像を描きだすことには成功しているようです。
このオペラでは聴かせどころのアリアといっても思い浮かばないのですが。
初めて聴くものばかりです。
ファルスタッフの最初のアリアは従者たちに叱る「俺は飲み屋から飲み屋にさ迷い歩いて…」では、愛すべきファルスタッフが伝わってくるようです。
このオペラで一番、心惹かれましたのが第2幕でフォードが妻に疑いを抱いて歌う「夢を見ているのではなかろうか」です
しみじみと歌いこまれ心を打つものがあります。
メゾ・ソプラノのクイックリー夫人役、クロエ・エルモでしょうか、登場するたびにその声に耳を奪われてしまいます。
第2幕でのクイックリー夫人がファルスタッフとその従者に挨拶する「御機嫌よう」では、落ち着いた深い響きのある声にウットリ。

一つ一つ挙げていると切りがないのですが。
聴きつつメモをしておりましたら、A4用紙がいっぱいに…。
魅力ある旋律が散りばめられたオペラです。
表情豊かなオーケストラとキャストたちで、
素晴らしい「ファルスタッフ」を聴くことができました。


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Comment

メタボパパさま、はじめまして

メタボパパさま、はじめまして。
コメントをありがとうございます。
嬉しく拝読をいたしました。

ファルスタッフ、本当に憎めないキャラクターですね。
オペラのストーリーは、大方「いい加減」な所がありますよね。「ファルスタッフ」に限らず。
物語自体としては、ウンザリするものが…多いような。
音楽として楽しく聴くことができれば、とストーリーは後回し?で、いい加減な聴き方をしています。

他の演奏家では「ファルスタッフ」を聴いていないのですが、トスカニーニで聴きまして満足をしつつも機会があれば他のキャストでも…と、思います。
こちらのヴェルディ録音集を聴きトスカニーニにますます魅了をされてしまいました。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2010.05/02 15:18分
  • [Edit]

burleskeさま、コメントありがとうございます

burleskeさま、こんにちは。v-278
いつもコメントをありがとうございます。

burleskeさまは、オペラはDVD派ですよね。
私はどうも映像に気を取られて、音楽が疎かになってしまいまして
やはりCDでの鑑賞になってしまいます。不器用なのですよね〜。
でも、確かにDVDは楽しい!

トスカニーニのこちらのヴェルディ録音集お聴きください。
収録をされている「レクイエム」も聴くのが楽しみになりました。
トスカニーニで聴くヴェルディのオペラは最高!と思いました。(*^_^*)
  • posted by lumino
  • URL
  • 2010.05/02 15:01分
  • [Edit]

はじめまして

はじめまして

ファルスタッフってしょーもないのに、なぜか憎めないんですよね。
でも、レコードのように音だけで聴いていると音楽や、声の美しさで許せるんですけど、LDのように字幕つきで見てしまうと、ストーリーを追ってしまうので、あまりのいい加減さに辟易しちゃいます。
トスカニーニ盤でも聴いてみたくなりました。
  • posted by メタボパパ
  • URL
  • 2010.05/01 23:59分
  • [Edit]

ファルスタッフとは渋いですねぇ

《ファルスタッフ》は昔ジュリーニ指揮のCDを聴いたことがあったんですが、その時はよく解りませんでした。
最近、ハイティンク&コヴェント・ガーデンのDVDを観たんですが、これは面白かったですよ。ファルスタッフ役のブリン・ターフェルがなかなかの芸達者で、演出も面白かったです。

そういえばトスカニーニのヴェルディのオペラは序曲くらいしか聴いたことないんですよねぇ。これは全曲も聴いてみなくてはいけませんねぇ。

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特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
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