♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.392 ブルックナー:「交響曲第6番」 by カイルベルト&ベルリン・フィル

ブルックナー交響曲を聴きつつ次第に多々の関心が芽生えてきている昨今です。
先日、第9番を聴き、何気なく次に6番を聴いてみました。
ブルックナー交響曲の中ではあまり話題に上がることが少ない曲でしょうか。

本来、ブルックナーの作品を目当てにディスクを求めることが少なかった長い年月。
第6番の手持ちのディスクを探しても3種しか見つかりませんでした。
今はブルックナーという人物への関心が強く、楽しさも感じている最中です。
肝心の音楽鑑賞は二の次になってしまいそうですが。

さて、第6番は改訂をされることもなかったそうで
ブルックナー交響曲に対する最大の悩みの種である第○稿、○版に
悩まされることもなさそうで・・・ホッとしています。

第6番をカイルベルトベルリン・フィルの演奏で聴いてみました。

                  ブルックナー交響曲第6番
               ヨーゼフ・カイルベルト・コレクションより

           392ブルックナー:交響曲第6番カイルベルト&ベルリン・フィル ヨーゼフ・カイルベルト・コレクション
                        (収録曲)

                ブルックナー:交響曲第6番イ長調
                R.シュトラウ:交響詩「ドン・ファン」Op.20

                 ヨーゼフ・カイルベルト指揮
                 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
                       (録音:1963年)

         第1楽章 Maestoso イ長調 2/2拍子
         第2楽章 Adagio (Sehr feierlich) ヘ長調 4/4拍子
         第3楽章 Scherzo (Nicht schnell) イ短調 3/4拍子
         第4楽章 Bewegt,doch nicht zu schnell イ短調 2/2拍子


1879年に作曲された前作の弦楽五重奏曲の作曲を終える頃には
交響曲第6番の構想を練っていたそうです。
この曲には1879年9月24日に着手し1881年9月3日に聖フローリアンで
完成したとのことです。
第1楽章は1879年9月24日に書き始められ1880年9月27日に完了。
第2楽章、1880年11月22日に完了。
第3楽章、1880年12月27日から翌1881年1月17日までに書き上げられ
第4楽章は1881年6月28日にスケッチが完了
1881年9月3日に総譜に仕上げられたそうです。

第6番を書き上げるまでに2ヵ年の年月をかけて慎重に筆を進め
また弦楽五重奏曲で体得した弦楽器の扱い形を生かすことができたこの作品は
ブルックナーとしては自信作となったそうで
細部の手直しをしただけで、改訂稿を残していないとのことです。
この曲に年月を費やした他の理由には
交響曲第4番の改訂で中断、スイス他への旅行、ウィーンの宮廷礼拝堂の仕事で
多忙な生活が2年程続いていたとのことです。

第6番は内容的には第4番以前の短調的世界の悲痛な面や諦観、内省的な
思考を追及したものから
第4番の人生の明るい面や自然のロマン的な情感に向けられた作品の延長線上に
位置する曲だそうです。
第5番で交響曲の一つの頂点を形成し
更に第6番では一層の明快さや簡明な構成を志向している、とのことです。
1870年代後半より行われた一連の作品の改訂活動から交響曲第7番以降の
後期の交響曲へと進む転換期に位置する作品だそうです。

初演は1883年2月11日にウィーン・フィルハーモニー演奏会に於いて
中間の2つの楽章のみがマーラーの先任者ヴィルヘルム・ヤーンの指揮により
行われたそうです。
この2楽章のみの演奏は全曲が長大なことと、聴衆に理解されやすいところだけ
という身勝手な配慮だったとのこと。
聴衆からは温かく迎えられたそうですが、ハンスリックを中心とするウィーンの
批評家からは冷遇をされたとのこと。

全曲の初演はマーラーに委ねられることになったそうですが
マーラーはなかなか実行しなかったとのことです。
ようやく実現に至ったのはブルックナーが死去し2年程経った
1899年2月26日のウィーン・フィルハーモニーの演奏会だったそうです。
指揮をした当時、気鋭の39歳のマーラーは完全な全曲ではなく
聴衆の支持を獲得するべく作品をかなりカット、短縮し
管弦楽法も変更をして演奏したとのことです。
ブルックナーは交響曲第6番の全曲のまともな演奏を聴くことなく
世を去ってしまったそうです。

カットも変更もない全曲の初演は1901年3月14日
ヴィルヘルム・ポーリッヒ指揮、シュトゥットガルト宮廷楽団により
行われたとのことです。

曲はブルックナーの面倒をよく見た「親切な家主」と常にブルックナーから
感謝をされていたアントン・フォン・エルツェルト=ネーヴィン夫妻に
献呈されたそうです。


カイルベルト&ベルリン・フィルで聴くブルックナーの交響曲第6番

ヴァイオリンが高音で小刻みにリズムを奏して始まる第1楽章。
第1主題を奏する低弦。重低音の奥深い響き。
重低音の響きを耳に驚愕に近い想いを感じてしまいます。
第2主題は柔らかな印象。
第3主題では一転して音量が上がり力強く奏する管楽器たちの
雄大、勇壮な趣。
速度を落とし静かな雰囲気に。
展開部では柔和な雰囲気。流れるような旋律。
瞑想的な趣も感じられるようです。
耳を傾けていると心に解放感のようなものが・・・。
コーダで力強さが戻り管楽器たちが奏し
加わる力強いティンパニの響きがもたらす高揚感。
長く続く第1主題のヴァイオリンの小刻みなリズムが印象的。
喜ばしさを歌いあげつつ閉じられる第1楽章。
明るさや優しさ、平和、喜ばしさが漂っているような楽章でしょうか。

弦の低音域で重々しく荘重に奏されて始まる第2楽章。
第1主題を奏するヴァイオリン、そして加わるオーボエ。
美しさを感じる主題です。
第2主題になり奏するヴァイオリンとチェロ。
ヴァイオリンが奏する清楚で美しい旋律。幻想的な趣も。
速度が落ち弦の重低音で奏されゆったりとした雰囲気に。
静かに奏される旋律に現れる第3主題。
第1ヴァイオリンが静かに奏する葬送を想わせる旋律は
ゆったりと歩を進めるかのよう。
展開部でのオーボエとクラリネットが奏する静かな調べも印象的。
前楽章同様に美しさを感じる旋律。
この楽章の美しさは悲歌を想わせるような趣が感じられるようです。
コーダもゆったりと美しく。
静かに奏される弦の調べで閉じられる楽章。

弦が低音で刻むリズム。
すぐに加わるヴァイオリンと木管楽器が奏する主題で始まる第3楽章。
間もなく力量を強め高揚するように。
躍動を感じさせる第1部。
休止のあとに続くトリオは
躍動感のある勇壮なリズムで生き生きとした趣。
速度が落ち各楽器たちに受け継がれる主題。
第3部は第1部のそのままの再現とのこと。
トランペットが尾を引くように奏され勇壮に終わる第3楽章。

低音弦のピッツィカーに乗り滑らかに奏されるヴァイオリンで始まる第4楽章。
第1主題では金管楽器たちが力強い華々しさを伴い吹奏され
覇気が漂っているようです。
第2主題では柔和で優しげな旋律に。
明るく喜ばしげな雰囲気。和やかさも漂っているような。
喜ばしい雰囲気の調べから次第に音力を強めて現れる第3主題。
雄大さと軽快さが入り混じっているような主題。
展開部の終わりの方に聴かれるリズムは印象的。
穏やかな木管で始まるコーダ。
暫し続く和みの美しい旋律に魅了をされていると
金管楽器たちの登場で高揚し熱情的な趣に。
力強く喜ばしい雰囲気で迎える曲の終わり。


ブルックナーがこのような交響曲を?と思ってしまうような
喜ばしく平和な楽想にブルックナーの交響曲に抱いていたイメージに
少し変化が。
第1楽章の喜ばしさを歌いあげつつ閉じられる旋律
また第4楽章の力強い喜ばしさの内に曲が閉じられ
聴いていて感動すら覚えます。

カイルベルト&ベルリン・フィルの金管楽器に耳触りな響きが感じられず
温かさを感じさせる演奏で好感を抱きます。
抑揚を抑え気味の地味(?)な演奏でしょうか。
穏やかな温もりのようなものが感じられる演奏のように思います。
手元にある3種のディスクの演奏を聴き印象に残ったのが
カイルベルト&ベルリン・フィルのこの一枚。
第6番の素晴らしさを伝えてくれた演奏。
もっと陽の目を見ても良い曲・・・と感じ入っています。

ブルックナーの第6番の次にR.シュトラウスの交響詩「ドン・ファン」が
収録されていました。
あまり耳を傾けることをしないR.シュトラウス。
第6番が終了し、自然に耳に入ってきた初めて聴く「ドン・ファン」。
想像をしていたよりも魅力が・・・改めて聴いてみることにしました。

今まで、ラックで眠っていることが多かったカイルベルトの Box でした。
Box から一枚一枚を取り出して聴き始めています。

                  
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Comment

Re: こんにちは

rudolfさま、こんばんは~。
いつもコメントをありがとうございます。

演奏者によって作品から受ける印象が違うようで、いろいろと聴いてみることも大事なのですね。
rudolfさまはスタインバーグの演奏で第6番の良さにお気付きになられたのですね。

ブルックナーの交響曲は先日、聴いた第9番から初めてじっくり耳を傾けるようになりました。
第6番もじっくり耳を傾けたのは今回が初めてでした。
クレンペラー&ニュー・フィルハーモニアO.の演奏よりも、ドキリとしたのがカイルベルトでした。

> カイルベルトの演奏も 色々と聴きました
> 6番も聞いたと思うのですが…

6番の演奏を聴きカイルベルトに関心を抱き始めました。
このBoxにR.シュトラウス(少々、苦手なのです)やモーツァルトの作品も数曲収録されているのですが、「良さそうな曲」とか「この曲はこんなに良かった?!」といろいろと目覚めているところです。

rudolfさまは多々の作曲家、作品を多くお聴きになられていらっいますよね。
私などは、主としてお気に入りの作曲家や作品ばかりを聴いているだけなのですが・・・。
聴いた曲やその演奏者などを忘れ、また購入したディスクも忘れて重複して購入したり・・・果てはブログに綴った曲であるかどうかも忘れてしまう有様です。
かなり年齢的に危険領域に足を踏み入れた・・・?
失念、忘却は自分の特技と開き直ることに。
肝心な音楽のことを忘れてしまい、忘れるべき事、忘れることができれば精神的にも楽になることは忘れず・・・です。
厄介ですね、記憶は。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2017.06/22 20:06分
  • [Edit]

こんにちは

luminoさま こんにちは

ブルックナーの6番は昔はあまり聴いていなかったのですが、スタインバーグの演奏を薦められて聴いたみて 
こんな良い曲だったのか…と
カイルベルトの演奏も 色々と聴きました
6番も聞いたと思うのですが…
最近 どうも どれを聴いてきたのか、忘れてきてしまっているのですよ… 爆

ボケ始めているかもしれません 爆
(ミ`w´)彡━━┛~~ ' ぷっくぷく~~~
  • posted by rudolf2006
  • URL
  • 2017.06/22 11:46分
  • [Edit]

Re: カイルベルトのブルックナーは・・・

burleskeさま
コメントをいつもありがとうございます。

ブルックナーの交響曲はまだまだ、じっくりと聴き込んでいないんですよ。
第6番は馴染み易いとのことですね。
カイルベルトのこのBoxに第9番も収録されていました・・・まだ一度しか聴いていなくて・・・。
カイルベルトでブルックナーの他の交響曲も聴いてみたいと思いショップでディスク探しをしたのですが。
コメントを拝読して第6番と第9番の2曲しか録音をしていなかったことを知りました。
本当に残念ですね。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2017.06/19 19:47分
  • [Edit]

カイルベルトのブルックナーは・・・

ブルックナーの第6番は少し地味な感じもしますが、ブルックナーの交響曲の中では馴染みやすいんじゃないでしょうか。
カイルベルトの第6番は渋いですけど、良いですよね。
カイルベルトは第9番も良いですよ。でも、カイルベルトはブルックナーの交響曲をこの第6番と第9番しか録音していないんですね。
カイルベルトで他のブルックナーの交響曲も聴いてみたいですが、残念ですね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2017.06/18 20:47分
  • [Edit]

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特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
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