♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.402 モーツァルト:「ピアノ協奏曲第23番」 by カーゾン;ケルテス&ロンドン交響楽団

8月も最後の土曜日。
今年の夏、8月7日の立秋を過ぎてもモーツァルト一色の当拙ブログでした。
モーツァルトの作品を聴くシリーズ」も今日で一先ず、お休みを。

一区切りの今日はモーツァルトピアノ協奏曲の中でも想い出深い第23番。
モーツァルトピアノ協奏曲は未だに曲番と旋律がなかなか一致しません。
前回、第20番を聴きその際にお寄せいただいたコメントを拝読して
数年振りに第23番を聴いてみました。
第2楽章を聴き想い出しました。有名ですねこの第2楽章。
モーツァルトピアノ協奏曲で最初に惹かれ好きになった第2楽章。
懐かしく、そして今でもお気に入りの楽章です。
お気に入りでありながら曲番を失念している有様ですが。

カーゾンのデッカ録音全集に第23番は4種が収録されていました。
こちらのBoxも既に廃盤になっているようです。
カーゾンの第23番はセルとの共演が名盤だそうですが。
ケルテスロンドン交響楽団との共演盤を繰り返し聴いています。

                 モーツァルトピアノ協奏曲第23番
                   カーゾン~デッカ録音全集より


             402モーツァルト ピアノ協奏曲第23番 カーゾン.ボックス
                         (収録曲)
                         モーツァルト

                 ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
                 ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491

                    イシュトヴァン・ケルテス指揮
                    ロンドン交響楽団
           (録音:1967年10月 ロンドン キングズウェイ・ホール)


                   第1楽章:Allegro イ長調4 /4拍子
                   第2楽章:Adagio 嬰へ短調 6/8拍子
                   第3楽章:Allegro assai イ長調 2/2拍子


作曲されたのはモーツァルトの自作品目録によると1786年3月2日だそうです。
モーツァルト、30歳頃でしょうか。
この年の2月には「劇場支配人」がシェーンブルク宮殿で初演され
5月にはブルク劇場で「フィガロの結婚」が初演。
大成功を収めたとのことです。

このピアノ協奏曲第23番が書かれた1786年には以下の3つの協奏曲が
作曲されたそうです。
第23番K.488 第24番K.491 第25番K.503。
年を遡り、1784年に作曲された6曲
1785年に作曲された3曲のピアノ協奏曲。
これらのピアノ協奏曲は古典派の最高峰に位置する作品とのこと。
形式、楽器の使用法、旋律、和声の点でハイドンの技法を継承しているとのことです。

また第23番に戻ります。
1786年には、3月から4月にかけ3回の予約演奏会が開かれたそうです。
この年の四旬節の演奏会のために作曲されたのがピアノ協奏曲第23番と
第24番とのことです。
尚、第25番番は冬期演奏会のために作曲されたそうです。

モーツァルトはピアノ協奏曲を作曲するときに大抵はピアノ・パートを先ずスケッチ。
その後に初めてピアノ・パートを入念に仕上げているそうです。
ですが、この第23番ではピアノ・パート全体を最初から完全な形で書き記し
細部に至るまで入念に仕上げられてい入るとのことです。
ほとんどのピアノ協奏曲では自筆総譜にはカデンツァは本来の場所に
書き込まれていないそうですが、この曲では第1楽章のカデンツァも完全に
書き込まれているそうです。
第2楽章、第3楽章にはカデンツァはあらかじめ置かれることなく
絶え間なく華麗なパッセージが現れているためカデンツァを差し挟む余地が
与えられていないとのこと。
以上のことから、この作品は極度に力が集中され創られていることを示しているそうです。

初演は1786年の四旬節の演奏期間中、3月に初演されたと考えられているそうですが
詳細は不明とのことです。


カーゾン;ケルテスロンドン交響楽団で聴くモーツァルト、ピアノ協奏曲第23番

この曲の楽器構成はトランペットとティンパニを除き、オーボエの代わりに
柔らかな響きのクラリネットを加えているとのことです。
解説:構成はトランペットとティンパニを欠き、オーボエの代わりに一層柔らな響きのクラリネットを加えている。

第1ヴァイオリンたちが奏する優雅な旋律で始まる第1楽章。
第1主題の始まりの第1ヴァイオリンたちが奏し終わり
反復をする木管楽器。
木管の響きが素朴な色彩を感じさせるよう。
オーケストラの出番。この曲でもシンフォニックなオーケストラ。
やっと独奏ピアノが現れ陽光が射すような。   
第2主題を奏し始めるピアノ。
その旋律を反復をするオーケストラ。
ヴァイオリンたちとピアノの活発な趣の掛け合いの中でも
カーゾンのピアノはあくまでも落ち着いた風情が感じられます。
展開部になり新しい主題の出現。
ピアノと木管の掛合いが印象的。  
再現部ではピアノの装飾に気を奪われます。
迎えるカデンツァ。
カデンツァは30章節、書き示されているとのことです。
木管楽器が活躍しつつ閉じられる第1楽章。
この楽章では木管楽器たちの活躍が印象に残ります。

静かに呟くようなピアノの調べで始まる第2楽章。
この冒頭の独奏ピアノの調べには強い印象を受けます。
記憶に刻み込まれる印象的な主題。
ピアノが奏するこの主題の静けさの中に漂う悲哀とも感じられる調べは
琴線に触れ心に染み入ります。
静かに、ゆっくりと、消え入るように呟くピアノ。
ピアノの呟きが終わり、オーケストラに。
またすぐに現れるピアノ。美しい調べ、の一言。
中間部に入りフルートとクラリネットの音色が耳に。
たゆまず奏し続けられるピアノ。
木管とピアノの掛合の後、ピアノが奏する冒頭の主題。
この旋律を聴くうちに回想が心を占めてくるようです。
多々の想い出が走馬灯のように脳裏に浮かんできてしまいます。
静かに閉じられる第2楽章。

前楽章から一転してピアノが奏する明朗なロンド主題で始まる第3楽章。
軽快で明るい主題。反復をするオーケストラ。
オーケストラからは怒涛のような雰囲気が感じられるようです。
現れる第1副主題も軽快に。反復するクラリネット。
新たな副主題の登場。
軽やかに奏される木管と第1ヴァイオリン。
活発な動きのピアノは活発。
副主題や新たな主題が現れ目まぐるしく進む楽章。
溌剌とした生命力に溢れた躍動する旋律の連続。
華々しく軽快にロンド主題が現れ
オーケストラとピアノが華麗に奏され力強く迎える曲の終わり。


こちらのBoxに収録されている第23番の4種は以下になっています。
ボイド・二ール&ナショナル響響楽団(1952年 モノラル)
クリップス&ロンドン交響楽団【1953年 モノラル)
セル&ウィーン・フィル(1964年)
ケルテル&ロンドン交響楽団(1967年)

録音は1967年とのことでカーゾンは60歳頃でしょうか。
一方、ケルテスは38歳頃。親子とも言えるような共演。
ケルテスの指揮に触れる機会はほとんどありませんでしたが
この演奏を聴き43歳で逝去されたことに・・・無念さを感じます。

カーゾンのピアノからは煌びやかな響きは感じられませんが
重心の低いどっしりとしたタッチに好感を抱きます。
いぶし銀を感じさせるような、落ち着いた打鍵。
一音一音、力強さを感じさせるタッチ。
第1楽章再現部にあらわれる装飾的に奏されるパートであっても
一つの音を丁寧に弾き込んでいるように感じられます。
曲を聴き終えた後に滋味を感じさせるピアニズムとして心に残ります。
ケルテス&ロンドン響もがっしりとしたオーケストレーションで
時には怒涛のような雰囲気を醸し出し雄々しさを感じます。


                  
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Comment

Re: おはようござます〜

rudolfさま、こんばんは。
いつもコメントをありがとうございます。

この作品、モーツァルトの第23番を何回か演奏されたことがあるのですね。
演奏は難しいそうですね。
聴くことしかできない私は、このような作品を演奏することができることがとても素晴らしく思えます。
ですが・・・外部から見るのとは違いオーケストラ内部(人間関係など)の現実は多々厳しいことを貴ブログを通して感じています。
音楽と純粋に対峙をして、もし私がオーケストラの一員として演奏をすることができたら第2楽章では曲に呑み込まれ演奏どころではなくなってしまいそうですが。

モーツァルトのピアノ協奏曲はrudolfさまと同様に昔はよく聴いていました。
すっかり聴くこともなくなっていた折に、ruodlfさまのブログで「愛ちゃん」に捧げる曲として、クリーンが演奏するモーツァルトのピアノ協奏曲の記事を拝読したのは4年前頃でしたでしょうか。
その記事を拝読してクリーン(他)が演奏するモーツァルトピアノ協奏曲選集を求め、云十年振りにモーツァルトのピアノ協奏曲を聴いたのを想い出します。
そしてまたそれ以来モーツァルトのピアノ協奏曲とは疎遠になってしまっておりました。
モーツァルト・・・ふとした機会に、ふと聴きたくなります。

rudolfさまもカーゾンのBoxをお持ちなのですね。
シューベルトがお目当てで求めたBoxでしたが、月日が経ってもシューベルトに行き着かず、モーツァルトに嵌り込んでしまいました。
コメントを拝読させていただきクリーンのモーツァルトを想い出し、クリーンの演奏を改めて聴いてみたくなりました(^^♪
  • posted by lumino
  • URL
  • 2017.08/29 19:56分
  • [Edit]

おはようござます〜

luminoさま お早うございます

モツアルトの23番
何回か演奏したことがありますよ
美しい曲ですが、演奏はむずかしいものですね
モツアルトのピアノ協奏曲、昔はかなり聴いていたのですが、今はあまり聴きません、どうしてでしょうね〜爆

カーゾンの演奏 持っているかと思います
いずれの演奏も素晴らしいものですね
最近 聴いていないので カーゾンBOXから探してみます〜爆

ミ(`w´彡)
  • posted by rudolf2006
  • URL
  • 2017.08/29 08:33分
  • [Edit]

Re: 23番、よいですよねぇ

burleskeさま
いつもコメントをありがとうございます。

前回、モーツァルトの第20番の際にburleskeさまが第23番の第2楽章がお気に入り、とのコメントをお寄せ下さいまして本当にありがとうございました。
コメントを拝読することがなかったら「第2楽章のあの旋律は、何番だったかしら?」と未だに思いあぐねていました。
モーツァルトのピアノ協奏曲の第2楽章のお気に入りは、第23番次に第20番に。
今後も第2楽章だけを集中的に聴き直してみようと思い始めました。

第23番でburleskeさまがお気に入りの演奏は内田&クリーブランド、カサドシュ&セルだそうですね。
いつか機会がありましたら聴いてみたいと思います。

第23番でカーゾンの4種の録音をお持ちだったのですね。
リリースされる毎にお求めになられていらっしゃたのでしょうか。
聴き直しをすることも楽しみですね。

モーツァルトのピアノ協奏曲に未だ嘗てなく惹かれるようになってきました。
一人で黙々と曲を聴いていた当時に比べ、現在のようにブログを通しお寄せくださるコメントにて視点も拡がり曲を聴いていても「楽しさ」を感じるようになってきました。
改めて、いつもコメントをありがとうございます。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2017.08/28 20:14分
  • [Edit]

23番、よいですよねぇ

モーツァルトの23番、よいですよねぇ。
僕のお気に入りは内田&クリーブランドoとカサドシュ&セルです。
カーゾン&ケルテスも持っていてるのですが、カーゾンのモーツァルトはブリテンとの20番と27番以外あまり印象に残っていませんでした。でも、改めて聴いてみるとやっぱり良いですね。
しかもすっかり忘れていたのですが、よく確認してみたら、ボイド・ニール、クリップス、セルとの23番も持っていました。
こちらも改めて聴いてみたいと思います。
またluminoさまのおかげで楽しみが増えました。
ありがとうございます。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2017.08/27 21:13分
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