♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.42 レハール:喜歌劇「メリー・ウィドウ」 by シュワルツコップ&アッカーマン

四季の中で、春はあまり歓迎したくない時期なのですが、唯一この時期の楽しみは 花。
外を歩いていると、色鮮やかに咲き乱れる花々の姿に目を奪われてしまいます。
そして、ふと脳裏を横切るのがオペレッタの楽しいメロディたち。


             フランツ・レハール:喜歌劇「メリー・ウィドウ」全曲


                レハール「メリー・ウィドウ」アッカーマン


             ハンナ・グラヴァリ:エリザベート・シュワルツコップ(S)
             ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵:エーリッヒ・クンツ(Br)
             カミーユ・ド・ロジョン:ニコライ・ゲッダ(T)
             ヴァランシエンヌ:エミー・ローゼ(S)
             ラウル・ド・サン・ブリオシュ:ヨーゼフ・シュミディンガー(T)
             ミルコ・ツェータ男爵:アントン・ニースナー(Br)
 
                オットー・アッカーマン指揮
                フィルハーモニア管弦楽団
                フィルハーモニア合唱団
             
              (1953年 モノラル、セッション録音)


昔々、耳にしました音楽で今でも心に残っているのは、
レハールの「メリー・ウィドウ・ワルツ」もその中の一つです。
現在のように「クラシック音楽大好き!」時代に突入をする前、
何かの折に「メリー・ウィドウ・ワルツ」が耳に飛び込みました。
それ以来、このメロディは心の中に棲みついています。

ヨハン・シュトラウス二世の「ヴェニスの一夜」に接してから、
最近はオペレッタにも興味が出てまいりました。
昔お気に入りでした、レハールの作品を入手することに。

こちらのCDはレハールのオペレッタ「微笑みの国」と「メリー・ウィドウ」の全曲盤のセットになっておりました。
キャストが、シュワルツコップ、エーリヒ・クンツ、ニコライゲッダ。
シュワルツコップ、クンツはLP時代の懐かしいお名前であり、
リート曲ではシュワルツコップのLPで親しんでおりました。
クンツはシューマンの歌曲「二人のてき弾兵」で声楽ジャンルへ関心を持つ扉を開けてくれた忘れ得ぬバリトンでした。
勿論、ゲッダはお気に入りです。
このメンバーで「メリー・ウィドウ」を聴くことができるとは夢のようでした。
因みに「微笑みの国」でも、こちらの御三方が登場し興味は尽きることがありません。

EMIのレコーディング・プロデューサーのウォルター・レッグ。
その伴侶のシュワルツコップ、レッグ所有のフィルハーモニアO.ということで、差し詰め レッグ・ファミリー?の大集合によるオペレッタというところでしょうか。

まだ「微笑みの国」は聴いていませんが、今日は「メリー・ウィドウ」の方を。

原題“Die lustige Witwe”「陽気な未亡人」。
虎の巻の解説書を読みますと、19世紀末のウィーン・オペレッタの黄金時代のスッペ、ヨハン・シュトラウス二世たちの星が消えた後、沈滞していたウィーン・オペレッタ界の隆盛のきっかけになったのが「メリー・ウィドウ」だったそうです。
作曲者のレハールについては全くと言っていいほどに知識がなかったのですが。
師であるドヴォルザークの勧めで作曲家を志したとか。
歌劇や管弦楽曲等を書いたとのこと。
アン・デア・ウィーン劇場の楽長にも就任したそうです。
レハールの才能に着目したヴィクトール・レオンとレオ・シュタインが新しい台本の作曲をレハールに依頼したことで、この「メリー・ウィドウ」の名作が誕生したとのことです。
初演以来、連続500回を超えるヒット作。
ウィンナ・オペレッタの記念碑的存在でしょうか。

【作曲】1905年
【初演】1905年12月30日 ウィーン、アン・デア・ウィーン劇場
【原作】アンリ・メイヤック「大使館随行員」
【台本】ヴィクトール・レオン・レオ・シュタイン
【構成・上演時間】3幕 1時間40分ー2時間
【主な登場人物】
   ハンナ・グラヴァリ:富豪の未亡人
   ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵:公使館書記官、退役近衛騎兵中尉
   ミルコ・ツェータ男爵:パリ駐在ポンテヴェドロ公使
   カミーユ・ド・ロジョン:フランス大使館随行員(ヴァランシェンヌの恋人)
   ヴァランシェンヌ:ミルコ・ツェータ男爵の妻
   ラウル・ド・サン・ブリオシュ:パリの伊達男
【物語】
 パリにあるポンテヴェドロ(スラブ系の仮想の小国)公使館でのパーティ。
巨額の遺産を相続した美貌の未亡人ハンナが話題の中心になっている。
ツェータ男爵はハンナがパリの男と再婚して母国の財産が国外へ流出することを案じ、妻ヴァランシエンヌの浮気(お相手はパリの伊達男カミーユ)に気がつかない。
ツェータは、ハンナと公使館の書記官ダニロを結び付けようとする。
二人はかつて結婚まで考えた仲で、今も愛し合っているのだが、意地を張り合うばかり。
ダニロは、財産目当てと勘繰られるのを嫌っている。
 公使館でのハンナのパーティ。
彼女は祖国の「ヴィリアの歌」(第2幕)を歌う。
ハンナはダニロの気を引こうとするが、彼はまだ乗ってこない。
ツェータ男爵の妻ヴァランシェンヌとカミーユの浮気騒動をハンナが機転を利かせて救うが、彼女は行きがかり上、カミーユとの婚約を宣言してしまう。
ダニロは苦しい胸の内を昔話にたとえて歌う。
ハンナは彼の本当の気持ちを知って喜ぶ。
ダニロの行きつけの店マキシムの踊り子たちによる華やかなダンス(フレンチ・カンカン)。
ようやく誤解も解けてダニロが歌う「唇は黙しても」。そして結ばれるハンナとダニロ。
財産流出は免れた。
ヴァランシェンヌの浮気も事なきを得る。
終わり良ければすべて良しで、めでたし…全員で歌う「女房行進曲」で幕。 

この作品での注目は、
第1幕で面白いのが、ハンナを囲み舞踏の輪が広がっているところに、
ダニロがマキシムでのドンチャン騒ぎの余韻を残して現れるところ。
欠伸はするし、豪勢な鼾も…。ダニロ役のエーリヒ・クンツは持ち前の地のまま?本当に芸達者というべきでしょうか。
最後のハンナとダニロが歌う二重唱「メリー・ウィドウ・ワルツ」。
何も言うことなしの楽しさ!です。

次に、第2幕でハンナが歌う有名な「ヴィリアの歌」。
ハンナ役のシュワルツコップではリート作品しか耳にしたことがなかったのですが、この民謡風なバラードの「ヴィリアの歌」を物思わし気にしっとりと情感が込めつつ歌い、好印象を持てました。
このオペレッタの中では最も有名な曲の一つだそうで、ハンナが催すパーティで客をもてなすために歌う郷里の歌だそうです。
歌詞と筋は無関係とのこと。
ヴィリアというのは妖精だそうです。
「ヴィリアの歌」の歌詞の1番だけですが。

   ヴィリアは妖精、森の乙女、
   岩の上にいるのを狩人が見つけて魂奪われた。
   森の乙女をまじまじ見詰めたその果てに
   見たこともない気高さに 若い狩人は震える思い。
   焦れるあまり それから溜め息つくばかり。
   ヴィリア、おおヴィリア、森の乙女よ、
   私を捕まえて 私をお前の最愛の恋人にしておくれ。
   恋煩いの男は気弱く祈る。

最後に第3幕ダニロ、ハンナが歌う「唇は黙しても」。
祖国のためと自分自身のためにハンナとの結婚を決心したダニロが心をこめて歌い、唱和するハンナ。
美しい叙情的な旋律がひと際耳を奪います。
落ち着きと気品のあるシュワルツコップの声は作品の中で突出し虜にされてしまいました。
今日この頃、このようなソプラノは思い当たらないのですが。

さて、全員で歓喜に溢れた楽しさ満開のフィナーレ。

オペレッタを聴いていますと、心が軽やかにスキップをします。
楽しいオペレッタは心の滋養剤でしょうか。
オペレッタの効能は 人生はバラ色…と、錯覚?をさせてくれることでしょうか。

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Comment

コメントありがとうございます

colorkoさん、こんばんは〜。
コメントとをいつもありがとうございます。
嬉しく拝読をさせていただいています。

colorkoさんのコメントを拝読し、
音楽って、人生の日々に密着しているのですよね。
「音楽を聴いていて忘れていた何かを思い出す」…そうなのですね。
すっかり忘れ去っていたことでも、音楽が思い出を連れ戻してくれることがありますものね。
そのような時の音楽(クラシックに限らず)は心の子守唄でしょうか。(*^_^*)
  • posted by lumino
  • URL
  • 2010.05/17 20:06分
  • [Edit]

NoTitle

こんばんは^^
こ...今回も私には難しくて付いていけなくて
ごめんなさい...気の利いたコメントがかけません〜
それでもお花をみてオペレッタの楽しいメロディが
思い浮かぶのはとても素敵だなぁって思いました
何かをみて音楽を思い出すこと
音楽を聴いて忘れていた何かを思い出すこと
どちらも素敵です

  • posted by colorko
  • URL
  • 2010.05/16 22:26分
  • [Edit]

コメントありがとうございます

burleskeさま、こんばんは〜。
いつもコメントを本当にありがとうございます。

「こうもり」は是非聴いてみたく思っています〜。
C.クライバー盤が意中の「こうもり」です。
「メリー・ウィドウ」シュワルツコップでの国内盤、いつも購入するショップのHPを探したのですが見当たりませんでした。でも、このような情報はburleskeさまの方がお詳しいですものね。
シュワルツコップ良いですね〜。初めてその良さに気付かされたように思います。v-218
  • posted by lumino
  • URL
  • 2010.05/16 19:37分
  • [Edit]

《メリー・ウィドウ》聴いてみたいです

こんばんは〜

以前《こうもり》を聴いて気に入って以来、《メリー・ウィドウ》も聴いてみたいと思っていたのですが。マタチッチ盤が良いらしいというので探してみたところ、輸入盤しか見当たらずそのままになっていたのでした。やっぱり歌訳が欲しいもので。
シュワルツコップの国内盤はあるんでしょうか。あれば是非欲しいもんです。

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特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
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