♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.403 ベートーヴェン;「弦楽四重奏曲第16&第14番」(弦楽合奏版) by バーンスタイン&ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第16番と第14番の弦楽合奏版があることを
ショップ・サイトで今頃になり偶然に見かけ喜び勇んで入手をしてみました。
演奏はバーンスタイン&ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の弦セクション。
収録曲順に第16番から聴き始めてみました。

        ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番&14番(弦楽合奏版)
          バーンスタイン&ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


              (tower)403ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第14.16番(弦楽合奏版)バーンスタイン&ウィーン.フィル
                         (収録曲)
                       ベートーヴェン

            弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調 Op.135(弦楽合奏版)
            弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 Op.131(弦楽合奏版)
                   レナード・バーンスタイン指揮
             ウィーン・フィルハーモ二ー管弦楽団弦セクション
     (録音:第16番 1989年9月13-18日 ウィーン 楽友協会大ホール ライヴ
          第14番 1977年9月8-10日 ウィーン コンツェルトハウス ライヴ)


第16番からです。

第1楽章:Allegretto ヘ長調 2/4拍子
第2楽章:Vivace ヘ長調 3/4拍子
第3楽章:Lento assai, cantante e tranquillo 変ニ長調 6/8拍子
第4楽章:(標題)Der schwer gefasste Entschluss
      (序奏)Grave, ma non troppo tratto(Muss es sein?)ヘ短調3/2拍子
      (主部)Allegro(Es muss sein!)ヘ長調 2/2拍子(主部)

第16番は以前、ブログに登場しましたが改めて自分の復習を兼ねメモとして。
作曲されたのは1826年10月。
ベートーヴェンの死の5ヶ月前に弟ヨハンの家で完成。
まとまった作品としてはベートーヴェンの最後の作品になるそうです。
この作品を書き上げた後にベートーヴェンの絶筆となった弦楽四重奏曲第13番の
終楽章が完成したとのことです。
初演はベートーヴェンの死の翌年、1828年3月にウィーンに於いて
シュパンツィヒ弦楽四重奏団により行われたそうです。
曲は友人のJ.K.ヴォウルマイアーに献呈。

第16番の第3楽章はトスカニーニの演奏の録音があるとのことですが
全曲録音としてはバーンスタイン&ウィーン・フィルが最初になるそうです。
ディスクのブックレットによると、バーンスタインは先例のないやり方で
リハーサルを行ったとのこと。
通常のリハーサルの前に弦セクションを12の五重奏団に分け、この第16番を
室内楽として練習をさせた後に、60人の弦セクションに戻しリハーサルを行った
そうです。
結果は大成功だったとのこと。
4つのパートの人数が増え、必要のあるところではチェロにコントラバスを重ねることで
量感と表現力を拡大しているとのことです。

この録音についてショップ・サイトには1989年、カラヤンの追悼コンサートとして
バーンスタインが指揮したもの、との記述がありました。
この翌年にバーンスタイン死去。


次に第14番を。
第1楽章 Adagio ma non troppo e molto espressivo 嬰ハ短調 2/2拍子
第2楽章 Allegro molto vivace ニ長調 6/8拍子
第3楽章 Allegro moderato - Adagio ロ短調 4/4拍子
第4楽章 Andante ma non troppo e molto cantabile - Più mosso -
      Andante moderato e lusinghiero - Adagio - Allegretto -
      Adagio, ma non troppo e semplice - Allegretto イ長調 2/4拍子
第5楽章 Presto ホ長調 2/2拍子
第6楽章:Adagio quasi un poco andante 嬰ト短調 3/4拍子
第7楽章 Allegro 嬰ハ短調 2/2拍子

弦楽四重奏曲第14番は1825年暮れに着手し、翌26年の夏に完成したそうです。
7楽章構成。
実際には第15番イ長調作品132よりも後に作曲されたものでベートーヴェンの
15番目の弦楽四重奏曲になるとのことです。
初演はベートーヴェンの死後に行われたそうです。

こちらもディスクのブックレットを参照して。
第14番は1977年9月にウィーン・フィルの弦セクションで録音されたそうです。
バーンスタインの亡き妻フェリシア・モンテアレグレの想い出に捧げられた演奏の
一つとのことです。
バーンスタイン自身が「それまでに行った最も優れた録音」と語っているそうです。


バーンスタイン&ウィーン・フィルの演奏で聴くベートーヴェンの
弦楽四重奏曲第14番、第16番の弦楽合奏版

両曲とも一括しての感想(手抜き?)になります。
第16番、第14番ともに演奏からは同じ印象を受けます。
一言で・・・大らかで温もりが伝わってくる演奏。
曲が鳴り始めた瞬間に弦の美しい響きに耳を奪われます。
それも序の口の魅力。
演奏から伝わる温もり、優しさ、柔和さ。
原曲の弦楽四重奏曲を緻密に描写された油絵に例えると
この弦楽合奏版は全体のバランス、統一感に裏打ちされた
柔和なタッチの水彩画でしょうか。

自分にとってはとても素晴らしい演奏に感じられます。
素人が考えるほど四重奏曲を弦楽合奏として演奏するには簡単なものでは
ないと思いつつも可能であるならベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲を
バーンスタインで聴きたかったものと熱望してしまいます。
気に入り飽きもせずに繰り返し聴いています。


蛇足。いつものオバサンの井戸端会議。
ブックレットの筆者、高橋昭氏の記述を参照しつつ。
前述しましたが、トスカニーニ&NBC交響楽団が演奏をしたベートーヴェンの
弦楽四重奏曲第14番のスケルツォをバーンスタインはレコードか放送で知っていたと
思われる、と記述されています。
それ以前に弦楽合奏で演奏されたベートーヴェンの弦楽四重奏曲を聴いた可能性は
あるとのことです。
高橋氏によるとバーンスタインはベートーヴェンの弦楽四重奏曲第14番の
弦楽合奏版の演奏を1937年1月にボストン交響楽団に客演をしたミトロプーロスの
演奏を聴いた可能性があると推測をしているようです。
当時、大学生であたバーンスタインはミトロプーロスに会い指揮者になる決意を
語ったことは明白とのこと。
ミトロプーロスはエア・チェックをしたこの曲のアセテート盤をバーンスタインに贈り
バーンスタインは擦り切れるまで演奏を聴いたと言われているそうです。
指揮者として歩み始めたバーンスタイン。
1946年にニューヨーク・シティ交響楽団の指揮者の時に第14番の弦楽合奏版を
取り上げたそうです。
その際にミトロプーロスはバーンスタインに自分のスコアを貸し、チェロにコントラバス
を重ねる場所を正確に教え、バーンスタインはミニチュア・スコアに書き込んでいた
とのことです。

ブックレットの解説を読みつつ第14番の弦楽合奏版でミトロプーロスが
バーンスタインに教示したことが第16番の弦楽合奏にも生かされ成功に
導かれ新たな息吹を吹き込まれた素晴らしい作品として誕生したように思います。

                  
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Comment

Re: バーンスタインの14番と16番は・・・

burleskeさま
コメントをいつもありがとうございます。

burleskeさまはやはりバーンスタインの弦楽合奏版のディスクをお持ちだったのですね。
私は今頃になって出合うことができました。
今頃になりましたがこの演奏に出合うことができて嬉しさでいっぱいです。

弦楽合奏版の「大フーガ」がお気に入りとのことですね。
フルトヴェングラーの演奏のディスクは持っていないのですが、クレンペラーの演奏は手持ちのディスクがありました。
早速、聴いてみますね。
作品は違いますが、バーンスタインの弦楽合奏版を聴き、まだまだバーンスタインの演奏が耳に残り、クレンペラーの「大フーガ」がどのように伝わるか我ながら興味深く思っています。

> トスカニーニのRCAコンプリートBOXに16番の第2楽章と第3楽章が収録されていました。こちらも早速聴いてみようと思います。
> でも、残念ながら14番のスケルツォは収録されていないみたいです。

収録情報をありがとうございます。
ブックレットを読み第14番のスケルツォの演奏が存在しているようで・・・Boxには収録されていないみたい、とのことで(まだ収録曲を確認していなくて、すみません)残念です。
やはり聴いてみたいですね。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2017.09/04 20:10分
  • [Edit]

バーンスタインの14番と16番は・・・

バーンスタインの14番と16番の弦楽合奏版、僕も持っているのですが、永らく聴いていませんでした。
こちらの記事を拝読して久しぶりに16番を聴いてみましたが、温かみと共にスケール感と力強さも感じられて、演奏に引き込まれてしまいました。続いて14番も聴いてみようと思います。
ちなみにベートーヴェンの四重奏曲の弦楽合奏版では、フルトヴェングラーとクレンペラーの大フーガが気に入っています。

それから、探してみたらトスカニーニのRCAコンプリートBOXに16番の第2楽章と第3楽章が収録されていました。こちらも早速聴いてみようと思います。
でも、残念ながら14番のスケルツォは収録されていないみたいです。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2017.09/03 21:33分
  • [Edit]

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