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2017.11/11(Sat)

Op.413 J.S.バッハ:「イタリア協奏曲」 by レオンハルト

先日、レオンハルトの演奏するJ.S.バッハ鍵盤作品集成より
チェンバロ協奏曲第1番を聴いた同じディスクから今日はイタリア協奏曲を。

                     J.S.バッハイタリア協奏曲
               レオンハルトJ.S.バッハ鍵盤作品集成より

           411チェンバロ協奏曲第1番 レオンハルト~J.S.バッハ鍵盤作品集成
                        (収録曲)

                        J.S.バッハ
              チェンバロ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052
              イタリア協奏曲 へ長調 BWV971
              トッカータ ニ長調 BWV912
              トッカータ ニ短調 BWV913
              フーガ イ短調 BWV944
              幻想曲 ハ短調 BWV906
              半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903

                 グスタフ・レオンハルト(Cem.)
               (録音:1976年12月
              1728年製クリスティアン・ツェル使用)


               第1楽章:(速度指定はなし )ヘ長調
               第2楽章:Andante ニ短調
               第3楽章:Presto ヘ長調


この作品は1735年に「クラヴィーア練習曲集 第2巻」としてバッハの第2の出版曲集
として書き上げられたとのこと。
「クラヴィーア練習曲 第2巻」は2つの作品、「イタリア協奏曲」と「フランス風序曲」
から成り出版されたそうです。
作曲されたのは前年、ライプツィヒに於いて、ということになっているとのこと。

「クラヴィーア練習曲集 第2巻」でバッハが目指したのは当時の音楽先進国
イタリアとフランスの代表的なオーケストラ曲の様式に従いチェンバロ協奏曲を
作曲することだったそうです。

バッハはこの曲に「イタリア趣味による協奏曲」“Concerto nach Italienischem Gusto”との題を付けたそうですが、簡単に「イタリア協奏曲」と呼ばれているとのこと。
バッハの代表作の一つに数えられ演奏される機会も多いそうです。

バッハは青年時代から音楽の先進国イタリアの音楽を研究しいろいろに
編曲していたそうです。
また、当時、イタリアではヴィヴァルディが完成し流行していた協奏曲の様式を
取り入れ協奏曲を作曲したり書き直したりしたとのことです。
ライプツィヒ時代になり、イタリアの協奏曲の在り方を一つの楽器で生かそうという
ことになり、この「イタリア協奏曲」が誕生したそうです。

この作品では一つのチェンバロという楽器で協奏曲の総奏と独奏の効果を出すように
工夫をされているそうです。
演奏からすると現在のピアノで演奏をするよりもチェンバロの方が適しているとのこと。
チェンバロは2列の鍵盤で音質の対比感、及び ピアノとフォルテの創意も
出すことができるとのことです、。
鍵盤の使用法のためにバッハは特にピアノとかフォルテを他のクラヴィーア曲の
時よりも入念に記入しているそうです。
ピアノとフォルテのバッハの指示は、協奏曲における楽器群の対比表現に
なっているそうです。

この作品はバッハの存命中から大評判になったとのことです。

レオンハルトの演奏で聴くJ.S.バッハのイタリア協奏曲

第1楽章は速度の指定がなく、アレグレット程度ということになっているそうです。
耳に馴染みのある溌剌とした旋律の主題で始まる第1楽章。
主題の動機が曲を統一しているとのことで終始、明朗、軽快な趣に溢れているよう。
独奏と総奏とが交互に現れて進む楽章。
楽章の終わり頃の主題の総奏では右手の装飾が醸し出す優雅な雰囲気。
多彩に姿を変える主題動機を耳に
「次はどのような展開に?」「どのように変容を?」と、推理小説を読むかのような
楽しみな心境に。
楽章の終りの総奏で活き活きと閉じられる第1楽章。

ゆっくりと歩み始めるように始まる第2楽章。
右手から紡ぎ出される歌うかのような旋律。
伴奏をする左手で印象的なのは低域音。楽章にスパイスのような味付けを。
右手が歌う調べは煌めき輝くように。
歌う楽章、歌の楽章と表現したくなる美しさを感じる第2楽章。
心に残る楽章です。

第3楽章、構成はロンド風になっているとのことです。
楽章の始めに現れる総奏でのロンド主題の軽快さ。
滞ることなく前進あるのみ、という感じで進む楽章。
鍵盤が織りなす素晴らしい芸術。
次々と続く第1副主題、第2副主題、第3副主題の活き活きとした趣。
ロンド主題には第1楽章の主題動機も顔を出しているのでしょうか。
楽章冒頭、総奏のロンド主題が現れて明朗軽快に力強く迎える曲の終わり。


この曲は以前、ピアノで聴いた時には最後まで聴き通すことに苦痛すら感じた
苦い想い出があります。
あれから云年が経過し、今回レオンハルトで聴くイタリア協奏曲。
第1楽章が鳴り出した瞬間に耳に馴染みの旋律・・・と、初めて気が付く有様。
嘗ては苦痛を感じた作品が、今回は吸い込まれるように惹かれ
繰り返し聴いたほどです。

チェンバロの音色に魅了され、明朗軽快な旋律は心を躍らせるようです。
レオンハルトを集中的に聴き始めたキッカケになった「ゴルドベルク変奏曲」。
昔求めた「ゴルドベルク」(1964年頃の録音との表記)に比べ
このBoxに収録されている1976年録音の「ゴルドベルク」の何という軽快さ、明るさ。
この数年、いろいろな「ゴルドベルク」を聴いてきました(聴いてきたつもり)が
こんなに明朗で軽快な「ゴルドベルク」は初めて、とつい先頃感じ入り耳を傾けておりました。

明朗、軽快な雰囲気に溢れた、この「イタリア協奏曲」も
レオンハルトの演奏を聴き初めて好感を抱きました。

昨今、当拙ブログに姿を現さなかったJ.S.バッハ。
こうして綴っていると改めて「バッハは良いなぁ」・・・。
そのように感じさせてくれたレオンハルト。
このレオンハルトのBox、これからも共に歩み続けたい大切なBoxになりました。


                 
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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

タグ : J.S.バッハ イタリア協奏曲 レオンハルト チェンバロ

19:58  |  J.S.バッハ  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

●Re: イタリア協奏曲は・・・

burleskeさま
コメントをいつもありがとうございます。

レオンハルトのBoxから同じディスクに収録されている曲ばかり登場しています。
魅力的な一枚ですね。
>イタリア協奏曲の次に収録されているトッカータまで聴き惚れてしまいました。
同じく、です。
最後の「幻想曲」まで聴き惚れています。

レオンハルトの「平均律」はまだ聴いたことがありませんでしたのでBoxが届いた時からとても楽しみにしていましたが。
こちらもまたburleskeさま同様で・・・聴きたいディスクが多くなり過ぎ、です。
本当に時間が追い付きませんね。
lumino | 2017.11.13(月) 19:51 | URL | コメント編集

●イタリア協奏曲は・・・

イタリア協奏曲はけっこう馴染みのある作品ですが、ピアノで聴く場合が多いですね。
でもレオンハルトのチェンバロはやっぱり素敵ですね。
イタリア協奏曲の次に収録されているトッカータまで聴き惚れてしまいました。
こうなると、改めて平均律なんかもレオンハルトのチェンバロで、じっくりと聴いてみたいところですが・・・
なんだか聴きたいディスクが多くなりすぎて、時間が足りない感じです。
burleske | 2017.11.12(日) 20:44 | URL | コメント編集

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