♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.48 シューベルト:歌劇「フィエラブラス」 by ミューラー=クライ、ヴンダーリヒ

梅雨入り・・・音楽がジメジメ梅雨を吹き飛ばしてくれそうです。

さて、最近は取り上げる作品がオペラ一辺倒になりかかっているようです。
本来、お気に入りのジャンルではあるのですが。
かと言って、オペラ作品ばかりを日々聴いているわけでもなく。
先日オーディオの再編成をして以来、音楽趣向が逆行しつつあります。
かつて毎日のように聴いておりました大好きなカンツォーネのCDたちを引っ張り出しては再編成をしたセットで再生。
どのような音で聴かせてくれるのか、との楽しみと懐かしさに耽ってしまっています。
少々、クラシック音楽離れの一週間です。
が、暫し目覚めまして、シューベルトを。



            シューベルト歌劇フィエラブラス」D796全曲(短縮版)

                 シューベルト:歌劇「フィエラブラス」ミューラー=クライ、ヴンダーリヒ

 
            エギンハルト:フリッツ・ヴンダーリヒ(フランク国宮廷騎士)
            フィエラブラス:ルド・ティンパー(ムーア人君主の息子)
            カール大帝:オットー・フォン・ロール(フランク王国の王)
            エンマ:ジークリンデ・カフマン(カール王の娘)
            ローラント:レイモンド・ウォランスキー(フランク王国の騎士)
            ボーラント:オットー・フォン・ロール(ムーア人君主)

            ハンス・ミュラー=クライ(指揮)
            ベルン放送室内合唱団:ベルン歌劇場管弦楽団
             (録音 1959年 べりリン放送局 モノラル)

Webショップの宣伝文句?で
  シューベルトのリートにおけるその魅力が存分にあらわれた歌劇です。
との一文を目にしまして、ついつい入手してしまいました。

この作品ですが、全曲と表示されつつも短縮版とのことです。
アリア、レチタティーヴォ等の声楽部分はすべて収録され、
部分的に解説をする「語り」が入っています。

久しくシューベルトのオペラ作品を聴きたいと願っていたのですが、
どうもCDがあまり見つかりません。
やっと目に付いた作品から「サラマンカの友人」と、この「フィエラブラス」を先ず入手してみました。
やっと、シューベルトのオペラを聴くことができる!と喜び勇み、
ヴンダーリヒの名前を見つけましたので「フィエラブラス」から先に聴きました。

シューベルトならオペラ作品に意欲的かと思っていたのですが、
作曲したオペラの約10作品中、半分は未完のようです。

フィエラブラス」は最後のオペラになるそうです。
「フィエラヴラス」完成の同年1823年には歌曲集「美しき使者小屋の娘」も完成。
この2作品は近年まで比較されることが多かったそうです。
「水車小屋」が歌曲史に記念碑的な価値を有するのに対して、
「フィエラブラス」の方は・・・何と、駄作 とのことで。
完成当時の新聞批評に拠ると前評判は高かったそうです。
それにも拘らず、駄作と位置付けられてしまった原因は、当時の批評家で作曲家泣かせ?のハンスリックが、1858年にこの歌劇の抜粋版が上演された際にかなりイチャモンを付けたそうです。
つまり、
  台本が幼稚な聴衆を前提にしていること。
  シューベルトが詩情、趣、脈絡等のすべてを完全に放棄している。と。

辛辣な批評は20世紀の或る批評家(A.アインシュタイン)は
  熱気の全く感じっれない、空虚で因習に縛られたもの。と。

これらの悪評を覆したのが、1988年5月のアン・デア・ウィーン劇場(アバド指揮)での全曲上演が契機となり再評価の動きが高まったとのことです。

 物語の内容は、フランク王国(南フランス)とムーア人の国(スペイン)のお話。
フランク王国のカール王は異教徒であるムーア人君主たちを改宗させようとしての宗教戦争。
戦いに於ける英雄のロマン・オペラ。

作曲は、1823年5月25日ー10月2日。シューベルト26歳の時のようです。
台本は、ヨゼフ・クーペルヴィーザー。
スペインの作家カルデロンが「愛が宗教に勝つ」とのテーマを扱った戯曲「マンティブレの橋」にクーペルヴィーザーが強く心を打たれたそうです。
初演は、全曲初演1897年2月9日、カールスルーエ
時と場所は、フランク王国(南フランス)、カール大帝の治世742-814年
      南フランスとスペイン
演奏時間:全3幕、約2時間20分
     こちらのCDでは短縮版ということで、78分58秒。

あらすじは…長くなってしまいますが。
 
 フランク王国のカール王と、ムーア人の国(スペイン)君主ボーラントは戦争をしていた。
フランク王国が、ムーア人の君主ボーラントの息子フィエラブラスが率いる軍を打ち破り決定的な勝利を治める。
カール王の軍はフランク王国に凱旋をする。
カール王は、騎士ローラントの進言を受け入れ捕虜となったフィエラブラスを解放する。
敵でありながらも勇敢であったフィエラブラスは、騎士ローラントとの友情を育み改宗をしていた。
そこに、フィエラブラスはカール王の娘エンマがいるのを見て驚く。4年前にフィエラブラスはローマでエンマに会い密かに心を寄せていた。
 
 カール王は騎士ローラントとエギンハルト他数名の騎士たちをボーラントに降伏と改宗を迫る使節として派遣することに。
エギンハルトもまた、カール王の娘エンマと愛し合っていた。
エギンハルトは貧乏な貴族の出身で、カール王が彼に抱く印象も芳しくなかった。
エンマは父であるカール王が使節をボーラントに派遣することに不安を感じながらも、功績を挙げてくれることを期待していた。
 使節が出発する直前に、エギンハルトとエンマは逢引きをする。しかし、それは人の知るところとなりカール王は激怒する。
フィエラブラスはその時、エギンハルトを庇い、彼の罪を身代わりに負い牢獄に繋がれる。
エギンハルトはフィエラブラスに対して疚しい思いに囚われながらも使節の一員として出発して行く。
 
 フランク王国の国境近くで、エギンハルトは使節団を一時離れて自からの取るべき道について思いに耽る。
そこにムーア軍が迫り遭遇する。エギンハルトはムーア人たちを説得し、仲間を呼ぼうとホルンを吹き鳴らす。
それに動揺したムーア人たちはエギンハルトを捕えボーラントの元にに連れ去る。
 ローラントと騎士たちカール王の使節団は自分たちの職責を果たすため、そしてエギンハルトを救うためにムーア人の地に入る。
彼らはムーア人たちを説得、改宗させながらボーラントの元に到着し謁見する。
その場にいたボーラントの娘でありフィエラブラスの妹であるフロリンダはローラントの姿を見て驚く。
ローラントとフロリンダはかつて深く愛し合う間柄だった。
ローラントはボーラントを説得しようとうする。しかしボーラントは息子フィエラブラスがすでに改宗し、フランク王国側に与したことを聞くや激怒し、使節団を捕え牢獄に繋ぐ。
囚われた使節団の元にフロリンダは彼らを助けるために密かに侵入し、ローラントとエギンハルトを脱出させる。
しかし不穏な動きを察知したムーア人たちは牢獄を包囲しておりローラントを捕える。
エギンハルトは何とか危機を脱出し、カール王の元に到着し、事の次第を告げる。
エギンハルトは援軍を率いて使節団を救うことを申し出る。
カール王は即刻、軍の派遣を命令し自らも同行する。この時、エンマの告白に依り、無実の罪を許されたフィエラブラスも軍に加わる。
 
 ムーア人の地ではローラントの処刑が目の前に近づいた時、エギンハルトとフィエラブラスの軍が到着する。
ボーラントにカール王の軍の手がかかろうとした時、フィエラブラスが制止し、父ボーラントを説得する。
依ってボーラントは改宗をし、カール王に降伏、苦渋の決断をする。
すべての者が互いを認め合い歓喜のうちに幕となる。
 
確かに宣伝文句?に書かれていたように、
 シューベルトのリートにおけるその魅力が存分にあらわれた歌劇
だと思います。
 
キャストでカール王とボーラントが同じ歌い手の、オットー・フォン・カールと記載をされていて、誤植?かと思ってしましましたり。
細かいことはさて置きまして、
このオペラはドラマティックな歌唱を伴うアリアがある訳でもなく、
歌手の聴かせどころのアリアがある訳でもないようです。
それでいながら、どのアリアも重唱も素晴らしいのです。
合唱は、そこかしこに散りばめられています。
これほど合唱が重要視されているオペラは初めてです。
合唱は、どれもが珠玉と評しても過言ではなく、作品の中で素晴らしい魅力となっているように感じられます。

期待をしておりましたヴンダーリヒ・・・影が薄かったです。
第1幕でのエンマ役ジークリンデ・カウフマンとの二重唱では、残念ながらヴンダーリヒの声が掻き消されてしまうようでしたし・・・。
それは、それで良し・・・と、聴き終えた後には充実感のようなものがありました。
あまりにも素晴らしい合唱の数々でしたので。

                         ぱたぱた:bird2すずめ(左)S
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Comment

ライトさま、コメントありがとうございます

ライトさま、こんばんは。
コメントをどうもありがとうございます。

「フィエラブラス」の存在を知ったのは、つい最近のことでした。
すでに、ライトさまはご存じだったのですね。
こちらの短縮版を聴き、是非、アバド&ヨーロッパ室内O.での全曲版を聴きたくなりました。
今まで聴いてきたアリアが主役?のオペラとは違い、合唱が主役?のようで、惹かれるものがありました。
因みに、マルチバイの利用で野口英世1枚でオツリが来る廉価盤でした。

ライトさまは、確かコーラスをなさっていらっしゃるのでしたでしょうか。
記憶違いでしたらすみません。m(__)m
  • posted by lumino
  • URL
  • 2010.06/18 19:45分
  • [Edit]

まさか!

なんとまさかの「フィエラブラス」の登場ですね!!
タイトルしか知らないこのオペラに音源があるとは…(映像作品もちゃんとあるようですね(汗))

まぁ、シューベルトの既知の作品ですからひとつも無い方がおかしい気もしますが。



肝心の作品の方も、合唱が大活躍する様で非常に興味をそそられます。
是非聴いてみたいと思うのですが、さすがに図書館にはないでしょうね。

マルチバイの三枚目という位置付けかもしれませんが、購入を検討してみます(^^)
  • posted by ライト
  • URL
  • 2010.06/18 12:20分
  • [Edit]

colorkoさん、コメントありがとうございます

colorkoさん、こんばんは〜。
コメントをいつも本当にありがとうございます。

私自身、本題を外れてしまいたい気分だったのですよ。
colorkoさんがカンツォーネをお好きとのことで、とても嬉しくて!
イタリアン・ポップス(1960年代)も含め、クラウディオ・ヴィッラとかアウレリオ・フィエロ等を始め、カンツォーネ、ナポリ民謡も、とても好きなんです。
でも、「おお、私の命の…」という作品を知らなくて・・・。
一番お好きなCDとのことで、とても聴いてみたくなりました。
目下、Webショップを探しているのですが・・・。
諦めずに探してみますね。(*^_^*)
  • posted by lumino
  • URL
  • 2010.06/17 20:26分
  • [Edit]

burleskeさま、コメントありがとうございます

burleskeさま、こんばんは。
コメントをいつもありがとうございます。

ストーリーを書いていて自分で混乱していました〜。
まとめ方が下手で内容を把握し辛い思いをさせてしまい、すみませんでした。m(__)m

合唱がとても素晴らしかったです。
シューベルト作の他のオペラ作品も聴きたいのですがCDが少なく残念な思いが深まりました。
シューベルトの歌劇は人気薄なのでしょうかね。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2010.06/17 20:11分
  • [Edit]

本題と外れてすみません...

こんにちは^^
カンツォーネ良いですね〜
私の最近のお部屋音楽は
ルネサンス期イタリア音楽集『おお、私の命である優しい人よ』です
その昔、会社の先輩から
『あたしこのCD聴いてるとイライラするからあげる』
って言われて頂いた
もう何十年も聴いている一番大好きなCDです
なんか穏やかに懐かしいんです
  • posted by colorko
  • URL
  • 2010.06/17 10:52分
  • [Edit]

いつもお邪魔してすみません

《フィエラブラス》は聴いたことないですねぇ。
シューベルトの合唱曲はミサ曲第6番だったら聴いたことあるんですけど。
やはりシューベルトの歌は魅力的なんですね。オペラのストーリーはややこしそうですけど。これは素直に歌を楽しめば良いのですね。
できれば聴いてみたいと思うのですが、やっぱり聴かないだろうなぁv-8

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特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
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