♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.53 J.シュトラウス:喜歌劇「ウィーン気質」 by アッカーマン、シュワルツコップ、ゲッダ、クンツ

オペレッタは長い間私の中ではオペラのように心を惹かれるものがありませんでした。
最近はオペレッタが少しづつ心の中の位置を占めるようになりました。

J.シュトラウスの「ウィーン気質」は、ワルツやポルカの宝庫ということに惹かれCDを入手してみました。
シュトラウスは「オペレッタの王様」と称されたオッフェンバックにオペレッタの作曲を勧められたそうですが、
初めのうちは演劇的才能がないことから、オペレッタを作曲することに消極的だったそうで。
オペレッタを作曲する気持ちに向けさせたのは、シュトラウスに降りかかった相次ぐ身内の不幸だったことを初めて知りました。
最愛の母と弟を1870年に相次いで亡くされたそうです。
肉親の死から心に大きな痛手を受けたシュトラウス。
その大きな悲しみを忘れるために、オペレッタの作曲に気持ちが向いたとのこと。


           J.シュトラウス二世:喜歌劇「ウィーン気質」全曲
                       by
          アッカーマンシュワルツコップゲッダクンツ


               J.シュトラウス:オペレッタ「ウィーン気質」 by アッカーマン


             イプスハイム=ギンデルバッハ侯爵:カール・デンヒ(Br)
             ツェドラウ伯爵:ニコライ・ゲッダ(T)
             ガブリエーレ:エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)
             フランツィスカ・カリアリ(フランツィ):エリカ・ケート(S)
             ペピ・プライニンガー(ぺピ):エミー・ローゼ(S)
             ヨーゼフ:エーリヒ・クンツ(Br)
  
             オットー・アッカーマン指揮
             フィルハーモニア管弦楽団&合唱団

            (録音:1954年 ロンドン、キングズウェイ・ホール
                                   モノラル)
 


今回は「ウィーン気質」を聴いてみました。
ストーリーそのものは、特に関心を惹くものを感じられなかったのですが、
耳慣れたシュトラウスのワルツやポルカの旋律が重唱歌や合唱が心を明るく照らしてくれるようです。

それにしましても、ツェドラウ伯爵の三角関係を超えた四角関係というのでしょうか、
この複雑な関係の登場人物を把握するだけでも混乱してしまいました。
台本では、歴史的なウィーン会議・・・歴史で習いましたが、すっかり見事に忘れましたが・・・の中で、実在の場所や人物をモデルにして作られたそうです。
舞台になっているウィーンのデブリング、ヒーツィングはシュトラウスには馴染みの場所だったとも。
作曲はシュトラウス自身が発表したワルツやポルカなどから集約し編曲されたものとのことです。
編曲に於いてはシュトラウス自身が途中で病気(1899年5月22日、肺炎)になり、
6月3日に亡くなったことで、シュトラウスの了解を得て、アン・デア・ウィーン劇場の指揮者であったアドルフ・ミュラーが担当したそうです。
実際の上演では、手を加えたり自由にアレンジすることが多いので、演奏の都度内容にはかなりの違いがあるとか。


【作曲】1899年 シュトラウスの死により、アドルフ・ミューラーにより10月に全曲完成
【初演」1899年10月26日 (シュトラウスの死後4ヶ月目)ウィーン、カール劇場
    初演時は不成功。
    3年後のアン・デア・ウィーン劇場での再演後に人気作品に。
【台本】ヴィクトル・レオンとレオ・シュタインの共作
【登場人物】
 イプスハイム=ギンデルバッハ侯爵:架空の国、ロイス・シュライツ・グライツ国の首相
 ツェドラウ伯爵:グライツ国の大使
 ガブリエーレ:ツェドラ伯爵の妻
 フランツィスカ・カリアリ(フランツィ):ウィーンの踊り子
 ペピ・プライニンガー(ぺピ):お針子
 ヨーゼフ:ツェドラウ伯爵の従僕
【物語】
(第1幕)デブリング(ウィーン市の北端)にあるツェドラウ伯爵の別荘
 ウィーン在住の大使ツェドラウ伯爵は、生粋のウィーン女性ガブリエーレという妻がいるが、伯爵は大変な女好き。
別荘には愛称フランツィ(フランツィスカ・カリアル)という踊り子を囲っている。
伯爵の従僕ヨーゼフが登場。
ヨーゼフはウィーン会議に出席中の首相ギンデルバッハ伯爵から重大事があるので大使ツェドラウ伯爵に知らせるように命じられ別荘に来た。
だが、別荘に居るはずの伯爵の姿が見えない。踊り子のフランツィも近頃、伯爵が来ないのでヨーゼフにツェドラウ伯爵の居場所を尋ねる。
そこに、ツェドラウ伯爵が別荘に久しぶりに姿を現わす。
従僕のヨーゼフはツェドラウ伯爵に、首相が至急会いたいとの用件を話す。
ツェドラウ伯爵にとって、用件の心当たりは愛人問題。伯爵はヨーゼフに言い訳をする。
言い訳を聞いたヨーゼフは、伯爵が今度はお針子、愛称ぺピ(ペピ・プライニンガー)に熱を上げているのを知る。
伯爵はぺピへの恋文の代筆をヨーゼフに依頼する。
頼まれたヨーゼフは、実はぺピの恋人。
 ぺピが帰り、踊り子フランツィも部屋に戻り、一人残っているヨーゼフ。
そこに首相がやって来る。 首相はツェドラウ伯爵の愛人がいるとは思いもせず、家にいた踊り子のフランツィをツェドラウ伯爵の妻だと思い込んでしまう。
 伯爵夫人ガブリエーレが久しぶりに別荘にやって来る。
フランツィがツェドラウ伯爵夫人だと思い込んでいる首相は、町で見た本物の伯爵夫人の方をツェドラウ伯爵の愛人と誤解をしてしまう。
伯爵夫人とフランツィは互いに、ツェドラウ伯爵に詰め寄り、伯爵は首相に小声で助けを求める。
その窮状を救おうと首相は、踊り子フランツィに、伯爵夫人ガブリエーレを自分の妻であると紹介する。

 (第2幕)ビトウスキー伯爵邸の舞踏会
 舞踏会ではポロネーズの踊りと合唱。その片隅でツェドラウ伯爵が夫人に弁解をしている。
夫人は結婚が上手く行かない原因は、伯爵がウィーン気質に欠けているからと。
最初は堅物すぎて、結婚後は逆にドン・ファンになって二号を囲う伯爵を指摘する。
そのような夫人に、伯爵は妻への魅力を感じる。
そこへフランツィが現れて、皮肉を言って立ち去り、今度はぺピが現れる。
ツェドラウ伯爵はぺピを見つけ、ヒーツィングの祭りのデートに誘う旨の、ヨーゼフに口述させて書いた手紙を渡すが、ぺピはヨーゼフと一緒に行きたいので内心は断るつもり。
そこへ、伯爵を探しに来たヨーゼフをぺピはヒーツィングの祭りに誘う。
だが、ヨーゼフは伯爵の用があるからと断る。ぺピは憤慨して伯爵の誘いを受ける。
 ツェドラウ伯爵は、夫人ガブリエーレ、踊り子フランツィからもヒーツィングの祭りに連れて行って欲しいと頼まれるが断る。
 夫に断れた夫人ガブリエーレは、首相にヒーツィングの祭りに連れて行ってくれるように頼む。
首相は、フランツィを伯爵夫人だと思い込んでいるので、やって来たフランツィに本物の伯爵夫人を紹介する。
伯爵夫人ガブリエーレとフランツィは呆れ返ってしまう。
 舞踏会主催者のビトウスキー伯爵が、かつてのウィーン社交界の花形だったツェドラウ伯爵夫人に敬意を表したので、首相は初めて本物の伯爵夫人だと知り慌てる。
(ウィーンを讃えるワルツの大合唱「青きドナウ」で第2幕が終わります)

 (第3幕)ウィーン市の遊興地ヒーツィングの庭園
 テーブルでは飲んだり、歌ったりする客たちの中に、伯爵夫人と首相の姿がある。
踊り子フランツィをエスコートする従僕ヨーゼフ。
ツェドラウ伯爵とぺピもやって来て別々の東屋に。
この三組のカップルは互いに他のカップルがいることを知らない。
三組のカップルのうちの一つ、ツェドラウ伯爵とぺピの間で揉め事が始まる。
揉め事の声に、ヨーゼフはこのことをフランツィが知ると困ると思い、伯爵をその場から去らせる。
だが、その相手が自分の恋人のぺピと分かり、今度はヨーゼフとぺピが大喧嘩。
 一方、伯爵夫人と首相のカップルは、首相が眠ってしまい、伯爵夫人が外に出てくる。
そこで、伯爵夫人は偶然にフランツィに出会う。
ヨーゼフとぺピは仲直り。ツェドラウ伯爵も夫人ガブリエーレから許される。
全員で楽しく「ウィーン気質」を歌い、終幕。

ゴタゴタ、テンヤワンヤの末のハッピー・エンド。

この作品の中で印象的でしたのは、
第1幕で、ツェドラウ伯爵が従僕のヨーゼフに手紙の口述をさせる場面。
そこで歌われる伯爵役のゲッダとヨーゼフ役のクンツの二重唱はワルツをバックに、楽しいながらも、この作品中では心に残るもののようです。(CDのトラック番号:7)

また、同じく第1幕でツェドラウ伯爵夫人のガブリエーレが別荘に現れ、新婚時代を懐かしく思う場面。
ガブリエーレ役のシュワルツコップの歌もまた、心を引くものがありました。(CDのトラック番号:14)

第2幕に転じますと、伯爵夫人が伯爵にウィーン気質について説諭する場面。
ワルツ「ウィーン気質」の旋律で、伯爵役ゲッダと夫人ガブリエーレ役のシュワルツコップ、二人の歌も。(CDトラック番号:19)

第3幕では、三組のカップル(伯爵夫人ガブリエーレ&首相、ツェドラウ伯爵&ぺピ、ヨーゼフ&フランツィ)は互いのカップルがいることを知らずに歌う六重唱で、酒と女と歌を讃えるワルツ「酒と女と歌」。(CDトラック番号:31)
六重唱によるこのワルツもまた、それなりに楽しめます。

この作品の終幕で、全員が歌う「ウィーン気質」。
馴染み深いシュトラウスの有名なワルツの旋律が「人声」で歌われ、
ストーリーと相成って華麗な世界を彩っているように思われます。
前回、聴きました「こうもり」のような聴き応えには、一歩引くようですが。

梅雨の日々を、「ウィーン気質」の軽やかなワルツで、せめて心は晴れに。

                           ぱたぱた:bird2すずめ(左)S
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Comment

ありがとうございます

burleskeさま、こんにちは〜。
いつもコメントをありがとうございます。
久し振りにv-278が射しています。

ボスコフスキー盤で「美しき青きドナウ」の合唱付きのCDがあるのですね。
ボスコフスキーはワルツ集のLPがあったのですが・・・。
合唱付きで「青きドナウ」を聴いてみたいものです。(^^♪
  • posted by lumino
  • URL
  • 2010.07/10 14:20分
  • [Edit]

やっぱりオペレッタには縁が無いなぁ

こんばんは。

あいかわらずオペレッタを聴いてみようと思いつつ、変な曲ばっかり聴いています。なかなか聴く機会がないのですが、せめてウィンナ・ワルツでも聴いてみようかな。
そういえばボスコフスキー指揮で《美しく青きドナウ》の合唱付きのCDがあったような。早速探し出して聴いてみようと思います。

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特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
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