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2018.11/03(Sat)

Op.464 ベートーヴェン:「弦楽四重奏曲全集」 by エンデリオン弦楽四重奏団

ベートーヴェン弦楽四重奏曲全集でこの約2ヶ月来、大のお気に入り且つ
虜になっているのはエンデリオン弦楽四重奏団の演奏です。
今夏、ベートーヴェン弦楽四重奏曲全集、弦楽五重奏曲集他が収録されている
エンデリオン弦楽四重奏団の Box が目に留まり入手をしてみました。
当時、ハンガリー四重奏団で弦楽四重奏曲第15番を聴きつつ
他の演奏で聴きたいとの気持ちがエスカレート。
たまたま目に付いたのがエンデリオン弦楽四重奏団でした。
軽い気持ちで、取り敢えず聴いてみる・・・・の筈で聴き始めたのが8月下旬。
お気に入りの作品から聴き始め1週間ほどで全曲を聴き終えたのは
鑑賞の遅い私としては新記録かも知れません。
また、エンデリオンSQ の演奏ばかりを中心に聴いていたので
他のディスクの購入が月当たり、ゼロ、という近年では珍しい新記録も達成。

8月下旬以降、来る日も来る日もエンデリオンSQ の演奏の虜になっておりました。
今現在もベートーヴェン弦楽四重奏曲を聴きたくなるとエンデリオンSQ です。
ベートーヴェン弦楽四重奏曲全集ではハンガリー四重奏団と
エンデリオン弦楽四重奏団が私の世界でトップ争いをしているようです。
強いて言えばエンデリオン弦楽四重奏団に軍配が上がりそうです。
(前置きの長さで記事が終わりそう)

ベートーヴェン弦楽四重奏曲全集、
エンデリオン弦楽四重奏団ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集、弦楽五重奏集他より

弦楽四重奏曲全集、弦楽五重奏曲集、フラグメンツ エンデリオン弦楽四重奏団(10CD)

エンデリオン弦楽四重奏団
Andrew Watkinson(1st.Vn)
Ralph De Souza (2nd.Vn)
Garfield Jackson(Vla)
David Waterman(Vc)
(録音:2004年よりのデジタル録音のようです)


今回は通常のパターンを変え一曲に絞り込まずに全集としての簡単な感想になります。
エンデリオンSQ の演奏に出合い感銘を受け記事にしたかったのですが
どのように纏めれば良いのかも分からず(今も、ですが)、とうとう今日に至ってしまいました。
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲をいろいろな演奏で聴き続けてきた昨今。
お気に入りの演奏にも変化が起きています。
多分に私自身のその時々の心情が鑑賞をする上で大きな要素になっているようです。
少なくとも、今現在はエンデリオSQ の演奏が私の心にスンナリと入り込んで来てくれます。

ショップ・サイトのこの演奏の紹介記事の一部を引用。

「イギリスの名門エンデリオン弦楽四重奏団によるベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集。同時にこのアルバムは彼らがレジデンス・クァルテットを勤めるケンブリッジ大学の創立800年をも記念しています。
この録音は、現在ベ-レンライターから順次出版中のジョナサン・デル・マーによる校訂譜による初の全集となり、その校訂作業にはエンデリオン弦楽四重奏団も参加して共同でおこなっています。特に後期の作品には今までの版で見られなかった音の違いなども含まれているとのことです」

ジョナサン・デル・マーの校訂譜によるベーレンライター版、初の全集、とのことですが
今まで聴いてきた数ある演奏との違いを的確に把握、指摘をする力量の無い私です。

エンデリオンSQ の演奏では15番から聴き始め
次に「ラズモフスキー」の3曲、そして初期の作品の第5番。
いずれもお気に入りの作品ばかりから順に聴いてきました。

上記のお気に入りの作品だけに留まらず、全16曲から新たな印象を受ける演奏です。
全曲を聴き終えた時には、すべての曲が愛聴盤に。

エンデリオンSQ の演奏は整然と区画整備をされような造形美のように感じられます。
彼らの弦から生み出される調べ。
殊に美しい旋律の中には胸を打つ悲哀感が漂っているかのように感じられます。

抑制のある表現の中に見事に花開く楽想の豊かさも感じます。
音色は軽やか。響きの美しさ。
透明感のある美しさを湛えた音楽として甦るベートーヴェンの弦楽四重奏曲の一つ一つ。

この全集で最初めに聴いた第15番。
お気に入りの曲ながら、改めて「この曲はこんなに良かった?」と
いつものパターンで妙に惹き付けられる演奏。
この曲に関連をして、特別に記す事でもないかと思いますが
他の四重奏団の演奏では聴き取れるアンプのヴォリュームに設定をして聴き始めました。
ですが演奏の開始すら分からなく、録音レベルが低いのか、と思ったほどでした。
この曲に限らずフォルテとピアノの差異を強調しない演奏のように感じられます。
総体的に柔和で気品のある演奏を聴かせてくれる全集でしょうか。
何回も同じ事を書いてしまうようですが、作品によっては他の演奏者からは感じることができない美しい悲哀感に目の覚めるような想いを抱いてしまいます。

例えば、ラズモフスキー第1番の全楽章やラズモフスキー第2番の第2楽章。
今まで聴いてきた演奏から受ける印象が大いに違うように感じます。
ラズモフスキー第1番の第1楽章を聴きつつ、「これほどまでに美しい楽章だった?」と自問を。
第2楽章も力強さを控え気味に柔らかい印象。
第3楽章冒頭では、これ程しんみりした心情になる演奏には出合った記憶がないようにも。
軽快に転じる第4楽章では気品すら感じます。

一つ一つの作品から新たな目覚めを感じる全集です。
透明感があり、爽やかさが漂う、美しい気品に満ちた全集のように思います。
あくまでも今現在の独断ですが。

この Box で興味深いのが最後の10枚目のディスクに収録されている
ピアノ・ソナタ第9番作品14-1の編曲。
未だに飽くことなく弦楽四重奏曲を聴く日々で他の収録曲まで辿り着かずの状態です。
ピアノ・ソナタ第9番の編曲もこのBox の楽しみになっています。

                
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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

タグ : ベートーヴェン 弦楽四重奏曲 エンデリオン弦楽四重奏団

21:08  |  ベートーヴェン  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

●Re: こんにちは

rudolfさま、こんばんは。
ご無沙汰をしまっていますm(__)m
100人居れば100の幸せがあるように、100人いれば100の悩み、苦しみがあるのですよね。
嘗て悩んでいた頃、「頑張って生きて行こうね」と耳に伝わった言葉。
その表情と声色が今でも心の中で生きています。

rudolfさまは最近、ブダペスト弦楽四重奏団の演奏でモノラルの全集とステレオでの全集をお聴きになられているのですね。
そしてパスカル弦楽四重奏団の演奏も。
ブダペスト弦楽四重奏団ではモノラルの全集しか持っていないのですが・・・また聴き直してみなくては、です。
パスカル弦楽四重奏団はrudolfさまのブログを拝読させていただき、初めて知り関心を抱きました。
ショップ・サイトでBoxの収録曲を見て、食指が動き始めています。

エンデリオン弦楽四重奏団は私もまったく知らなかったのです。
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は手持ちの全集で充分かと思い始めている昨今ですが、やはり求めてしまいました。
エンデリオン弦楽四重奏団に対しては独断一辺倒の感想で、お勧めできる自信はないのですが、もし機会がありましたらお聴きくださいね。

確かにベートーヴェンの弦楽四重奏曲の録音は多いですよね。
rudolfさまが仰るように「そのすべてを聴くことはなかなかできない」ものですね。
と思いつつもベートーヴェンの弦楽四重奏曲だけに関しては持ち前の欲張り根性が出てしまいます。
今の夢は、rudolfさまから頂いた夢。
パスカル弦楽四重奏団のBoxを手にして演奏を聴くことです(^^♪
lumino | 2018.11.05(月) 20:56 | URL | コメント編集

●Re: エンデリオン弦楽四重奏団は・・・

burleskeさま
いつもコメントをありがとうございます。

エンデリオン弦楽四重奏団はburleskeさまでさえ名前を聞いたことがないとのことで、当然のことながら私など耳にするのも初めての四重奏団でした。
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の第15番を聴いていた時に無性に手持ちのディスク意外で、聴いたことのない演奏で聴いてみたくなり出合ったのがエンデリオンSQでした。
往年の演奏家が気に入り聴く機会が多く、現代の演奏家のエンデリオンSQには最初ほとんど関心を抱くことができなかったのですが・・・さに非ず、の嬉しい結果になりました。

ショップの「ベーレンライター版で初の全集」になるとの記述を読み、普段聴いている演奏の「版」など考えたことがなかったのですが・・・。
この記述を呼んで頭の中は「???」になってしまいました。
普段、聴いている演奏は「原典版」との解釈で良いのでしょうか?
質問になってしまいましたが、すみませんm(__)m

マイナー・レーベル等々、そうですよね未知の演奏家でも心を惹く素晴らしい演奏が多々、隠れているかも知れませんね。
未知の出合いに期待と楽しみを、ですね。
lumino | 2018.11.05(月) 20:18 | URL | コメント編集

●こんにちは

luminoさま こんにちは
お久しぶりです コメントをしたいと思いながらです
色々と 悩むことも多く… 爆

エンデリオン弦楽四重奏団 知りませんでした
ベトベンの弦楽四重奏曲は 色々な団体が録音していますから、そのすべてを聴くことはなかなかできませんね
luminoさんは この四重奏団の演奏 相当にお気に入りになられたようですね  
私も機会があれば 聴いてみたいと思っています。
ミ(`w´彡)
rudolf2006 | 2018.11.05(月) 11:44 | URL | コメント編集

●エンデリオン弦楽四重奏団は・・・

エンデリオン弦楽四重奏団は名前すら聞いたことがない弦楽四重奏団ですが、luminさまの記事を拝読していると、興味が湧いてきました。
ショップ・サイトで見てみましたが、このベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集、評判よいみたいですね。
昔だとベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集を録音している団体とかけっこう限られていたんですが、最近は海外のマイナー・レーベルなどでも録音があるので、到底把握しきれないですね。
まだまだあまり名前を聞いたことのない演奏家で魅力的な録音があるんでしょうね。
burleske | 2018.11.04(日) 21:35 | URL | コメント編集

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